残雪期の八ヶ岳-硫黄岳(2760m)
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- GPS
- 09:08
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,140m
- 下り
- 1,151m
コースタイム
夏沢鉱泉 8:00
オーレン小屋 9:10
9:25
夏沢峠 10:00
10:15
硫黄岳山頂 11:35
11:50
赤岩の頭 12:20
峰の松目分岐 13:20
オーレン小屋 14:20
15:10
桜平駐車場 16:30
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口から少し行ったところに仮設トイレあり |
写真
感想
突然決まった山行でした。
今週末はもともとゴルフの予定が入っていたのですが、6月に2回もコースに出ることになったので、予算の関係から、今月はキャンセル。ゴルフは休日に行くと、プレー費だけで15,000円ぐらいしちゃうからなぁ。
同じように一日遊ぶんだったら、山登りのほうが絶対に楽しい。
週末はのんびりしようかなぁと思っていたのですが、天気が良いことを知ってからは、またムズムズと。
木曜日にフォロワーさんに声をかけてみると、「行こう」ということで、トントン拍子で計画が進みました。
八ヶ岳の硫黄岳(2760m)。
もともと、3月に山仲間と雪の硫黄岳を登る予定だったのですが、地震の影響など、もろもろあって硫黄岳は中止に。
そんなわけで硫黄岳は行っておきたいなぁという気持ちが満々。
このときのプランでは美濃戸から入り、赤岳鉱泉泊まりで硫黄岳アタックの予定でした。
今回も土日泊まりを考えていましたが、夏沢鉱泉の麓との桜平駐車場まで車が入れる今の時期は日帰りピークハントも可能ということ。
よし、これで行こう!ということに。
このフォロワーさんとは3週連続で山に行ってます。
思えば、同じ人と3週間も連続で山に行くのは初めてですね。
よほど気が合うんでしょう。
花や植物に詳しい人と山に行くと、楽しみが広がります。
日帰りなのでものすごく朝早く。
2時過ぎに家を出て、3時にピックアップして、中央道を西へ。
ちょっと早く着きすぎそうだったので、SAで朝ごはんを食べながらのんびりと。
諏訪南ICで下りて、八ヶ岳方面へ。別荘地やゴルフ場(フォレストカントリークラブ)を抜けていきます。
桜平駐車場までダート道になるということは調べて知っていたのですが、かなり大変なダートです。
6km続きます。
かなり荒れていて、急勾配です。
大雨が降った後、路面がえぐれていたり、ぬかるみになっていたら危険でしょう。
新車を買ったばかりの人は、車に傷がつくことを覚悟で行きましょう。
この6km走るので、かなり喉が渇きました。
準備をして7時20分出発!
夏沢鉱泉までは広い車道。
朝の木漏れ日の中、苔の緑がきれい。
だんだんと遅めの春が近づいている感じですね。
まだ、暖かい感じです。
特に汗をかくこともなく夏沢鉱泉到着。
きれいな山小屋ですね。冬は宿泊客はここまで雪上車に乗せてもらえるということです。
雪上車にも乗ってみたい。
ちょっと休んでオーレン小屋に向かう登山道へ。
ここから路面に雪が現れてきます。
まだ朝が早いのでガチンガチンに凍結していて、ちょっと危険。
アイゼンを装着して、慎重に、慎重に。
ここをアイゼンなしですたすた歩く人もいて、なかなかすごい。
そんなわけで、気楽な感じでオーレン小屋到着。
ここからが本番です。
オーレン小屋から時計回りに硫黄岳山頂を巡って、ここに戻ってくる予定。
林の中はまだ雪が深く、ときどき足を踏み抜きそうになります。
30分ほどあるくと、夏沢峠到着!
いい景色!
硫黄岳の爆裂火口が目に飛び込んできます。
天気もいいし、いよいよやる気が出てきますが、風が強まってきて寒い。
いろいろ着込みます。
山頂に向かって、雪の残る急斜面を登り、稜線に出ると…、そこはすさまじい強風でした。
ニット帽が吹き飛ばされそうになるくらい。
あわててフェイスマスクをかぶる。
足元は岩場で、安定が悪く、気が休まりません。
稜線上はもう雪は残っていないのですが、ここに中途半端に積雪していたり、凍っていて、アイゼンをつけて登っていたら、かなり怖いだろう。
強風の中じわじわと標高を上げていく。
山頂は見えているのだけれど、風が強くてなかなか前に進めない…
片足を上げて前へ踏み出そうとしたときに突風が来ると、体がふらつくので、風を読みながら、風が止まった隙に進捗を稼ぐ作戦。
それにしても寒い。
冬山装備を持ってきておいてよかった。
夏沢峠から1時間半かけて山頂に到着。
※標準コースタイムでは1時間の距離なので、1.5倍かかりました。
山頂はとても広い!
360度の眺望です。
南側には横岳や赤岳、遠くには南アルプスが。
北側には猫の耳みたいな天狗岳やその奥に蓼科が。
そして、東側には爆裂火口の断崖絶壁があります。
ホワイトアウトすると確かに危険ですね。
うっかりしていると、方向を見失いそう。
晴れていても、下り道がどこかはっきり分かりませんでした。
山頂はなんせ風が強いので、ご飯は後にして下山することに。
急な岩場をぐんぐん下って行きます。
左手には硫黄岳と横岳を結ぶ優雅な稜線や、雄大な赤岳、阿弥陀岳を眺めながらとても贅沢な気分。
2年前、網笠山からの南八ヶ岳縦走を悪天候のため撤退しているので、そのリベンジを早めに果たしたいね。
やがて、オーレン小屋、赤岳鉱泉との分岐点である「赤岩の頭」に出ます。
ここから見上げる硫黄岳もきれい。
白い残雪と相まって、砂浜の上にいるようです。
ちょっと見下ろすと、赤岳鉱泉が見えます。
本来、こっちから登ろうと考えていたのですが、かなり急に見えます。
しかも踏み後がありません。
まぁ、雪の融け出すこの時期はこのルートは難しいのかも。
積雪してくれていたほうが登りやすいんだろうね。きっと。
さてどうしようかねぇ?とちょっと協議。
ここでご飯を食べるにもまだ寒いし、ここから直接オーレン小屋に戻ってもいいし、まだ体力的に余裕があるから峰の松目を目指してもいいし。
ということで、峰の松目を目指すことに。
ところが、このルート、人が立ち入った形跡なし。
そして林の中は雪が深い。
ピンクのリボンを頼りに道を切り開いていきます。
でも、踏み固められていないので、ときどき足がズボッとはまり、そこから復帰するのにも体力を使います。
なんとか道を間違えずに峰の松目の麓に到着。
ちょっと登ってみて無理そうだったらあきらめよう、ということで、登り始めたのですが、斜度が急で、雪も深く、足がはまって前に進めなさそう。
ということで、峰の松目の登頂はあきらめることにしました。
雪がなかったら余裕だったのになぁ。
そのまま雪の深い斜面を一気に下ってオーレン小屋へ。
やっとお昼ご飯にありつきました。すでに14時過ぎ。
お昼ごはんを食べてまったりムード。
まぁ、ここまでくれば、駐車場まではゆったりと下るだけなので。
もう昼過ぎで雪や氷も融けているだろうし。
オーレン小屋のテント場はなかなか快適そう。
大きなすのこみたいなものがあるんです。
で、このすのこの上にテントを建てられるわけ。
テントマットが要らないね。雨が降っても快適そう。
やっぱり八ヶ岳の山小屋はどこもきれい。
トイレも下界のものと変わりません。
ご飯もおいしいって言うしね。
ただ、ちょっと高いのが難点。
今度はテントを担いで来たいね。
先週は花のカラフルな色を楽しんだのですが、この時期の八ヶ岳はまだ冬モード。
標高の低いところでは新緑がきれいです。
カラマツの新芽はなかなかかわいい。ここからあのトゲトゲの葉っぱが広がっていくんだね。
帰りは原村の「もみの湯」へ。
この温泉ですが、露天風呂があって、17時以降は300円はちょっとお得です。
近くの野菜売り場で山菜をいっぱい仕入れました。
山菜のレポートはまた後ほど。
突発的に企画したけれど、充実した山行でした〜
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