【岩木作戦】岩木山(岩木山神社〜弥生新道)【丙41.1】
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- GPS
- 07:12
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,670m
- 下り
- 1,653m
コースタイム
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:12
天候 | 基本晴れ 山頂部ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩木山神社からの道は表参道だろうと甘く見ていたら、沢沿いならぬ滝登りや雪渓歩き(今年は残雪が多い模様)を強いられ、とても下りには使えないと下山を弥生方面に変更。(なお、百沢コースを降りていく人はいた。) 下りに使った弥生方面への道は、上半部がほとんど笹薮。特に山頂から暫くは足元が見えない。笹薮が無くなったら今度は落葉の堆積で滑る。 恐らく、八合目駐車場からの遊歩道以外は、まさに東北の山道と言うべき厳しい道だろう。参った。 |
その他周辺情報 | 岩木山神社門前の百沢温泉 |
写真
感想
夏の山行は?
△ アルプス
○ 天気の安定している山域、暑過ぎない地域
【経緯・計画】
7月の3連休は南ア方面を中心にいくつか山行計画を練っていたが、いずれの日も大気の不安定な状態との予想で降水確率も30%以上。そんな中で唯一と言って良いほど天気予想が良く、降水確率も低かった北東北に白羽の矢が立つ。
【百沢コースから岩木山へ】
地図を御覧いただくとわかるが、岩木山に至るルートはいくつかある。東京にいる身としてはどのルートがどうなのかということもわからず、八合目登山口からのルート以外を一通り検討した後、岩木山神社からの往復とする。
特に湿度も温度も高めな夏場においては早朝から山行を開始するのがセオリーだが、ギリギリまでアルプス方面に未練を残していたため夜行バスをとれるわけもなく、青森に降り立ったのは9時過ぎ。思ったより雲のある空と早くも32℃を示す道端の温度計に登頂時には山頂が雲に覆われているであろうことは十分に予想された。
鳥居の前にも駐車できるようだったが、さらに100mほど先の百沢駐車場に車をとめて岩木山神社へ。鳥居の奥に山頂が見えるというのが素晴らしい。拝殿で参拝の後、桜林公園、スキー場を経て入山する。
暑いと言えば暑いが樹林帯の中では暑過ぎるということはない。鼻コクリを過ぎる頃には風も若干入ってきて歩きやすくなる。
傾斜もそれほどきついわけではなく、まあこんなものかと思っていたが、岩木山の本領はここからである。百沢というのに水が無いと思っていると、ドドドドッといきなり沢音が響き始め、沢が現れる。
涼しくて良いなあと思っていたら、沢は滝に変わる。そして残雪が多く、足場が限られる中、滝の真ん中の大岩をよじ登る。上りは良いが下りは大変だぞ、これは。
滝を乗り越えたら目の前に大雪渓が広がる。滑らないよう慎重に上りながら、いよいよ百沢コースを下りに使うのは避けた方が良いと確信する。
【弥生へ下山】
ようやく到達した山頂は予想通り雲に覆われてしまって展望がほぼ無くなってしまったが、晴れ間を待ちつつ、どのルートで下ろうかと考える。
山行時には、道の状況によってルートを変えるということは十分あり得ることだ。登山道入りの地図を携行するか、少なくともルートがいくつあって、それぞれどこに通じているかを押さえておくことは山行の安全を担保するためにも、山行の幅を広げるためにも重要なことである。
そして下山してみた弥生への道。東北の山道ってこんなだったよなぁと思い起こさせる藪。足元が見えない上に、急な下りなので非常に慎重を要する。
こんな道がいつまで続くのだろうか、もしかしたら百沢を下った方が良かったのではないかと思いつつ、今更引き返すわけにも行かないので、一歩一歩進めば下山できると、辛抱強く藪を掻き分ける。
六合目半まで降りてきたところで女性が登ってくる。もう午後3時なので泊なのかな、しかし天気は下り坂だしなと思いつつ、女性と言葉を交わす。
道がどんなに酷くても厳しくても、淡々と歩けばどこかしらに落ち着くわけだが、私だったら「うぉーなんじゃこりゃー」等と言いつつ楽しんでいたと思う。
東北の山行は道の厳しさを味わい楽しむものと知るべし。
【総括】
というわけで、初めて青森の山に足跡を残すことができたわけだが、惜しむらくは山頂部の雲。当日新幹線で来るとどうしても登頂が午後になってしまう。今後、前乗りや夜行バス等でより早い時間に山行を開始できるように努めたい。その時には岩木山を晴天下再訪することもあろう。
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