熊野古道 小雲取越〜大雲取越を歩く
- GPS
- 28:07
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 2,405m
- 下り
- 2,127m
コースタイム
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 7:03
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
駐車場から小雲取越ルートの起点となる請川登山口までタクシーで10分で移動。 小雲取越ルートの終点小口では「小口自然の家」に宿泊。 翌15日は宿泊先から大雲取登山口へ歩き、大雲取越ルートを那智大社へゴール。 熊野交通バスで、那智山バス停〜勝浦駅、勝浦駅〜新宮駅、新宮駅〜熊野本宮へ移動し、徒歩10分でマイカー駐車場へ戻った。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はないが、2日目の大雲取越ルートは小口登山口から最高点 船見峠まで標高差800mを登るので体力が必要。今回は天候良かったが雨模様の時は下りで石段が濡れると滑り易いので転倒注意。 道標が300m位の間隔で立っているので道迷いの心配も全くない。 水場は大雲取越ルートで1か所、自販機も1か所だけあるが、小雲取越ルートには全くないので必要量を持参要。 |
その他周辺情報 | 1日目の宿泊先は「小口 自然の家」を利用。事前予約必要。 2日目は那智大社ゴール後に熊野本宮までバスで移動し、川湯温泉の「大村屋」に宿泊。 |
写真
感想
2017年6月の事だが、二日間に渡る熊野古道ウォーキングなので記録しておくことに。
当時、膝の怪我でリハビリがてらに熊野古道を歩くことになり、少しでも山風の歩きをと言うことで、小雲取・大雲取ルートを選んだ。
1日目の小雲取ルートは、標高差400mの14km程なのでハイキングに毛がはえた程度の山歩きで、梅雨とは言え、湿度が低くて快適な歩きができた。
全般に、道中は眺望は殆どなく、”百間ぐら”のところくらいしか眺めは良くなく、ひたすら杉林や自然林の中を歩く。
平日と言うこともあるが、とにかく人が歩いていない。一人もすれ違わなかったように思うし、追い越されることもなく、ほんとうに世界遺産なんだろうかと思うほど人気がないようだ。
ルートは道標もしっかりしていて迷うことはないが、小口に着いてゴールの”小口自然の家”を目指す段階で、ルート表示が不鮮明で迷ってしまい、20分ほどの距離を迷いまわって1時間かかって”小口自然の家”に到着。
宿泊客は少なく、食堂では、日本人は我々二人だけで、他は10名ほどの外人さんだけ。外人さんは一つの団体ではないが、見ず知らずの人同士でよくしゃべる。英語が飛び交い、なにか海外にいるようだった。
2日目は、那智大社で泊まらずに熊野大社に帰らねばならず、距離が15km、標高差も1日目の倍の800mほどあるので、早朝5時半に宿を出発。
朝食は宿では早朝過ぎて無理なので行動食を持って出発。
大雲取ルートは、いきなり急登で、とにかく急登が長く続く。
前半が特にきつい。
宿の主人からは、リタイヤするなら”越前峠”しかないと。
タクシーが入ってこれる林道は”越前峠”しかないので、ここで決断せよとの事。
相棒はもともと膝が弱いほうで、自分は半月板損傷が癒えてないので不安だらけだったが、二人とも気合が入っていたので弱音はくことなくゴールまで歩くことに。
途中、地蔵茶屋跡でお湯を沸かしてラーメンランチ休憩、重たい燃料とコッフェルを担いできた甲斐があった。
このルートでは男性一人が反対方向から歩かれていてすれ違いざまに少し会話をしたが、同様に人が少ないことを驚かれたようだ。
他には外人さんが二人だけすれ違っただけ。
宿で一緒だった外人さんは遅く出発したようだがすごいスピードで追い越された。オーストラリアの若い一人旅の女性もさすが脚は達者で早い早い。
最後の那智高原からの長い下り階段では、怪我しているほうの膝ではなく反対の元気なはずの膝が少し痛くなり、本格山歩きが少し心配になった。
那智大社では、疲れ果ててお参りもそこそこに那智の大滝を遠目に見て路線バスに乗って紀伊勝浦駅まで。
紀伊勝浦駅からはJRで新宮駅へ。
新宮駅からは熊野交通バスで熊野大社へUターン。
とにかく”陸の孤島”、交通の便が観光地なのに悪すぎる。待ち時間ばっかりでやたら時間がかかる。
熊野大社の無料駐車場に停めたマイカーまで辿り着いて、予定では素泊りの宿を探して泊まる予定だったが、さすがに疲れ果ててしまい、温泉民宿で夕食を頂いて温泉で疲れを癒してぐっすり寝た。
翌日、中辺路をマイカーで走って帰路に着いたが、観光バスが多くて、随所で古道ウォーキングイベントが見られた。
どうやら、険しい小雲取・大雲取ルートは観光客から敬遠され、中辺路コースなど2〜3kmほど歩いてバスで移動するのが人気があるようだ。
2日間、29km、累積標高差1200m、無事に歩けてやれやれ。
梅雨の最中に、雨にも合わず、からっとした快適な森の中を歩けたのは良かった。
機会あれば他のルートも歩いてみたいものだ。
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