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記録ID: 113385
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ハイキング
大峰山脈

行者還岳〜弥山・八経ケ岳 (鉄山リベンジ? デジカメ紛失!)

2011年06月04日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
12:15
距離
18.7km
登り
2,016m
下り
2,015m

コースタイム

05:00 大川口(814m)
05:40 第一鉄塔あと(1197m)
06:50 行者還ノ宿(1430m)小休止 07:00
  (うわさの直登ルート?を探すも行き詰り、奥駈道へ降りる)
07:45 行者還岳(1546m)小休止 07:55
08:10 行者還ノ宿 裏の蛇口から水補給 08:15
09:10 一ノたわ
09:35 トンネル西口コース出合 09:40
10:00 弁天の森
10:20 聖宝ノ宿跡 小休止 10:30
11:10 弥山小屋(1890m) 小休止 11:20
11:40 八経ケ岳(1915m) 11:50
12:10 弥山小屋 昼食 12:40
  (ルート喪失、混乱、復旧)
13:40 修復山(1846m) 13:45
14:10 草つきの鞍部(1580m)小休止 14:20
14:40 まえ鉄山(1548m) 14:45
15:05 鉄山(1563m) 15:10
  (ルート喪失、デジカメ紛失、復旧)
15:35 草つきの展望台地(1350m?) 小休止 15:45
  (少し隣の尾根に乗るが復旧)
17:05 大川口
天候 高曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道309号線をつめて大川口(おおこぐち)にクルマを置く(車中前泊)
コース状況/
危険箇所等
【概 略】
 大川口(おおこぐち 2万5千図の814m地点)を起点・終点とする時計回りの周回コースで旧関電道から登り、行者還ノ宿、一ノたわ、弥山、鉄山を通過する。コース途中の行者還岳や八経ケ岳はピストンする。弥山以降の修復山や鉄山は一般コースではなくルートハンティングが必要で、大倒木地帯を超え、一部ヤブを漕ぐ。(私の場合はあちこちでルートを喪失したので、大量にヤブを漕ぎ、大量に急斜面をへつった。)

【大川口→行者還ノ宿】
 登山口は、大川口の国道橋すぐ横にある吊り橋で左折し(右岸に渡り)、山に取り付いて行く。床がプラスチック製?のため、踏み抜きそうで怖い。登山道は最初だけ不安定だがすぐに安定する。この登山道は旧関電道で、いまやケーブルも鉄塔もないため関電がメンテすることはないが、地元の山岳会などにより補修されているらしい。
 この旧関電道は1200mあたりまでは尾根道で快適に登れるが、その先、尾根からはずれて行者還岳の南側を巻くように登るあたりから悪くなり、数箇所崩落して、アップダウンを余儀なくされる。ただ危ない箇所には木梯子や左側の岩壁にフィックスロープが設置してあり難なく通過できる。(もし行き詰った場合は、下に巻き道がある。)
 私が持つ年度のエアリアマップ上では、破線ルートとなっているが、実線ルートつまり一般ルートとして考えても問題ないと思う。

【行者還ノ宿⇔行者還岳】
 行者還ノ宿から行者還岳へのピストンでは、水場のあたりが少しガレているが、さほど危険でもない。満開のしゃくなげをかき分けたら頂上に着く。三角点の少し南東奥に断崖絶壁上のビューポイントがあり、今回の一周コースが丸ごと展望できた。いやがおうでも意欲をかきたてられる。

【行者還ノ宿→トンネル西口コース出合】
 行者還ノ宿から一ノタワあたりまでの大峯奥駈道はすばらしい稜線散歩の様相。ブナやカエデの新緑の中を低いササを分けて続く尾根道をゆく。登山者が少なく、明るい大峯奥駈道の静謐な空気感がたまらない。途中で出くわすシロヤシオも満開で、様々なお花畑も通っていく。ただ、シャッターをなんども押したが、すべてなくなってしまった。(後述)

【トンネル西口コース出合→弥山小屋】
 逆にトンネル西口コース出合から先の大峯奥駈道は弥山まで、商業登山のメッカで土日はいつも団体さんでごったがえしているが、今回は1パーティもなく引き続き静かな山行を楽しめた。商業登山では梅雨の間隙の晴間を縫うことができなかったのだろう。

【弥山小屋⇔八経ケ岳】
 弥山小屋から八経ケ岳へのピストンは危険箇所なし。シカ除けのフェンス門を2つくぐる。オオヤマレンゲのつぼみもまだまだ小さかった。7月上旬には満開となるが、これから人出の方も満開となるので、ちょっと敬遠したい気分。しかし高山植物の中でもこの花の比類なき清楚感はどこからくるのだろうといつも思う。

【弥山小屋→草つきの斜面(1600m付近)】
 弥山小屋前で昼食をとったあと、意気揚々と弥山神社裏の大倒木地帯に突入し、まずは修復山を目指す。すぐに踏み跡と赤テープを見つけて進むが、微妙なY差路で左へ行き(正解は右へ行く)、修復山ではないピークを目指して下ってしまい、GPSで間違いに気づいて元に戻ると、トレースがリング状(ルート図を2万5千図にすると良く判ります)になっていた。意識的に戻ったので、リングワンデリングではないが、妙に気持ち悪かった。その後ふたたび左方向に引きつられながらも、なんとか修復山の場所にGPSを確認してたどり着いたが、ここはピーク状ではなく尾根の先といった感じで、(私設)標識も何もない。
 修復山ピークのヤブの中でGPSを確認していたら、いきなり後続の方(橿原市)が一人やってきて、びっくらこいた。聞けば何度もこのコースに来ているという。ホッと安心するやら、たのもしいやらで。。。しばらく先行して案内いただくが、この方、極めて足が速いので、ついて行くのに精一杯。赤テープの方はさらに多くなった感じがするが、ルートはどんどん下っていく。1600mあたりの草つきの斜面で小休止しこの方とは別れた。と言うより、私が遅いので、先に行ってもらったと言うほうが正しい。
 私が持つ年度のエアリアマップ上では、破線ルートとなっているが、登山ルートとしては無いに等しく、赤テープで誘導される踏み跡程度と考えた方がよいと思う。鉄山以降はまだましになるが。。。

【草つきの斜面→鉄山(てっせん)】
 鉄山は別名、三ツ塚とも呼ばれていて3つのピークを持が、ルートはピークを巻くことはほとんどない。また、私はGPSだけでコンパスは使用しなかったが、コンパスが乱れる場所もあるらしい。真偽の程は確認していない。赤テープは続いているが、何度も攀じ登ったり、木枝を掴んで急下降する局面がある。まえ鉄山(勝手に命名)には消えかけたマジックの私設標識に”鉄山”とあり、さらに急下降してまた攀じ登ると、自信たっぷりの私設標識”鉄山”があった。

【鉄山→草つきの展望台地(1350m?)】
 たくさんの赤テープは続いていたが、ピークを過ぎたあたりで再びコースをロストしてしまった。方向は大きくそれていないが、微妙な支尾根に入り込み、ヤブ漕ぎや微妙なバランスのへつりを強いられた。ルートを喪失すると体力をやたら消耗するわりに行程がまったく進まないので、だんだん心が折れてくる。ふと見回すと左方向に草つき台地に岩が露出しているのが見えたので、トラバースして辿り着いたらそこが展望台地であった。景色を収めようとデジカメを。。。『あれっ、ない!』。ヤブ漕ぎで落とした!何度かヤブを強行突破した際に、”薮内木枝君”がストラップのループを捕まえて離さなかったものと思う。。。展望台地の岩の上にしばらく腰掛けて落ち込むことしきり。。。

【草つきの展望台地→大川口】
 気を取り直して下降を再開する。今度こそ赤テープを見逃さないように下る。ロストはもういやだ!しばらくすると林業らしき会社の『私有地につき入山禁止』の看板が、登る側向けに立ててある。そういえば、少し前から多くの杉(吉野杉)の根本に白い札が回してあった。でも登山路はこの看板を通って直進するのではなく、少し手前を左へ登っていく(私はここを下って右へいった)ので微妙だ。このあたりになると赤テープも途絶え(多分、はずされ)、ルートが難しい。
 そのあと、20mほど右側の尾根にはずれていることに気付いて、ルート復旧。短い鉄梯子で下山口に出た。ここには、トラロープを2本渡して入口を塞いでいた。何か入山者との間でモメゴトでもあったのだろうか?と思いながら、精神的にも肉体的にも満身創痍でクルマに辿り着いた。

感想

●このコースの弥山以降の部分については、2008年7月に敗退して、今回その再挑戦となります。一応、なんとか周回コースは完歩できたものの、ルートを喪失しまくってヤブ漕ぎ、へつり、行ったり来たりを繰り返した感じです。今回の核心となる弥山から大川口までの行程に4時間半もかかった挙句、どこかのヤブ漕ぎでデジカメを紛失してしまいました。危ないので拾いにも行けず、草つきの展望台地でボウゼンとしてしまいました。SONYサイバーショット+32GのSDHCカードは、またがんばって買えば済みますが、今回の貴重な写真はもう戻りません。これがなによりもくやしいです。以上の意味合いで、今回はリベンジ出来たとは考えていません。ルートハンティング技術や体力を向上して、再度リベンジしたいと思っています。
 
●弥山から先の部分について、以前よりも赤や黄色のテープが多くなっています。踏み跡は相変わらず不安定ですが、慎重にこのテープを拾っていったら、私のように頻繁にルート喪失することはないと思います。ロストしたと思った時は、そのまま突き進まずに、もとのテープに戻るのが鉄則であり、これは自分に対する戒めでもあります。
 
●こんなルートで修復山からご一緒した方(橿原神宮近辺にお住まい)とは、草つきの鞍部まで先行して案内していただきましたが、私とほぼ同じルートを、大川口を8時に出発して私に追いついています。”風の様に登り、水のように下る”その山行スタイルは、あっけにとられました。また非常に勉強になりました。ありがとうございました。
 
●写真がないため、出来るだけ文章で伝えようとして長くなってしまいました。最後まで読んでくださった皆様に感謝します。最後に、万一、私が落としたデジカメを発見された方は是非ご一報ください。SDHCカードさえ返却いただければ、デジカメ本体(Cyber-shot DSC-TX5シルバー)はお礼に差し上げます。3m水中対応の防水機能がありますので、しばらくは大丈夫だと思います。

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コメント

出てきますように
ただただカメラが警察に届けられているか、拾った方がこの記録を読まれることをお祈りします。
もちろん、思い出が一番ですが、記録も同じように宝物ですよね。
2011/6/7 12:30
ゲスト
見つかるといいですね!
こんにちは。
自分には到底歩けないルートで、ただただ驚いています。自分は行者還岳から行者還の宿へ戻る道で、びびってますから。

鉄山という名前だけは聞いたことがあって少し気にはなっているのですが、今の自分ではきっと無理です。
デジカメ見つかるといいですね!

※行者還岳の絶景ポイント、ありがとうございました!次回紅葉のときに楽しみにしておきまーす。
2011/6/7 17:22
ありがとうございます。
yas94086さん、
 早速のコメントありがとうございます。
 おそらくルート外で紛失しているので、もう
 ほとんどあきらめてはいるのですが、
 最後のあがきです。
 
hanamaさん、
 山の楽しみ方は、人それぞれですよね。
 その時の気分によっても変わりますし、
 私もよく、昼寝するだけの為に山に登ったりします
 今回私は、”一周”にこだわりましたが、
 ちょっと背伸びだったかも知れません。トホホ。
2011/6/7 22:00
プロフィール画像
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