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Yamareco

記録ID: 1146286
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

白馬大雪渓から周回ルートへ 大出原滑降と鑓温泉付き

2017年05月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:41
距離
17.3km
登り
1,994m
下り
1,989m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:25
休憩
1:09
合計
10:34
距離 17.3km 登り 1,994m 下り 2,000m
5:35
3
5:38
77
6:55
6:58
280
11:38
11:51
29
12:20
15
12:35
13:15
57
14:28
14:30
5
14:35
23
14:58
15:00
2
15:04
ゴール地点
天候 快晴 微風 麓の白馬で28度を記録 暑かった〜
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
この時期の猿倉駐車場は十分な空きあり。
コース状況/
危険箇所等
<猿倉〜白馬大雪渓> 長走沢の手前からは林道の雪がつながっていた。長走沢はなんとか雪の上で渡れたが、次週あたりは雪も割れて渡渉が必要かも。大雪渓は大きなデブリもなく、縦溝も少ない。最低鞍部の雪庇には大きな割れが入っていた。
<杓子岳北の最低鞍部〜白馬鑓ヶ岳> 杓子岳の巻きルートで雪面トラバースがある以外は夏道が出ていた。
<大出原~鑓温泉〜小日向のコル〜猿倉> 山頂より少し下った箇所から滑降可能。大出原は南側が縦溝も少なく滑りやすい。猿倉台地の下部は藪が起き上がっており、早めに長走沢へ降りて滑った方が良さそう。
東の空が明るくなってきました。今日はいい天気になりそうだ。
2017年05月21日 04:27撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
3
5/21 4:27
東の空が明るくなってきました。今日はいい天気になりそうだ。
猿倉駐車場からの見える白馬山頂からの稜線
2017年05月21日 04:27撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 4:27
猿倉駐車場からの見える白馬山頂からの稜線
しばらくは林道をシートラーゲンします。新緑が美しい〜
2017年05月21日 04:49撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 4:49
しばらくは林道をシートラーゲンします。新緑が美しい〜
残雪と新緑のコントラストがいいですねぇ〜
2017年05月21日 04:52撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
5/21 4:52
残雪と新緑のコントラストがいいですねぇ〜
長走沢の渡渉ポイント まだ橋は架かっておりませんが、すぐ上流側は雪の上で渡れます。
2017年05月21日 05:04撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 5:04
長走沢の渡渉ポイント まだ橋は架かっておりませんが、すぐ上流側は雪の上で渡れます。
2017年05月21日 05:07撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 5:07
白馬尻を越え、大雪渓が目の前に 空は真っ青です。「
2017年05月21日 05:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
5/21 5:54
白馬尻を越え、大雪渓が目の前に 空は真っ青です。「
左に見えるのが最低鞍部かな。
2017年05月21日 05:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 5:54
左に見えるのが最低鞍部かな。
前半はシールで登れる勾配
2017年05月21日 06:18撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 6:18
前半はシールで登れる勾配
Nishidenさんが行きます(te)
2017年05月21日 06:35撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 6:35
Nishidenさんが行きます(te)
標高2300mを越え、斜度がきつくなります。私はここから板を担ぎます。(te)
2017年05月21日 08:14撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 8:14
標高2300mを越え、斜度がきつくなります。私はここから板を担ぎます。(te)
振り返ると大雪渓には後続がぞくぞくと。
2017年05月21日 08:14撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 8:14
振り返ると大雪渓には後続がぞくぞくと。
この斜度でもNishidenさんはシール登高です。さすが(te)
2017年05月21日 08:16撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 8:16
この斜度でもNishidenさんはシール登高です。さすが(te)
杓子岳の稜線がかっこいい〜(te)
2017年05月21日 08:24撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 8:24
杓子岳の稜線がかっこいい〜(te)
tekapoさんはシートラで。
2017年05月21日 08:34撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/21 8:34
tekapoさんはシートラで。
白馬本峰を横に見ながら
2017年05月21日 08:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 8:54
白馬本峰を横に見ながら
最低鞍部に着こうとする先行者。
2017年05月21日 08:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 8:58
最低鞍部に着こうとする先行者。
左側が最低鞍部。Nishidenさんはシール登高のままだ(te)
2017年05月21日 09:00撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 9:00
左側が最低鞍部。Nishidenさんはシール登高のままだ(te)
斜度はこんな具合。
2017年05月21日 09:00撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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5/21 9:00
斜度はこんな具合。
ようやく最低鞍部へ。白馬岳を眺めながらしばし休憩。最高のロケーション。雪庇の上部は割れてます。
2017年05月21日 09:21撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 9:21
ようやく最低鞍部へ。白馬岳を眺めながらしばし休憩。最高のロケーション。雪庇の上部は割れてます。
最低鞍部からの眺め。頸城山脈の山並み 焼山、火打、妙高
2017年05月21日 09:21撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 9:21
最低鞍部からの眺め。頸城山脈の山並み 焼山、火打、妙高
白馬山頂付近は雪が少ないねぇ〜(te)
2017年05月21日 09:21撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 9:21
白馬山頂付近は雪が少ないねぇ〜(te)
最低鞍部から少し登り、白馬岳を振り返る。
2017年05月21日 09:47撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 9:47
最低鞍部から少し登り、白馬岳を振り返る。
完全夏道を行く。
2017年05月21日 09:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 9:53
完全夏道を行く。
毛勝三山
2017年05月21日 09:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 9:55
毛勝三山
やがて剣岳が姿を現す。
2017年05月21日 10:01撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 10:01
やがて剣岳が姿を現す。
文句なしの雄姿
2017年05月21日 10:01撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
3
5/21 10:01
文句なしの雄姿
これから向かう白馬鑓が岳
2017年05月21日 10:01撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 10:01
これから向かう白馬鑓が岳
ライチョウのつがいに逢えた
2017年05月21日 10:06撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5
5/21 10:06
ライチョウのつがいに逢えた
ライチョウが飛んだ!
2017年05月21日 10:07撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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5/21 10:07
ライチョウが飛んだ!
良いところに停まった。
2017年05月21日 10:07撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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5/21 10:07
良いところに停まった。
つがいで。
2017年05月21日 10:07撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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5/21 10:07
つがいで。
白馬岳をバックにNishidenさん
2017年05月21日 10:09撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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5/21 10:09
白馬岳をバックにNishidenさん
雪上のトラバース。
2017年05月21日 10:18撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 10:18
雪上のトラバース。
白馬鑓が岳へのルート。ほとんご夏道が出てます。
2017年05月21日 10:29撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 10:29
白馬鑓が岳へのルート。ほとんご夏道が出てます。
振り返り、白馬岳と杓子岳。この眺めが最高にいい。
2017年05月21日 11:19撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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5/21 11:19
振り返り、白馬岳と杓子岳。この眺めが最高にいい。
白馬鑓が岳の西斜面を登ってきた白馬乗鞍在住の外国人パーティ
2017年05月21日 11:19撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 11:19
白馬鑓が岳の西斜面を登ってきた白馬乗鞍在住の外国人パーティ
白馬鑓ヶ岳まであと少し
2017年05月21日 11:19撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 11:19
白馬鑓ヶ岳まであと少し
鑓までの最後の登りへ。
2017年05月21日 11:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 11:19
鑓までの最後の登りへ。
白馬鑓が岳にて Nishidenさんポーズ
2017年05月21日 11:39撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5
5/21 11:39
白馬鑓が岳にて Nishidenさんポーズ
2017年05月21日 11:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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5/21 11:39
2017年05月21日 11:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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5/21 11:39
西洋人ボーダーが撮ってくれた。
2017年05月21日 11:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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5/21 11:39
西洋人ボーダーが撮ってくれた。
白馬岳と三山縦走路 大好きな景色(te)
2017年05月21日 11:41撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 11:41
白馬岳と三山縦走路 大好きな景色(te)
杓子岳の巻き道は一部雪のトラバースありです。
2017年05月21日 11:41撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 11:41
杓子岳の巻き道は一部雪のトラバースありです。
頸城山脈の眺め
2017年05月21日 11:42撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 11:42
頸城山脈の眺め
唐松岳、五竜岳のながめ
2017年05月21日 11:42撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 11:42
唐松岳、五竜岳のながめ
剣・立山のながめ
2017年05月21日 11:42撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 11:42
剣・立山のながめ
剣岳をクローズアップ
2017年05月21日 11:42撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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5/21 11:42
剣岳をクローズアップ
槍ヶ岳方面をクローズアップ
2017年05月21日 11:42撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 11:42
槍ヶ岳方面をクローズアップ
山頂から少し下り、ここから滑降開始。一部割れあり。
2017年05月21日 12:09撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 12:09
山頂から少し下り、ここから滑降開始。一部割れあり。
吸い込まれそうな大斜面だ。
2017年05月21日 12:17撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 12:17
吸い込まれそうな大斜面だ。
Nishidenさん 気持ちよさそう〜(te)
2017年05月21日 12:19撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 12:19
Nishidenさん 気持ちよさそう〜(te)
鑓温泉へのルート
2017年05月21日 12:24撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 12:24
鑓温泉へのルート
Nishidenさん ポーズです(te)
2017年05月21日 12:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
5/21 12:26
Nishidenさん ポーズです(te)
Nishidenさん 再び滑降開始
2017年05月21日 12:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 12:26
Nishidenさん 再び滑降開始
大斜面を一気に〜
2017年05月21日 12:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 12:26
大斜面を一気に〜
谷に吸い込まれていくよう〜
2017年05月21日 12:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 12:26
谷に吸い込まれていくよう〜
足元からスラフが落ちていきます。
2017年05月21日 12:27撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 12:27
足元からスラフが落ちていきます。
tekapoさんもターンが決まる。
2017年05月21日 12:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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5/21 12:27
tekapoさんもターンが決まる。
連写で。
2017年05月21日 12:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/21 12:27
連写で。
見上げる空は真っ青〜
2017年05月21日 12:28撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 12:28
見上げる空は真っ青〜
真ん中の人たかりが鑓温泉。その向こうが小日向のコルです。
2017年05月21日 12:34撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
5/21 12:34
真ん中の人たかりが鑓温泉。その向こうが小日向のコルです。
足湯でまったり。
2017年05月21日 12:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/21 12:44
足湯でまったり。
鑓温泉は熱めです。雪で温度調整します。
2017年05月21日 13:03撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
4
5/21 13:03
鑓温泉は熱めです。雪で温度調整します。
温泉前の賑わい。
2017年05月21日 13:06撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 13:06
温泉前の賑わい。
鑓温泉から少し滑り、振り返ります
2017年05月21日 13:20撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 13:20
鑓温泉から少し滑り、振り返ります
向こう稜線の鞍部が小日向のコル
2017年05月21日 13:20撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 13:20
向こう稜線の鞍部が小日向のコル
ここからシールを装着し小日向のコルへ
2017年05月21日 13:32撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 13:32
ここからシールを装着し小日向のコルへ
小日向のコルから滑ってきた斜面が全部見えます。
2017年05月21日 14:10撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
3
5/21 14:10
小日向のコルから滑ってきた斜面が全部見えます。
猿倉台地は新緑に覆われています。
2017年05月21日 14:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 14:26
猿倉台地は新緑に覆われています。
新緑と残雪が鮮やか〜
2017年05月21日 14:28撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 14:28
新緑と残雪が鮮やか〜
最後に林道に下りた「崖」
2017年05月21日 14:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 14:47
最後に林道に下りた「崖」
猿倉山荘裏で電柱が倒れてた。
2017年05月21日 14:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/21 14:59
猿倉山荘裏で電柱が倒れてた。
無事に猿倉に戻ってきました。
2017年05月21日 15:03撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5/21 15:03
無事に猿倉に戻ってきました。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 バラクラバ 日よけ帽子 毛帽子 ブーツ ザック ビーコン スコップ ゾンデ 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 ガムテープ 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ビンディング スキー板 シール

感想

2年ぶりの白馬三山周回〜大出原滑降を計画した。

このコースの魅力はなんといっても白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳の
稜線が美しいのと、西に剣岳〜立山、そして東に頸城山脈の眺望が
楽しめることだろう。
さらに夏にはお花畑となる大出原の大雪面を鑓温泉に向けて滑るという
爽快な滑降が楽しめるのである。

今回、同行となったのは石川ミリオンピークスのNishidenさん。
頼もしいパートナーであるのはいうまでもない。

今年は残雪多くとの事前情報だったが、麓も30度近い気温に
ここ最近で猿倉からの林道も一気に雪解けしたようだ。
それでも長走沢の手間からはシール登高可能となり、
その後は順調に高度を稼いでいく。

白馬大雪渓は大きなデブリもなく、いいペースで高度を稼いでいく。
標高2300mを越え、私はシートラーゲンとしたが、Nisidenさんは
そのままシール登高で最低鞍部まで乗り上げていった。
う〜ん、さすがである。

稜線からの展望を楽しみながら、杓子岳は巻き道選択。
そしてNishidenさんの要望にあった杓子沢を覗き込んでみるが・・・
あまりの急こう配と高温による雪の不安定な状態を考えると
滑降はあきらめざるを得ないと判断した。

白馬槍ヶ岳からは剣岳・立山の大展望を堪能し、
予定通りの大出原の滑降。
雪はグサグサであったが、気持ちのいい勾配に
足元から滑り落ちるスラフをものともせず滑降を楽しんだ。

鑓温泉は10数人のにぎわい。
足湯を楽しみ、疲れも少し癒されたことだろう。

小日向のコルを越し、長走沢へと滑り降りるが、
猿倉台地を滑り降りすぎて、そのまま林道まで降りてしまった。
藪を突っ切り、少し悪戦苦闘したが、無事に下山。
今日も楽しい山スキーで、
今年の滑り納めを迎えることが出来たのがなによりも嬉しい。
Nishidenさん、ありがとうございました。




 tekapoさんから今回の計画が上がって参加者を募るという。魅力的だったが当初の計画は1週間前の日曜日だったので都合がつかなかった。天候等の理由で延期されて今の日程になり、喜んで参加することにした。一つ気がかりは、前日に自転車アプローチを含めて標高差2000mのスキー山行があり、果たして僕の体力は続くのだろうか。

 今回とルート的に似ているのが、昨年7月にやはり猿倉から、白馬三山周回を今回と逆の時計回りで日帰りしたものだ。また白馬岳周辺にスキーを持ち込んだのは、一昨年の4月に白馬乗鞍と雪倉岳に行った他は何と35年前に栂池スキー場から白馬本峰を経て大雪渓を滑り降りたきりなのだ。tekapoさんとのスキーも一昨年の4月の立山浄土山以来である、ということで諸々の要素で大変楽しみにして臨んだ。

 朝4時の集合時間をちょっと過ぎて、tekapoさんごめんなさい、と猿倉の駐車場に着くと、もう空は白けてモルゲンの白馬岳が目の前にどか〜んと。ここでもうこんな景色が見えるとは知らなかった。支度が済んだらもうヘッ電は要らない。スキーを担いだシートラで林道を歩き出すが、直ぐに雪の上を歩くことが多くなり、出発して30分後にはスキーを履いたシール歩きになった。

 白馬尻は大雪渓が見え始めることと、平坦地であることからそれと判る。小屋は畳まれていてその姿はない。広い雪渓に点々と人が見える。昨日のマイナーなルートと人気のあるこことでは雰囲気が全然違うなぁ。それぞれの魅力があるけど。大雪渓の斜度も、標高2000m位までは大概スキーで真っ直ぐ登って行ける位でとても登り易い。岩室の辺りから上はジクザグに登ることが多くなり、標高2300mを越えたら頂上宿舎の方向とは逸れて2600mの最低鞍部を目指す。それより南、杓子岳の肩になる標高2700mへと伸びているカール状の地形、そこにも取り付いている人達が見えるが、そこまでの途中には雪が切れた箇所がある。雪がつながった2600mのコルに着けば、白馬本峰の非対称の横顔と、西側の清水谷方面の景色が待っている。やや遠方には毛勝三山が見えるが剱岳はまだ見えない。

 シートラになって露出した夏道を進んで白馬鑓を目指す。杓子岳のトラバース道を過ぎたら杓子沢の源頭に出る。この杓子沢を滑ろうという提案を僕はしていたのだけど、見渡す限りどこも相当の急勾配であること、下の方には土砂崩れも見え、そして今日は異常に気温が上がっているのでやばいだろうと、元の計画通り大出原を行くことに決めた。

 白馬鑓へ向けての登り、右手は広大な雪の谷、そこを登っている2人組がいる。2850m位のところで稜線に上がって来て出会った。2人とも西洋人のボーダーで、かなり流暢に日本語を話す。日本に住んでいるのかと聞いたら、白馬乗鞍と言っていた。白馬地区も最近は外国人観光客が多いと言う。そういう人たちを目当てにした仕事をしているのだろうか。杓子沢を下りるのだと言っていた。杓子沢はともかく、彼らは大雪渓を登ってから西側の清水谷に滑り降り、鑓へと登り返してきたのだと思う。この次は僕も、シートラよりこのルートが面白いなと思った。

 鑓から滑り降りて鑓温泉、小日向のコル、猿倉までのルート取りは経験者のtekapoさんに任せっきりで楽させてもらった。鑓からの夏道が稜線を外れるのは標高2740mだが、そこまで歩く必要はなく、山頂直下の2860mからドロップできる。大出原はともかく広大だ。こんないい天気の日にここに来れて本当に良かった。ドロップ地点から鑓温泉まで標高差800mあるが、そこを25分で滑り降りた。

 鑓温泉の湯船は、夏と同じ様に滔々と熱い湯を溢れさせていた。僕が思っていた以上に賑わっており、水着で入浴している強者女性もいた。この次は泊りがけで、ビール片手に雪景色と星空の温泉三昧といきたいものだ。

 鑓温泉から下も、湯ノ入沢まで標高差400mほどの滑降が楽しめる。シールを貼りなおして小日向のコルへと200mの登り返し、最後の登りと頑張るしかない。気温がかなり上がり、下界では真夏日になるところもあると言う、その通りなのだろう。薄手のシャツだけになり、手袋も煩わしいと外して汗だくでコルにたどり着いた。その後も標高差500mほど滑れる。トラバースも多いが、ここもtekapoさんに付いて行くだけ。この気温では下の方は相当グサグサの雪かと思ったがそれほどでもなく、斜度がある限り進まなくなることはなかった。最下部では長走沢に下りずに、夏道のある猿倉台地を進み続けた。藪が立って来たがtekapoさんは殆ど止まることなく、巧みに細かいスラロームで滑り続け、僕は必死に付いて行った。最後は少し急斜面になり、遂に雪が切れたと思ったらその先目の前に林道があった。20分程度の林道歩きでゴールの駐車場に到着。素晴らしく楽しい一日を、tekapoさんありがとうございました。

 累積登り1900mの行程だったけど、ワイルドな昨日と比べれば楽だったので、体力は持った。下したての靴の中の足は随所に痛くなったけど。

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コメント

お疲れ様です!
テカポさん、ニシデンさん、ナイスな周回でしたねー。羨ましいです。行きたかった。また次回ご一緒させてください。
2017/5/22 22:22
Chikauさんへ
チカさん、ご一緒出来なくて残念です。
この周回ルートは山スキーでも最高に楽しいですが、
これからの花の時期、そして秋には温泉も楽しめるし、
次に来るときは槍温泉でテントを張ってみたいもんですね。
2017/5/23 5:49
最高ですね
Nishidenさん tekapoさん こんばんは

素晴らしい景色に向かって滑走するのが見ていて本当に楽しそうですね!行きたいです!次回行くとしたら土曜日の計画でお願いします(日曜は休めないので…)
2017/5/24 21:36
koueiさんへ
コメントありがとうございま〜す
大出原の滑降は広い雪面から高度を下げるにつれて谷へと集束していく地形に
大自然を感じてしまいます。こんな景色の中を滑れるのはほんと気持ちいいですね。
なかなか日程があいませんね。次こそはぜひ!!
2017/5/25 6:02
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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜大雪渓(秋道)〜白馬山頂〜白馬鑓温泉〜猿倉
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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