大岳山(海沢探勝路)〜御岳山
- GPS
- 08:29
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 2,210m
- 下り
- 2,132m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:滝本駅(ケーブル)下バス停からJR御嶽駅までは西東京バス(270円約10分) |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳩ノ巣駅から大岳山へのバリエーションとして城山ルート(大楢峠経由)は国土地理院1/25千地図や「山と高原」地図にも出ていないが、ここ(山レコ)に複数グループがレポートしているのでトライ。道幅狭い箇所や一部道標が朽ち果てた箇所はあるが、要所の道標は整っており踏み跡もしっかりしているので道に迷うことはない。 海沢園地の3滝は幾つもレポートあるとおり相当なマイナスイオンが浴びられる。大滝から上は「悪路」表示ありハイキングコースとしては厳しいかもしれないが、苔むした岩や丸太橋に注意すれば要所に道標は整っているので道に迷うことは無い。 大岳山から御岳山へのルートは一般ハイキングコース。鎖場がいくつかあるが、それほど危険を感じる場所ではないので一般コースの安全のためと思われる。 なお、地図上のルートはGPS(Garmin e-Trex Vista HCx) Track Dataそのままです。 大岳山から御岳山へは一般コースを下ったのですが(ロックガーデンにも寄らず)GPSの電波が山で遮られたのか「大岳山〜綾広の滝」間でコースから大きく外れてるのが見て取れると思います。(赤いコース線が大岳山北でクロスしてるように見えますが、実は海沢探勝路は左側のままで稜線に上がって右折してます。) 棒ノ折の白谷沢下部でもズレましたがGPSも万能ではないのでやっぱり基本は地図とコンパスですね。 |
写真
感想
リハビリハイキング5回目。今日は西武線の「奥多摩フリー切符」で拝島経由。JR青梅線の遠い方の駅使うなら割安感大きい。
鳩ノ巣駅南側の国道を少し東へ。50m程行ったところを下り雲仙橋へ。橋の上からは渓谷美にしばし感動。橋を渡ってすぐ右側の石段が城山ルート登山口。
いきなりの急登をゆっくり登りながら寝ぼけた体を目覚めさせる。昨日の雨後で少し気になってはいたがぬかるむこともなく歩行に問題ない。しばらく行くと駅から見える先鋒(519m)に到着、一息入れる。幾分坂道がゆるむが城山頂手前でまた急坂。湿度が高いので汗がダラダラ出るが、リズム守って息を整えつつ登ると城山頂。しばし小休止するがひっそりとした杉林を通して周囲の山並みが見え心地よい。こういう静かな山に来ると心が洗われる気がする。
城山から急坂を下り、海沢からの道と合流ししばらくいくと大楢峠。小楢の大木の横にベンチもあり休憩には丁度よい。ここで海沢園地からの林道(ダートで最後数百mは舗装)や御岳山へのルートが交わっている。海沢園地まで約30分の林道歩き。
海沢園地には小さな屋根付の休憩所もあり昼飯には少し早いがエネルギーを少し補給。(Ref:簡易トイレあり) 園地前の道路の両側に数台分の駐車スペースがある。(1台駐車していたが後に2台家族連れが駐車)
砂防ダム上の丸太橋を渡るといよいよ海沢園地だ。すぐに三ツ釜の滝に到着。前日の雨で若干水量が多いようだが、この日は一応3つに分かれてはいた。ネジレノ滝はルートから岩場を少し往復になるが大きな岩場の影にあり独特の雰囲気。どこがどうネジレなのかよく分からなかったが上と下で水流の向きが違うからかな、などと思いながら少し行くとまた小さな滝がある。(名前不明)。この階段を下りてしばらく渓流沿いに歩いてみるが、行き詰って右手のルートに戻りしばし行くと大滝。ルートから20mほど下るピストンだが必見の価値あり。
大滝から上は「悪路」との注意書きがあるが、踏み跡はしっかりしており問題はない。確かに一般のハイキングコースとしては難しいかなと感じるが、岩場のコケや土むき出しの斜面は注意してゆけば雨中でなければ滑ることもなく問題ないと思われる。途中、丸太で渓流を横切る箇所が3,4回ある。自分のバランスがまだ本調子ではないので、ストックを使いながら慎重に行く。しばらく行くとワサビ田と林業用モノレール。渓流の左側(右岸)をしばし歩くが、所々道幅が狭かったり土むき出し箇所あるので注意しながら進む。上を見上げると次第に急坂となり息が切れてくるが、見上げる林の先の光に稜線近しと念じて登ってゆく。稜線直下はトラロープの所まで200mほどが一番の急坂。時に木の根っこを掴みながら登る。トラロープのところで降りてきた若いカップルの男性が土で滑って自分の目の前までズルズル〜ときたので思わずザックごと受け止めてあげた。まあ雨の後だから滑るの注意してね〜、などと言いながら、「どうせなら若い女性がよかったな(笑)」なぞと不謹慎なことを考えたのは言うまでもない。(笑)
トラロープの上で稜線へ。大岳山までスグかと思いきや、ここで0.8kmの標識。急坂で疲れピークのため足が前に出ずスローペース。それでも大岳山の陰が近づいてくるのを励みにがんばると、鋸山からの稜線ルートに合流。ここまでくればもう少し。稜線は涼しい風と霧でちょっと幻想的な感じ。最後、ちょっとした岩場が続くが抜けたところでやっと大岳山頂に到着!
山頂から富士山が見えるはずだが、この日は雲行き悪く真っ白。さっき食った弁当の残りとお湯を沸かしていつものシーフードヌードル。山頂はハエやアブが沢山いるので、食い物を見張ってないと一瞬で餌食になるから要注意。
半時間ほどランチ休憩のあと御岳山へと下る。最初岩場が続くが手を使うほどでもない。降りたところに神社。皆さん撮影している犬の石像(狛犬?)で写真をパチリ。大岳山荘はもう何年も営業していない感じで一部朽ちかけている。展望台も立入り禁止。でもトイレは使えました。更に御岳山へと下る。途中鎖場が何箇所かあるが、足場が悪いというほどでもない。一般ハイキングコースなので念のため鎖を渡してある感じ。
下りの角度が次第にゆるみ少し行くと鍋割山との分岐。ケーブルカー使わず下までいく予定のため先を急ぐ。ロックガーデンからの道と合流する場所にも休憩小屋。10人ほどゆっくりしている。ここまで来るとハイカー以外の観光客、子供連れなども沢山いる。100mほど先が水場。水筒に水を足し先へ。ロックガーデン分岐の先で長尾平展望台分岐にいい雰囲気の茶屋あり。少しくつろいでマッタリしたいと思いつつ先へ行くと、左手に「御岳神社左」の看板とさびれた感じの木道。??と思いつつつづら折れを行くと、社の朱色と屋根が見えてくる。じきに御岳神社ほぼ直下まで出る。
神社で登山の安全と健康を祈って下山。御岳山の参道には茶店、みやげ物や、旅籠など集まって一大観光拠点の趣き。ビジターセンター先でケーブル駅方面と分かれるが、まだ16時なのでケーブルを使わず車道を下る。さすが由緒ある神社前だけに見事な杉の木が林立。意外な急坂だが、たまに軽トラやバイクが往来する。途中2箇所ほどケーブル線路脇のヶ所があり、丁度来たので写真をパチリ。上からのんびり行って約1時間で下の滝本駅へ。御嶽駅へのバス停は2,3分ほど下がったところ。丁度臨時バスが出るところだったので飛び乗り、あっという間に御嶽駅へ。
前半の城山コースで疲れたが、なかなかよいコースだった。また機会があれば歩いてみたいコースだったな、と思いながら千葉の自宅へ。
p.s.: 実は丁度1年前の6月12日に武甲山に登ったが、その翌朝ベッドから自分で起き上がれず救急車で病院に搬送、意識ははっきりしていたが血管障害でリハビリあわせて3ヶ月入院する事態となった。あれから丁度1年、今思えば早かった気もするが、自分や家族にとっては長すぎる時間だったと思う。その後の回復はリハビリ努力は勿論のこと、本当に多くの方に支えられてきたとつくづく思う。もうダメだ、と何度も心が折れそうなとき励ましてくれた周囲の多くの方々には大感謝である。山へもう一度ハイキングに行きたいとの願いは幸いにも叶えられた。今後は更に心身とも鍛え直してゆきたい。
丸太橋付近はドキドキしますが、滝も苔むした岩も雰囲気が良くて穴場ですね
御岳山、大岳山は人気の なので、こういうルートは静かに歩けて良さそうです。
大岳山〜御岳駅までは逆ルートを歩いたことがあるので、懐かしく拝見しました
1年前は大変なご病気をされたとのこと。
退院してもリハビリが思うように出来ず、再入院される方が多い中、
ShuMaeさんは、山を歩けるまでになるなんて、凄い復活ですよ
これからもレコを楽しみにしていますネ
Pippiさん、
メッセージありがとうございます。
いや〜、穴場といえば確かに穴場ですね。人気の大岳・御岳エリアにあって、静かな山行を楽しめたのはよかったです。駅から大楢峠までに1人(オジサン参考)、大楢峠下の車道で1人(単独お姉さん参考)、海沢探勝路の稜線直下で2人(若いカップル参考)に会っただけでした。鋸山の尾根に出てからは沢山人がいましたが、ここは機会あれば、静かなコースなのでお薦めですね。
励ましの言葉ありがとうございます。山に行きたくて毎日がんばったような所もあるので、ここまで回復できて自分でもよかったと思います。
特に山に行くようになって(4月)から平衡感覚が普通に近づいてきたなって感じてます。
また元気なコース紹介させてもらいますね。千葉は山に遠いけどがんばります。
こんにちは。
「あれ?4滝?」ですが、大滝の上にもう一つ、不動の滝というのがあり、それを合わせて四滝になります。探勝路は左岸を上り不動の滝を見ることが出来ないですが、右岸の側に踏み跡があり、大滝の上部まで登り、小沢を少し降ると側面から見ることが出来るようです。
不動の滝から、そのまま右岸側を上がる(概ねモノレール沿いに探勝路・モノレール交差部に上がる)、鍋割山-大岳山の間に上がる(840mピークの尾根沿いに鍋割山、あるいはスカウトの森に上がる)などのルートが可能なようですが、足場が悪い上に踏み跡も薄く、経験者向きのルートになるようです。
探勝路は去年登ったので、今度は四滝巡ってから大岳山に行こうと狙ってます。難しそうなのでリサーチ中です。
a tomさん、
メッセージありがとうございます。
四滝目が大滝の上だったとは知りませんでした。でっきり三ツ釜の滝の少し上にネジレノ滝もどきな小さいのがあったのでそれかな?くらいに思ってました。海沢は色々バリエーションがあるのですね、私も今度は四滝を経て鍋割方面に抜けるけもの道をトライしたいです。(よかったらa tomさんにレコしてもらって楽させてください。)
それにしてもa tomさんは色んなルートを工夫しながら歩いてますね。勝手にレコ幾つか読ませてもらいました。12日は同じ大楢や御岳山周辺を歩いてたんですね。
千葉からだと往復だけで6時間とかかかるので、ルートに工夫がないなと自信反省していたところです。また色々教えてください。
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