毛勝山(開始直後のトラブルにもめげずに・・・)


- GPS
- 10:26
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 2,281m
- 下り
- 2,290m
コースタイム
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 10:26
天候 | 晴☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲートで通行禁止となっていましたが、トラ柵を除けて林道を進めるみたいでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ゲートから先の林道は雪はないものの落石には注意が必要です。 2つ目の堰堤であろうことかJUNDr先生が薄いスノーブリッジ崩壊で落下 約3mもの高さから落下したが、かろうじて大怪我にはならず。 (でも全身打撲で脇腹を負傷した感じ) とにかくいくつもある堰堤の巻きに苦労しました。 |
その他周辺情報 | 北山鉱泉の「仁右衛門家」さんで日帰り入浴 大人600円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
ネックウォーマー
ブーツ
ザック
ビーコン
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
|
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感想
今回もJUNDr先生のプランに同行。
通行止めゲートからの林道は明らかに長い。
地元らしき車の方はトラ柵を除けてかなり上まで入っている。
そうすれば往復2時間の無駄が省けた。これはこれで勉強になった。
阿部木谷に入ってすぐアプローチシューズからスキーブーツに変えて2つ目の堰堤を超えるのに薄いスノーブリッジしか通ることができない状況になった。
先生は大丈夫でしょうと進みかけたが、下から見ると明らかにやばい感じ。
しかも下は大きな岩と結構な水流でやばいぞと思った瞬間スノーブリッジ崩壊!
まずい!と手助けするが、全身を打撲した様子だったが、骨折まではいかない様子であった。こんな状況で精神的にも大きなダメージとなったが、行けるところまで行きましょうと自分に配慮してくれた先生に感謝です。
本当に行けるところまでと最初から頂上までスキーを担ぎっぱなしで延々と直登。
先頭に立ってステップを切っていく。
苦しい様子でも気合いで頂上まで辿り着いた凄い先生。
稜線に出ると剱岳や立山、後立山連峰の面々が飛び込んでくる大展望で疲れも吹き飛ぶ絶景だ。
滑走前に肋骨をテーピングし、(先生はヒビが入っているでしょうと簡単に言ってたが大丈夫?)滑りも何とか堪えた。
雪はナイスザラメで山頂からの滑走距離と標高差はかなりの歯ごたえであった。
今回は、とにかく先生のド根性に頭が下がる思いでした。
何年か振りの毛勝山・・・故S崎君と初めて出会ったのもここだった。懐かしさを求めて再来したわけだが、そこで待っていたものは・・・・
事故報告・・・・
平成29年5月21日(日曜日)事故発生6:00AM頃
通常登山口となる堰堤脇駐車地点でアプローチシューズからテレマークブーツに変え登山開始。ここまで第四発電所ゲートから1時間くらいの林道歩きであった。2つ目の堰堤の左岸の薄くなったスノーブリッジを目の前にして、明らかに薄く崩落間近と思われる状態でありながら、堰堤脇までの距離は1mであり、50儔爾枠羈單滑った岩であり。上手く乗れそうな気もした。最悪、1m飛び越せば大丈夫・・・くらいに思いスノーブリッジに足をかけ2歩目の瞬間・・・崩落。
一瞬の衝撃とともに体に雪の塊と水流を浴びる。3mあまり墜落。幸い岩の上を滑るように落ちたと思う。さらに途中で恐らく背負ったスキー先端が雪渓の角に引っかかりながら落ちたのだろうかスキーのバンドストラップが飛んでいた。その下は砂地の川床であったため衝撃はかなり緩和されたのだと思う。普通に落下すればそれなりのダメージの高さであったと推測される。最悪、骨折・頭部負傷、行動不能、這い上がれず(もちろん後続が続々来たが)救助要請になるケースであった。単独なら低体温症の危険も高い。
上からktn92さんの“大丈夫ですかーーーー”という叫びが聞こえ即座に”大丈夫!!”と応えることが出来、自分も安心した、。水流を浴びながらもダブルピックで砂の土手を這い上がり、まずは怪我の確認。手足は動く、左ひざが痛い、左顎関節も痛い、右胸は少し違和感あり。取り敢えずは大きな負傷ではなさそうだ。身体中ずぶ濡れ、靴の中もチャプチャプ。さてこの後どうする・・・・
ふつうは下山が妥当だが、あろうことか、大丈夫!行けるとこまで!とその時は答えた。良く見れば高巻き道があるのだが、その時はザック降ろして、アイゼン履いて・・・を面倒くさく思ったのが直接の事故原因である。踏み抜きの確率はかなり高いと自分でも予測できた状況だったのに・・・慢心と放心、熟考が無かった瞬間の事故であった。自業自得とはこのことか。
左足・側頭部・右肋骨打撲。直後は痛みも麻痺しており、何とか気合で登り、騙し騙し滑ってしまい、帰路歩行時から、徐々に痛みが増し、帰宅後にMAXの痛みだったが、下手をすると山頂からヘリ下山の可能性もあったわけであり、改めて浅はかな行動であったと猛省である。
ktn92さん、ご迷惑をおかけしました。君の登りの強いステップで登って滑って降りて、自宅まで生きて帰れました。
これからもよろしくお願いします。
S崎君が、あっちの世界から追い返してくれたのかな〜と思ったりもする。
あ〜〜他力本願ではいけませんね・・・
後日談:水曜日になってさらに肋骨痛が続く。事故当初は恐らくは打撲だけだったのだろうが、登山・滑走・ザック担ぎ歩きでとどめの肋骨亀裂骨折に至ったのだろう。未だにレントゲンは撮っていないが(たぶんとっても結論は変わらず・・拘縮安静・日にち薬)・・・・何とかの不養生とはこのことだろうか。
2度あることは・・・・・、3度目の・・・・ヒヤリハットの法則に則りしばらくは、行動規制がかかってしまった。
コメント
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骨の一本でも・・・の状態でしたが、とにかく軽傷で済んで幸いでしたが。今が痛みMAXです。体中ぐるぐる巻きで仕事中です。2週間は養生が必要でしょう。・・よくも登って降りてこれた。ktn92さんのステップが心強く、無理やり登ることができましたが、本当に登ってしまうのも阿保でした。一人だったら最初で帰っているはずです・・・初ヘリになるところでした・・・懲りずにまたよろしくお願いします。
どこも異常のない自分でも結構な距離と標高差で筋肉痛が出るぐらい負荷の高い山行だったようです。
そんな大変な山行を強いるような無理をさせて申し訳なかったです。
潔く引き返す勇気も必要でしたね。本当にすみません。
でもまた早く良くなって何処かへお連れ願います。
5/20(土)に毛勝山に登って滑った群馬のhareharawaiです。
阿部木谷左岸の堰堤脇の雪渓が薄く、往路はシートラで、復路はスキーで通過しましたが、気が気ではありませんでした。5/21にJUNDrさんが運悪くブリッジ崩壊により下に落ちたことをレコで知り、大変だったろうと思いました。それでも、毛勝山頂上に達し降りてこられたことはさすがとしか言い様がありません。雪が多い今シーズンですが、東又谷の滑走、あるいは、毛勝-釜谷-猫又と繋いで最後に猫又谷滑走、といろいろ考えましたが、下部の沢割れや渡渉が心配で今回も単純往復となりました。
毛勝はそれだけ奥深く何かあるとやばい山域なので、今後もお気をつけて山滑走をお楽しみください。
hareharawaiより
hareharawai 様。メッセージありがとうございます。毛勝エリアはやはり手強いです。自業自得とはいえ、安全策を取れなかった自分が情けない限り 。帰宅後から痛みMAXで助かりましたが、下手すればヘリ下山になるところで浅はかだったかもです。たぶん肋骨亀裂だと思いますが、まだレントゲンも撮らずです。また何処かでお会いしましたら宜しくお願いします。ちなみにGW蓮華温泉に5/3-4宿泊しましたので、同宿だったと思います。
hareharawaiさんご訪問ありがとうございます。
いつも貴殿のレコも楽しく拝見させていただいております。
そうなんです、このレコを書く時に前日のhareharawaiさんたちの毛勝山記録を見つけて
自分たちが入る前にこのスノーブリッジの状態を把握していたらな〜と後の祭りでした。
大事には至りませんでしたが、万が一のことを考えるとゾッとしてしまいます。
今後もお互いに気を付けて楽しみましょう。
どこかでお会いできるとうれしいですね、では。
初めてコメントさせていただきます。
いつもハードな山行のレコを楽しんで拝見させていただいています。
JUNDrさんのお怪我、かなりひどそうですが大事に至らなかってよかったですね。
一日も早い回復をお祈りしています。
余談ですが、Sさんとはひょっとして2009年にエベレストに登頂された方ですか?
私が2016年にナムチェバザールのロッジに泊まった時、鯉のぼりと一緒に登頂記念のSさんの寄せ書きがあり、一緒に登った友人から事故でお亡くなりになったことを聞きました。
遠征を共にした友人もいい方だったとその当時を偲んでいました。
ご心配頂きありがとうございます。肋骨亀裂骨折と、左膝打撲の軽い怪我で済みましたが打ち所が悪ければ大きなダメージに繋がるところでした。一瞬の油断は命取りにもなりますね。良い教訓となりました。S崎さんは、その七大陸最高峰サミッターの方です。sumi8848様と同様、エベレストサミッターです。昔は良く一緒に山スキーをしていました。素晴らしいアルピニストでした。
JUNDrさん、ktn92さんお久しぶりです。
JUNDrさんは大変なお怪我をされてしまったようで、お見舞い申し上げます。
しかし、トラブルがあっても決定的大事にはならずに下山された事は、流石と、お二人の山力に感心いたします。
実は私も先月に負傷しています。
詳細はお恥ずかしいので割愛いたしますが、山中での出来事で、一歩間違えばヘリ初体験になるところでした。
運良く歩行可能であったことと、息子が同行であったことから自力下山できましたが、怪我はそれなりに重く、まだ山への復帰の目途はたっておりません。
「無理せず自重して」と自身に言い聞かせてきたつもりでしたが、慢心があり、反省しております。
同時にペアで行動することの重要性を再認識した出来事でもありました。
お二人も、私たち親子も、互いに信頼できるペア(バディ)が居ることは幸せな事ではないかな、と思います。
お怪我は辛いでしょうけど、お互い回復に努め、いつかどこかの山でお会い出来ることを期待しております。
お大事にして下さい。
land-raider様お久し振りです。
投稿ありがとうございます。
そうでしたか、山行には油断、慢心がいけませんね。
自分も昔はほとんど単独でしたが、今年の山スキーには経験豊富で信頼のおける先生がお伴してくださったので非常に心強かったです。
でもその先生に同行し、怪我をさせてしまったのは、自分のアドバイス不足であったことも痛感しています。
この夏は未体験の沢登りも誘われているので、これまた怪我をせず、楽しい山行を経験できたらな〜って思っています。
land-raider様も早く回復し、どこかの山で再び出会うことを願っております。
land-raider様、ありがとうございます。
現在は、胸部打撲・捻挫の痛みが引くのを待つのみですが、一昨日いきなり腰痛が発症し、歩行困難になってしまいました。恐らくぎっくり腰でしょうが、体幹バランスが崩れて色々なところにガタがきている感じで、加齢には逆らえないな~という状況です。land-raider様もお怪我をされたようで一刻も早い回復を願っております。これからも出来る限り単独は避けたいと思っております。無理の効かない歳でもありますが、日ごろの危機管理能力や基礎トレーニングの欠如も事故を引き起こしてしまう要因ですので、もう少し山力を磨かないといけませんね。
また、来冬伊吹山でお会いしたいですね。今後とも宜しくお願いいたします。
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