【根尾】高屋山〜大白木山 ヤブ尾根縦走
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- GPS
- 09:16
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,048m
- 下り
- 708m
コースタイム
天候 | 雲多めの晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一台を折越峠に置き、越波集落はずれの神社前に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大白木山〜折越峠間は登山道(作業道?)ですが、それ以外はヤブ尾根です。出かけられる際は自己責任でお願いします。 今回の高屋山へのルートは記録の多い定番ルートとは違います。高屋山登頂のみが目的なら定番のルートが目印等もあり良いと思いますが、個人的には今回のルートは好みな尾根でした。ヤブも大したことはありません。自由こそがヤブ山の醍醐味(撤退リスクは覚悟)。 高屋山〜大白木山間は、いくつかあるアップダウンの各ピークの前後が背丈を超す笹と灌木のヤブがキツ目ですが、多くの区間で尾根芯のヤブを避けてよい獣道が北側(進路左手)についています。ただし、そのまま派生する支尾根についていかないように注意が必要です。 危険個所などは特になかったように思います。 |
その他周辺情報 | 道の駅と温泉がセットであります。 【道の駅・うすずみ桜の里・ねお】 http://www.usuzumi.or.jp/sakura-sato/ 【うすずみ温泉四季彩館】 http://www.usuzumi.or.jp/index.php |
写真
感想
先に言っておきますと、私は決してヤブこぎ好きではありません。私の定義するヤブ山とは、「正式な登山道のない山」であって、別にヤブに覆われた山というわけではないのです。むしろまんまとヤブも漕がずに歩けるところはないかと思っているくらいです。ただし、今回に限っては珍しく戦闘モードでした。
昨年秋、徳山湖の梨ヶ平へブナの黄葉を楽しみに登った際、登山口で見かけた方(この世界では有名な方)がヤブの若丸山に登られました。そして翌日、レコは上げてませんが根尾の大白木山にシロモジの黄葉を見に登った際に登山口で見かけた方が、折越峠に自転車をデポして高屋山〜大白木山を縦走されました。強烈なワンツーパンチを食らった気分。
私も十分オッサンですが、そのお二方はさらに年輩の方です。「いいんだもんね、自分は自然派ハイカーでそんな山スタイルは興味ないんだもんね、人に影響されないのが大人なんだもんね」と強がってはみたものの、心のモヤモヤが晴れません(^^ゞ
悔しいというより、そんなことをやろうとして、そしてやり遂げてしまうおじさんたちの情熱がうらやましかったんだと思います。それで、こんなことはしょっちゅうはやらないぞと自分に言い聞かせ、この2つの山行をこのGWの宿題にしていたのです。
ヤブの若丸山をまずは登頂して、残るは高屋山〜大白木山の縦走だ、というわけなんです。
どうでもいい前置きが長くなってしまいましてスミマセン。
【越波駐車地〜高屋山】
前回、高屋山に登ったのは偶然にも一昨年の同日。ブナを始めとして木々の芽吹きが早く、残雪も多かった年です。おかげで新緑と残雪の美しい景色を奥美濃の山々でも楽しめましたが、今年はそれは期待薄なようです。
前回と同じルートで登るのも芸がないので、前回も検討した越波集落のはずれの尾根末端に近いところから取付くことにします。事前情報なしの賭けで撤退のリスクもありますがそこは里山、なんとなく踏み跡くらいあるだろうとの見込みです。
地形図に記載されている尾根末端へ続く破線の道はちゃんとあり、上がれそうなところから適当に取付きます。まばゆいシロモジの新緑を見ながらちょっとヤブっぽい斜面を這い上がっていきます。
右手の顕著な尾根を目指して登っていくと、どっしりとした太い幹から株立ち状に何本もの幹をのばしたブナに出合いました。これはちょうど良い目印になります。ここから尾根芯を行くようになります。
右側なり左側なりにヤブの薄い歩きやすいところを見つけ登っていきます。時には登山道並みに歩きやすいところもあり、ブナや巨木も見られる自然林の尾根で、自分としては当たりの尾根でしてやったりです。
登るにつれ季節は逆戻りして、シロモジが芽吹いいたばかりの見通しのいい道になり、イワウチワの花も見られるようになります。そこからしばらくで標高1000mあたり、定番ルートと合流します。やはり周りに残雪は見られず、それでいて木々は芽吹き前という状態です。
カレンフェルトで見られたいくつかの花もまだこれからといった感じで、白玉は一株だけつぼみを付けたものがありましたが、芽吹き自体がまだまだでした。
そうなれば道草も少なくすんなりと高屋山に到着です。それでもやはり少し距離が長い分、取付きから3時間以上かかりました。ここでしばしの小休止とします。
【高屋山〜大白木山】
ここからいよいよヤブ尾根とされる縦走路の始まりです。のっけからいきなりのヤブでしたが、少し進むと尾根北側(進行方向左手)に尾根芯のヤブを避けてトラバースする獣道があり、これをたどっていきます。
アップダウンのピークごとに北側に支尾根が出ているので、いったん尾根芯に戻らざるをえず、その際にはそのピーク前後でちょっと手厳しいヤブこぎとなります。ですが傾斜も緩々な尾根なので、漕ぐという一点に集中できるし、シャクナゲや常緑の灌木もあるわけではないので若丸山の激ヤブ壁登りに比べたら楽なものでした。
・1139でコース中唯一の残雪を踏み、トラバースの獣道歩きとピークごとの尾根芯ヤブこぎを繰り返し、日当たりよくすっかりヤブの蔓延した反射板跡のような広場に出て、これを抜けるといよいよ大白木山のツイン反射板が見えてきました。
最後にここのヤブに意外に手こずって、ついに反射板広場に飛び出します。結局、高屋山からの縦走路は覚悟していたほどの激ヤブではなく、かなりスンナリだったという印象でした。
反射板広場には男性2人組が憩っており、おひとりはかつてヤブ山系HPをやられていたネット有名人の方でした。
【大白木山〜折越峠】
お昼の大休止ののち下山開始です。ここからは反射板巡視路利用の登山道をたどって下るだけなので緊張感もなく歩けます。
安心してお花探しをしながらのんびり。今はちょうどカタクリとキクザキイチゲの最盛期のようで、あちこちで足止めされます。
それにしても今年は雪が多かったはずなのに、GW前の大雨で消えてしまったのか?いつもなら残雪のあるところにも全く雪がありません。
反射板分岐まで大きく登り返して、痩せ尾根を下ります。高木の芽吹きが遅いせいで、道脇に群生するベニマンサクのハート型の若葉だけが目立つなかをどんどん下って折越峠に到着。峠の新緑は真っ盛りでした。
そして越波にある車を回収に向かう林道脇では、あちこちでいろんな花が目を楽しませてくれました。
コメント
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こんばんは、
熱いですね(笑)、自分の中ではhermit-crabさんはクールなイメージが勝手にあったので意外です、自分と似ている感じなのでうれしいです。
高屋山は登ったことはないですけど、登るとしたらこの登りのルートが自然ですね。
「自由こそが藪山の醍醐味」いい言葉です。
hanamaruteさん こんばんは。
なんとクールなイメージをもたれていましたか
私の持つhanamaruteさんのイメージは「渋い・タフガイ」です。
熱いかどうかはともかく、この連休はいつになくやる気になっていて、奥美濃ぶつかり稽古ー
高屋山の定番ルートは放置植林が気持ち悪くて…今回のコースは正解でした。
私なんかはまだまだですが、hanamaruteさんはまさに「自由」を楽しんで見えますよね。
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