初の雲取山☆悔しいピークハントミス!


- GPS
- --:--
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,581m
- 下り
- 1,573m
コースタイム
天候 | 晴れ一時雨 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
感想
3時頃起きる.鴨沢から七つ石山に行き,行ける所まで行って,可能であれば(多分無理だと思ったが)雲取山まで行くことにした.
早々に準備をして(昨日は準備をしないで寝てしまった),三鷹 4時58分発の電車に乗る.奥多摩には6時44分着.(この電車はなぜかすいている.)奥多摩では10人くらいの登山客が降りたが,ほとんどは東日原行きのバス停に並んだ.鴨沢方面のバスに乗ったのは私を入れて4人だった.奥多摩湖で初老の夫婦が乗車.鴨沢で降りたのはこの夫婦と私の3人だった.
鴨沢でトイレを済ませ,いざ出発.集落を通り過ぎ,小袖乗越まで山道を歩いた.小袖乗越には広い駐車場あり.しばらく舗装された車道を歩くと,再び雲取山方面の標識のついた山道入り口に到着.ここにも車が3~4台止められるスペースがあった(到着した時ちょうど満車になるところであった).
山道に入るところでMTBの男性二人に会い,先に行かせた.この二人は初心者と指導者という感じであった.私より先に行っては私が追いつき,また先に行っては追いつくというのを何回か繰り返したが,途中で私が抜いてからは彼らは追いついて来なかった.おそらく途中で登るのを止めたのだろう.かれらを追い抜かした時に中年の女性と一緒になり,しばらく話をしながら歩いた.車で来たらしく,小袖乗越で私を見かけたとのことだった.彼女は奥多摩小屋に泊まるそうだ.わたしにどこまで行くのか尋ねてきたので,日帰りなので行ける所まで行って引き返すつもりだと言ったら,まだ早いので山頂(山頂としか言わなかったが,当然雲取山の山頂と理解した)まで行けますよ,と言われた.帰りは3時間で降りれるから日帰りで十分往復できるとのことだった.しかし日帰りじゃあもったいない,山小屋で朝を迎えるのもいいもんだ,と言っていた.また(おそらく私が鈴をぶら下げているのを見て)ここでは熊なんかでやしませんよ,動物にとって一番怖いのは人間なんだから,とか言っていたが,よけいなおせっかいだと思った.彼女は歩くのが速いのでどんどん差が広がっていったが,私も自分のペースを乱さずにあせらず歩くことにした.しばらく歩くとその彼女が休んでいた.なんだもう休んでいるのかと思ったが,近づいて行くと,彼女いわく,この上に水がありますよ,今日は水が多くてジャブジャブ出ている.上を見上げるとH2Oと書いた標識があったので私も上に登って,顔を洗い,手ですくって水を飲んだ.山道に戻った時には彼女はもういなかった.その後彼女には奥多摩小屋まで会わなかった.
しばらく歩くと堂所に着いた.ここでザックを降ろして一休みした.さらに歩くと東面の視界が開け,赤指尾根とその先に石尾根上の二つのピークが見えた.途中から道が尾根の西面に移り,登りがきつくなってきた.だんだん辛い登りになったが,南面を振り返ると,富士山が良く見えた.富士山の手前右側に見えるのは三つ峠だろうか.七つ山小屋下,マムシ岩と思われる岩,山道に振るそそぐ滝を通り過ぎ,苦しい登りを終えるとブナ坂に到着した.ここで腹が減ったので座っておにぎり2個を食べた.雲取山方向へ向かう者を何人か見送ったが,みな足取りが軽く元気だ.こんなところで休んでいるのは私だけだ.ブナ坂からは石尾根の登りである.防火帯の広い道だ.
ブナ坂から奥多摩小屋までは小さなアップダウンを繰り返す.ここも南方の見晴がよく,富士山が良く見えた.雲取山の山頂も見えた.奥多摩小屋の前には数人の人がくつろいでおり,登り始めに話をした彼女らしき人もいた.私のことをさぞかし遅いと思ったことだろう.奥多摩小屋を過ぎると急な登りになった.奥秩父主脈縦走路,水無尾根が良く見えた.小雲取を通り,避難小屋まで最後の登りを登った.山頂にちょうど着いた時に,あたりは急にガスが出てきて,すぐに雨が降り出した.
山頂(と思われた)の標識をカメラに収めた.しかし帰宅後ここが山頂ではなく,山頂は避難小屋の後ろ側にあることがわかり大ショックであった.避難小屋の軒下でおにぎり2個食べ,早々に帰路につくことにした.
雨具の上着だけ着て下山することにした.下山開始が1時25分で,5時には鴨沢のバス停には戻れるだろう.自分なりに早足で下っていったが,途中でばててきたので堂所で休みを一本取った.さらにその先の水場で行きに撮り忘れた写真を撮り,水筒に水を汲んだ.再び元気が回復したので早足で下山した.車道にでる直前で初老のおばさん二人が後ろから近づいてきた.結局小袖乗越でふたたび山道に入るところで抜かさせてやった.このおばさんたちは鴨沢までの山道も歩くのが速く,どんどん距離をあけられてしまった.相当歩きなれているのだろうが,ちょっとショックだった.
鴨沢のバス停には4時40分に着いた.バス停にはおばさん二人を含めて先客が4~5人いた.またバスを待っている間にさらに3~4人が並んだ.バスは時間通りに来た.ガラガラで余裕で座れた.奥多摩駅に行く間,何箇所かのバス停でずいぶん登山客や釣り人が乗ってきた.
5時40分に奥多摩駅に着いた.電車は行ったばかりであったが,次の電車も20分後ぐらいなので缶ビールを1本買って,駅のホームで飲んだ.
雲取山に日帰りで行けたのは大きな収穫であった.確かに雲取山は奥多摩のなかではスケールの大きさ,懐の深さとも他の山とは一線を画す.おそらく奥多摩日帰りコースの中では満足度の高いもののひとつであるだろう.
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