白馬大雪渓から周回ルートへ 大出原滑降と鑓温泉付き
- GPS
- 10:41
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,994m
- 下り
- 1,989m
コースタイム
天候 | 快晴 微風 麓の白馬で28度を記録 暑かった〜 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<猿倉〜白馬大雪渓> 長走沢の手前からは林道の雪がつながっていた。長走沢はなんとか雪の上で渡れたが、次週あたりは雪も割れて渡渉が必要かも。大雪渓は大きなデブリもなく、縦溝も少ない。最低鞍部の雪庇には大きな割れが入っていた。 <杓子岳北の最低鞍部〜白馬鑓ヶ岳> 杓子岳の巻きルートで雪面トラバースがある以外は夏道が出ていた。 <大出原~鑓温泉〜小日向のコル〜猿倉> 山頂より少し下った箇所から滑降可能。大出原は南側が縦溝も少なく滑りやすい。猿倉台地の下部は藪が起き上がっており、早めに長走沢へ降りて滑った方が良さそう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
|
---|
感想
2年ぶりの白馬三山周回〜大出原滑降を計画した。
このコースの魅力はなんといっても白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳の
稜線が美しいのと、西に剣岳〜立山、そして東に頸城山脈の眺望が
楽しめることだろう。
さらに夏にはお花畑となる大出原の大雪面を鑓温泉に向けて滑るという
爽快な滑降が楽しめるのである。
今回、同行となったのは石川ミリオンピークスのNishidenさん。
頼もしいパートナーであるのはいうまでもない。
今年は残雪多くとの事前情報だったが、麓も30度近い気温に
ここ最近で猿倉からの林道も一気に雪解けしたようだ。
それでも長走沢の手間からはシール登高可能となり、
その後は順調に高度を稼いでいく。
白馬大雪渓は大きなデブリもなく、いいペースで高度を稼いでいく。
標高2300mを越え、私はシートラーゲンとしたが、Nisidenさんは
そのままシール登高で最低鞍部まで乗り上げていった。
う〜ん、さすがである。
稜線からの展望を楽しみながら、杓子岳は巻き道選択。
そしてNishidenさんの要望にあった杓子沢を覗き込んでみるが・・・
あまりの急こう配と高温による雪の不安定な状態を考えると
滑降はあきらめざるを得ないと判断した。
白馬槍ヶ岳からは剣岳・立山の大展望を堪能し、
予定通りの大出原の滑降。
雪はグサグサであったが、気持ちのいい勾配に
足元から滑り落ちるスラフをものともせず滑降を楽しんだ。
鑓温泉は10数人のにぎわい。
足湯を楽しみ、疲れも少し癒されたことだろう。
小日向のコルを越し、長走沢へと滑り降りるが、
猿倉台地を滑り降りすぎて、そのまま林道まで降りてしまった。
藪を突っ切り、少し悪戦苦闘したが、無事に下山。
今日も楽しい山スキーで、
今年の滑り納めを迎えることが出来たのがなによりも嬉しい。
Nishidenさん、ありがとうございました。
tekapoさんから今回の計画が上がって参加者を募るという。魅力的だったが当初の計画は1週間前の日曜日だったので都合がつかなかった。天候等の理由で延期されて今の日程になり、喜んで参加することにした。一つ気がかりは、前日に自転車アプローチを含めて標高差2000mのスキー山行があり、果たして僕の体力は続くのだろうか。
今回とルート的に似ているのが、昨年7月にやはり猿倉から、白馬三山周回を今回と逆の時計回りで日帰りしたものだ。また白馬岳周辺にスキーを持ち込んだのは、一昨年の4月に白馬乗鞍と雪倉岳に行った他は何と35年前に栂池スキー場から白馬本峰を経て大雪渓を滑り降りたきりなのだ。tekapoさんとのスキーも一昨年の4月の立山浄土山以来である、ということで諸々の要素で大変楽しみにして臨んだ。
朝4時の集合時間をちょっと過ぎて、tekapoさんごめんなさい、と猿倉の駐車場に着くと、もう空は白けてモルゲンの白馬岳が目の前にどか〜んと。ここでもうこんな景色が見えるとは知らなかった。支度が済んだらもうヘッ電は要らない。スキーを担いだシートラで林道を歩き出すが、直ぐに雪の上を歩くことが多くなり、出発して30分後にはスキーを履いたシール歩きになった。
白馬尻は大雪渓が見え始めることと、平坦地であることからそれと判る。小屋は畳まれていてその姿はない。広い雪渓に点々と人が見える。昨日のマイナーなルートと人気のあるこことでは雰囲気が全然違うなぁ。それぞれの魅力があるけど。大雪渓の斜度も、標高2000m位までは大概スキーで真っ直ぐ登って行ける位でとても登り易い。岩室の辺りから上はジクザグに登ることが多くなり、標高2300mを越えたら頂上宿舎の方向とは逸れて2600mの最低鞍部を目指す。それより南、杓子岳の肩になる標高2700mへと伸びているカール状の地形、そこにも取り付いている人達が見えるが、そこまでの途中には雪が切れた箇所がある。雪がつながった2600mのコルに着けば、白馬本峰の非対称の横顔と、西側の清水谷方面の景色が待っている。やや遠方には毛勝三山が見えるが剱岳はまだ見えない。
シートラになって露出した夏道を進んで白馬鑓を目指す。杓子岳のトラバース道を過ぎたら杓子沢の源頭に出る。この杓子沢を滑ろうという提案を僕はしていたのだけど、見渡す限りどこも相当の急勾配であること、下の方には土砂崩れも見え、そして今日は異常に気温が上がっているのでやばいだろうと、元の計画通り大出原を行くことに決めた。
白馬鑓へ向けての登り、右手は広大な雪の谷、そこを登っている2人組がいる。2850m位のところで稜線に上がって来て出会った。2人とも西洋人のボーダーで、かなり流暢に日本語を話す。日本に住んでいるのかと聞いたら、白馬乗鞍と言っていた。白馬地区も最近は外国人観光客が多いと言う。そういう人たちを目当てにした仕事をしているのだろうか。杓子沢を下りるのだと言っていた。杓子沢はともかく、彼らは大雪渓を登ってから西側の清水谷に滑り降り、鑓へと登り返してきたのだと思う。この次は僕も、シートラよりこのルートが面白いなと思った。
鑓から滑り降りて鑓温泉、小日向のコル、猿倉までのルート取りは経験者のtekapoさんに任せっきりで楽させてもらった。鑓からの夏道が稜線を外れるのは標高2740mだが、そこまで歩く必要はなく、山頂直下の2860mからドロップできる。大出原はともかく広大だ。こんないい天気の日にここに来れて本当に良かった。ドロップ地点から鑓温泉まで標高差800mあるが、そこを25分で滑り降りた。
鑓温泉の湯船は、夏と同じ様に滔々と熱い湯を溢れさせていた。僕が思っていた以上に賑わっており、水着で入浴している強者女性もいた。この次は泊りがけで、ビール片手に雪景色と星空の温泉三昧といきたいものだ。
鑓温泉から下も、湯ノ入沢まで標高差400mほどの滑降が楽しめる。シールを貼りなおして小日向のコルへと200mの登り返し、最後の登りと頑張るしかない。気温がかなり上がり、下界では真夏日になるところもあると言う、その通りなのだろう。薄手のシャツだけになり、手袋も煩わしいと外して汗だくでコルにたどり着いた。その後も標高差500mほど滑れる。トラバースも多いが、ここもtekapoさんに付いて行くだけ。この気温では下の方は相当グサグサの雪かと思ったがそれほどでもなく、斜度がある限り進まなくなることはなかった。最下部では長走沢に下りずに、夏道のある猿倉台地を進み続けた。藪が立って来たがtekapoさんは殆ど止まることなく、巧みに細かいスラロームで滑り続け、僕は必死に付いて行った。最後は少し急斜面になり、遂に雪が切れたと思ったらその先目の前に林道があった。20分程度の林道歩きでゴールの駐車場に到着。素晴らしく楽しい一日を、tekapoさんありがとうございました。
累積登り1900mの行程だったけど、ワイルドな昨日と比べれば楽だったので、体力は持った。下したての靴の中の足は随所に痛くなったけど。
テカポさん、ニシデンさん、ナイスな周回でしたねー。羨ましいです。行きたかった。また次回ご一緒させてください。
チカさん、ご一緒出来なくて残念です。
この周回ルートは山スキーでも最高に楽しいですが、
これからの花の時期、そして秋には温泉も楽しめるし、
次に来るときは槍温泉でテントを張ってみたいもんですね。
Nishidenさん tekapoさん こんばんは
素晴らしい景色に向かって滑走するのが見ていて本当に楽しそうですね!行きたいです!次回行くとしたら土曜日の計画でお願いします(日曜は休めないので…)
コメントありがとうございま〜す
大出原の滑降は広い雪面から高度を下げるにつれて谷へと集束していく地形に
大自然を感じてしまいます。こんな景色の中を滑れるのはほんと気持ちいいですね。
なかなか日程があいませんね。次こそはぜひ!!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する