夜叉神峠から櫛形山へのバリル−トのヘロヘロ縦走


- GPS
- 11:19
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 1,933m
- 下り
- 2,886m
コースタイム
- 山行
- 10:28
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 11:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夜叉神峠〜高谷山…通常の登山コースです。 高谷山〜団子沢山…正規の登山道ではありませんが、中池まではほぼ登山道といってもいいです。中池から団子沢山までは踏みあと程度となりますが、赤テープが多く、道に迷うことはありません。 団子沢山〜ドノコヤ峠…テ−プは極端に減り、踏みあとも不明瞭です。迷いやすい箇所は2か所。1か所は団子沢山からすぐのところでまっすぐな尾根にのってしまいそうになりますが、正しくは崩壊地の沿っての激下り。もう1か所は1683m峰を過ぎた後、赤テ−プに従うと東側に尾根斜面を下りだしますが、芦安への道となってしまいます。 ドノコヤ峠〜唐松峠…ポイントは岩場の巻き方。他の方のレコを見ると東とか西とかいろいろ。いずれにしてもガレ場通過となるため、できるだけ早めに稜線に戻ること。 唐松峠〜櫛形山…道は比較的はっきりしますが、踏みあとより少しマシ程度。1971m峰を過ぎると直進してしまいそうになるので要注意。また、このレコル−トの櫛形山の最後の箇所は薮漕ぎです。正規の道は池の小屋林道経由となります。 |
写真
感想
青春18切符が未だ余っている。折角だから、山に行きたい。しかし、今年の夏は何故か、天気が不順。諦めかけていた頃、前日になり天気が良くなり、慌ててムーンライト信州に乗り込む。甲府で下山して仮眠後、早朝の広河原行きのバスに乗った。
夜叉神峠登山口で下車。普通、此処で降りた人は鳳凰三山に向かうが今日の目的地は何故か櫛形山(笑)
ずっと前から歩きたかった「夜叉神峠〜櫛形山」の稜線を歩き赤線を繋ぐのだ。
しかし、ヤマレコの過去の記事を参考にするとドノコヤ峠の先の岩場がかなり危険のようだ。
巻くしかないのだが、その巻道がガレ場を通過するしかなく、一歩間違えてたらという所らしい。それにレコをアップしているのが、結構、猛者の方達ばかりも気になる。
「中高年のおっさんで大丈夫かなぁ」そんな不安を抱いたまま、夜叉神峠登山口から登りはじめた。
夜叉神峠への登りは初っ端から厳しい。この道は30年ぶりぐらいだが、体力の衰えを感じる。
夜叉神峠からは高谷山に向かう。歩く人はあまりいないと思うが道はしっかり。程なく、高谷山に着くが展望はない。
此処から櫛形山までは登山道はない。はずだが、樺平の立派な標識があり、道もしっかりついている。それどころか、階段状の所もある。
拍子抜けしていたら、中池(池は無し)とおぼしき所に到着。芦安への道があった。どうやら、このしっかりした感じは芦安へと続いているようだ。
中池から樺平に進むと流石に踏み跡程度となった。しかし、赤テープがいっぱいついていて進むべき方向に迷う事はない。
それにしても、夏で暑いと思ったが、木々が陽射しを遮り、その間を風が吹き抜けて気持ちがいい。樺平の道標は朽ち果てていたが南アルプスの視界が広がっている。唯、残念ながらこの日は南アルプスの山々には雲がかかっていた。
団子沢山までは快調に歩く。「案外と楽勝なんじゃない」、そんな事を思っていて歩いていたら、突然テープがなくなった。
それでも歩きやすい尾根をまたテープが出てくるだろうと思い歩き続けるが、テープは出てこない???
ガーミンで確認するとルートから外れてた(涙)
何処でと思いつつ、とりあえず最後のテープがあった辺りまで登り返す。
戻ったのはいいが、先に進む道がわからない。地図を良く見ると団子沢山からのルートはガレ場の淵に沿って続いていた。その方向に進むと恐ろしい急降下。
しかし、進むべき道はこれに間違いなく、急降下を開始した。
テープがたまに出てくるので正しい道であるようだが、踏み跡はほとんどなく、歩きやすい所を歩くという感じ。
ところが途中からテープがまた比較的多くなってきた。「やれやれ一安心」と思いテープを目印に歩く。もう少しでドノコヤ峠かなと思った頃、また突然テープがなくなった。これはと思い東側の尾根を見ると赤テープ発見!
「危ないところで道を間違えるところだった」とこの時は思った。東に分岐する尾根に移り赤テープに沿って歩く。急な下りだが、道も次第にはっきりしてきた。「もう直ぐドノコヤ峠かな」とまたまた勘違い。事実は突然に突きつけられた。「ドノコヤ峠⇦⇨芦安」の道標。「え!芦安に下ってる?」
間違えた箇所ははっきりしている。東側の尾根に移ったところだ。ため息をつきながら、快調に駆け下った急な道をノロノロと登り返す。
やっと、正しいルートに戻ってしばらく行くとやっとドノコヤ峠に着いた。
此処から少し先に噂の細尾根があるはずだ。果たして岩場の尾根が出てきた。此処は過去のレコに東側を巻くとか、西側を巻くとか書いてある。要は明確なル−トがないみたいだ。岩場の手前に着くと東側に踏みあとがある。これに従って、東側に進む。しかし、踏みあとは段々怪しくなってくる。ガレ場をトラバ−スするのだが一歩間違えると唯じゃすまないほどもろいガレ場。なんとか、木があるところまで進んで木の根っことかを掴みながら、稜線に這い上がる。この間、写真を撮る余裕なんかとてもなかった。
稜線で一息ついてから、安定したところを歩く。やがて、唐松峠らしきところに到着。もう少しと思ったが、ここからも長かった。
危険なところはなかったがここまで時間がかかりすぎて、また地図を確認せずに、道を間違う。赤テ−プをまた信じ切ってしまいの間違い。我ながら嫌になる。
また登り返し、元のコースに戻る。
そして、やっとのことで櫛形山の遊歩道に出る。やっと正規の登山道だと思い、地図をロクに見ず、最後のチョンボ。
どうやら、この北岳展望台のある遊歩道は櫛形山を大きく巻いている。
これ以上の時間ロスは耐えきれない。最後は適当なところから櫛形山へ直登。
最後までバリル−トの道を選んでしまった(笑)。
シダをかき分け、やっとの櫛形山山頂に到着。ポツンとある三角点の寂しい山頂だった。ここまで高谷山から6時間半が経過。ずいぶんかかって疲れてしまった。
しかし、下山しなければならない。最短の下山コ−スとして南尾根コ−スを取った。ほこら避難小屋経由でドシドシ下る。登山口の氷室神社には約1時間半で降りきった。少し先からバスが出ているがもう終バスは出た後。
ため息をついて、JRの駅までの距離を確認。約10キロ…。
仕方なく歩き出して、約5キロほど歩いた時、なんと地元の登山者の方に拾っていただいた^^。唯、感謝。後は駅まで一気にワ−プしてこうしてバリル−ト縦走は終了。
おじさんには大変だったけど、静かな充実感のある山旅でした。
コメント
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またもや地元の人に助けられましたね。
中年のおっさんを拾うのは普通は勇気がいると思われますが、momohiroさんの後姿には(いえ正面からも)それを超える何かがあるのですね。
しかし地図を持っていてもガーミンを持っていても、つい赤テープに引っ張られてしまう心理は同感です。
しかし今回のコースは魅力的です。
仁徳というよりヘロヘロ感が出ていたのかもしれません(笑)
でも本当にありがたいことです
中高年の汚らしいおっさんなのに、拾ってもらえるのは、リスク多いですからね〜
ところで、道間違いは自分の全くのミスです。下りは要注意なので、ちょくちょくガーミン見れば良かったと思います。
ところでこのルートは南アルプスフロントラインと呼ばれているようで、櫛形山からは七面山まで続いて、その後も静岡までずっと続いているようです
momohiro先輩、こんばんは。
芦安から櫛形山は考えたことがありますが、こういうコースもあったとは
先輩らしい渋いルートと思いましたが、かなりハードなコースですね、
それに先輩の足をもってしても行動時間が長い!
手に汗握りながらレコ読ませていただきました。
最後、氷室神社からバス無しでも、櫛形山の神に拾われて良かったですね
いつも、コメントありがとうございます。
そんなに足は速くないですよ
唯、休憩が少ないだけなのでコースタイム的には早くなってしまいます。
ヤマレコやって良かったのは思いつきもしないルートが紹介されている事ですね〜
それでもおっしゃるとおりハードなコースでした。
特にガレ場通過は、本当に怖かったです
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