記録ID: 1129501
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲信越
粟ヶ岳−青里岳
2017年05月03日(水) ~
2017年05月05日(金)
体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 60:24
- 距離
- 37.8km
- 登り
- 3,522m
- 下り
- 3,257m
コースタイム
1日目
- 山行
- 12:59
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 13:04
距離 14.6km
登り 2,025m
下り 826m
2日目
- 山行
- 12:01
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 12:07
距離 8.9km
登り 826m
下り 883m
天候 | 3日 晴れ 風なし 4日 晴れ 風なし 5日 曇り 日射しあり 風なし 日の出 4:45 日の入り 18:37 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
林道哺土原線の通行止め地点(竣工記念碑のところ)に自転車をデポ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
神戸山−越後白山 桑沢から神戸山を経て越後白山田村線の5合目まですでに雪はなかった。夏道はあるがヤブ化が進んでいる。田村線に合流すると格段に道がよくなる。白山まで部分的に雪の上も歩いた。 越後白山−粟ヶ岳 宝蔵山に向けて雪の上を気持ちよく下れた。先行する足跡の主と宝蔵山で出会った。粟ヶ岳から白山を往復する人もいた。宝蔵山の手前ですれちがったばかりなのに、橋立の先で早くも追い抜かれた。ほかにも粟ヶ岳から権ノ神岳を周回しているらしい数組とすれちがった。みんな足が達者だ。橋立から粟ヶ岳まではかなり夏道が出ていた。粟ヶ岳北峰への登りは雪の斜面。 粟ヶ岳−青里岳 粟ヶ岳山頂から雪の亀裂をかわして一本岳に近づいた。一本岳は夏道を登ることができた。一本岳の先の尾根には雪がついていた。堂ノ窪山に近づくにつれてヤブこぎがはじまるが、ヤブはまだそれほど濃くない。堂ノ窪山頂からはまたしばらく雪に乗れる。堂ノ窪を下った先で標高が低くなり、支尾根が分岐するあたりから奥峰にかけてヤブがきつくなる。三方ガリといわれるあたりでゆるくなった尾根に木立が見えている。それを越えて901Mと920Mの小ピークに上がるのはいかにもヤブがきつそうだった。それで途中で尾根筋をはずれ、左手のアカシガラ沢源頭部のなだらかな雪渓を下って小ピークを巻いた。雪渓をつめて尾根に復帰してからもヤブ区間が多くて楽ではなかった。16時頃、青里岳の山頂に赤いテントを見つけたときには思わず目を疑った。すでに疲れきっていたが、ビバークするのに手頃な場所がなかったので青里岳まで重い体を運んだ。赤いテントはダンロップだった。幻覚ではなかったことに安心した。中の2人が顔を出してあいさつしてくれた。快活そうな若い人たちだった。青里岳の三角点はまだ雪の下だったようだ。翌日の矢筈岳を断念し、五剣谷岳の方向に進んで平らな雪の上にツェルトを張った。矢筈岳から2人連れが下りてきたのであいさつした。五剣谷に張ってあるテントまでたどりつけないので途中でビバークするとのこと。 青里岳−水無平 青里岳からしばらくは雪に乗れるが、ヤブこぎもあるので五剣谷岳までが長く感じられる。雪の上には昨日の2人連れのものらしい足跡がある。五剣谷岳の山頂部の雪に乗ったところでちょうどテントを撤収した2人に追い着いて朝のあいさつをした。ビバークしたときにはツェルトもなく寒さでほとんど眠れなかったとのこと。銀太郎山までの間のヤブはきつかった。ただし注意すればたどれる程度の踏み跡ができている。銀太郎山からは格段に道がよくなる。それでも登り返しがきつい。銀次郎山までに数組とすれちがった。七郎平の水場で出会ったパーティーからは、青里岳から粟ヶ岳に向かった2人と五剣谷のテントに下りてこなかった2人について、私の知っていることを聞かれた。情報交換をする中でほかにも思わぬ縁が明らかになってびっくりした。木六山からはグシの峰の標識のところを尾根なりにまっすぐ下った。夏道があったが、巻道に合流するところにはその尾根道に登って行けないように入口がロープでふさいであった。水無平から悪場峠の区間も初めてなので不安だったが、迷いようのない一本道が続いていた。疲労困憊しているなかで猛烈に暑い水無平がひたすら長く感じられた。 |
ファイル |
(更新時刻:2017/05/06 20:34)
(更新時刻:2017/05/06 20:34)
(更新時刻:2017/05/06 20:34)
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写真
装備
個人装備 |
マット
シュラフ
シュラフカバー
フリースジャケット
ツェルト
ツェルトポール
ペグ
サブザック
補助ロープ20Mセット
6mmロープスリング
グローブ
目出帽
ヘッドランプ
予備電池
アルコールバーナー
アルコール500ml
コンロ台
コッヘル
ロート
濾紙
スプーン
箸
水4L
スポーツ飲料2L
食糧4日分
非常食1日分
時計
GPS
地形図
コンパス
カメラ
サングラス
チェストバッグ
常備薬
ハッカスプレー
スコップ
アイゼン
ワカン
ピッケル
ストック
手ぬぐい(頭に巻いて2日目にヤブで紛失)
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感想
年々体力が衰えて無理がきかなくなってきていると感じてはいたが、今回のようなことは初めてだった。20kgのザックが肩にこたえた。足が攣った。1時間に10分とか15分とかの休憩では足りなくなり、とうとうしまいには歩いたのと同じくらいの時間の休憩が必要になった。ここまではまだいいのだが、その晩は夕食を食べないまま寝てしまい、翌朝になっても食欲がなかった。2日目は肩の痛みに耐えられるようになり、足も攣らなくなったが、行動はゆっくりペースのままだった。2日目の晩も3日目の朝も食欲は回復しなかった。水や雪で薄めたスポーツ飲料しか飲んでいないのに、時々吐き気がする。同じ状態だという五剣谷テントの人によれば、脱水症状だろうとのことだ。家に帰ると出発前にくらべて体重が6kg減っていた。食欲はかなり回復したが、味覚と嗜好がいくぶん変化している。
20kgのザックがかつげないようだと、いろいろな山行をあきらめなくてはならなくなる。ほかの人とパーティーを組んでいるときに急にみんなと同じペースで行動できなくなることを想像してみてもおそろしいものがある。
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