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Yamareco

記録ID: 118439
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ハイキング
箱根・湯河原

箱根外輪山(塔の峰〜明星ヶ岳) トレランコースを静かな単独行

2011年06月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:00
距離
12.0km
登り
1,081m
下り
700m

コースタイム

14:00塔の沢駅-14:20阿弥陀時-14:50塔の峰-(休憩、食事)-15:10林道-15:19明星ヶ岳登山口-16:15明星ヶ岳-16:45鞍部-17:15宮城野下山
天候 曇り。下山後ほどなく、雷雨で豪雨。
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
箱根湯元付近は駐車場の確保が難しかったので、小田原近郊で上限500円のコインパークに駐車、電車で塔の沢まで移動しました。
コース状況/
危険箇所等
塔の沢から阿弥陀寺までは石の階段が多く、苔生した古い落ち着いた雰囲気の道です。阿弥陀寺より少し上は少々岩ゴツゴツの道が出ますが、程無く、起伏の小さなランに適した道になります。
塔の峰まで登ると、しばらくは緩い下りの稜線歩きで気持ちの良い道です。
途中、林道(車道)と合流、車道をしばらく行くと右手側に明星ヶ岳方面登山口があります。そこからは登り下りを2,3度繰り返しながら標高差約400mを登っていきます。明星ヶ岳付近からはまた広い道になります。途中、草が伸びてきて藪になっていました。下に道が透けて見える程度ですが、裾が短いとチクチクしました。明星ヶ岳から一度下り、明神ヶ岳との鞍部までは意外に登り続けです。
下山後は、宮城野に勘太郎の湯があります。湯元方面まで下っても飲食店、温泉は数多くあります。強羅から登山電車に揺られながら下るのもまた一興です。
塔の沢駅に到着。
2011年06月25日 14:03撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
1
6/25 14:03
塔の沢駅に到着。
駅をまたぐ歩道橋
2011年06月25日 14:03撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:03
駅をまたぐ歩道橋
上に上がると、コース案内が出ており…
2011年06月25日 14:05撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:05
上に上がると、コース案内が出ており…
そのまま右手が登山口。
うっそうとした林の中を抜けて行きます。
2011年06月25日 14:05撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:05
そのまま右手が登山口。
うっそうとした林の中を抜けて行きます。
ちょっと行くと、別の参拝道と合流。
2011年06月25日 14:09撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:09
ちょっと行くと、別の参拝道と合流。
立派な山門です。暗いので写真がボケボケです(汗)
2011年06月25日 14:12撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:12
立派な山門です。暗いので写真がボケボケです(汗)
単独じゃないとマジマジと見ない、木の根っこ。
2011年06月25日 14:13撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
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6/25 14:13
単独じゃないとマジマジと見ない、木の根っこ。
お地蔵様による案内。
2011年06月25日 14:16撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:16
お地蔵様による案内。
ここでも紫陽花が綺麗です。
2011年06月25日 14:19撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:19
ここでも紫陽花が綺麗です。
えーと…どう見てもお寺の裏の住居の裏手の様な…でも看板出てるし、ここっぽい。
2011年06月25日 14:22撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:22
えーと…どう見てもお寺の裏の住居の裏手の様な…でも看板出てるし、ここっぽい。
布袋様もいらっしゃる事だしきっとこっちでしょう。
2011年06月25日 14:24撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:24
布袋様もいらっしゃる事だしきっとこっちでしょう。
竹林の、縦に伸びる直線美
2011年06月25日 14:24撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:24
竹林の、縦に伸びる直線美
こっから岩屋にも行けるようですが、まっすぐ塔の峰へ。蒸し暑い中をひたすら苦行の様に登ります。
2011年06月25日 14:28撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:28
こっから岩屋にも行けるようですが、まっすぐ塔の峰へ。蒸し暑い中をひたすら苦行の様に登ります。
色々な事を想いながら、ひたすら足を動かしていると…前方に光が見えました。
2011年06月25日 14:51撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:51
色々な事を想いながら、ひたすら足を動かしていると…前方に光が見えました。
塔の峰。着いた。標高566mの低い峰ではありますが、それでも登りきった感でちょっと感激。
2011年06月25日 14:52撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:52
塔の峰。着いた。標高566mの低い峰ではありますが、それでも登りきった感でちょっと感激。
これから進む先を見ながら、丸太に腰掛けおにぎりタイム。めんたいチーズおにぎりが美味しい…
普段の昼食は、短い昼休みにガッついてますが、山で独り落ち着いて味わい食べるおにぎりはまた別物。
2011年06月25日 14:55撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 14:55
これから進む先を見ながら、丸太に腰掛けおにぎりタイム。めんたいチーズおにぎりが美味しい…
普段の昼食は、短い昼休みにガッついてますが、山で独り落ち着いて味わい食べるおにぎりはまた別物。
開けて明るく気持ちの良い木立。
2011年06月25日 15:02撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:02
開けて明るく気持ちの良い木立。
右を見上げれば外輪山の峰峰
2011年06月25日 15:02撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:02
右を見上げれば外輪山の峰峰
2011年06月25日 15:02撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:02
光が降り注いでる町。
街中にいる時はそういうの感じられないだろうなあ…
2011年06月25日 15:04撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:04
光が降り注いでる町。
街中にいる時はそういうの感じられないだろうなあ…
花。名は知りませんが、可愛い花です。
2011年06月25日 15:07撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:07
花。名は知りませんが、可愛い花です。
駆け降りると、前方に舗装路が…
2011年06月25日 15:09撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:09
駆け降りると、前方に舗装路が…
ここから暫くは車道ですね。
2011年06月25日 15:09撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:09
ここから暫くは車道ですね。
左を見れば整然と並ぶ杉。前方には道路。
車に乗ってると道しか見ないよなあ…
2011年06月25日 15:12撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:12
左を見れば整然と並ぶ杉。前方には道路。
車に乗ってると道しか見ないよなあ…
ん?あの右が登り口?
2011年06月25日 15:19撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:19
ん?あの右が登り口?
よーし、明星ヶ岳までひと登り!
2011年06月25日 15:19撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:19
よーし、明星ヶ岳までひと登り!
何でもない杉の木肌を味わう様に見入ったり…
2011年06月25日 15:29撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:29
何でもない杉の木肌を味わう様に見入ったり…
ツタの絡まる、何でもないどこにでもある木を見たり…単独行ならではかも知れません。
段々、自分の中での世界から、周囲の森を感じる感覚へと変わってきました。
2011年06月25日 15:29撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:29
ツタの絡まる、何でもないどこにでもある木を見たり…単独行ならではかも知れません。
段々、自分の中での世界から、周囲の森を感じる感覚へと変わってきました。
背丈より高い、でも駆り払われた笹の回廊を抜け…
2011年06月25日 15:48撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:48
背丈より高い、でも駆り払われた笹の回廊を抜け…
登る途中で目線を上げれば、石仏。
2011年06月25日 15:58撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 15:58
登る途中で目線を上げれば、石仏。
落ち花の敷き詰められた道。
花の濃い香りと、蜂の羽音…
2011年06月25日 16:02撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:02
落ち花の敷き詰められた道。
花の濃い香りと、蜂の羽音…
暗い所から見上げる木漏れ日。
2011年06月25日 16:02撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:02
暗い所から見上げる木漏れ日。
知恵を授けてくれる仏様、だそうです。
ひとつよろしくお願いします…;
2011年06月25日 16:05撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:05
知恵を授けてくれる仏様、だそうです。
ひとつよろしくお願いします…;
静かな林歩きを抜けると、空が開けました。
2011年06月25日 16:09撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:09
静かな林歩きを抜けると、空が開けました。
あ、明星ヶ岳についた。
2011年06月25日 16:15撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:15
あ、明星ヶ岳についた。
見慣れた山上のだだっ広い道。
2011年06月25日 16:17撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:17
見慣れた山上のだだっ広い道。
霧に煙る箱根の高原を見下ろしながらの雲上散歩。
2011年06月25日 16:21撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:21
霧に煙る箱根の高原を見下ろしながらの雲上散歩。
一つ越えれば、次の丘。
2011年06月25日 16:23撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:23
一つ越えれば、次の丘。
うわっ、道見えない…
草をかき分け進みます。
2011年06月25日 16:31撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:31
うわっ、道見えない…
草をかき分け進みます。
綺麗な花…
なんだっけこれ。
2011年06月25日 16:33撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:33
綺麗な花…
なんだっけこれ。
鞍部にやっと辿り着きました。
明神に行くには時間も微妙、下ります。
2011年06月25日 16:45撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:45
鞍部にやっと辿り着きました。
明神に行くには時間も微妙、下ります。
この道でサンダル履きはキツイよなあ;
2011年06月25日 16:55撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:55
この道でサンダル履きはキツイよなあ;
2011年06月25日 16:58撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 16:58
強羅の駅周り
2011年06月25日 18:47撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/25 18:47
強羅の駅周り
湯元へと下る登山電車
2011年06月25日 18:55撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
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6/25 18:55
湯元へと下る登山電車

感想

土曜日は、全国的には台風が近づいて来ている、午前は降水確率低めだけど午後からは50%雨、との予報でした。

梅雨に入り中々山に行けてなかったので、予報が雨なら照り付ける暑さは無いし、静かな山行が楽しめそうだと思ったので、近場の箱根に行く事にしました。今までまだ行っていなかった、古期外輪山コースを今度は下から登って繋ぐ事にしました。

出発がつい遅れ、車を走らせていましたがやっぱり箱根は観光の人達の車で結構混んでいます。停められそうもないので、いっそ小田原方面へ向けて移動し、途中でコインパークを探す事にしました。
運良くたまたま良い場所があったので、電車で移動しました。いつもは車なので、こういう山に着くまでの旅気分も中々良いものです。(昔はマイカーがある家庭も少なく、九重などへは家族で電車に揺られて行っていました)

塔の沢に着き、駅をまたぐ歩道橋に登ると、途中からそのまま阿弥陀寺方面への登山道になっていました。古く苔生したお墓等が所々にあり、何やら時代を感じます。
が、昼間で暗くも無かったのでむしろ林の中で歴史ドラマの中の様な、静かな風情でした。阿弥陀寺へは参拝の人達がチラホラ歩いており、途中アジサイが綺麗でした。

立派な山門をくぐり古い石段を歩いていると、きっと昔からこの道を沢山の人が通って行ったんだろうなあ、といったしのばれる気持ちになれます。

お寺の横を抜け、登山道らしきトコを見つけましたが、何か住居の裏といった感じで、ちょっとガレてもいたので、「ここでいいんだっけ??」と地図を何度も見直しましたが、他に道はなさそうだし行ってみました(正解ルートでした)

岩を切り出した様なちょっと急な段を登って行くと、程無く山の中腹を巻くルートに出ました。上からトレランの方?と思しき2人の男性が降りてきました。今日は蒸し暑いですね、風も止んだし天気が崩れるかも、という様な話をして別れ、独り登りの歩を進めました。

山道は少し暗く、登りも道は通り易いのですが残りの行程の事を思うと気が急いて、独り歩く歩も早くなり、息が上がります。足場に危険等もないし、早歩きで苦しい中、日頃の悩み事等が心を過ぎり、それを振り払う様に力を込めて後ろ足で体を押し上げペースを保っていきます。

どれぐらい登ったか、不意に前方に小さな広場が、左右の木立の壁の間に見えました。ああ、塔の峰に着いた。
そこは明るく爽やかに風も吹いていて、さっきまでの登りのキツと、日頃の悩みを同時に突き抜けて、頂上に達した、という様な気持ちになれます。
丸太に腰掛け、昼食のおにぎりを2つ頬張る。足元には蟻がゴハン粒のおこぼれを探しにやってきました。鶯がホーホケキョと鳴いています。草の香りも濃厚です。
写真を見るのもいいですが、こういう全体の佇まいはやはり行ってみるとまた違うものがあります。

やはりゴハンを食べると元気が出ます。そこから緩い下り、元々トレランによく利用されるコースだし、行ける限りは小走りで行ってみる事にしました。
不意に木立が切れ、明星ヶ岳方面が見えます。上の方は霧の中ですが、またそれが水気を帯びひんやりとした優しい雰囲気でもあります。右手を見ると、小田原の町並みが見えました。そこだけ雲間から日光が差し、町全体が輝いて見えました。

その後は、林道まで下り車道を走り、また登山口に取り付き登り登り…
全体的に走りやすい道です。

時々岩の表面が顔を出してましたが、フラットに足を置くか、立ち込むか、両方試してみました。どっちも、しっかり荷重しグリップ効かせてる分にはイケそうでした。一度足を前に出しすぎてスリップしましたが、滑って立ち込みの体制になったら止まったので、こういう事かと体感も出来ました。

あとどれだけ登ったら明星ヶ岳に着くのやら…とも思いましたが、50mおきに町設置の道標もあるし、時々小さな石仏さんが道端でいろんな表情で出迎えてくれるので、確かな前進を感じられます。

登りきった所が明星ヶ岳でした。あの広い笹道に出て一安心です。
ここから、前回来た時に、東京から来た男女2人と別れた鞍部まで行く事にしました。

鞍部までは意外に登りが続き、ホントに鞍部なんだっけ?とかつぶやきながら歩き、時々小走りで進みました。それにしてもホント蒸し暑い…
途中道が左右から伸びてきた葉っぱで塞がれ、先の方がどうなってるか良く見えませんでした。今日は七分丈のパンツにロングタイツといういでたちなので、何だか草にトゲでもあるのか時々ちょっとチクチクします。

やっとの事で鞍部に出て、そこから岩ゴロゴロの道を下りました。
以前自分も下った事のある道でしたが、岩ゴロゴロっぷりを改めてみながら下ると、あの時の欧州人男性、同行の東京の女性がサンダル履きなのにマイペースで進みこんなトコ下らせたんだよなあ…準備の段階から自己責任、って欧州のお国柄なのかも知れないけど、フェミニストかと思いきや、別面ちょっとキビシーよなあ;とか思い出されました。

下山し山際の舗装路をブラブラと宮城野へ下っていると、突然パラパラと振り出し、すぐに豪雨になりました。雷もゴロゴロなりまくってます。
慌ててレインウェアを取り出し、取りあえず上着から着ました。久々の出番でしたが、やっぱレインウェアは必需品です。乾いていた道際を、水流の先端がドーッと枯葉を含ませて流れ落ちて来て、小さな川が出来ました。ついでなんで、泥で汚れた靴をその中でジャブジャブ洗い、泥を落としました。

宮城野から強羅まで舗装路を歩いて登る頃には、通り雨も止んで晴れ間が見えました。駅についてレインウェアを脱ぎ、登山電車の到着を待つ夕暮れの時間も快適なひと時です。

山道を電車に揺られて湯元まで下り、満足の行く今日の山行を終えました。

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