快晴の春山 焼岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 922m
- 下り
- 908m
コースタイム
天候 | 文句なしの無風快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
上高地への道を分け、安房トンネルへ向かって、トンネル手前で180度Uターン気味に安房峠への道に入る。ゲートがあって岐阜側へは通り抜けできません。と書いてあった。ゲートは半分だけ開場。カーブ毎に番号ついており、登山口は10号カーブから11号カーブへ向かう途中。向かって左が谷、右が山の傾斜の谷側に駐車場がある。トイレ、水などは無いので、ご注意を! |
コース状況/ 危険箇所等 |
まさに典型的春山の様相です。下部は夏道、中間までの樹林帯は残雪と夏道のミックス。広場より上部は雪渓登り、北峰頂上部には雪はありません。樹林帯は夏道を外さないように赤リボンをたよりに、コース取りしていきます。行きはトレース薄く、迷わないように注意しながら進みます。(下り時は、かなり人が入ったせいか、トレースがはっきりしてましたので、迷う心配はないでしょう)雪は朝のうちはそこそこ硬いので、まだ登りやすいが、この時期昼間は20℃ぐらいまではあがるので、だんだん緩んできます。広場から上部残雪部分はトレースが錯綜して登る方は歩きにくい。10時過ぎると腐ってきて登りはたいへんかな?南峰/北峰コルまで急な雪渓を登り、頑張りどころです。逆に下りは緩んだ雪でクッションになり、ラクラクです。広場まであっという間に着いてしまう。その下の樹林帯、下山時の登山道は雪解け水で道は流れとなり、ぐちゃぐちゃです。足回りはしっかりと! 自分はアイゼンとダブルストックで登りましたが、軽アイゼンでも十分だったかな。念のためピッケルも持って行きましたが、使用する場面はありませんでした。 |
写真
感想
ずっと春の焼岳に登りたいとねらっていたのですが、今年は残雪も豊富でこの時期が絶好のチャンス!天気図でほぼ間違いなく晴れと読んだ5/19に有給休暇をとっての決行としました。前日は早く出たかったのですが、何やかんやで出遅れて21時半ごろにやっとこ家を出た!正味で約4時間かかるので、着くのは2時近くになりそう。朝の早い時間に登り切ってしまわないと、雪が腐ってぐちゃぐちゃになることは容易に予想できたので、きついけど5時には出発したい。ちょっと眠る時間まではとれそうになく、半徹夜での登頂を覚悟。
途中渋滞も無く、なんとか眠気をやりすごしつつ、新島々の先の道の駅に1時50分に到着。トイレとかが登山口は無いので、ここで仮眠をすこしだけ取った。3時30分に起床、早い朝食とトイレをすませて、4時ごろに道の駅をでて登山口へ!安房峠へのくねくね道をあがり、10号カーブを過ぎた先に駐車場が見えた。先行車2台。いずれもキャンピングカーでお休みの様子。やってきたのは一番乗りみたい。
登山口はもっと雪があると思っていたが、この1週間で結構雪解けが進んだよう!下はほぼ夏道状態ですこし安心。ただ気温は低く、たぶん氷点下だったのでは?寒くて震えがとまらず、4枚も着込んでしまった。身支度して5時少し前に出発、ほぼ予定した時間に間に合った。しかし眠っていないせいもあって、最初はいつものことだが、体調不良。なかなか調子が出ない。下はツガを中心とした樹林帯で、展望も無し。中腹は残雪と夏道が交互に出てくる状況で、はっきりした踏み跡も薄い部分があり、ルートを外さないように赤リボンを頼りにして進む方向を確かめつつ登ってゆく。
樹林帯中腹あたりで、下からkijitora21さん上がってきてご挨拶(先に焼岳をヤマレコアップされていたのでわかりました。その節はヤマレコユーザーさんとも知らず失礼しました)。お互いこんな早い時間に登る人が居るんだ!と思ったみたい。樹林帯を上がってるうちに陽が差してきて、一気に気温が上がり始め、今度は暑くてどんどん脱いでいく。やがて1972mピークをすぎると一端下って、ゆるやかにシラカバの疎林を行くようになり、広場に出ると、どどーんと焼岳が正面に見えてくる。この景色はちょっと感動的!ピーカン、無風快晴、これ以上無いという天気に恵まれ、一気にテンション上がります。行く手にこれから上がるすり鉢状雪渓が見えて、ワクワクです。ここで坪足でもいけそうだったが、せっかく重いアイゼン担いできたので、装着することとした。さすがにピッケルまでは要らない。ダブルストックのほうが機能的です。
雪渓部分はまだそこそこ硬かったので潜ることもなく、アイゼンで快適に高度を稼いでいきます。急だけどぐんぐん上がれる雪渓歩きは嫌いじゃないです。これが腐ってぐじゅぐじゅになったら厭だけどね。コル直下のすり鉢状の部分まで来ると、噴気口が近づき、ゴーという音と硫黄臭気がものすごい。もうコルまでもう少しを頑張り雪渓終了。アイゼン外します。ガスが心配でそそくさと山頂向かいます。
その途中、焼岳の噴気孔は登山道からわずか3mぐらいの近くを通るので大迫力!そこらじゅうから水蒸気が立ちのぼって、硫黄臭とともに噴出されるガスのゴーという音もすごいですね。活火山だと言うことを思い知らされました。ここも御嶽山のようにいつかは爆発するかもねと考えるとちょっと恐い!そしていよいよ北峰の頂上です。それはそれは絶景かな、絶景かな!です。文句のつけようの無い絶景が待っていてくれました。西方の笠ヶ岳〜双六〜三俣蓮華〜西鎌尾根〜槍ヶ岳〜西穂〜奥穂〜前穂〜明神〜上高地〜霞沢岳〜南アルプス〜中央アルプス〜乗鞍岳〜手前の焼岳南峰〜火口湖〜遠くに白山・・・360度の大展望でありました。写真を撮りまくりましたね!とにかくご覧あれ!
頂上では先行されたkijitora21さんが記念写真まで撮ってくださり、感謝!また楽しい山談義に花が咲き、本当にまったりとしたすばらしい時間が流れました。山やってて良かったなあと感ずる贅沢な時間ですね。休暇とって来た甲斐があったというものです。
下山はあっという間です。平日でもたくさんの方が登ってこられ、すれ違いました。昼過ぎには下山し、時間があったので、乗鞍高原一の瀬園地のミズバショウを観て帰宅しました。そちらはまた別途アップします。
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