雲取山(小袖乗越ピストン・雲取山荘泊)
- GPS
- 09:50
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,607m
- 下り
- 1,622m
コースタイム
8:45 小袖駐車場
10:00 1150m休憩ポイント
10:20 堂所
11:15 七ツ石山への分岐
11:50 ブナ坂 *休憩
12:30 ブナ坂 *出発
13:10 奥多摩小屋
13:40 小雲取山
14:15 雲取山
14:45 雲取山荘
5/22(日)
5:30 雲取山荘
6:30 小雲取山
7:30 ブナ坂
9:00 1150m休憩ポイント
10:00 小袖駐車場
天候 | 5/21(土)晴れ 5/22(日)曇り *下山後、午後からバケツをひっくり返したような大雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
到着した8時半には既にほぼ満車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■危険箇所 なし。 ■水場 奥多摩小屋、雲取山荘付近にあり。 |
写真
感想
1年前に「東京都の山」という本を買って以来、1年以内に登ってやるぜと誓っていた雲取山に、ちょうど1年後を控えた5月に挑むことになった。
なんだか大げさな書き方をしたのには理由がある。いまは離れてしまった実家にも、東京の山について書かれたガイドブックがあった。家族に登山を趣味にする人は一人もいないので、大方高尾山あたりに行くにあたって買ったのだと思う。そういえば小学5年生あたりに高尾山に行ったような記憶もあり、つじつまは合う。
家にある本は何でもかんでも読んでいたその頃の僕は、特に興味があったわけでもないのだけれどその登山ガイドも手に取っていた。どんな表紙だったのか、どんなレイアウトだったか、全く忘れてしまったのだけれど、その本の最後に雲取山の登山ルートが書かれていたことだけは覚えている。当時そこに書かれた内容はほとんど理解出来なかったはずなのだけれど、「6時間」「健脚向き」という単語から「雲取山は、東京のラスボスである」という印象だけは強く残ったのだった。
そんな雲取山は、1年前から登山を始めた僕にとっては「当面の目標」であり「これが出来たら初心者はおしまい」という指標でもあった。奥多摩の山に慣れてきたり、雲取山そのものの情報を集めたりしているうちに、半年ほど前から「登れる」気はしていた。昨年の秋口にも計画は建ててみたものの、新婚旅行と重なったりバンドの練習だったりで、ほどなく雪のシーズンになってしまい、以来機会をうかがい続けていたのだった。
今回はkrtknsk氏とそのお友達と、嫁の4人でパーティを組むことになった。日帰りで行くのももったいないと思い、雲取山荘で一泊することにした。パーティー全員が初めての山小屋泊まりである。今まで以上に綿密に計画を立て、行動計画や装備一覧をまとめたしおりも作成した。調べれば調べるほど、「天気さえ良ければ、極めて平易な旅にあるであろう」という思いは強くなった。
登り終えての感想は、山で過ごす夜と朝は何にも替えが得たいものだ、ということ。沈んだ太陽が残したわずかの空の光が影絵のように写す木の枝。眠りから覚めると空が青く拓け、やがて太陽が昇り、稜線を吹き抜け、まだ雲が出る前の空の下、姿をあらわす彼方の山々。
いつも都会で生活している体には、山というフィールドで味わうことはすべてが新鮮だ。目に見える緑や遠くの稜線、耳に届く鳥の歌声、樹々のざわめき、風にさらされ汗が冷えて行く感覚。登山を始めてから1年が経ったけれど、ようやくこの旅ですべてを味わうことが出来た。そんな気すらする。
惜しむらくは、快適だった山荘での時間が、快適すぎたが故に、どうしても「合宿」を思い出してしまったこと。もっと長い時間、もっとフィールドに近い場所で過ごしたいな、と奥多摩小屋のテント場を横目にしつつ、思ったのでありました。
初の雲取山です。
駐車場完備は車ユーザーにはうれしい所。
5月という日程も正解でした。軽く汗ばむくらいの陽射し、雨にも降られる事なく
思い切り緑と土の匂いが薫る、そんな道中でありました。
標高1600m前後までは新緑萌えな鮮やかな緑、それより上は針葉樹のしっかりした緑、
そんなコントラストも、ある程度標高のある山の魅力なのかも。
劇的にキツイ斜面もなく(ちょっと強がり)、付き纏う小蝿と格闘しつつ、
遠くまで連なる稜線の重なりを愉しみながら歩くと、山頂です。
雲取山荘はとても賑やか、2000m級でビールを飲む。
暗くなれば、空に星が綺麗。流れ星も見えたらしい、目を離した隙に。。
翌朝のご来光が雲に隠れていたのが心残りではありますが、
また来よう、と思わせる粋な演出。
一番の難関は朝4時半の朝食、これから朝はちゃんと食べよう。
そんなこんなで、とても好い道程でした。
一人でふらりと戻ってくる日もそう遠くはなさそうです。
nnaotaka先輩、山行計画及び記録ありがとうございます。
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