ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1254998
全員に公開
講習/トレーニング
大台ケ原・大杉谷・高見山

解決編:明神平 マナコ谷〜桧塚奥峰〜明神平〜奥山谷

2017年09月11日(月) [日帰り]
 - 拍手
chichi1968 その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:04
距離
11.2km
登り
903m
下り
1,116m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:16
休憩
0:48
合計
7:04
距離 11.2km 登り 916m 下り 1,116m
9:38
122
スタート地点
11:40
11:41
9
11:50
11:51
10
12:01
25
12:26
9
12:35
11
12:46
13:32
190
16:42
ゴール地点
天候 曇り時々雨
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
木屋谷雨量観測所に駐車。
落石多し、パンク注意。
コース状況/
危険箇所等
奥山谷は足場の悪いトラバース、高巻き、渡渉などがあり、安全なルート判断が求められます。
前回遭難しかけた僕が言うのもアレなんですが、一度地形図を頭に入れた上での現場でのルートファインディングが大切です。
間違っても地形図の徒歩道線をトレースしたりしないように(-_-;)
登りながらいろんな話をしてる間に主稜出合に到着。
2017年09月11日 11:30撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
9/11 11:30
登りながらいろんな話をしてる間に主稜出合に到着。
ガスガスですが、これも良い。
2017年09月11日 11:30撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
9/11 11:30
ガスガスですが、これも良い。
奥峰もぼんやり。
2017年09月11日 11:41撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
9/11 11:41
奥峰もぼんやり。
いちばん好きな区間。
2017年09月11日 12:00撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
2
9/11 12:00
いちばん好きな区間。
明神平を見下ろす。
2017年09月11日 12:45撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
9/11 12:45
明神平を見下ろす。
コケがいい雰囲気。
2017年09月11日 14:15撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
9/11 14:15
コケがいい雰囲気。
前回はそんな余裕がなかったけど、美しい谷なんやね。
2017年09月11日 15:19撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
2
9/11 15:19
前回はそんな余裕がなかったけど、美しい谷なんやね。
前回のGPSログ。
右岸を地図ルート線どおりに歩こうとしています。
西谷ガイド曰く「ある意味新ルートを開拓しましたね!」
2
前回のGPSログ。
右岸を地図ルート線どおりに歩こうとしています。
西谷ガイド曰く「ある意味新ルートを開拓しましたね!」
今回のGPSログ。
ログではわかりにくいですが、本谷まではほとんど左岸か沢を歩いていました。本谷からは右岸です。
1
今回のGPSログ。
ログではわかりにくいですが、本谷まではほとんど左岸か沢を歩いていました。本谷からは右岸です。
みんなの足跡。
これを注意深く見ていればよかった。
1
みんなの足跡。
これを注意深く見ていればよかった。
撮影機器:

装備

個人装備
Tシャツ(ファイントラックメッシュ) 長袖シャツ(パタキャプ2) ロングパンツ(山と道) 靴下(ドライマックス) グローブ(SAL) 防寒着(パタ・ナノパフ) 雨具(パタ・トレントシェル) 靴(モンチュラ・ヤルテクノ) ザック(OMM15) 行動食(ソイジョイ2) 非常食(スープ2・アルファ米1・燃料) 飲料(ペットボトル500ミリ×2) 浄水器(ソーヤーミニ) クッカーセット(チタンカップ・五徳・風防・箸・スプーン・アルスト) 地図(山と高原地図・地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 財布 携帯(iPhone+ジオグラフィカ) 時計 ストック カメラ
備考 ヘルメットは持って行っても恥ずかしくないかも…

感想

[ガイド山行]
6月の命からがらのプチ遭難から3か月。
延び延びになっていた奥山谷の答え合わせに行ってきました。
ガイドをお願いしたのは、奈良県吉野郡のアウトドアツアー企画会社ウェストアドベンチャーの西谷さん。大峰・台高の沢にとてもつよい会社です。
ちなみに西谷さんはマジでナイスガイでした。

[奥山谷を下る]
明神平で昼飯を取った後、奥山谷の下降を開始。
のっけから水場よりだいぶ北よりを下りる。
前回は水場を源流に沿ってそのまま下りて行った。
時々見覚えのある場所を通るが、テープの数は明らかに今回の方が多い。
西谷さんに「なぜこっちのルートを選べるんですか?」と聞くと
「こちらの方がよりリスクが少ないルートで、だから踏み跡もあるでしょう?」と事。
ただ、この時はまだうまくのみ込めなかった。

[地形図のルートはだいたい合っている、だが…]
谷が狭くなってくる頃、明らかに左岸を歩き出す。
前回は地形図どおり僕は右岸を取った。
「ここって左岸なんですか⁉地形図のルートは右岸ですよね??」と驚いて聞くと
「こっちです。地形図のルートってだいたいは合ってるんですが、間違ってることもあるんで100パー信用してはいけないんですよ。特に奈良の山域はそういうのが多いですね」と西谷さん。
「⁉」
マジでか!!そうなんか!!
地図信用せんと何を信用したらええの?
「まわりの地形をよく見て、より危険の少ないルートはどこか?って考えながら観察するとテープが見つかったり踏み跡があったりしますよ!ルートファインディングですよ!」
目から鱗でした。

[原因]
地形図の徒歩道を生真面目にそのままトレースする。
それに加えてGPSで縛る。
これが、僕の遭難事件の原因でした。
地図に丸投げして、自分でリスクを回避する事を放棄。
ものすごい視野狭窄が起こっていたんですね。
薄い足場ながらもテープのある高巻きの道から、対岸の10メートルはあるようなオーバーハングの岩場を指さして
「僕ね、前ね、あそこ越えて行ったんですよ…」と西谷さんに言うと
「マジっすかっ⁉」
「ほんま、よく生きて帰れましたよね…僕」
「僕はムリです(笑)」
もうね、ふたりで笑ってしまいました。
西谷さんがどうしてもその場所を突破しなければいけないとしたら
「稜線まで登っちゃいますね〜」との事でした。

[ハザード]
西谷さんは
渡渉の時、岩の表面を靴の裏でこすって確認していた。
岩を越えていく時、姿勢をできるだけ低くしていた。
つかむ岩や木は一度ゆすってからつかんだ。
トラバースでは崩れやすいところを避け、確実なステップを作ったりした。
立ち止まって見上げている、または見下ろしている視線の先を見ると、たいがいテープや踏み跡があった。
「山ではどれだけハザードに気付けるかで、大きく安全の度合いが変わってきますよ」と。
肝に銘じます。

[おまけ]
今回のガイドの西谷さん。
山行中は、ほんますごいな人やな〜勉強になるわ〜って思ってたんですが。
帰りの車の中で沢の話に振ったとたん、ただのどうかしてる沢野郎になってしまったんで、もうビックリして(笑)…この人信用できる‼と思いました。
お世話になりました!ホンマありがとうございました‼

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:982人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 大台ケ原・大杉谷・高見山 [日帰り]
千秋林道から明神平〜桧塚奥峰
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら