モフモフラッセル北飯豊 梶川尾根から

2024年11月26日(火) [日帰り]

• GPS: 10:37
• 距離: 17.1km
• 登り: 1,644m
• 下り: 1,648m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:17
• 休憩: 0:18
• 合計: 10:35

3:15 スタート地点
3:28 3:30 天狗平ロッジ
5:03 5:05 湯沢峰
9:11 9:17 梶川峰
10:17 10:18 扇ノ地紙
10:50 10:53 梶川峰
12:28 12:32 湯沢峰
13:38 飯豊山荘上駐車場
13:38 飯豊山荘
13:39 天狗平ロッジ
13:50 ゴール地点

天候

晴れ(稜線は爆風)

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

倉手山登山口駐車場に駐車
梶川尾根登山口まで自転車
※梅花皮荘手前から飯豊山荘へは11/29(金)13時をもって冬季通行止めとなります

コース状況／危険箇所等

◇倉手山登山口駐車場から飯豊山荘まで積雪なし、この日は凍結もなし

◇標高700m辺りから雪あり、みるみる増えた。
◇標高850m辺りでスノーシュー装着、概ねスネ程度のラッセル。急登箇所ではずり落ちてばかりでもがいたり、時折足の付け根ほどまで深く踏み抜く。湯沢峰から梶川峰の間は煩わしい枝漕ぎ箇所多し。
◇梶川峰以降は多少は沈むもそれまでに比べればだいぶ硬く締まっていた。
◇雪は朝のうちサラサラモフモフ、下山の頃は気温が上がり、日当たりの良いところではオモオモに。湯沢峰より下では融雪が進んでいた。

以上11/26現在の状況であり、翌日以降大雪予報が出ています
日々状況は変化していますので、慎重な計画と準備をお願いします

写真

11/26 3:11

未明の倉手山登山口駐車場、飯豊と満天の星が美しい。寒くて出発を渋っていたけれど、この写真を撮ったら行く気になった！

11/26 4:26

登山道に続いていたクマさんのトレース、ありがたく使わせてもらう(笑)

11/26 5:51

東の朝空、明るくなった喜びともう明るくなっちゃった！という不安が入り混じる

11/26 6:11

朝の光浴びる主稜線

11/26 6:11

梅花皮岳と北股岳、鞍部に梅花皮小屋

11/26 6:33

焼ける雲の下にはダイグラからの

11/26 6:33

飯豊本山、神々しい

11/26 7:24

雪の広場ではうさぎの大運動会♪

11/26 9:03

所によりストックを横に雪をかき下ろし、膝で雪を固めては這い上がる、時にずり落ちる(笑)しんどい上りを励ましてくれるのは

11/26 9:02

雪煙あげる飯豊本山

11/26 9:02

こちらも荒れている、烏帽子岳と梅花皮岳

11/26 9:08

そして北股、たくさんのうさぎトレース

11/26 9:23

ようやくの梶川峰、ここまで本当にしんどかったけれど

11/26 9:29

ここからは広くたおやかな雪稜歩き

11/26 9:31

霧氷の向こう、地平線には

11/26 9:32

朝日連峰、鳥海山や月山も真っ白

11/26 9:25

背の小さな霧氷達が可愛らしい、向こうに北股

11/26 9:35

まるで白無垢、まっさらな新雪をゆく

11/26 9:38

所々に育ち始めているシュカブラ

11/26 9:39

梶川峰からの私のトレース、向こうに本山

11/26 9:42

しかしここからは強風地帯、実はほぼこんな感じ

11/26 9:44

梅花皮、北股からはずっと雪煙が吹き上がっては石転びに流れ落ちてゆく

11/26 9:47

雪をまとい際立つ幸七尾根

11/26 9:43

ラッセルでクタクタなのにやっぱり嬉しい雪景色、風の止む瞬間を待っては撮ってばかりで進まない

11/26 9:56

シュカブラは冬の翼

11/26 10:02

こんな景色の中に私ひとり

11/26 10:04

地神山からエブリ、真っ白な北飯豊

11/26 10:05

小さく門内小屋が見える、あそこまで行きたい

11/26 10:05

その先に北股

11/26 10:05

梅花皮、烏帽子

11/26 10:08

奥に大日

11/26 10:07

そして本山

11/26 10:08

しかし風が強い

11/26 10:12

みるみる育つナイフリッジ

11/26 10:13

全身に叩きつける雪礫

11/26 10:15

耐えて耐えて、風が弱まるのはほんの一瞬

11/26 10:18

せめて扇ノ地紙まで、と這うように進むが私にもザックにもそのあらゆる隙間に雪が吹き込んでくる。続くフカフカの新雪、一度転べば起き上がれずにそのままあっという間に埋まりそうだ。

11/26 10:28

ふり向けばトレースはもう消えている、今晴れてはいるけれど広い稜線、真っ白になれば危ない。ここで引き返すこととした。

11/26 10:39

安全圏まで下りて来てふり返る。ほんの少しの標高で風の強さは格段に変わる。強風予報ではあったけれど、その時間が早まったようだ。

11/26 12:21

上りではあんなに苦労したのに、雪の下山は早い。ただ気温が上がって雪が重く疲れた足に堪える。湯沢峰へ上り返す頃には本山は雲に包まれていた。

11/26 12:46

下りでも見つけた真新しいクマさんの足跡

雪の中のお宝

11/26 10:02

冬の飯豊には簡単に近づけない、それを身をもって感じた。それでもこの景色の中にいられただけで幸せ、今日は心地よい疲労感。

撮影機器：

ILCE-7M3 SONY

iPhone SE (2nd generation) Apple

装備

個人装備

スノーシュー ストック 軽アイゼン 厳冬期並みの防寒対策

感想

chee2005

一気に積雪を増した飯豊、そして晴れ予報。しかし平日未明に到着した駐車場には車は一台も無し。眠いし寒いし風も強そうだしとやめる理由ばかり考えるがふと見上げた飯豊の空には満天の星が煌めいている。一枚だけとその写真を撮ったら、えーい！とそのまま自転車にまたがった。

日帰りとはいえ冬装備に今季初のスノーシューを担ぎ、息を切らし上がる梶川尾根。ワカンでよかったかなと思い始めた頃、雪が現れみるみる深くなった。たまらず湯沢峰手前でスノーシューを履く。急登箇所ではストックを横に雪をかき下ろし膝で固めて這い上がるもほぼ毎回ずり落ちた。息も絶え絶えになりながらなんとかたどり着いた梶川峰、本当に遠かったここまで。

ここからは絶景に囲まれ、程よく締まった雪稜をのんびり歩ける♪とホッとしたのも束の間、降り積もったばかりの新雪が強風で舞い上がり、私に、全てに叩きつける。育ち始めた雪庇に気をつけながら歩く雪はサラサラで柔らかく時に深く沈み込む。標高を上げればさらに強くなる風、激しく叩きつける雪礫が全身、ザックの隙間全てに入り込む。ふり返ればすぐ後ろのトレースがすでに消えている。ひとたび転倒すればあっという間に雪に埋もれそうだ。しかもこの後さらに風が強まる予報となっている。

扇ノ地紙まであと150m、すぐ目の前に主稜線は迫っていたがもう限界だ。いやここで限界を迎えるわけには行かない。引き返すことを決めて、リセットされた雪を下り始める。突風が吹くたび何度も立ち止まりながら、標高を下げ梶川峰近くまで下りたら風は弱まった。空腹なことに気づいて大休憩、轟々と雪煙をあげる主稜線を眺めながら、今度はいつ来られるかなと懲りもせず考えていた。

コメント

sho

cheeさん✨

お一人で飯豊へ行ってらっしゃったんですね😆
深い雪のラッセル、這い上がる飯豊の急登、そして辿り着く稜線…
美しい白い季節の始まりに、疲れを忘れて魅せられたcheeさんのお姿が目に浮かぶようです🤗
この日、一人朝日に入っていました!
降りたてのサラサラパウダーのラッセルと、木々のとうせんぼに難儀💦
小朝日岳までとなりましたが、飯豊連峰が本当にキレイに見えて、思わず手を振っちゃいました♪
cheeさんがいらっしゃったんですね🤗
素晴らしい飯豊連峰の冬の始まり、見せていただきありがとうございます🍀

chee2005

shoさんこんにちは♪
飯豊からもよく見えた真っ白な朝日にいらしたんですね！あたたかい晩秋でしたが、一気に白くなりました❄️

この時期のラッセルは本当にしんどいですよね。ひとりもがきながら、数メートル進んでは休み、ふり返っては誰も来ないなぁとうなだれていました。

今日は久しぶりの筋肉痛が心地よいです。明日、いや明後日はもっと痛くなるかもしれませんが(笑)

sho

しんどいラッセルも、心地よい疲れに♪
同感です🤭
私も同じように筋肉痛が笑
明日が恐ろしいです😱

chee2005

shoさん、ほんとに！
すでに朝より今が痛いです。明日が怖いけど、でも翌日に痛みが出るだけでも良しとしなくては(笑)

Carrimer

まだ初冬という感覚だったけど、飯豊は厳冬期のような景色ですね👍
この冬もステキな景色を見せてくださいね🙏

chee2005

Carrimerさんこんにちは♪
思っていた以上の積雪でした。え！ここからもうスノーシュー？と嫌な予感しかありませんでした。
それでもなんとか梶川峰にたどり着き、この目で見た新雪の飯豊の美しさは筆舌に尽くし難いものがあります！
またCarrimerさんとも雪の飯豊でお会いしたいものです☺️

Carrimer

今シーズンは、久しぶりに弥平四郎から歩いてみようという気になっています。タイミング合って、会えるといいですね〜✨