大清水から「鬼怒沼〜黒岩山〜尾瀬沼」大周回ルート

2011年07月23日(土) ~ 2011年07月24日(日)

• GPS: 18:48
• 距離: 31.1km
• 登り: 1,796m
• 下り: 1,794m

コースタイム

【7月23日】
7:35大清水-8:46湯沢出合-12:48物見山(毘沙門山)-13:06鬼怒沼分岐
(鬼怒沼散策)-15:41鬼怒沼巡視小屋(泊)
【7月24日】
3時頃から星空観察会
4:37鬼怒沼巡視小屋-4:49鬼怒沼分岐-5:18鬼怒沼山分岐-7:00小松湿原水場
8:03黒岩山分岐-9:37赤安山直下-10:37高石山巻道-10:47送電鉄塔
11:05小淵沢田代11:27-12:14尾瀬沼ビジターセンター13:00-13:15尾瀬沼山荘
13:33三平峠-13:59石清水-14:27一ノ瀬14:46-15:27大清水

天候

23日　晴れ、夜遅くから雨
24日　晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

関越自動車道沼田ICから国道12号、片品村から国道401号(沼田街道)へ入ります。
「ミュージックロード」で『夏の思い出』の歓迎を受け、戸倉を抜けて終点大清水へ向かいます。
駐車場は、7時頃で8割以上埋まっていました。

コース状況／危険箇所等

(大清水〜湯沢出合))
　大清水休憩所南側のゲートのある林道が鬼怒沼へ向かう登山口になります。
　しばらくは砂利道の林道を歩きます。ところどころぬかるんでいますが、特に歩きづらいところはありません。大薙沢を渡り、沢沿いの道を進むと湯沢出合の渡渉地点に到着します。倒木を利用した丸木橋が架けてあり、「危険なので下を通るように」との表示があります。下の飛び石も不安定なので、状況に応じて選んでください。

(湯沢出合〜物見山)
　湯沢の渡渉点を過ぎると尾根に取り付きます。いきなりの急坂ですが、この斜面が山頂まで徐々に傾斜を増して続いていきます。
　登山道は露岩の多いやせ尾根で足場の悪いところがありますが、転落等の危険のある箇所は特にありません。最後まで急な登山道を上りきると、狭い山頂に到着します。

(鬼怒沼〜黒岩山分岐)
　鬼怒沼分岐から、オオシラビソの林の中を緩やかに登っていきます。鬼怒沼山分岐を過ぎ、苔むしてきた林の中を進んでいきます。いかにもクマが出そうな気配雰囲気が漂います。
　鬼怒沼山の西斜面を巻くあたりから、燧ヶ岳も顔を見せてきます。アップダウンは大きくありませんが、次第に増えてくる倒木が行く手を阻み、歩きづらくなってきます。2055mのピークを下りきると小松湿原上部の水場に到着です。
　水場から先は倒木が非常に多くなり、進路を見失いやすくなります。黒岩山分岐までは稜線を外れないように注意して歩いてください。

(黒岩山分岐〜赤安山〜小淵沢田代)
　黒岩山を巻く道にも倒木がありますが、しだいに歩きやすくなってきます。再び県境の尾根に戻り、小さなアップダウンをくり返しながら進んでいきます。
　赤石山はピークの北側直下を巻いていくために、注意していないと通過したことに気がつかないかもしれません。確実な読図が必要です。
　赤石山を下りきった手前の鞍部に赤安清水(水量未確認)があります。次の鞍部には開けた場所がないので、ここでの休憩がおすすめです。高石山の北斜面を巻く道は、沢を巻いて小尾根を乗り越すあたりで荒れており、歩きづらくなっています。
　高石山巻道を過ぎれば、後は一気に緩やかな斜面を下っていきます。送電鉄塔を過ぎ、小淵沢(ニゴリ沢)分岐を過ぎれば、直に小淵沢田代に到着です。

(小淵沢田代〜尾瀬沼ビジターセンター)
　小淵沢田代を出るとすぐに左に折れますが、分岐が見づらいので注意してください。
　山越えの道は、疲れた足にはけっこうダメージがあります。尾瀬沼への下りも予想以上に長く感じますが、一気に下りきれば尾瀬沼に到着です。

(三平下〜一ノ瀬〜大清水)
　尾瀬沼山荘脇から三平峠へは、傾斜の緩やかな木道を登っていきます。三平峠から野下りは、しばらく緩やかな木道を進んだ後、やがて沢沿いに下りる急な階段が続くようになります。
　階段を下りきると水量豊富な岩清水に到着です。のどを潤して、一気に一ノ瀬まで下りましょう。　一ノ瀬から先、歩きやすい砂利敷きの林道を小一時間歩いて大清水に到着です。

《温泉》
　戸倉温泉「尾瀬ぷらり館(500円)」に入りました。

写真

7/23 7:31

《1日目》
大清水駐車場
7時頃には、満車に近い状態でした。

7/23 7:43

大清水休憩所南側の林道から登っていきます。
車の量がウソのように、誰一人としてこちらに向かってくる人はいません。

7/23 8:03

ところどころ、こんな水たまりもありますが、しばらくは平坦な林道が続きます。

7/23 8:18

7/23 8:53

林道終点からしばらく沢沿いの道を進むと湯沢出合の渡渉地点に到着です。

7/23 8:48

渡渉地点のすぐ上流には、幻想的な滝があります。
ここから物見山まで沢を詰めるルートもあるようです。

7/23 9:01

渡渉地点から尾根に取り付きます。
露岩の多い、やせ尾根の急斜面がピークまで続きます。

7/23 9:23

おや?　こんなところに・・・
誰がおいていったのか、2本のビニール傘が苔むした木の洞にデポしてありました。

7/23 8:58

イチヤクソウ?

7/23 9:24

ギンリョウソウの実

7/23 9:53

7/23 10:52

中央の二つのピーク、一瞬燧ヶ岳と見まごう姿ですが、燧ヶ岳はこのピークに隠れて見えません。

7/23 11:43

標高1900m付近まで登ると、ようやく燧ヶ岳が見えてきました。

7/23 12:33

長い長い急坂を登り切ると。

7/23 12:37

さんざん苦しめられた割に、何の変哲もない小さな山頂です。見通しもありません。

7/23 12:47

山頂を示すプレートもこの通り。

7/23 13:08

物見山から一気に下り切ると、標高2000m超場所にある高層湿原「鬼怒沼」に到着です。

7/23 13:17

入口付近のワタスゲ

7/23 13:09

7/23 13:16

チングルマも少しだけありました。

7/23 13:18

物見山への急登で追い越していったSさんご夫妻。
ご主人は、以前ニホンザルの生態調査をされていたとか。散策の途中でいろいろ楽しいお話を伺いました。

7/23 13:20

7/23 13:21

7/23 13:25

大清水からはわれわれを含めて5人だけでしたが、奥鬼怒温泉郷から団体が登ってきました。

7/23 13:31

この時間になると燧ヶ岳にも怪しげな雲が・・・

7/23 13:25

ツルコケモモ

7/23 13:35

ピンクのタテヤマリンドウ。

7/23 13:36

サワラン

7/23 13:37

ヒメシャクナゲは散っていました。

7/23 13:38

この花は何でしょう?
答えはこのとなりに・・・

7/23 13:41

モウセンゴケ

7/23 13:49

タテヤマリンドウ

7/23 17:03

タテヤマリンドウの実。

7/23 15:38

7/23 13:46

7/23 13:50

7/26 9:57

本当はオロオソロシの滝まで往復するはずだったのですが、根性無しで、ここでプチ宴会を始めてしまいました。

7/23 15:26

ウチのSさんはと言えば、こんなところで、至福のひとときを決め込んでいます。迷惑でしょ!　他には誰もいませんが・・・

7/23 15:41

お酒も飲んでしまったので、今日は「鬼怒沼巡視小屋」に泊まりです(^_^;)
はい、あくまでも「緊急避難」です。

7/23 15:42

小屋の中は、コンクリの床とコンパネを敷いただけの簡素な作りです。
もちろん、水場もトイレもありません。

7/23 18:00

他の2人が、6時前に寝てしまったため、再び鬼怒沼散策です。

7/23 18:01

池塘の水面にも水蒸気が立ちこめてきました。

7/23 18:28

空はいよいよもって怪しげな雲が。
予想通り、夜には雨となりました。

7/24 3:04

星空鑑賞会
昨晩6時に寝てしまったため、2時起床です。
しばらくすると濃い霧も晴れて、星空が見えてきました。

7/24 4:38

《2日目》
朝の鬼怒沼を少し散策してから出発です。

7/24 4:41

7/24 4:42

7/24 4:46

7/24 5:11

朝靄の中、日が差してきました。

7/24 5:18

鬼怒沼山分岐。
今日はロングランコース。先は長いというのに、足取りは重く調子が上がりません。素通りです。

7/24 5:27

しばらく進むと燧ヶ岳が顔を出しました。今のところよい天気です。

7/24 5:43

朝靄も晴れてきました。

7/24 5:55

振り返ると、物見山も日に照らされて聳えています。

7/24 6:04

7/24 6:08

鬼怒沼山を過ぎたあたりから倒木が多くなってきます。

7/24 6:11

7/24 6:18

7/24 6:22

倒木が道をふさぐ

7/24 6:27

ここにも倒木

7/24 6:37

朝靄を通して木漏れ日が差し込んできました。

7/24 6:38

カニコウモリも日に照らされて、かにの甲羅が光ってます。

7/24 6:46

7/24 7:03

2055mのピークを下ると小松湿原上部の水場に到着です。
冷たくておいしい!　生き返ること間違いなし。　

7/24 7:33

クマにはがされた樹皮

7/24 7:33

恐怖の爪痕

7/24 7:43

ギンリョウソウは至るところに出ていました。
コバルトの瞳のはずが、色が薄い・・・

7/24 7:50

水場を過ぎると、さらに倒木が多くなってきます。倒木を乗り越えた後にルートを見失いがちです。

7/24 7:53

7/24 8:03

黒岩山分岐
まだまだ先は見えてきません。

7/24 8:26

ようやく、本日はじめての登山者とすれ違いました。尾瀬沼からでしょうか?　結局、小淵沢田代まで一人しか出会いませんでした。

7/24 9:55

赤安清水(水量未確認)

7/24 10:32

高石山の巻道はけっこう荒れています。

7/24 10:49

送電鉄塔
伐採されているため、別世界のような風景が広がります。

7/24 10:57

小淵沢(ニゴリ沢)への分岐。
大清水へのエスケープルートです。

7/24 11:05

黒岩山以降は快調に歩いて、小淵沢田代に到着です。

7/24 11:07

数少ないニッコウキスゲ場寂しげです。

7/24 11:09

尾瀬沼から来たらしい、数組の登山者とすれ違いました。それでも、ほとんど人影のない静かな湿原です。

7/24 11:16

何オトギリだっけ?

7/24 11:18

キンコウカ

7/24 11:23

トキソウ
もう終わりで、朱鷺色とはいえないかな。

7/24 11:25

7/24 11:26

モウセンゴケの花はたくさん咲いていました。

7/24 11:27

小淵沢田代を出て、すぐに木道を左に折れて山道に入ります。笹藪で分岐が見づらいため、あわてていると通り過ぎてしまうかも。

7/24 11:42

尾瀬沼が見えてきました。

7/24 11:53

7/24 12:01

オオレイジンソウ

7/24 12:07

尾瀬沼エリアの水道施設です。昨年の環境教育講習で見学させていただきました。

7/24 12:13

燧ヶ岳も見えてきました。

7/24 12:14

尾瀬沼ビジターセンターの前にはたくさんの登山者がいました。
ここまでのルートがウソのように、人また人。

7/24 12:27

長蔵小屋でラーメン!
ザックを広げてると、まったりとして時間が止まってしまいそうなので、ラーメンに手を出してしまいました。

7/24 13:02

見慣れた尾瀬沼周回ルート。
この付近から笹藪に潜り込むと送電施設があるのですが。

7/24 13:05

木道の間からモミジカラマツ

7/24 13:16

おなじみ、逆さ燧ヶ岳。なぜか立ち入り禁止になっている・・・

7/24 13:18

尾瀬沼山荘の脇を通り、三平峠まで最後の登り。
登山者の計数機、われわれはノーカウントで入山したのに、下山でカウントされてしまっていいのかな?

7/24 13:33

急に気合いを入れて歩いたので、へたり込むSさん。

7/24 13:59

水量豊富な石清水でおいしい水をしこたま飲んで、全ての水筒を空にして汲んでいきました。

7/24 14:24

沢沿いの道に出るとあと少しです。

7/24 14:28

一ノ瀬休憩所に到着しました。

7/24 14:34

「氷」の暖簾に誘われるように氷レモンを注文。
今日はそんなに暑くないので、ソフトクリームの方が良かったかな?

7/24 15:27

林道を小一時間歩いて、ようやく終点大清水に到着。お疲れ様でした。

撮影機器：

PENTAX Optio W90 PENTAX

感想

maruna

(未入力)

コメント

minkist

marunaさんへ
こんにちは！
いつもの愉快なお友達と御一緒だったんですね！

尾瀬ってこんな歩き方もできるんですね。
知りませんでした。だけど避難小屋に泊まらないといけなかったり、熊の痕跡があったり、
一人登山身のわたしにとってはハードル高そうです…。
いつか連れてってください〜

maruna

健脚娘なら・・・
こんにちは(^-^)/

≫尾瀬ってこんな歩き方もできるんですね
人の行かないようなマニアックなルートを好む御仁がメンバーにいるので
どちらにしても、みんなワガママなのでたいへん。

もっとも、体力にものを言わせた？ minkistさんの山行もマニアックかな
北アルプスの記録見ましたよ。さすがです！

≫一人登山身のわたしにとってはハードル高そうです…
とんでもない！
健脚娘なら日帰りでもいけそう。クマ出ても、走って逃げたりして…

なーんて、ぜひ一緒にいきましょう