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Yamareco

記録ID: 120448
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

大雪山系・ニペソツ山

2011年07月06日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
10:21
距離
14.8km
登り
1,524m
下り
1,526m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

7月6日(水) 13:30札幌出発(高速道利用)-18:00・16の沢林道登山口着。走行距離266Km。車中泊。
7月7日(木)
 4:20登山口-7:20小天狗の岩場7:50-9:20ニペソツ山山頂10:20-11:35小天狗の岩場11:55-1420登山口。
 歩行距離14.7Km、所要時間10時間、歩数33,200歩。21時頃帰宅。
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口の駐車スペースは10台程度で狭いが、ガイドブックによると登山口の手前300mほどの所に広い土場があると書いてある(自分は未確認)。
コース状況/
危険箇所等
国道273号線・十勝三股から16の沢林道突き当りの登山口まではダートの林道だが、普通車でも支障なく走行できる。
登山口に登山ポスト(ノートに記入)、簡易トイレあり。
登山道に格別の危険個所はないが、天狗のコルと山頂間に片側が切れ落ちた場所やガレ場もあり、死亡事故も発生しているので要注意。
念のため簡易アイゼンを持参したが、登山道の残雪はほぼ消えていたので不要だった。
温泉は札幌に戻る途中の層雲峡温泉・黒岳の湯を利用した(600円。コンビニ等で割引券を貰うと500円)。
登山口に向かう途中の三国峠から見えるニペソツ山ズーム。
登山口に向かう途中の三国峠から見えるニペソツ山ズーム。
層雲峡温泉と大雪湖を過ぎて国道273号線・十勝三股から右の林道に入る場所。ここはニペソツの他、音更山、石狩岳、ユニ石狩岳への入り口でもあるが、ニペソツ以外へは工事中で通行止めとなっていた。
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層雲峡温泉と大雪湖を過ぎて国道273号線・十勝三股から右の林道に入る場所。ここはニペソツの他、音更山、石狩岳、ユニ石狩岳への入り口でもあるが、ニペソツ以外へは工事中で通行止めとなっていた。
林道に入って間もなく、エゾシカの出迎えを受けた。林道は未舗装だが普通車でも走行には支障ない。
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林道に入って間もなく、エゾシカの出迎えを受けた。林道は未舗装だが普通車でも走行には支障ない。
18時頃、登山口着。小生の他に2台駐車中で、さらに23時頃に1台到着。
18時頃、登山口着。小生の他に2台駐車中で、さらに23時頃に1台到着。
翌朝4時半頃出発。昨夜秋田から苫小牧港に上陸してからここまで走って23時頃着いた和泉ナンバー車の若者は「寒い寒い」を連発していた。
翌朝4時半頃出発。昨夜秋田から苫小牧港に上陸してからここまで走って23時頃着いた和泉ナンバー車の若者は「寒い寒い」を連発していた。
最初は沢の太い丸木橋を渡るが、全く問題ない。
最初は沢の太い丸木橋を渡るが、全く問題ない。
登山口からしばらくの間は、林間のやや急登が続く。久しぶりに体が朝露に濡れるが、寒くはない。
登山口からしばらくの間は、林間のやや急登が続く。久しぶりに体が朝露に濡れるが、寒くはない。
見通しのない単調な登りをゴゼンタチバナが慰めてくれるが、全体として花はさほど多くない。
見通しのない単調な登りをゴゼンタチバナが慰めてくれるが、全体として花はさほど多くない。
こんな感じの登りが続く。
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こんな感じの登りが続く。
イソツツジが見頃になっていた。
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イソツツジが見頃になっていた。
出発して2時間ほどで展望が開けてくると、左奥にウペペサンケ山の長い尾根が顔を出す。
出発して2時間ほどで展望が開けてくると、左奥にウペペサンケ山の長い尾根が顔を出す。
ウペペサンケに登ったのはかなり以前だが、その時に無理に少し食べ過ぎて胃痛に襲われ、辛かった事を思い出す。
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ウペペサンケに登ったのはかなり以前だが、その時に無理に少し食べ過ぎて胃痛に襲われ、辛かった事を思い出す。
途中にテントが一張り。持ち主は東京から来た男性で、この上のガレ場でナキウサギの写真を撮っていた。
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途中にテントが一張り。持ち主は東京から来た男性で、この上のガレ場でナキウサギの写真を撮っていた。
尾根筋に出ると視界が開けて気持ち良い。
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尾根筋に出ると視界が開けて気持ち良い。
森林限界を超えると這い松が広がり、遠くに残雪の十勝・富良野連峰が綺麗に見える。
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森林限界を超えると這い松が広がり、遠くに残雪の十勝・富良野連峰が綺麗に見える。
ガレ場にさしかかると、ナキウサギの鋭い声が響いていた。
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ガレ場にさしかかると、ナキウサギの鋭い声が響いていた。
這い松帯を登る。
這い松帯を登る。
群落ではないが花も綺麗だ。
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群落ではないが花も綺麗だ。
エゾシマリスがポーズをとってくれた。餌でも貰えると思ったのか、少しの間小生の周りを走り回っていた。
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エゾシマリスがポーズをとってくれた。餌でも貰えると思ったのか、少しの間小生の周りを走り回っていた。
快晴の空に向かって登る。
快晴の空に向かって登る。
間もなく、眺めが楽しみな小天狗の岩場。
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間もなく、眺めが楽しみな小天狗の岩場。
3時間で「小天狗の岩場」。写真ではその迫力があまり感じられないが、谷から登ってここに飛び出すと、眼前にニペソツ山の雄姿がどーんと目に飛び込んでくる。自分がニペに来る理由の半分以上は、この景観を見たいためだ。今日は絶好の日和。
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3時間で「小天狗の岩場」。写真ではその迫力があまり感じられないが、谷から登ってここに飛び出すと、眼前にニペソツ山の雄姿がどーんと目に飛び込んでくる。自分がニペに来る理由の半分以上は、この景観を見たいためだ。今日は絶好の日和。
ニペの山頂ズーム。この迫力が素晴らしい。
この少し手前で和泉ナンバー君が追いつき、その後下山まで同行することになった。
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ニペの山頂ズーム。この迫力が素晴らしい。
この少し手前で和泉ナンバー君が追いつき、その後下山まで同行することになった。
小天狗の岩場からの展望。オプタテシケ山・十勝岳・富良野岳の連なりが残雪をまとって素晴らしい眺め。ここで30分も休憩してしまった。
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小天狗の岩場からの展望。オプタテシケ山・十勝岳・富良野岳の連なりが残雪をまとって素晴らしい眺め。ここで30分も休憩してしまった。
奥のニペ山頂目指して出発、天狗のコルに下る。
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奥のニペ山頂目指して出発、天狗のコルに下る。
天狗のコルからは、大きくきつい登り返しをこなさなければならない。
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天狗のコルからは、大きくきつい登り返しをこなさなければならない。
これも写真ではよく判らないが、小天狗の岩場から山頂への大きなアップダウンは結構きつい。
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これも写真ではよく判らないが、小天狗の岩場から山頂への大きなアップダウンは結構きつい。
少々煩い這い松越しに山頂を見ながら進む。
少々煩い這い松越しに山頂を見ながら進む。
何度眺めても見飽きない。
何度眺めても見飽きない。
山頂が近づいてきた。結局登山道に雪はなく、念のため持参した軽アイゼンは不要だった。
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山頂が近づいてきた。結局登山道に雪はなく、念のため持参した軽アイゼンは不要だった。
条件の悪いガレ場に咲く花たち。頑張ってるなと思う。
条件の悪いガレ場に咲く花たち。頑張ってるなと思う。
山頂への最後の登り。
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山頂への最後の登り。
丁度5時間でニペソツ山頂到着。本日の一番乗り。
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丁度5時間でニペソツ山頂到着。本日の一番乗り。
後姿の和泉ナンバー君。人懐こい性格の好青年。昨年は道内の日本百名山を登り、今年はここをスタートにその他の主な山を登り歩く予定とのこと。
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後姿の和泉ナンバー君。人懐こい性格の好青年。昨年は道内の日本百名山を登り、今年はここをスタートにその他の主な山を登り歩く予定とのこと。
山頂からの眺め。
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山頂からの眺め。
前夜泊仲間?の右・和泉ナンバー君と、左・野田ナンバーの同年代男性。
前夜泊仲間?の右・和泉ナンバー君と、左・野田ナンバーの同年代男性。
互いに山頂標識を抱えて記念写真。この時山頂にいた11人のうち、北海道在住者は小生一人だけ。野田ナンバー氏も毎年ひと月ほど登りに来るそうで、小生より北海道の山に詳しい。
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互いに山頂標識を抱えて記念写真。この時山頂にいた11人のうち、北海道在住者は小生一人だけ。野田ナンバー氏も毎年ひと月ほど登りに来るそうで、小生より北海道の山に詳しい。
山頂に咲く花。
山頂であっという間に1時間。惜しい気持ちで下山開始。
山頂であっという間に1時間。惜しい気持ちで下山開始。
ウツギもちらほら。
ウツギもちらほら。
下り始めて1時間もしないうちに山頂にガスがかかってきた。
下り始めて1時間もしないうちに山頂にガスがかかってきた。
一方、雲がかかり気味だった十勝・富良野連峰は晴れてきた。
一方、雲がかかり気味だった十勝・富良野連峰は晴れてきた。
山頂部のガスが濃くなってきた。
山頂部のガスが濃くなってきた。
上部がガスに隠れてしまった。早朝アタックは正解だった。
上部がガスに隠れてしまった。早朝アタックは正解だった。
小天狗の岩場に設置してある携帯トイレ用ブース。
小天狗の岩場に設置してある携帯トイレ用ブース。
エゾコザクラもちらほら
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エゾコザクラもちらほら
コースには顕著なアップダウンが二か所ほどあるが、岩のへつりはここだけ。手掛かり足掛りは十分あるので通過に問題はない。
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コースには顕著なアップダウンが二か所ほどあるが、岩のへつりはここだけ。手掛かり足掛りは十分あるので通過に問題はない。
出発から10時間で下山。平日ながら次々と登ってくる人がいて、車が増えていた。
出発から10時間で下山。平日ながら次々と登ってくる人がいて、車が増えていた。
帰路の三国峠から見ると、山頂がまた姿を見せていた。やっぱり良い山だった。
和泉ナンバー君とは層雲峡の温泉で汗を流してから別れた。彼のこれからの道内山行が楽しいことを願う。
帰路の三国峠から見ると、山頂がまた姿を見せていた。やっぱり良い山だった。
和泉ナンバー君とは層雲峡の温泉で汗を流してから別れた。彼のこれからの道内山行が楽しいことを願う。

感想

先週の白雲岳〜黒岳縦走の時に遠くに姿良く見えていたニペソツ山を、「次はあの山」と決めて好天予報を待ち、前夜泊で行ってきた。

8年ぶりのニペソツ山は、予報以上の好天に恵まれ、期待に違わず良い山行を楽しめた。

山頂で一緒になった11人中、10人は道外から来た登山者で、日本200名山にカウントされているこの山も賑やかになったものだと感じた。

たまたま一緒になった和泉ナンバー君と話しながらの登山もまた楽しいものだった。

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コメント

ゲスト
umetomosanさん、こんにちは!
わぉ!って感じの良い山ですね!
山レコで御紹介いただいてから興味津津でした!

深田久弥、ニペソツを百名山に選定しなかったことを悔んだと言う山。

天気にも恵まれて大展望でしたね!
流石に良い山ですね〜。
お疲れさまでした!
2011/7/8 12:32
今日、梅雨が明けました ^^
ニペソツ山の位置が判らずマップを縮小したら、北海道のど真ん中だったんですね
こっちは2週間も山に行けていないんでストレスが溜まりっぱなしです
今日梅雨が明けたと言うので、日曜日から大峰山にオオヤマレンゲを見に行くつもりです
そうそう「和泉ナンバー君」がそちらを徘徊している様ですね
ひょっとしたら家が近くかも
2011/7/8 12:55
umetomosanさん、こんにちは。
ニペソツ山、素晴らしいですね。

美しい稜線と大展望。

記念撮影の後の大きい山はトムラウシですね。
十勝岳の方から見ると逆光になってあまり印象は強くなかったのですが、ここから見るトムラウシは威風堂々として鳥肌が立つ程の存在感がありますね。

こんな天気の良い日に私も行ってみたいです。
2011/7/8 13:06
Ulmatsuさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ニペは本当に姿の良い山です。
特に今回は天気にも恵まれて、十分楽しめました。

それにしても、記録にも書きましたが、道外からの登山者が多いことに改めて驚きました。
そして皆さん、何度も通ってきて、実に詳しいんですね。

Ulmatsuさんもまた来年お越しください。
MATSUさんとご一緒に来られるなどできたら楽しいのではないでしょうか。
その時は出来れば移動のお手伝いなどしたいと思います。
2011/7/8 17:38
jijiさん、こんばんは。
梅雨明けおめでとうございます。
さあ、行くぞ といったところでしょうか。

お孫さんも誕生して、嬉しいことが重なりましたね。

オオヤマレンゲの 写真を楽しみにしています。
2011/7/8 17:41
MATSUさん、こんばんは。
大雪山系はどこに行っても、何度行ってもそれぞれに素晴らしく飽きません。

MATSUさんは山以外にもランニングなど多忙ですから時間確保も大変でしょうが、いずれトムラウシへの縦走が実現できるといいですね。
2011/7/8 17:46
憧れの山
umetomosanさん、こんばんは。

やはりいいですねぇ、ニペソツ
一応私も百名山目指していますが、この山は外せません。
特に天狗のコルからのニペソツ!
山頂はダメでもこの景観だけは観てみたいですね。
それもこのような晴天で

再来年の年賀状用に2013mを入れて、来年には登ってみたいと思っています。
2011/7/8 19:32
Akanekoさん、こんばんは。
Akanekoさんのプロフにもニペの事を書いておられますね。

本当に、小天狗の岩場(最初間違えて天狗のコルと記しましたが、天狗のコルの手前のガレ場からの眺めです)からのニペソツの姿は素晴らしいの一言です。

是非この景観を見ていただきたいと思います。
来年の実現を祈念します。

コメントありがとうございました。
2011/7/8 20:07
最高の山
umetomosanさん、こんばんは。

ニペはやっぱりいいですね。
この写真を見ると近々予定していた
未踏のトムラウシを変更して
またニペに行きたくなりました。
ニペは24〜25年前に3回登りましたが、
何度も登りたくなる山ですね。
コースにも起承転結があってとてもいい!
自分のプロフィールにも書いていますが
一番好きな山です。

まだ40代の男性ですが、将来、自分の骨は
景色のいい小天狗あたりに散骨してほしいと
思っています。
2011/8/3 21:29
ksn2215さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ニペは本当に、その姿に見惚れるとともに、登っても素晴らしいですね。

実は昨日は音更山から石狩岳をピストンしてきましたが、十石峠から先は、左前方にずっとニペの鋭鋒が見えているので、何度も写真に撮りながら歩きました。

「小天狗辺りに散骨……」、ksn2215さんはまだまだ先の事でしょうが、なるほど、その手があるな、と思いました。
ただ私の場合の問題は、小天狗まで誰にその役割を頼むか、です。なにせ、昔の仲間はほとんどもう山から離れてしまっているので

ともかく、山はいいですね。
大いに楽しみましょう。
2011/8/4 11:40
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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