鑓温泉〜不帰〜五竜…不完全燃焼の北アルプス
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,656m
- 下り
- 2,082m
天候 | 土曜は晴れ時々曇り 日曜は曇り後雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
下山は八方に降りたので、八方バスターミナルから猿倉まで猿倉線のバス利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
猿倉〜鑓温泉までは雪渓渡りが三度程あります。特に山荘直下の雪渓は大きいです。まだ、ステップが切られていませんでしたが、小屋のオープンに向けて徐々に整備されていくかと思います。 |
その他周辺情報 | 鑓温泉は25日オープンだそう。今年は雪の影響でオープンが遅れているとの事。 天狗山荘は今年は営業中止との事。 また、唐松頂上山荘も雪の影響でテント場がかなり窮屈になってます。 |
写真
装備
個人装備 |
猿倉〜鑓温泉までにチェーンスパイク使用。
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備考 | 最近、山での忘れ物が多いので、気を付けていきたい。 |
感想
三連休の混雑を予想して猿倉には前日の22時着。既に結構泊まってる。初日の工程が長いので、2:30起床。更に多くの車があった。準備して猿倉駐車場を3時にスタート。ヘッデン点けて鑓温泉側から向かう。小日向のコル辺りで完全に陽がのぼる。やはりこの辺りの景色は素晴らしい。しかし、去年も夏に来てたけど、辺りは一変していた。沢沿いは完全に雪渓だ。何度かツボ足で譲渡するも杓子沢辺りはかなり大きな雪渓だ。ここでチェーンスパイクを履く。持って来るか迷ったが、持って来てなかったらこの旅は終了だった。しかし、ここで手痛いミス。譲渡してしばらく進んだ辺りでチェーンスパイク履いた時に外したウエストポーチがない事に気付く。せっかく雪渓渡ったのにまた戻らなきゃだ。うわー!とか思いながらもなんとか戻る。再び雪渓を渡る。20分位ロスした。暫く進むと、鑓温泉小屋は見えるがかなり大きな雪渓が…。唖然とする。。引返すか考える。しかし、小屋は見えるし…行けるとこまで行こうと進む。雪渓を渡りきり鑓温泉に。今年はオープンが遅れているとの事。上の道の様子を聞き、何とかいけそうだ。鑓温泉より上は雪渓に目印がしてあった。オープンに向けて着々と準備が進んでいる様だ。本当に山小屋の方々には頭が下がる。こうやって普通に登山道を歩けるのも、整備してくれる方々がいるからだ。稜線に出ると白馬鑓がお出迎え。ここからの稜線は最高だ。本日はここからが本番。天狗山荘方面へと足を進める。いよいよ不帰キレットだ。中々のアップダウンがあり、危ないというよりはキツイ。何とか唐松岳に着くも、山荘方面を見るとテント場がいっぱい…ゆっくりしてる暇は無い。すぐに山荘まで降る。受け付けに尋ねる。なんと!テント場はいっぱいだそう。。張れそうな所はもはやない。ハァ…。仕方ないので素泊まりに。個人的にはテントを張って夜を越すというのは、山行の比重的には約半分を占める。それ位テントで泊まるというのは魅力がある。素泊まりの部屋は勿論雑魚寝。そりゃそうだ。世間は三連休だ。仕方ない。とりあえず早く寝よう。雑魚寝の一角で千葉から来た方としばし対談。山の話をすると楽しい。色々な人が色々な思いで山に登る。何だか嬉しくなる。ちょっと小屋泊でも良かったかなと思えた瞬間だ。
2日目、4時出発の予定なので3時に起きる。天気が持ちそうならキレット超えて、冷池山荘まで行こうかと思うもやはり天気は下り坂。五竜山荘に着く頃には五竜岳は雲の中。山荘の方に話を聞く。やはり雨のキレットはオススメ出来ないとの事。そりゃそうだ。とりあえず五竜岳まで行って考えよう。程なくして五竜岳に。立山方面は完全にガスだが、鹿島槍ヶ岳と裏銀座方面はよく見える。このまま進むか戻るかひたすら迷う。しかし、自然相手に迷うという事はきっと止めた方が良い。そう自分に言い聞かせて下山を決意。今年で登山4年目。多分、登山初めて2年目とかの登りまくってた時の自分だったら後先考えずに突っ込んでたと思う。それを考えると、引返せるという決断を下せたのは成長したのか、それとも山に臆病になったのか。。そんな事を考えながらトボトボと下山した。五竜岳から五竜山荘に向かうまではキレット方面に向かう方々も何人かいた。自分は降りてしまうんだ。しかし山なんて勝ち負けじゃない。ましてや、趣味レベルで登っている俺にとっては行こうが降ろうが自己満の世界だ。安曇野に住んでいる事もあり、また来週か再来週辺りに来ればいいやとプラス思考。五竜山荘に戻る。このまま遠見尾根で降ろうかとも思ったがせっかくなので、八方池が見たい!とまた唐松頂上山荘へ足を進める。唐松側から五竜山荘へ向かう時間と五竜山荘側から唐松山荘へ向かう時間は山と高原地図では同じ2:30だ。しかし、五竜側から唐松側へ向かう方が絶対にキツイと思う!途中でパトロールの方が登山者を救助していた。大事に至らなければ良いが。。唐松山荘へ向かう途中で本降りの雨が。そのまますぐに八方尾根で降る。途中で何人もの方々とすれ違う。八方池まで降ると雨は止み沢山の観光客が。八方池付近は独特の雰囲気があり、やはり人を惹きつける何かがある。曇っていてこれだから、晴れたらさぞ綺麗だろうなぁと思いながら降る。八方山荘まで下りリフトとゴンドラを乗り継ぎ下山。不完全燃焼ではあったが、この経験を後々に活かしていきたい、そんな山行でした。
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