朝日鉱泉から周回(頭殿山-葉山-中沢峰-御影森山)
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- GPS
- 15:29
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 2,292m
- 下り
- 2,286m
コースタイム
- 山行
- 12:41
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 13:48
天候 | 両日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
朝日鉱泉〜頭殿山 25,000分の1地図には載っていませんが、登山道あり。登り始めは林業用の作業道をたどってジグザグに進みます。杉の幹にスプレーで矢印表示。途中から登山専用道になります。刈り払い済み、歩くのに問題ありません。 稜線に出ると綺麗に刈られた歩きやすい道。 山頂は視界が開け、周囲の山が見渡せます。山頂には登ってきた道のほかに二本の道が付いていますがどこに通じているのかは判りません。 頭殿山〜愛染峠 朝日鉱泉側から登って来る道が稜線に出たところから、愛染峠へ林道が通っています。愛染峠までの道は藪で覆われています。高さはおおむね腰から背丈くらい。ただたまに通る人が居るらしく踏み跡があります。大禿森山付近から愛染峠までは最近 車が通った跡があります。普通の車では入らないほうがいいでしょう。 愛染峠 朝日鉱泉側方面は通行止めになっています。峠は車が何台も停められる広場。トイレありますが廃墟で使用不可。避難小屋があるようですが、確認できませんでした。案内標識がまったく無いので各方向への道は地図を見ながら探すことになります。葉山方向へは舗装道路を渡ってすぐ向かいの崖に道が付いていますが、一見しただけだと判り辛いです。 愛染峠〜三本楢〜葉山 刈り払いされています。三本楢周辺には地図に無い分岐がいくつかあります。刈り払いされているようですがどこまで伸びているかは判りません。葉山の手前1238.8mピークを通る道は存在せず、南東側の追分(分岐)まで一旦下ります。 葉山〜八形峰〜平沢峰 ヤブが少しずつ濃くなっていきます。といってもヤブ漕ぎをしたり行く先が隠れるほどではありません。平沢峰下の水場は利用するのに十分な水量。水場への降り口は目印が無いので判り辛いですが、南側の斜面へ下りていける場所の藪が一箇所だけ空いてるので、それを目印に右方向へトラバースします。水場へ下るには両手を開けていないと苦労します。 平沢峰〜前御影森山〜御影森山 ルートの半分以上ヤブ漕ぎ。踏み跡がわかるところもありますが、笹に隠れてよく判らないところも沢山あります。気温とともに藪が成長していてルート探しに苦労します。とくに前御影森山付近からヤブが酷いです。ヤブ漕ぎに慣れていない人は通らないほうが無難です。 御影森山〜上倉山〜水場 よく踏まれた歩きやすい道です。水場は水量十分。 水場〜吊橋2本〜朝日鉱泉 急傾斜の細尾根に木の根が蔓延っているので進むのに手間取ります。転倒注意。吊橋は水面より高さ3〜5m程度ですが、しっかり固定され敷板が載せてあるので歩くのに苦労しません。 |
その他周辺情報 | 朝日町りんご温泉¥300朝6時から営業しています。薄い茶色のお湯に姫リンゴが浮いています。朝8時からは露天風呂にも入れるようです。 |
写真
装備
個人装備 |
小屋泊まり装備
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感想
前回 少し気になった葉山方面を絡めて、朝日鉱泉から周回してみました。
頭殿山へは国土地理院地図には表示がありませんが、登山道があるらしいので登ってみることに。ここから葉山へは地図には実線の林道が通っている(いた?)ようなので、ヤブ漕ぎしながらでも通れるだろうと考えました。噂では葉山近辺や、また前回行った御影森近辺の藪とも合わせて、ヤブ漕ぎ登山になるだろうと予測です。幸い水場は数ヶ所あるようで荷物は軽く出来ます。当初の計画では葉山山荘で一泊するつもりで出発しました。
朝日鉱泉には宿泊者用以外に一般登山者用に駐車スペースが設けられています。およそ10台程度停められると思いますが、朝の出発時点で6台ぐらい停まっていました。愛染峠方面へは現在通行止めとなっており、ここから先へは入れないようになっています。
頭殿山登山口へは朝日鉱泉から400mほど戻ったところにあります。道路脇に立派な標識が建っているのですぐにわかります。ここから少しの間 伐採作業に使われた作業道を歩くことになりますが、杉の幹にスプレーで矢印が描いてあり刈り払いもされているのでわかりやすく進むことが出来ます。少し進むと普通の登山道になりますが、踏み跡をたどる限り特に迷うようなところはありません。稜線にでたところで空が広がり明るくなります。左へ曲がると再び樹林に入り頭殿山へ続いていきますが、この明るくなったところに標識が立っています。この辺りから山頂までははかなりしっかりと刈り払いされておりとても歩きやすく整備されています。山頂に着くといままで雑木の下で遮られていた視界が一気に開けます。名前はわかりませんが周囲の山並みが綺麗に見渡せます。山頂からは他に二本の道がありどこかへ通じているようです。残念ながら地図に記載が無いため詳細は不明です。
頭殿山から愛染峠へは、先ほど通ってきた明るく開けた場所まで戻り そこから藪に突入します。作業道はまだ森と同化していないので地図を見なくても方向が定めやすくなっています。作業道の藪の上には、獣道なのか細く踏み跡が残っています。コレを利用し進んでいきます。途中藪が成長して進みにくいところや方向がわかりにくいところもありますが、おおむねこの踏み跡を通って進むことが出来ます。通っているうちに判ってきましたが、おそらく愛染峠から刈り払いなどのために定期的に人が歩いているものと思われます。人の背丈で歩きやすいように枝をよけて踏み跡がついていたり倒木がカットされたりしています。おかげでそれほど苦労することなく愛染峠まで抜けることが出来ました。この道は大禿森山近辺まで車で入っているらしくタイヤ痕が残っています。ただ切り落ちた路側が藪で隠されていたり木の枝が張り出していたり荒れた路面など、通常走行は不可能です。
愛染峠は林道開通の大きな記念碑が建つなど開通当時はにぎわっていたのかもしれません。車が何十台も停められる大きな広場になっています。トイレであったコンリートブロックの建物も建っていますが、放置されて長いようで使用不可です。避難小屋や祠もあるらしいのですがパッと見渡してたかぎりどこにあるかはわかりませんでした。朝日鉱泉へ下る側は倒れてはいますがチェーンで封鎖されておりやはり通り抜けは不可のようです。
愛染峠からは山へ向かう登山道口は、標識などおそらく一切朽ち果ててなくなってしまったものと思われます。どこから入るのか少し探しました。峠の広場からアスファルトの道を渡ってすぐ向かいの斜面にありますが、踏み跡も薄く一見すると見過ごしてしまいそうです。2〜3mくらいの崖を登りますが、登るとすぐに立派な道が現れます。見れば間違えることはありません。
葉山までは道が流出しているところなどもありますが、刈り払いされており明瞭でおおむね良好です。ただ地図に無い分岐が何ヶ所かありどこに通じているのか不明です。どれもかなり立派な道なのでどこかに通じてはいると思うのですが。三本楢と地図に描かれたほうへも道が延びていたので試しに行ってみましたが、眺望も得られずただ下っていくだけのようなので諦めて戻ってきました。
葉山の手前、追分と呼ばれる周辺が地図と実際の道が一致しません。地図には稜線を通して追分を通らず進める様にも描いてありますが、この道はありません。分岐を見落としたかと戻って探したりしましたが、地図のほうの記載ミスのようです。この周回コースを通して地図と実際が違うところが結構あるようです。お気をつけください。
葉山神社分岐までは地図との相違はあるものの、それ以外は問題ありません。追分付近の水場は表示も無く気付かずに通過してしまいました。
宿泊予定であった葉山山荘まで思いの外 快調に進み昼前に到着してしまいました。天気はいいのに昼前から山荘で停滞するのは勿体無いのでこのまま進むことにします。かなり暑く水の消費が気になりますが、葉山山荘の水場を廻らずとも中沢峰直下の水場で補給できそうです。日没まであと7時間近くはあるから大朝日に行くにしても朝日鉱泉に下るにしても何とかなるかなと安易な考えです。結局このため途中でビバークする羽目になってしまいました。
葉山山荘への分岐からは今まで通ってきた道よりは荒れています。通りづらいというほどでありませんが、両脇から枝や草が張り出してうるさいところが出てきます。踏み跡はハッキリしているので迷うところはありません。
中沢峰手前の水場はやはり表示が無いので判り辛いですが、水場のある南側斜面へ下りることができるように藪が切れているので気をつけながら進むと見つけることが出来るかと思います。道のすぐ脇にテントが張れる位のスペースが開いています。水場へは滑りやすい急な斜面をトラバースしていくので両手が開いていないと危険です。
中沢峰へ登ると藪が切れて視界が得られます。ここからは前回も通った御影森への道になりますが、前回より更に藪がパワーアップしています。中沢峰の下りから藪になります。中沢峰から御影森山までの行程の7割くらいヤブ漕ぎしているようなイメージです。疲れも相当溜まって来たので10歩進んで息を整える状態、なかなか前に進めません。やはり圧巻は前御影森から御影森へかけての辺りですがそれ以外も負けていません。しかし誰か先に通っているらしく、藪が心なしか開いています。おかげで疲れていてもルートファインディングにそれほど苦労しませんでした。どなたかはわかりませんがありがとうございます。
ようやく御影森山へ到着したのが16時半。日没が迫りますが疲れがピークに達して思うようにペースが上がりません。藪は無くなり歩きやすくなりましたが、足が動かず虫の息です。とりあえず水が心細いのでなんとか水場まで進みます。上倉山の水場までは大きなアップダウンもないので疲れた足でも歩くことが出来ましたが、この先の勾配のきつい斜面をヘッデンで安全に下る自信はありません。ここでビバーク決定です。疲れから一気に眠りに落ちましたが、夜中顔の上をカマドウマがごそごそ歩きまわり何度か目が覚めてしまいました。たまたま持ってきていた防虫ネットを頭から被ってようやく朝まで寝ることが出来ましたが、アレがなかったら寝不足で疲れが取れなかったかもしれません。
翌日も朝からいい天気、夜明けを待って出発します。前日の疲れもぐっすり寝たおかげですっかり取れたようです。残りの行程は1時間と少しなのでゴールまで本当に目の前でした。急勾配をくだり吊橋を2つ渉って朝日鉱泉に到着しました。
今回は無計画に進んでビバークする羽目になってしまいました。やはり当初の予定通り葉山山荘で一泊するべきでした。自身の体力を把握しきれていませんでした。もう少しスピードと持久力がないと駄目なようです。いろいろ反省する山行でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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4脚が本の黒い方ではないでしょうか(笑)
ビバーク大変でしたね。
カマドウマが顔に乗っかるのはヤダな〜〜('Д')
中沢峰あたりから御影森山まで通して 誰かが先に歩いているような雰囲気だったので、おそらく登山者かと思われます。もしかしたら疲れてマボロシを見たのかもしれませんが(笑
・・・カマドウマ。 ・・・アレはさすがにコタエマス。
またまた朝日の南側を歩いて来たんですね。
しかも前以上に道は荒れ気味のようで大変さが伝わります。
一日目の行程30kmオーバー…
前回、体力落ちていると心配してたようですが全然体力あるように思えます
ビバークで顔面カマドウマ…自分なら発狂してしてしまいそう(笑)
確実に以前よりは体力落ちてるので、それを自分で把握してないものだから今回みたいなことになってしまって。やはり行程に余裕がないと、限界ギリギリっていうのはまずいなと思ってます。
おかげで顔面カマドウマは、それだけで余分にもう一回ビバーク体験した気分です(笑
今回歩いて判ったのは中沢峰から御影森山のコースが一番ひどいので、体力のあるうちに通過するよう計画しないと大変です。
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