雪倉岳 山スキー

2017年05月03日(水) ~ 2017年05月05日(金)

• GPS: 20:00
• 距離: 30.6km
• 登り: 2,170m
• 下り: 3,342m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:23
• 休憩: 0:30
• 合計: 2:53

距離 5.8km 登り 378m 下り 743m

11:23 栂池パノラマウェイ 自然園駅
12:25 12:55 天狗原/白馬岳神社
14:16 蓮華温泉

2日目

• 山行: 8:02
• 休憩: 1:38
• 合計: 9:40

距離 11.7km 登り 1,525m 下り 1,519m

5:36 蓮華温泉
5:54 蓮華温泉キャンプ場
7:20 7:32 瀬戸川渡渉点
8:17 0:00 雪倉の滝上
9:50 0:00 2000m(沢出口付近)
11:42 12:54 雪倉岳
13:38 13:52 瀬戸川渡渉点
15:06 蓮華温泉キャンプ場
15:16 蓮華温泉

3日目

• 山行: 6:41
• 休憩: 0:26
• 合計: 7:07

距離 13.1km 登り 281m 下り 1,112m

6:43 蓮華温泉
9:07 9:33 角小屋峠
10:53 0:00 1300m渡渉点
12:05 0:00 林道合流点
12:41 0:00 シートラ開始地点
13:50 木地屋

適宜休憩しているので休憩時間は表示より長い

天候

5/3：高曇り時々晴れ、弱風
5/4：晴れ、弱風
5/5：晴れ時々曇り、弱風

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

特急バス長野〜白馬線
長野8:20->9:55栂池高原
http://www.alpico.co.jp/access/express/nagano_hakuba/
1台目満車のため、直後出発の臨時2台目に乗車
栂池ロープウェイは30分おきに運行
※チケット購入時に登山計画書の摘出が必要

木地屋~姫川温泉taxi 約2500円

コース状況／危険箇所等

○栂池ロープウェイ終点〜蓮華温泉
先行者のトレースははっきりしていた。ポールやテープの目印は多い。
振子沢コース中の沢割れは一箇所のみだった。基本的には左岸を進むが、一部右岸に渡る場所あり。
林道上のトラバースは下が崖のため、凍っていると危険。

○蓮華温泉〜雪倉岳
瀬戸川渡渉点のスノーブリッジはしっかりしており、しばらくは渡ることができそう。
雪倉ノ滝を巻いた後に乗っ越す尾根は雪上を進めた。ピンクテープで目印のついた踏み跡よりもやや下のあたり。
沢中の急斜面で、登りには気づかなかったクラックが降りには広がっていた。今後転落に注意が必要そう。
真新しいデブリは見当たらなかった。
腐り気味でやや滑りにくい雪質。（早めに降りれば雪質も違ったかもしれない）

○蓮華温泉〜木地屋
先行者のトレースは比較的はっきりしていた。道標やテープの目印が多く心強い。水の流れで深くえぐれた雪面で滑りにくい箇所が多い。
ヤッホー平は沢が割れて危険とのことで林道上を進んだ。林道上は数カ所雪が切れている。
角小屋峠へは笹薮の切り開きを板をぬいで詰める。
角小屋峠からの下りは切り開きを詰めた箇所から雪庇下を南にトラバースして無木立斜面を降る。尾根上北側に道標が四つほどついた大きな木があるが、そこから急斜面を下ろうとしても木が密すぎて下れない。
ウド川上部は沢割れもなく問題なく渡れた。1300m付近のワサビ沢はわずかに残るスノーブリッジを渡った。あと一週間もしないうちに渡れなくなるかもしれない。
トレースは白池の先で林道と合流。910m付近から除雪済み。林道脇も藪が多くスキーで進むのは難しい。杉の平を進めるかは未確認だが、素直に林道上をシートラしたほうが速いだろう。

その他周辺情報

○携帯電波（DoCoMo)
蓮華温泉 なし
雪倉岳山頂 あり
角小屋峠 なし
白池付近 あり （白池付近通過後はなし）
木地屋 なし （auのみ入るとのこと）

○木地屋の里 そば・うどん・山菜の天ぷら
https://kijiya-itoigawa.jimdo.com/

○姫川温泉 瘡の湯(くさのゆ)
https://www.tetsuonsen.net/%E5%A7%AB%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89-%E7%98%A1%E3%81%AE%E6%B9%AF%E3%81%8F%E3%81%95%E3%81%AE%E3%82%86/

写真

5/3 9:19

バス車窓からの白馬三山

5/3 11:26

天狗原まではポールあり

5/3 11:38

一本だけ倒れた針葉樹

5/3 11:39

天狗原手前の急斜を登る先行者

5/3 11:50

八方尾根
左からガラガラ沢、無名沢、唐松本谷かな

5/3 11:51

唐松本谷をアップ

5/3 12:22

振り返ると妙高、火打、焼山

5/3 12:26

天狗原の祠

5/3 13:00

白馬乗鞍へ向かう人々
今日はパス

5/3 13:00

振子沢へもポールが続く

5/3 13:13

振子沢内部

5/3 13:16

左岸側に点発生雪崩

5/3 13:27

5/3 13:31

一箇所のみ沢割れ

5/3 13:37

カナダ太平洋航空
合併吸収で今はもうないようだ

5/3 13:51

5/3 14:03

林道との合流点
橋上も雪たっぷり

5/3 14:07

蓮華温泉付近の橋は雪が切れていた

5/3 14:14

林道の法面に張り出した白いモンスター

5/3 14:16

駐車場が積雪期のテント場

5/3 14:38

蓮華温泉

5/3 14:39

翌日目指す雪倉

5/3 14:39

蓮華温泉から見下ろせる湿地には水芭蕉？

5/3 15:32

仙気の湯から望む朝日

5/3 16:02

温泉を引くパイプでできたトンネル

5/3 16:26

駐車場小屋脇のアスファルト上で幕営

5/3 18:45

主稜線のグラデーション

5/4 5:20

目指す雪倉の朝焼け

5/4 5:32

朝日も朝焼け

5/4 5:34

やや早めの出発
まだ板がたくさん

5/4 5:48

蓮華温泉先のトラバース

5/4 5:56

蓮華温泉キャンプ場の小屋

5/4 6:06

立派な木が多い

5/4 6:11

ひたすらトラバース

5/4 6:45

兵馬の平を見下ろす

5/4 7:17

瀬戸川渡渉点付近から下流方向

5/4 7:21

瀬戸川渡渉点への下降
スノーブリッジはしっかりしていた

5/4 7:33

雪倉ノ滝への登り

5/4 7:40

雪倉ノ滝は頭だけ覗かせていた

5/4 8:25

尾根を乗越す箇所の目印のピンクテープ
今回はこれよりやや下を雪をつないで乗越すことができた

5/4 8:26

ピンクテープ脇に踏み跡

5/4 8:53

今日一の急斜面
ほとんどの人がシートラで進むが私は無理矢理シール登行で消耗

5/4 9:21

振り返ると大絶景

5/4 10:05

上部は無木立大斜面

5/4 11:15

先行者のかっこいい滑り

5/4 11:20

山頂北東に伸びる尾根の雪庇

5/4 11:23

ハイマツ帯脇に点々と白い毛がささっている
もしや！

5/4 11:35

雪庇上に冬毛の雷鳥！

5/4 11:35

雷鳥をアップ

5/4 12:12

雪倉岳山頂

5/4 12:08

山頂から東を望む

5/4 11:42

妙高、火打に向かって滑る先行者

5/4 12:03

北に伸びる主稜線

5/4 12:05

毛勝かな
十数年前のこの時期、登山道ができる前年に登った

5/4 12:06

それともこっちが毛勝？

5/4 12:06

劔が顔を覗かせる

5/4 12:06

白馬岳

5/4 12:07

白馬岳アップ

5/4 12:08

白馬乗鞍は大分雪が溶けている

5/4 12:08

高妻

5/4 12:08

妙高、火打、焼山

5/4 12:10

5/4 12:11

5/4 12:42

稜線の先に日本海

5/4 12:14

相棒と記念撮影

5/4 12:59

山頂から大斜面を滑降

5/4 13:08

5/4 13:10

5/4 13:32

行きには気づかなかったクラックが広がっていた

5/4 13:34

雪倉ノ滝

5/4 13:36

瀬戸川渡渉点

5/4 13:37

5/4 14:01

5/4 14:04

5/4 14:14

樹間からの山頂付近のトラック

5/4 14:29

樹間からの朝日岳

5/4 14:29

5/4 14:53

黒木vs白木

5/4 15:18

白く輝く山頂方面

5/4 15:18

朝日も輝いている

5/4 15:18

5/4 15:46

5/4 16:18

相棒と記念写真

5/4 17:24

気持ち良いテントサイト

5/4 19:02

今日も一日がんばった

5/5 5:32

朝日に照らされる雪倉

5/5 5:46

さよなら蓮華温泉

5/5 6:47

林道上のトラバース

5/5 7:06

落ちると危険

5/5 7:08

特に危険な箇所にはカットあり

5/5 7:12

林道から下に見える滝

5/5 7:28

数カ所雪が切れている

5/5 7:50

稜線上は昨日よりは雲が多い

5/5 8:17

5/5 8:33

何の鳥だろうか
終始鳥の鳴き声が聞こえて気持ちよい

5/5 8:43

カモシカ？

5/5 8:48

角小屋峠への登りから来し方を振り返る

5/5 8:57

角小屋峠への切り開き

5/5 9:19

角小屋峠からの雪倉

5/5 9:38

5/5 9:20

峠への切り開きから北方面

5/5 9:39

北に見える大きな木に複数の道標
こちらに進んでも下れないので注意

5/5 10:11

角小屋峠からの降り

5/5 10:11

立派な木が多い

5/5 10:11

5/5 10:19

ウド沢上部の二股付近で沢を渡る
沢割れの兆候は見当たらない

5/5 10:23

今回より下流の二股のスノーブリッジ
渡れそう

5/5 10:25

何山だろうか

5/5 10:33

切り開きになっているようだ

5/5 10:42

ちらっと見える白馬雪倉方面？

5/5 10:48

1300m付近ワサビ沢のスノーブリッジ

5/5 10:48

幅2mなかった

5/5 10:52

岩の上に雪が乗っていて完全に浮いているわけではないので見た目ほどはすぐに落ちそうもない？

5/5 11:24

歴史を感じさせる道標

5/5 11:35

細池

5/5 11:53

ねこじゃらしの大群

5/5 12:03

白池付近まで降ると雪も大分薄い

5/5 12:20

木も芽吹きはじめる

5/5 12:29

910m付近で除雪が始まる

5/5 12:35

こやつの仕業か

5/5 13:21

林道脇の水芭蕉
シートラも苦にならない景色

5/5 13:25

本格的に春の装い

5/5 13:33

5/5 13:35

木ソリ

5/5 13:37

雪解け

5/5 13:39

山菜採りも楽しそう

5/5 13:39

5/5 13:59

木地屋の里で昼食
天ぷら1パックで100円とお得、2パックいただきました

5/5 16:28

姫川温泉 瘡の湯

5/5 16:32

雪解けがこんなにも大きな流れに

5/5 17:13

大糸線の車窓から望む雨飾

5/5 17:30

糸魚川駅から夕方の日本海

撮影機器：

E-M1 OLYMPUS IMAGING CORP.

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 予備手袋 防寒着 バラクラバ 着替え ブーツ ザック ビーコン スコップ ゾンデ スノーソー 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 ダクトテープ 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス ストック ナイフ カメラ ビンディング スキー板 シール テント シュラフ シュラフカバー スリーピングマット 炊事用具

感想

いぬあるき

十数年前、学生時代に二度挑戦し二度とも頂上を踏めなかった雪倉岳へ。
出発直前の予報では高曇り基調だったが、予想よりも雲が少なく、蓮華温泉から見上げる稜線の姿も、頂上から望む周囲の山並みも大変素晴らしいものであった。
雪倉岳の大斜面はザラメの快適な滑降を想像していたが、重い雪でやや期待外れだっった。ただ、頂上からの素晴らしい眺望と達成感を考えれば十分満足行くものだった。テントを担いでの区間については、十数年ぶりの重荷での滑降が不安だったが、難なくこなすことができた。以前と比べるとテントもシュラフも大分軽くなっていることが大きい。
蓮華温泉では二日間とも最も眺望のよい仙気の湯に浸かる。ぬるめで眺望を楽しみながら長湯するのにちょうど良い。
久しぶりのテント泊でやや不安があったが、三日間とも天気に恵まれ大変満足の行く山旅となった。

コメント

JUNDr

初めまして
初めまして。岐阜市在住のものです。ほぼ同じ行程で非常にわかりやすい解説でした。自分は初めてのコース・エリアにて道迷い多数でてんてこ舞いでした。最後に大糸線に乗られたのが羨ましい限りです・・・。今度は白馬山頂経由で朝日岳も絡めて縦走してみたい山域です。今後とも宜しくお願いいたします。

いぬあるき

Re: 初めまして
はじめまして。
駅のアナウンスがなかったため、実は私もホームまで走ってなんとか電車にのることができました 車窓の山間の景色も素晴らしいので次回は是非！
今回の最高の天気に味を占めて私も来年は朝日や白馬周遊など考えています。また、近いうちにお会いすることもあると思いますので、よろしくおねがいします。