日本百名山!焼岳〜硫黄の匂いが立ち込める〜
- GPS
- 07:21
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 995m
- 下り
- 1,184m
コースタイム
- 山行
- 6:28
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 7:21
天候 | 雨・曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
頂上までの標高500mほど(2000m~2444m)はグレーディングC相当になります。風により転倒・滑落の危険があるため注意 |
その他周辺情報 | さわんど温泉や、白骨温泉があります。本日は白骨温泉の「煤香庵」さんにて最高の露天風呂をいただきました。 |
写真
装備
個人装備 |
レインウェア
ヘルメット
ココヘリ
スマホバッテリー
非常食
ストック
ゴアテックスジャケット
グローブ
熊よけの鈴
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感想
今回の登山は、正直思ったよりかなり過酷なものになってしまいました。
というのも、有給休暇を取得して鳥取の大山に行こうと思っていたのですが、ついに遅い梅雨が始まるとのこと。出雲大社など観光も兼ねていたので、天気が悪いのは避けたかったため泣く泣く宿をキャンセルさせていただきました。
そのため、近場でちょうど良い山を探していたところ、上高地から中の湯方面に下山する焼岳の登山コースを発見し、これだ!とおもって急遽計画を立てました。しかしながら結局は雨の中登山する羽目になってしまいました。
焼岳は、皆さん御存知の通り2週間ほど前から活動が活発化しており、警戒レベル2への引き上げが検討されています。レベル2となると、数年は解除されないケース(日光白根山や阿蘇山など)があり、登っておきたいという気持ちも、もちろん有りました。そのため、念入りに準備し、挑むことに。
また、上高地のあたりはたまにバイクツーリングで訪れていたので、上高地の河童橋を一度見てみたかったことや、このあたりの交通事情を知っておきたかったという気持ちもありました。
今回は天気が味方してくれなかったのが心残りです。
もともと金曜日は山梨、長野の天気は良さそうでした。
ただ、前日の夜から15時からの晴れ模様の予報となっており、怪しいと思っていたところ、さらに朝の時点でより予報は悪くなっていました。
出発時点で降水確率は40%ほどでしたが、結局8:30 - 11:00はほぼ3ミリ程度の雨が断続して降り続くような状況になってしまいました。
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コース覚え書き
◯さわんどバスターミナル~上高地バスターミナル
なんと平日も早朝5時から30分間隔で高速バス規格の車両が運用されています。ちょっと過剰かなと思いました。さすがアルピコ交通。
◯上高地バスターミナル~焼岳登山口
散策路、早朝は売店やレストランなどが開いていませんでした。
焼岳登山口の最寄りは帝国ホテルです。
◯焼岳登山口~峠沢梯子場
ひたすら樹林帯を登り標高を稼ぎます。木々が生い茂っているので雨の影響はあまりありませんでした。
特に眺望もありません。
◯峠沢梯子場(最初の渡し橋)~長ハシゴ
ハシゴが連続します。すべらないように。
最後のボスの長ハシゴを越えると、一気に山頂が目の前に現れます。
◯長ハシゴ~焼岳小屋(避難小屋)
ちょっとした登り。道が分かりづらい箇所有り。
避難小屋は運営しておらず、屋根くらい提供してほしかった。
◯焼岳小屋~中尾峠との分岐
稜線、風には気をつけて。
◯中尾峠との分岐~焼岳北峰分岐、焼岳山頂
ひたすらガレ場の登り。
晴れていたら最高だったんだろうけど、雨風があると怖い。
実際近寄ってみると、そんなに恐くはありませんでした。
◯焼岳山頂~中の湯焼岳登山口
段差が大きいところもありつつ、ひたすら尾根沿いに降ります。ぬかるみ有り。
休憩スポットはゼロなので、可能なら山頂付近の岩場で長めの休憩が良い。
◯中の湯登山口~中の湯バス停
中の湯温泉さんのあたりはまだ登山路ですが、そこから完全に舗装路。モクモクと下りましょう。大体1時間ほどかかります。
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焼岳は、昔から活火山であり、活発に噴煙を上げることで有名だったらしい。
別名「硫黄岳」とも呼ばれていたとのこと。
https://www.kamikochi.or.jp/learn/spots/49/
気象庁は各活火山の情報を毎日公開しており、最新の情報を確認することが重要です。
https://www.data.jma.go.jp/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/310.html
以下引用;
☆火山活動の状況
焼岳では、山頂付近を震源とする火山性地震の多い状態が続いています。6月11日から20日までの10日間の火山性地震の合計回数が68回となっています。火山性地震の日回数は、6月18日9回、19日1回、20日6回、本日(21日)は15時までに11回です(いずれも速報値)。
今後、火山性地震がさらに増加した場合、噴火警戒レベル引上げの可能性があります。今後の火山に関する情報に注意してください。
☆防災上の警戒事項等
山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメットを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまらないでください。
6/21日(本日)はこれまでより地震回数が増えていたとのことから、より活発化していることが受け取れます。ちなみに地震は体感できるほどのものでは有りません。
さて、深田氏の焼岳に関する感想ですが、その相貌から触れています。
釜トンネルを抜け、上高地に入ると、河童橋の向こうにそびえる王者「穂高山」。
振り返ると焼岳が右手にそびえます。
焼岳は穂高山と比較すると地味ですが、樹林は緑が濃く、その上には黄緑がかった熊笹ゾーン、その上に茶褐色の岩がゴツゴツとしておりグラデーションになっています。
正直、北アルプスの中でも焼岳は地味な山なので、百名山に選ばれなかったら今より登山者はぐっと少なかったでしょう。しかし日本アルプス唯一の活火山であり、山頂から硫黄の蒸気を上げている様子を拝む事ができる貴重な山です。雰囲気は雌阿寒岳に似ています。
氏曰く、なんと麓の大正池は焼岳の1915年の爆発によって作られたものだそう。
氏が上高地へ初めて入ったのは大正池ができた数年後らしい。今もそうですが、観光地化によりハイキングするだけの人が増えたが、焼岳くらい登ればいいのに、とのこと。
皆さんの登山の安全を祈ります。
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