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Yamareco

記録ID: 124301
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道北・利尻

天塩岳(前天塩岳〜天塩岳)

2011年07月25日(月) ~ 2011年07月26日(火)
 - 拍手
umetomosan その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:20
距離
13.4km
登り
1,105m
下り
1,101m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

7月25日(月) 13:00札幌発‐(愛別まで高速道利用)‐16:00天塩岳ヒュッテ(登山口)。ヒュッテ泊。
7月26日(火)
 5:05登山口(ヒュッテ)‐5:40新道連絡道分岐‐5:55旧道分岐‐(前天塩岳コース)‐8:10前天塩岳巻道分岐‐8:35前天塩岳山頂‐10:15天塩岳山頂11:05‐(新道)‐11:35避難小屋‐13:10連絡道分岐‐13:40旧道分岐‐14:10登山口(ヒュッテ)。
歩行距離・13.4Km、所要時間・9時間、歩数・24,500歩。
天候 晴れ時々曇り。
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口(天塩岳ヒュッテ)までの林道は未舗装だが普通乗用車でも走行に支障はない。
ヒュッテ前の駐車スペースは十分ある。
ヒュッテ周辺はキャンプ場で、水(炊事場)、トイレあり。
コース状況/
危険箇所等
登山ポストはヒュッテの入口にある(ノート記入式)。

コース中には特に危険個所はないが、羆に2度遭遇(前天塩岳のガレ場手前と天塩岳避難小屋付近)。熊の方が避けて行ったが、熊鈴やホイッスルを所持するなど十分注意が必要。

温泉は下山後、愛別の共和温泉で入浴(@500円、シャンプー等付)。
登山口、ヒュッテとキャンプ場。
登山口、ヒュッテとキャンプ場。
この二階建てのヒュッテはしっかりした造りで無人ながらいつも綺麗に整頓されており、快適だ。
2011年07月27日 05:34撮影
7/27 5:34
この二階建てのヒュッテはしっかりした造りで無人ながらいつも綺麗に整頓されており、快適だ。
ヒュッテ内部。この夜は大変暖かく、毛布一枚だけで寝袋に入らずに済んだ。この日の宿泊者は、我々の他は大宮ナンバー車の男性一人だけ、彼は2階、我々は1階で寝たので、広いヒュッテは貸切同然。
ヒュッテ内部。この夜は大変暖かく、毛布一枚だけで寝袋に入らずに済んだ。この日の宿泊者は、我々の他は大宮ナンバー車の男性一人だけ、彼は2階、我々は1階で寝たので、広いヒュッテは貸切同然。
夕飯は簡単にレトルトのご飯とカレー、漬物など。普段から質素な生活?をしているので、これで十分美味い。
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夕飯は簡単にレトルトのご飯とカレー、漬物など。普段から質素な生活?をしているので、これで十分美味い。
翌朝は3時半過ぎに起床。朝食は海苔巻と稲荷寿司に前日ポットに入れておいた白湯。
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翌朝は3時半過ぎに起床。朝食は海苔巻と稲荷寿司に前日ポットに入れておいた白湯。
5時スタート。天気は上々。
5時スタート。天気は上々。
すぐに何度か流れを渡るが、靴を濡らすことはない。
すぐに何度か流れを渡るが、靴を濡らすことはない。
小一時間ほどは気持ちの良い林のなだらかな登りが続く。
小一時間ほどは気持ちの良い林のなだらかな登りが続く。
ウバユリが数株咲いていた。
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ウバユリが数株咲いていた。
30分ほどで新道コースへの連絡道分岐。左の前天塩岳コースへ進む。同宿の大宮ナンバー男性は右の新道コースへ向かった。
30分ほどで新道コースへの連絡道分岐。左の前天塩岳コースへ進む。同宿の大宮ナンバー男性は右の新道コースへ向かった。
暫くは沢音を聞きながら進む。
暫くは沢音を聞きながら進む。
再度流れを渡る。
再度流れを渡る。
スタートから1時間ほどで、天塩岳山頂へほぼ直登する旧道との分岐。ここで沢を離れて左の前天塩岳コースへ。ここから急登が始まる。
スタートから1時間ほどで、天塩岳山頂へほぼ直登する旧道との分岐。ここで沢を離れて左の前天塩岳コースへ。ここから急登が始まる。
トレーニング不足の嫁さんはこの辺りで顎が出始め、一層スローペースになる。
トレーニング不足の嫁さんはこの辺りで顎が出始め、一層スローペースになる。
やがて山頂が見え始めるが、時々ガスが。
やがて山頂が見え始めるが、時々ガスが。
前天塩のガレ場。熊鈴を鳴らしながら登ったが、この手前の灌木の中の急登で、数メートルの近さから大型動物が大きな音を立てながら逃げ出した。姿は見えなかったが鹿がいる場所ではなく、明らかに羆と思われたので、念のためホイッスルを鳴らしてダメ押し。
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前天塩のガレ場。熊鈴を鳴らしながら登ったが、この手前の灌木の中の急登で、数メートルの近さから大型動物が大きな音を立てながら逃げ出した。姿は見えなかったが鹿がいる場所ではなく、明らかに羆と思われたので、念のためホイッスルを鳴らしてダメ押し。
登山口から約3時間、前天塩岳巻道分岐。展望が開けて気持ち良い。
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登山口から約3時間、前天塩岳巻道分岐。展望が開けて気持ち良い。
花びらの先端がピンクになったゴゼンタチバナ。
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花びらの先端がピンクになったゴゼンタチバナ。
前天塩岳山頂手前は登り難いガレ場だが、展望の良さと吹き渡る風が心地よい。
前天塩岳山頂手前は登り難いガレ場だが、展望の良さと吹き渡る風が心地よい。
僅かながらコマクサも。ほとんど終わりかけ。
僅かながらコマクサも。ほとんど終わりかけ。
前天塩岳の山頂が近い。
前天塩岳の山頂が近い。
山頂手前。
登山口から3時間半、前天塩岳山頂到着。他に登山者の姿はなく貸切。
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登山口から3時間半、前天塩岳山頂到着。他に登山者の姿はなく貸切。
休まずに尾根筋を天塩岳本峰に向かって鞍部に下る。ここから先は尾根筋歩きで、アップダウンはあるが気持ち良い。
休まずに尾根筋を天塩岳本峰に向かって鞍部に下る。ここから先は尾根筋歩きで、アップダウンはあるが気持ち良い。
花は多くはないが、それなりに目を楽しませてくれる。
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花は多くはないが、それなりに目を楽しませてくれる。
コルに向かってやや大きく下る。遠方はガス気味だが、視界は悪くない。
コルに向かってやや大きく下る。遠方はガス気味だが、視界は悪くない。
正面に本峰を見ながら、大きく鞍部に下る。
正面に本峰を見ながら、大きく鞍部に下る。
昨年登った時はこの辺りに羆がいたが、我々は気付かずに通過した。
昨年登った時はこの辺りに羆がいたが、我々は気付かずに通過した。
鞍部の這い松帯を進む。この辺りで逆コースを登ってきた同宿男性とすれ違った。
鞍部の這い松帯を進む。この辺りで逆コースを登ってきた同宿男性とすれ違った。
鞍部から本峰へのコースを見上げる。
2011年07月27日 05:36撮影
7/27 5:36
鞍部から本峰へのコースを見上げる。
鞍部は這い松と低灌木の中を行く。
鞍部は這い松と低灌木の中を行く。
登山道の両側は花が多い。
登山道の両側は花が多い。
本峰側から前天塩と辿ってきたコースを振り返る。
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本峰側から前天塩と辿ってきたコースを振り返る。
天塩岳山頂が近づいてきた。這い松帯の尾根筋歩きは気持ちが良い。
天塩岳山頂が近づいてきた。這い松帯の尾根筋歩きは気持ちが良い。
山頂間近。
顎を出した嫁さんも何とか付いてきた。
顎を出した嫁さんも何とか付いてきた。
スタートから約5時間、天塩岳山頂。
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スタートから約5時間、天塩岳山頂。
山頂には逆コースから登ってきた九州の同年代男性が一人だけ。彼は毎年5、6か月もキャンピングカーで道内の山登りをしており、天塩岳には10回以上登っているそうだ。
山頂には逆コースから登ってきた九州の同年代男性が一人だけ。彼は毎年5、6か月もキャンピングカーで道内の山登りをしており、天塩岳には10回以上登っているそうだ。
ガス気味で遠望はあまり良くないが、暖かく、気持ち良い。昨年は寒くてのんびり出来なかった。
ガス気味で遠望はあまり良くないが、暖かく、気持ち良い。昨年は寒くてのんびり出来なかった。
下山は新道コースへ。
下山は新道コースへ。
天塩岳山頂を振り返ると、その姿は意外に整った三角山だ。
天塩岳山頂を振り返ると、その姿は意外に整った三角山だ。
正面に見える西天塩岳の裾に立つ避難小屋に向かって下る。
小屋の手前で、50メートルほど先行していたS夫人のすぐ近くから羆が逃げ出していった。S夫人は羆初遭遇だが落ち着いていた。熊鈴の効用を実感したが、甘く見てはならず、登山者が少ない時などは要注意だ。
正面に見える西天塩岳の裾に立つ避難小屋に向かって下る。
小屋の手前で、50メートルほど先行していたS夫人のすぐ近くから羆が逃げ出していった。S夫人は羆初遭遇だが落ち着いていた。熊鈴の効用を実感したが、甘く見てはならず、登山者が少ない時などは要注意だ。
西天塩岳避難小屋。ここもしっかりした造りで、右が小屋、左はトイレ。
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西天塩岳避難小屋。ここもしっかりした造りで、右が小屋、左はトイレ。
避難小屋前から、左:前天塩岳、右:天塩岳。
避難小屋前から、左:前天塩岳、右:天塩岳。
小屋を後に下山。ガスが少し増えてきた。
小屋を後に下山。ガスが少し増えてきた。
このガレ場でナキウサギを見かけたが、残念ながらシャッターチャンスはなかった。
このガレ場でナキウサギを見かけたが、残念ながらシャッターチャンスはなかった。
こちらの新道コースはやや長い尾根歩きで、前天塩岳コースとはまた違う雰囲気が楽しめる。
こちらの新道コースはやや長い尾根歩きで、前天塩岳コースとはまた違う雰囲気が楽しめる。
登山口がヒュッテから少し離れている新道コースと、連絡道の分岐。ここを右に連絡道を下ってヒュッテに向かう。
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登山口がヒュッテから少し離れている新道コースと、連絡道の分岐。ここを右に連絡道を下ってヒュッテに向かう。
正面に前天塩岳を見ながら樹林の中を下る。
正面に前天塩岳を見ながら樹林の中を下る。
前天塩岳コース分岐に戻ってきた。登りの時はここを左に行った。
前天塩岳コース分岐に戻ってきた。登りの時はここを左に行った。
流れを渡って帰る。
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流れを渡って帰る。
若干疲れて口数は少なくなったものの、気持ち良い緑道の中を余韻に浸りながら登山口に戻る。
2011年07月27日 05:37撮影
7/27 5:37
若干疲れて口数は少なくなったものの、気持ち良い緑道の中を余韻に浸りながら登山口に戻る。
沢音が涼しげで心地良い。
沢音が涼しげで心地良い。
登山口の少し手前に川幅の広い沼のような箇所があり、水面から魚が飛び跳ねていた。
登山口の少し手前に川幅の広い沼のような箇所があり、水面から魚が飛び跳ねていた。
最後の鉄橋を渡ると登山口はもう近い。
最後の鉄橋を渡ると登山口はもう近い。
スタートから約9時間、無事、登山口に帰着。既に駐車場には出逢った男性二人の車はなかったが、間もなく3人組が到着してヒュッテに荷を運び込んでいた。
スタートから約9時間、無事、登山口に帰着。既に駐車場には出逢った男性二人の車はなかったが、間もなく3人組が到着してヒュッテに荷を運び込んでいた。
下山後の温泉は愛別町の共和温泉。入浴料500円。沸かし湯の他、湧出量は少ないが炭酸性冷泉に湯を加えており、炭酸泉の源泉は当然ながらサイダー風味だった。
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下山後の温泉は愛別町の共和温泉。入浴料500円。沸かし湯の他、湧出量は少ないが炭酸性冷泉に湯を加えており、炭酸泉の源泉は当然ながらサイダー風味だった。
高速道・砂川SAで夕食。
高速道・砂川SAで夕食。
夕日が綺麗だった。お疲れさんでした。
夕日が綺麗だった。お疲れさんでした。

感想

今回は我ら夫婦とS夫人の3人で、S夫人が未登の道北の天塩岳に、登山口のヒュッテで前夜泊し、前天塩コースから登ってきた。

S夫人はこの日に備えて藻岩山に何度か登ってトレーニングに努めたが、我が嫁さんはほとんどぶっつけ本番で、スタート間もなく顎を出して前途が危ぶまれたが、何度も休憩しながらも何とか持ち堪えた。

小生は、5日前のオプタテシケ山以後に腹筋を痛めてやや心配しながら行ったが、結果は問題なくほっとした。

天気は晴れ時々曇りの状態で、山頂展望は時々ガスがあったが概ね満足できた他、出逢った登山者は二人だけで、静かな山歩きを楽しめた。

その一方、林道でエゾシカが飛び出してきたり、登山中ヒグマに遭遇したり、この山では初めてナキウサギを目撃するなど、動物との出会い?が多かった。



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コメント

下山します @@;;
もう!
umetomosanさんの山行は天気に恵まれていますね←天気のよい日を狙っておられるのですね
こっちは3日連続で大雨警報 稜線は暴風雨typhoon
台風並みでした
途中で山行中止!下山にかかり携帯に繋がる場所まで来たのでヤマレコを覗いたらumetomosanさんの記録が!
あ〜
日ごろの行いが悪いのでしょうかcrying
2011/7/30 19:30
umetomosanさん、こんばんは。
ついにヒグマに遭遇ですね。 でも、三人ご無事でなによりです。
それにしても爽やかな北海道の夏! 羨ましいです。

当方は相変わらず仕事に追われています。

では、又。
2011/7/30 23:23
JIJIさん、お疲れ様です。
道外は雨被害で大変な状況ですが、JIJIさんも被害者の一人でしたか。
折角の機会だったので、残念でしたね。
その悔しさ、よく判ります。

私の方は、天気予報をみて出かけますので、悪天に遭うことはないのですが、半面、いつ出かけるか直前まで決められないのが結構ストレスかもしれません。
まあ、勤め人などから見るとぜいたくな言い分ですけど

そんなわけで、天気はJIJIさんの日頃の行いとは無関係ですから、次回に期待してください。
2011/7/31 17:19
silverstarさん、こんにちは。
このところの本州は、猛暑に大雨など、大変ですね。

北海道も最近まであまりぱっとしない天気が続きましたが、どうやら少し落ち着いてきて、夏らしい感じになってきましたので、この機会を逃さずに山に通っていますが、仕事漬けのsilverstarさんには申し訳ない気持ちです

反面、私はもう仕事の充実感とは無縁になったので、silverstarさんの立場を羨む気持ちも若干あります。

無いものねだりですね
2011/7/31 17:30
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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