剣山〜三嶺テント泊(途中撤退)の巻☆
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,104m
- 下り
- 1,502m
コースタイム
- 山行
- 1:56
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 3:05
天候 | 曇り&小雨… |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
悪天候の為、2日間ともガスで真っ白けで展望ゼロ。剣山〜三嶺の稜線は、強風と霧雨で過酷でした。 |
写真
感想
GWを利用し剣山から西の三嶺へ縦走する遠征を計画しました。メンバーは4名のうちrとsの都合がつかずkk(k1=私とk2)の2名のみです。
このコースは1泊2日が主流のようですが、テント泊山行は初となる私のためにk2が2泊3日のプランを立ててくれました。
1日目:見ノ越駐車場を出発し西島キャンプ場でテント泊(コースタイム50分。足慣らしのため短く)
2日目:剣山山頂・次郎笈・丸石・高ノ瀬を経て白髪避難小屋付近でテント泊(コースタイム6時間。頑張って歩く)
3日目:三嶺山頂を踏み名頃新登山口へ下山(コースタイム4時間30分)。バスで見ノ越へ
<1日目>
GW中の百名山だけに10時半の到着時には見ノ越駐車場は満車。やむをえず道路脇のスペースに停めました。
登山道はとても歩きやすいのですが、10キロ超の荷物が響きなかなか進めません。しかし今日は1時間弱で行動終了です。
西島キャンプ場のテント場は平坦な草地で快適、しかも無料です。水場もすぐ近くながら水量が少なく利用していません。張れるテント数は多くありませんが、張る人も少なく遅めに来てもどこかには張れそうでした。
テント設営後、キャンプ場から50分の剣山山頂へ向かいました。西島までリフトが通じているため軽装の人も多数。途中、神社でk2がご朱印を頂き、剣山頂上ヒュッテでは記念の品を買いました。
せっかく着いた頂上は白いガスに覆われ何も見えません。条件次第では瀬戸内海はもちろん大山まで見えるそうですが…。明日再び通る時は晴れることを願ってテントに戻りました。
天候は夕方に少し晴れ間が見えただけでほぼ曇り、19時頃からは風が強まり一晩中吹いていたようです。
<2日目>
6時発を予定し5時に起きるつもりでしたが、4時半頃に目が覚め起床、今日の予定を決めました。
「悪天候のまま景色を楽しめずに終えればいつか再訪を期すことになるから、とりあえず今日の行程の中間にある丸石避難小屋まで進み、12時になって天候が回復するなら前進、さもなくば引き返し見ノ越へ下山する」
朝食と身支度、テントの撤収などで結局6時発となりました。
頂上ヒュッテに立ち寄り水を入手できるか伺うと、行く先にある次郎笈の水場を勧められました。
山頂は昨日以上に真っ白で、雨は降っていなくても霧の中で風が水滴を叩きつけます。慌てて頂上近くのきれいなエコトイレの休憩スペースに避難し、雨具を装置しました。
三たび真っ白の剣山山頂を踏み、次郎笈への急坂を下ります。ここで私は転倒し、岩角にすねを打ちつけてレインパンツが10センチも裂けてしまいました。しかし急坂の途中かつ風雨の中だったので避難小屋まで処置は見合わせました。
どこまでも広がるササの中の一本道、晴れなら天国のような稜線のはずが悪天候の中では修行している気分です。
次郎笈峠から次郎笈山頂をパスする道を行くと水場ですが、せっかくだからと山頂への道を選びました。しかし手前の分岐を頂上と間違え、結局次郎笈の頂は踏めずじまいに(このことに気付いたのは帰宅後)。
先にある分岐から少し戻って水場に到着。「徳島の水50選」の一つだそうで取水口は二つあり水量も十分です。
次に目指すは丸石のピークですが、眺望が効かないので単調です。いつもはレインウェアを着ていると上りでは暑くなるのに風雨にさらされていると丁度良いくらいです。
丸石もさっさと後にし、避難小屋へと急ぎます。この先は樹林帯となり、ようやく風が弱まりました。
ここまで時折三嶺からの縦走者とすれ違いましたが、同じ方向へは剣山山頂直下で数名に抜かれたきりでした。
避難小屋では7、8人の方々が休憩中で、私たちもお邪魔します。
まずレインパンツの裂け目周りの汚れを落として応急処置にダクトテープを貼りましたが、表裏のどちらに貼っても剥がれてくるので医療用ホワイトテープで周囲を補強しました。ちなみに、前に同じパンツにかぎ裂きを作りガムテープで処置した時は、しっかりくっつく代わりに洗っても取れない剥がし跡が残ってしまいました。
すねには傷ができて出血していたので血を拭いて絆創膏で処置、なぜかクライミングパンツは無傷でした。
天候の回復は望めそうにないため12時を待たず撤退を決定。眺望が期待できないだけでなく、このまま風雨の中を進んでテント泊(または避難小屋泊)となれば低体温症に陥るのでは、という不安もありました。しかし引き返すのも大変だ…とうんざりしていた時、一人の男性が別のパーティーにアドバイスなさっている内容が耳に入ってきました。
「ここから下りる道もある。ただし、そこから見ノ越までは車道を7キロ歩かないといけない」
地図を見ると、私たちは見落としていましたが、避難小屋から奥祖谷二重かずら橋へ至るコースタイム1時間25分の道があります。しかも下りた所には私たちが3日目に乗る予定だったバスが停まり、その時刻は13時50分。今11時前なので十分間に合い、車道歩きを避けられます。
これらの情報をもとに、アドバイスを受けておられたパーティーと私たちはかずら橋へ下りてバスに乗ることを決めました。
先に出発なさるパーティーを見送り、昼食を済ませてから下山開始。ジグザグの道を下りて行くと国体橋に至り、川に沿って歩きます。途中、男性一人とすれ違ったのみで後ろから来る人も見当たりません。
やがて二重かずら橋に到着、観光地なので大勢の人々で賑わっています。車の人がほとんどで、バスを待つのは件のパーティーと私たちを含めて7名、全て登山者でした。待ち時間の間に濡れたザックカバーと汚れたレインパンツを仕舞い、国道脇の水場で靴の汚れをさっと落としました。
バスは30分ほど遅れて到着。小さなスクールバスで乗客は登山者ばかりでした。7人が乗り込むと空席は一つだけとなりましたが、終点の見ノ越までもうバス停はないので一安心です。
普通の路線バスの設備はなく運賃は運転手さんに直接渡します。どこから乗ったかは自己申告で、かずら橋からは900円でした。バスに救われたという安堵感から運転手さんにお礼を述べて降車。
見ノ越発は15時過ぎでしたが、帰路は淡路島で大渋滞となり、0時前にやっと京都へ戻れました。
残念ながら途中撤退となりましたが、偶然にも下山からバス乗車がうまく行き、予定通りなら通ることのなかったかずら橋を見られたことは良かったです。事前にエスケープルートを確認しておくことの大切さを痛感しました。
また機会があれば天気の良い時にいつものメンバーで訪れたいと思います。
下山ルート(避難小屋→かずら橋→見ノ越)の選択、スクールバス利用の機転、いずれもお見事!
山歩きは常に臨機応変の選択、判断が重要で、頭の硬さが生死を分けることさえあり得ます。
今回の気合いを入れた2泊3日計画が霧風に阻まれたのは残念ですが、無事下山が何よりの成果です。スネ傷お大事に。お疲れさまでした。 10kio
ありがとうございます。
途中撤退ながら下山からバスまでがうまく行き無事に帰れましたので、二人とも残念さより安堵の方がまさっていました。
傷も日常生活には支障ありませんので気長に治します。
k1
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