飯豊連峰。石転び沢を登る


- GPS
- 32:00
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,116m
- 下り
- 2,118m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 10:15
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 6:25
天候 | 一日目 晴れ 二日目 曇り時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況 林道入口~飯豊山荘 除雪されているが車両通行止、徒歩で進む 飯豊山荘~温身平 玉川の左岸の雪上を歩く 温身平~梅花皮小屋 沢の左岸の登山道を歩く夏道が所々出ているが雪渓のトラバースも有る。やがて沢が雪渓に覆われ雪上をどこでも歩けるようになる、梅花皮小屋直下が最大傾斜40度という事である。アイゼンは門内沢出合いで装着した。 梅花皮小屋~頼母木山 稜線上夏道がほどんと出ている。状態を見ながら東側の雪上を歩く事も出来る 頼母木山~西俣ノ峰 出だしは笹に覆われた夏道を少し歩きその後は雪尾根を下る、下るに従い夏道が出て来る 西俣ノ峰~登山口 急な雪陵を暫く下る、尾根が痩せて来ると雪は無くなり急な尾根の夏道を下る 危険箇所等 全体に林道を含め雪渓、主稜線、下りの尾根は落石、落雪、雪庇の崩壊の危険が至る所にある。 |
写真
感想
残雪の飯豊連峰に石転び沢から登る。
一日目
まだ夜が明けきらない長者原をスタート、飯豊山荘に向う林道は除雪はしてあるが車両通行止めである。飯豊山荘から先は雪道になり新緑のブナ林を温身平まで歩く、クサイグラ尾根の末端にテントが一張り張ってあった。梅花皮沢沿いに左岸を歩いて行くとやがて沢が雪で覆われ長い雪渓歩きが始まる。
広大な雪渓はどこを歩いても良いが尾根からの落石や落雪は要注意だ、途中滝沢にソロクライマーが登って行くのを見送る。門内沢出合いにテントが二張り張ってある、門内沢にスキーに入っているようだ。この上でアイゼンを装着。ここまでにスキー、スノーボード各一名、単独行二名とスライドする。登っているのは私の他にスキーヤー3名これは日帰りで滑り下っていった。
石転び沢の本格的な登りが始まる、傾斜は思っていたより無くゆっくりと高度を上げる、両岸からの雪崩の跡が所々あり注意が必要だ、暫く登ると一旦傾斜が緩み稜線に向って最大傾斜の登りが始まる、先に登っていったスキーヤーが滑り降りて来てちょっと止まって「下りはあっという間ですよ」と言って滑り去っていった。こちらは小屋はまだかと喘ぎながら登りやっと傾斜が無くなったと思ったら目の前に梅花皮小屋が在った。
小屋の中で一休みしながらこの後の事を考えた、門内小屋まで行く予定だったが明日は天気が悪い予報なので今日はここに泊まって前に進む事が出来ない程の悪天ならば石転び沢を下る事にする。荷物を小屋に置き北股岳に向う、山頂からは飯豊本山、大日岳、門内岳等景色を存分に堪能する、明日はこの景色が見られないかもしれない。小屋に戻って二階に陣取る今日は一階に7、8人のパーティー、二階には2人パーティーと私他に単独行の方が泊まる事に成った。単独行の方は一泊でダイグラ尾根を登って来たとの事である、酒を飲みながら食事をし7時頃横になる。
二日目
夜半に外を見ると強風と濃いガスである、明るくなっても変わらず2人パーティーと単独行の方は4時半頃石転び沢に下って行き、7.8人のパーティーも石転び沢を下ると言う、私はもそれに続こうと思ったが5時前に外を見ると朝日が登るのが見え稜線のガスが晴れて来る、下降点の頼母木山までは天候は持つだろうと判断。急いで食事をし出発の準備をする。外に出ると思った程風は強く無い、北股岳に登ると高曇りで視界は良好だ、しかし進む方向の先に見える日本海のには黒雲が見える。門内岳、地神山、頼母木山へは夏道と東側の雪を利用して進む、雨は門内岳辺りからぽつりぽつりと来る、この辺から雨雲との追いかけっこになる。地神山で頼母木小屋から来たスキーを背負った単独行2名とスライド昨日は西俣ノ峰を登って来たの事。頼母木山で一休み後西俣ノ峰に向って下る、最初は笹薮の道だったがすぐ雪陵になる、この尾根は朳差岳を眺めるのには非常に適している、雪の朳差岳にはいつか登りたいと思う。尾根を下る程夏道が出て来るがその道の両脇にはイワウチワとカタクリが咲き乱れていて飽きる事は無い、しかし立ち止まっていると雨が降り出すのでゆっくり写真を撮っている暇もない。西俣ノ峰からは一段と傾斜の増した雪綾を下る、雪が無くなるとしっかりした夏道が出てくるので迷う事は無い、雨に濡れたブナの新緑やマンサク、コブシ、ツツジ、サクラの花が咲いていて目を和ませてくれる、ようやく登山口に下ると雨がやや強く降り出すが雨具を着る程でもない、杉林の林道を抜けると道の左にはカタクリの群生、右には水芭蕉の湿地が在り最後まで山を楽しませてくれる。駐車地点に戻り荷物を解いて登山終了。
梅花皮荘で窓越しに雨に煙る飯豊の山肌と玉川の流れを眺めながら風呂に入る、満足の二日間であった。
良い登山を読ませていただきました♪
ありがとうございました(^∇^)
Kazmasu様
こんにちは、はじめまして
私のレコで楽しんで頂けるとは
光栄です
Kazmasu様のエブリ差し岳のレコを
楽しみにおまちしております
時々拝見させていただいてますが、いつも丁寧な記録をされていて感心しております。実は私も白石市内なのですが、貴殿の自由な発想での山歩きには驚かされたり気づかされたりしています。私も今度石転び沢に行く予定なので参考にさせていただきます。
torayama様こんにちは、私のレコを評価して頂き大変恐縮しております。石転び沢に行く予定との事ですがスキーで登高されるのでしょうか?好天だと良いですね、気お付けていってらっしゃいませ.
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