記録ID: 118712
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳/縦走/青木鉱泉起点の周回)
2011年06月26日(日) [日帰り]
- GPS
- 11:00
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 2,060m
- 下り
- 2,059m
コースタイム
4:20青木鉱泉-4:30ドンドコ沢中道分岐-6:02南精進ヶ滝-6:31鳳凰の滝-7:27白糸滝-8:12五色滝-9:10鳳凰小屋9:20-10:13地蔵岳(オベリスク)10:30-10:38アカヌケ沢ノ頭-11:07鳳凰小屋分岐点-11:30観音岳11:40-12:00薬師岳12:10-12:53御座石13:00-14:49薬師岳登山口-15:20青木鉱泉
天候 | くもり時々雨(夕方に向けて徐々に回復) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
青木鉱泉までR141、R20、県道12号線、林道小武川線(一般道) ※林道は途中未舗装区間あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道路状況について◆ 国道20号線を塩尻方面に向かい、桐沢橋東詰の交差点を左折して橋を渡ったら右折、射撃場を右手に見ながら分岐を左に入ります。突き当って左折後すぐ原山神社前を右折し、小武川林道に入ります。後は道なりに進み、分岐では青木鉱泉あるいは鳳凰山方面を選択すれば、スムーズに青木鉱泉に到着できると思います。 ただし、小武川林道の韮崎市街からの入り口約500mと青木鉱泉の手前約2kmの部分は舗装されていません。車高の低い車は注意が必要です。 詳細につきましては、青木鉱泉のホームページをご覧ください↓ http://www1.odn.ne.jp/aokikosen/data.html なお、ナビをお使いの方は、武川寄りの旧道(未舗装)に誘導されますので、ご注意ください。 青木鉱泉の駐車場は、宿泊者以外は有料です(750円)。 トイレも完備されています(お賽銭方式)。 登山ポストは鉱泉の敷地内にあります。 ◆登山道について◆ 登山道へは、青木鉱泉の敷地の脇から入ります。 早朝ですが、もう灯りが点いています。旅館の朝は早いですねえ。 河原に下りてしばらく進むと、中道とドンドコ沢の分岐に到着。 今回は見どころ満載のドンドコ沢ルートを登りに、中道ルートを下りに使いますので、ドンドコ沢ルートに入ります。 しばらくは、緩やかな道です。つづら折れのところもありますが、路面は締まっていて、とても歩きやすいです。 お天気はあんまり良くありません。 天気予報によると今日は回復基調らしいんだけど、やっぱり山だしなあ。 本降りになったら引き返すつもりで、とにかく歩を進めます。 沢を右に左に渡りながら、道はいつしか急登に。 しばらくすると、今日の見どころのひとつ、南精進ヶ滝に到着。 その後も鳳凰の滝、白糸滝、五色滝と滝が続きますが、それぞれに表情が違い、見ていて飽きないです。 視界が開けると、ドンドコ沢の源流部に。 雨が続いたにもかかわらず、水は澄んでいてとてもキレイです。 持参した飲料はそっちのけで、水ばかり飲んでいました(笑 鳳凰小屋は沢の脇にあります。 しばらく休憩し、朝食をいただきます。 ここから先は、花崗岩質のザレた急登です。 砂に足を取られてズルズル滑り、なかなか前に進みません。 まるで、蟻地獄にはまったアリンコみたいです。 スイスイと下山していく中高年の方々に励まされつつ(不甲斐ない)、なんとか頂上へ。 さあさあ、オベリスクとご対面です。 せっかくの機会なので、なるべく近くまでと思い、よじ登りましたが、直下で断念。 お馴染みの、祈りの掌の形の岩の先端部分からロープが垂れさがっていますが、チビッコの私には無理でした。ショボン。。。 なんとか気を取り直し、観音岳方面へ。 登り返しがやや手ごわいですが、何とかクリア。 この頃までにはガスも取れ、周囲の山々が姿を見せてくださいました。 三週間前にお会いした駒様(甲斐駒ケ岳)。 白峰三山と、塩見、荒川、光と連なる南アルプスの山々。 そういえば、キタダケソウってもう咲いているのかな。今年は見に行かなきゃ。 うん、来てよかった。 晴れ女の面目躍如といったところでしょうか(笑 ただし、稜線上は風が強かったです。じっとしていると体温が奪われます。 ここからは、ほぼ下り基調。 登りの辛さはどこへやら、スキップ(気分)で走ります。 薬師岳では、三重からおいでになったというお二人連れと、しばしお話しさせていただきました。 北アルプスのこともお尋ねになりましたので、すかさず富山県の山を売り込んでおきました(笑 鳳凰山とひと括りにされてはいますが、オベリスクをいただく地蔵岳、最高峰にしてゴツゴツした岩で構成される硬派な観音岳、奇岩と砂浜と木々の緑が織りなす絶景の薬師岳と、いずれも三者三様の個性が際立つ名山だと思います。 名残を惜しみつつ、下山を開始します。 途中御座石の脇を通過。 直径10mは下らないデカい一枚岩です。自然の造形の妙を感じます。 しばらく進むと、笹の原っぱに出ます。 黒戸尾根の笹ノ平付近を彷彿とさせます。 一瞬、まだ私は甲斐駒を下りていないんじゃないか、と錯覚しそうになりましたが、「青木鉱泉まで1時間40分」の標識を見て我に帰りました。ブルブル。 中道ルートも、ドンドコ沢ルートに引けをとらない急坂です。 ただし、こちらは樹林帯でしかも水場がありません。 帰りは一刻も早く下りてしまいたい私にとっては、こちらを帰路に選んで正解でした。 中道登山道の出口からは、延々車道を歩きます。 歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて(シツコイ)、ようやくスタート地点の青木鉱泉に到着。 歩行時間11時間(休憩込み)。 今日もよく歩きました♪ 青木鉱泉は、お風呂のみの利用も可能です(1,000円)。 固形石鹸はありますが、シャンプーやタオルは備え付けがありませんので、ご利用の際はお忘れなく。 |
写真
撮影機器:
感想
◆豊かな水と、それが育む木々や草花に囲まれた癒しのトレイル◆
予定では、友人と残雪の北アルプスを楽しむはずが、悪天によって断念。
すっかり山に向かってしまった気持ちのやり場を求め、近場で前々から狙っていた鳳凰三山に出かけました。
スタート地点には青木鉱泉を選び、ドンドコ沢から地蔵岳へ登り、観音岳を経て、薬師岳から中道を使って周回するコースを取りました。
時節柄水量が豊富なためか、どの滝も迫力があって見事でした。
また、路傍にはさまざまな花が咲いており、登りの辛さを癒してくれました。
とりわけ、コイワカガミはかなり標高の高いところでも群生しているところがあって、可憐でありながらも生命力の強さを感じました。
時折雨がぱらつく中、決していいお天気とはいえませんでしたが、植物は生き生きとして見えましたし、しっとりと濡れた岩や苔むした土には、晴天では見られない落ち着きのようなものを感じました。
その気候やその時季でしか出会えないものって、確かにありますね。
かえって、自然や気候の機微に敏感になれたような気がします。
成長したかな、私。
これからの楽しみ方の可能性が広がった、今回の山行でした。
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こんばんは(^▽^)
私も遊びに来ちゃいました
鳳凰三山、7月にテン泊で行こうかと思っていたのですが、
でも日帰りで行かれるなら、私も御一緒したかった。。(笑)
雲、迫力ですね〜〜。雲の切れ間から覗く山肌も!
お疲れ様でした、また、レポ楽しみにしています!
lynx1218さん、こんばんは。
いや〜今回といい、黒戸尾根といい、なかなかいい脚を
お持ちですね。
予定では北アということですがどちらだったのでしょうか。
私は今週、鹿島槍を予定してるのですが天気がイマイチなのでどうなることやら。
今後も記録を楽しみにしてます。
ittiさま
いらっしゃいませ〜
コメントありがとうございます!
鳳凰三山、当初は地味〜〜な印象を持っていましたが、山も展望もとても良かったです
鳳凰小屋のテン場は広い上に、トイレも綺麗でしたよ。
ぜひ、おいでになってみてください。
いよいよ、本格的な夏山シーズンですね。
レコ楽しみにしてま〜す
siriusさま
こんにちは!
憧れの大先輩からお褒めにあずかり、恐縮しちゃいます
決して早くはないのですが、持久力には自信があります
今夏は、ホームの富山を中心に訪れたいと考えています。
関東からだと一寸遠いのが難ですが、siriusさんもぜひいらしてくださいね
あっ、鹿島槍リベンジのレコ、楽しみにしてま〜す
近々鳳凰三山を画策して、レコ見てたら正に私が理想としていたルートです
とっても参考になりました〜
それにしても他のレポといい素晴らしい健脚ですね
とても及びませんが今年の夏山1stチャレンジでがんばってみます
次回のレコも楽しみです
massyさま
こんにちは!
コメントありがとうございます。
こんな稚拙なおふざけレコですが、お役に立てたようで何よりです
早く梅雨が明けるといいですね。
今年の夏は暑そうですので、山で大いに涼みましょう
これからもよろしくお願いします
lynx1218さん、こんばんは。
これはとてもいいレコ、ありがとうございました。
友達が全く同じルートをやるつもり(二日間をかけて!)ですので、良い参考になります。
(自分も近い内にやりたい!)
hanameizanさん、こんにちは♪
レコをお褒めいただき、ありがとうございます!
他の皆様のように早く歩けない分、レコの面で少しでもお役に立てれば、と心がけているつもりです。
その気持ちをお汲み取りいただき、とてもうれしいです
ご友人にもよろしくお伝えください。
hanameizanさんもぜひ、ハナちゃんとご一緒においでになってくださいね
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