茅ケ岳と金ケ岳をぐるりとトホホの大回り
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- GPS
- --:--
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,140m
- 下り
- 1,129m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:10
天候 | 快晴、無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体に危険個所はないけれど金ケ岳から明野に下る尾根はかなり急峻で痩せ尾根が続く。車に戻るにはうんざりするほど舗装道路を歩くことになりました。 |
その他周辺情報 | ノーベル賞の大村さんの出身地らしいところにある「大村美術館」に白山温泉信玄の湯(600円)がある。とてもこじんまりとした温泉ですが、露天風呂から茅ケ岳が眺められ感慨ひとしお |
写真
感想
何といってもこの山は『日本百名山』という本を書いた深田久弥氏の終焉の地ということで有名です。彼が登ろうとした頃はまだあまり知られていない山だったようですが、百名山ブームもあってか今や山を歩く人で知らない人がいないほど有名になりました。
私は彼が出版社と話し合って選んだ日本百名山という命名には多少の抵抗を感じますが、『百何とか』という付け方はとても分かり易い目標になるのだと思います。特にマスコミの影響も大ですね。私の周りの山好きさん達も「幾つ登った」という話題が尽きません。
でも、彼は二千mに満たないこうした百選にもれた静かな山も好きだったのですね。彼の他の本もあの本と同様に味わい深いですし、ファンではなくとも終焉の山は特別です。私は韮崎の町を通るたびにその山容を目で追いながら、いつかは登ってみたいと思っていました。
今回やっと山行が実現し、少し標高の高い先の金ケ岳も行くことにしました。計画では深田記念公園から時計の逆回りで歩くつもりでした。ところが、よく知った人に話を聞くと林道が長すぎてピストンが良いと言われました。登山口で会った青年もピストンだというので時計回りは早々にあきらめました。
青年とずっと雑談しながら、女岩を越し、深田さんの終焉の地を過ぎ、山頂にたどり着くと、金ケ岳の南峰と本峰が遠く向こうに立ちはだかっていました。私にはそう見えました。
何とコルには百m以上も下らなければなりません。ピストンならここを戻るのかと思うと心が萎えていきました。気力のない私は、一度登ったところを下りて、また戻ると思っただけで嫌になるのです。
南峰を下りまた登って目標の金ケ岳に着いた時には、もう同じ道を戻りたくないという気持ちでいっぱいでした。茅ケ岳が嘘のようにとても小さく低く見えました。一緒に歩いてくれた青年は「戻った方が絶対早いので戻る」と言ってますが、居合わせた人たちは「あそこをもう登りたくない、ここを下りましょう」と私と同じ気持ちでした。
青年に別れを告げると、急な痩せ尾根を必死で下り、優しい森の道に安堵しました。600mほどの高さをコースタイムで下りました。大回りが正しかったなと当初の計画が実行できたことに内心ほくそ笑みました。
ところが、その後の林道歩きの長いことと言ったらトホホでした。何しろ林道はクネクネと上っているのです。せっかく下ったのにまた200mは上り返したと思います。つまり、あの茅ケ岳を上り返す以上の標高差です。ましてやそこは山道と違い、車も通らないのにピカピカの舗装道路だからなおさら変化がなくつまらないのでした。
途中で千本桜らしいところを横切りましたが、頭が働かなくてまるで迷路を歩いているような錯覚でした。一緒に歩いた人たちも朦朧としていたほどです。
つくづく自分の気力体力のなさを感じましたが、地図読みの下手さも思い知りました。地図って高低差が分かりくいですよね、特に林道など。
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