燧ケ岳山スキー(2356m)
- GPS
- 05:56
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 875m
- 下り
- 909m
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレあります。 |
写真
感想
山仲間とGWは泊まりで雪のある山へ行こう!と計画して、八ヶ岳とか北アルプスとかいろいろ挙がったのですが、尾瀬方面に決まりました。
尾瀬の名山と言えば、燧ケ岳、至仏山、会津駒ケ岳でしょう。
最初は鳩待峠から入って、至仏山→燧ケ岳ということを考えたのですが、さすがにこれは距離が長く、1泊では難しい。
ということで、燧ケ岳→檜枝岐(ひのえまた)村で1泊→会津駒ケ岳というプランで。
檜枝岐村のキャンプ場のバンガローを借りて、山を下りてからみんなでちょっと豪華なご飯を作ろうという欲張りプラン。
自分はGWの前半に至仏山に登ったので、さらに欲張りな感じです。
燧ケ岳、会津駒ケ岳の登山口となる檜枝岐村ですが、福島県最南端に位置し、新潟県、群馬県、栃木県に接した山中のまさに秘境。
アプローチがとてつもなく遠いです。
車だと東北道西那須野ICで降りて、R400→R121→R352で。
川口JCTから西那須野塩原ICまで140km、ICを下りてから120kmもあります。しかも大きな峠を3つ越えます。
首都圏から、かなりスピードを出して4時間はかかります。
公共交通機関を使うとなると、もっと遠くて大変です。
東武浅草駅から会津鉄道会津高原尾瀬口駅まで特急で3時間(鈍行だと4時間)、そこからバスで2時間弱。
なかなか日帰りで行ける山ではないです。
5月4日朝1時起床。
前日に車に山道具、スキーを積み込んでおいたので、鍋の食材だけ冷蔵庫からクーラーボックスに入れ替えて出発。
2時に稲毛海岸、3時に方南町で山仲間をピックアップして、北上開始。
かなりスピードを出したので、7時前に檜枝岐村の七入に到着したのですが、ここから御池駐車場までの登りの道が凍結のため朝7時開通ということで車が並んでる。
ということで、ここで朝ごはん。
朝食後、御池駐車場に到着し、準備をして、8時に登頂開始。よしよし予定通り。
自分はスキー担ぎ、他の二人は登山スタイルです。
お天気もなかなか上々。
すっかり暖かくなりました。
ニット帽子もフェイスマスクも要らないね。
顔に柔らかな風を感じながら、登っていきます。
御池登山口から燧ケ岳に至る登山口は緩急があって面白い。
「急坂→湿原(広沢田代)→急坂→湿原(熊沢田代)→急坂→頂上」という感じ。
一つ目の急坂を登り切って広沢田代へ。
かなり汗ばんできたので、オーバーウェアを脱いで、息を整えながら湿原を進む。
といっても、この時期は雪原になってます。
雪は固く締まっていて歩きやすい。
この時期はスノーシューは必要ないですね。
普通の登山靴でOKです。
そして、熊沢田代に向かって再び急登。
これはなかなかキツイ。
足場がだんだん悪くなってきます。
前の人が作ったステップがあるから、楽に登れる感じ。
もし、ステップを作りながらこの急斜面を登ると、倍以上の時間がかかったと思います。
ということで、熊沢田代に到着!
時間は10時。出発から2時間。よしよし順調。
ここから見上げる燧ケ岳が一番好き!
燧ケ岳は双峰の山頂を持っていますが、このアングルからだと片方の峰しか見えません。
ものすごい高く見えますが、ここから頂上までは標高差で400mぐらいです。
メンバーの一人は「ここで満足した〜」と言っていますが、「ダメだ!頂上はあそこだ!」と叱咤激励して先へ進む。
ちょっとした樹林帯を抜けて、いよいよ最後の登りへ。
ここで、自分はスキー板の重さが方にのしかかってくる。
でも、後ろを振り返ると、着実に自分が標高を上げてきているのが感じられてよいね。
頂上もどんどん近づいてくるし。
「山に登るとき、休憩するときは後ろを振り向くといい」というのは確かです。
自分の成果が実感できて、精神的に落ち着きます。
そしていよいよ山頂(俎(まないたぐら:2346m)に到着。
11時半。登り初めから3時間半です。計画通り。
燧ケ岳は4回目。このシーズンは3回目になります。
今日は尾瀬ヶ原と至仏山がちょっと霞んでいて残念。
黄砂の影響もあったのかな。
この5日前に向かいの至仏山から今自分が立っている燧ケ岳を眺めていたんですよね〜
気分いいです。
でも、本当の山頂は右手に見える柴安(しばやすぐら:2356m)。
すごい急坂です。あっちに行くにはちゃんとした装備が必要そうです。
少なくともスキーブーツでは行けないなぁ。前爪があるアイゼンとピッケルが必要でしょう。
次に登るときはあっちに登れるよう装備を整えていこう。
山頂でご飯を食べて、山座同定を。360度すべて見えます。
翌日登る会津駒ケ岳がきれい。
そして、いよいよお楽しみのスキー滑降。
これが楽しみで苦労して歩きにくい靴で重たいスキー板を担いできたんですから。
「じゃぁ、お先に〜」ということで、北斜面を滑走。
ひゃ〜、気持ちいい〜
山仲間は尻セードを活用して楽しそうに下りてきています。
それほど急斜面じゃないので、尻セードでも危険ではないですね。
岩が露出しているところがあるので、それに気をつける必要がありますが。
自分は会津駒ケ岳を眺めながらのんびりと滑降。
5年ほど前、この山を滑り降りたときはかなり難儀して、景色を楽しむどころじゃなかった。
急斜面の樹林帯で右往左往してなんとか駐車場にたどり着いたんですよね。
それが今は楽々と滑り降りている。
自分の技術が進歩したことに感動。
いや、道具がよくなった効果のほうが高いのかもしれない。
でも、だんだんと難易度の高い山にチャレンジできるのは楽しい。
先に駐車場に着いて片づけしてみんなを待つ。
本気で滑ったら山頂から30分はかからないだろうね。
みんなは2時ごろに駐車場に到着。
下りは2時間ぐらい。これも予定通り。
みんな大満足。
山の思い出話をしながら、車でバンガローへ。
泊まるバンガローは「からまつ」
1人2500円ぐらいでなかなか快適でした。
檜枝岐にいくつかある共同温泉に入れるチケットをくれます。
そして、御池駐車場の領収書を持っていくと、駐車場代を戻してくれます。
ということで、荷物を置いて温泉「燧の湯」へ。
硫黄泉でとても気持ちいい!
露天もあるし。
我々はバンガローの無料券で入りましたが、通常でも500円。
これで500円ならなかなかいいね。
そして、夕食の買出しへ。
夕食は「ねぎま鍋をしよう!」ということで、100g1000円!の本鮪中トロを買って持って行ってました。
村には農協のお店があるのですが、品揃えがとても少ないです。小さな村だから仕方ないか。
あらかじめ食材を買っておいてよかった。
白菜と卵を買って、近くの酒屋でお酒を仕入れて、バンガローに戻り、鍋の準備。
ねぎま鍋は、本来、中トロでやるべきなのですが、100g1000円!という目玉の飛び出る価格のため多くは調達できず、赤身を合わせて。
いやぁ、おいしかった。ホクホクして体が温まります。
でも、量が多すぎたかな。
〆にうどんをやろうと思っていたのですが、それは食べられませんでした。
※去年の秋に同じメンバーで鳳凰山で100g800円の高級牛肉を使ってすき焼きをしたのですが、このときよりも高価です。
しかし!みんなの感想は「やっぱり中トロお刺身で食べるほうがおいしいなぁ」。
自分もそう思います。舌の上でとろけます。ちょっと脂っこくて、たくさんは食べられないですけどね。
左が高級中トロです→
ねぎま鍋のレシピ
■ねぎま鍋(3人前)
マグロ 中トロ サク 150g
マグロ 赤身 サク 300g
ねぎ なるべく太いもの 白い部分 200g
白菜 200g
水菜 150g
焼き豆腐 150g
えのき 150g
しめじ 100g
しいたけ 100g
うどん 2玉
■鍋スープ
水 5カップ
本だし 小さじ3
醤油 80m
みりん 80ml
酒 50ml
■薬味
柚子胡椒 5g
七味唐辛子 少々
山椒 少々
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