五龍岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,459m
- 下り
- 1,459m
コースタイム
7/10 5:50山荘-7:00五龍岳山頂-7:50山荘8:00発-12:00ペアリフト山頂駅
12:20テレキャビン山麓駅(入浴施設)
天候 | 曇り・雨・晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ガイドブックには大遠見を超えると本格的な登山と書いてあるが、正にその通り。特に山荘が見える地点(2100m位だったと思う)から小さな雪渓が次々に出現する。横着を決め込んでアイゼンを履かずに登ったが、季節柄登って登れない事はない。しかし、降り特に最初の長い雪渓は必ずアイゼンを装着すべきであったと反省している。アイゼンを付けていないと、足元が気になって全体を見失い、つい夏道を外れて相当下まで降ってしまい、違う沢筋に入り登り返しを余儀なくされた。雪渓を登った後は結構な鎖場があり、山荘より200mも高い峰迄登って山荘に降る必要がある。 山荘から山頂までは約1時間の行程で、軽装備で出かける人が多い。びっくりしたのは片手に荷物をぶら下げて登ってくる女性に会った事だ。山をなめるのもいい加減にしてほしい。山頂付近の岩場は、ペンキの目印を頼りに両手両足を目一杯使ってやっと登り降りが可能となるタフな道である。 |
写真
感想
8日の土曜日に梅雨明けと聞いて急に、五龍岳登山を思いついた。昨年8月半ば唐松岳から回る予定を組んでいたのだが、天気の悪化で唐松岳からの下山を余儀なくされ、再挑戦を期していた。梅雨明けの割にはスッキリとは晴れなかったが、登りに熱射病に苛まれる事がなくて却って良かったかもしれない。10日の下山は照りつける太陽の暑さで、登りより疲れたような気がする。甘く考えていた訳でもないが、想像以上にごっつい山であった。
9日:長野にて前泊、朝一番のバスに乗って白馬五竜着が9:20.国道のバス停で降ろされてしまうのでテレキャビンの山麓駅に辿り着くまでが一苦労。神城の駅迄歩いて駅からタクシーを呼び山麓駅に着くと9:45、更にテレキャビンとペアリフトを乗り継いで登山口に立てたのが10:10
山登りにはかなり遅い時刻になってしまった。大勢のハイカーがいる。殆どは小遠見山への日帰りハイカーで、山頂で若干曇ってはいたが2000mの眺望を楽し見ながら昼飯の弁当を広げている。これを横目に休憩なしで中遠見山を目指す。中遠見に達する頃から雨が降り始めたので雨具を着用。大遠見山で昼飯をと思ったが、土砂降りで休めるところが見つからず、更に少し歩いてやっと少し大きめの木の下で昼飯を立ったまま食う。更に進むと次々に小振りの雪渓が現れる。傾斜がない雪渓は歩きやすいので助かるが、少し傾斜があると軽アイゼンを履くべきであった。ザックカバーをしていて面倒なので横着をしてしまった。雪渓が終わると白岳の最後の登り。これも大きな鎖場2か所も続くので結構なものであった。地図上のコースタイムは4時間20分となっているが、5時間近くかけて2:50山頂に到着。客の気配全く無い。小屋の旦那に「他に誰かいましたか?」と聞かれたが「残念ながら一人もいません。」と答えざるを得ない。
しかしその後しばらくして、一人の若い青年が到着。後で聞くと一昨日栂池から入山、昨夜は白馬山荘泊まりで、今日は不帰のキレット、唐松経由で到着、明日は鹿島槍から冷池山荘泊まりでその翌日扇沢に下山予定、天泊で夕飯のみ山荘で摂るとの事。5時の夕食まで時間がたっぷりあったので、いろんな話を聞かせてもらった。
未だ23歳だが山好きのご両親に恵まれ、山は大ベテランでこの辺は表も裏も実によくご存じだった。その間天気に恵まれたとの事で小屋のヘリによる荷揚げがあり、これをタップリ見物。但し、外の休憩場所が使えなくなったので小屋から夕食時にビールの差し入れがあった。夕食間に60歳ぐらいの小父さんが山頂から降りてきた。今日やはり遠見から登ってきて、明日は唐松から八方に降るとの事。夕食は合計この3名。宿泊は300人収容のところに2人だけ、個室一間を占領して一寸贅沢な気分。天気が良くなったので7時10分頃から日の入りと夕焼けを期待するが、ガスが掛かって残念。代わりに信州側に自分の影が映し出されるブロッケン現象を体験することが出来た。
10日:日の出こそ拝むことが出来なかったが、5時前の天気はそこそこで山頂がきれいに見えていた。食事を済ませ、余計な荷物を出してザックを軽くして5:45山頂を目指す。昨日登った相宿の小父さんは1時間足らずの楽チンコースの口ぶりだったが、20分も登ると道が険しくなり、山頂近くは正に崖登り、ペンキのマークを見落とすととんでもない事になったりして、結局1時間一寸掛かってやっと到着。しかもガスって見通しが全く効かない。已む無くすぐ引き返すが、降りも相当きつく往復2時間掛かってしまう。天気予報に雨マークが付いていたので、山荘に到着後すぐ準備を整え下山開始。皮肉なもので9時前からピーカンになる。降りとはいえ喉は乾くし、昨日の登りより遥かにきつい。夏場の熱中症対策の重要性を実感。雪渓に掛かり、又横着をしてアイゼンを出さずに踏み込む。これがとんでもない間違い、読まれた方は是非教訓にしてください。しかも足元に気を奪われて、道筋を間違えてずっと下の沢で転倒、気が付くと道が遥か沢の向こうである事に気が付く。暑気の中登り返しのきつかった事、全てアイゼンさえ付けていればと思っても後の祭り。帰り路は約4時間だが、前日の倍くらいの水分を摂ったと思う。山荘で少し高いと思ったが600円でポカリを買い込んで正解でした。
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