八ヶ岳(天狗岳、硫黄岳)テン泊デビューハイキング
- GPS
- 27:40
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,307m
- 下り
- 1,182m
コースタイム
(2日目)8:40オーレン小屋-9:10夏沢峠-10:00硫黄岳-11:30オーレン小屋
天候 | 曇り時々晴れ一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道も中盤からは離合困難、対向車がある時は、譲り合いが必要です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夏沢鉱泉で登山ポストを見ました。 オーレン小屋でテン泊受付時は、行き先、下山口を申請します。立ち寄り湯は500円(数人ぐらい入れる風呂場、石鹸シャンプー不可です)。ボルシチが名物との事で、設備が大変綺麗です。 根石山荘手前までは樹林帯ですが、根石岳を過ぎると、天狗岳までは岩が出てきます。東天狗岳手前だけが若干急な岩場になっています。初級〜中級ぐらいと言った所でしょうか。 硫黄岳方面へは、夏沢峠から爆裂火口のフチ(道は少し離れています)沿いに上って行きます。石ゴロゴロですが、道の上は平らな石が敷き詰められていて比較的歩き易いです。硫黄岳山頂では、爆裂火口のフチは崩壊が多いらしく、あまり近付かない様注意との事でロープが張ってありました。赤岩の頭への下りでは最初岩場の下りです。後半、オーレン小屋への下りは気持ちの良い樹林帯の中で森林浴気分でした。 |
写真
感想
本日はキャンプへのお誘いがかかり、先日買ったばかりのテントの出番です。
靴も3日前の奥沼アで、一応こなれては来たので実戦投入出来そうです。
という訳で、八ヶ岳の人気コース、桜平からの天狗・硫黄巡回コースです。
一番悪天候対応=荷物が多い場合どんなもんか?を想定して、また設営も実際
してみないと…という事で、シングルウォールですが敢えてフライシートも
持ってきました。シュラフだけでなく、シュラフカバーも持って来てます。
なるべく削れる部分は削ったものの、ベースウェイトで10kgオーバー、水3Lと
食料を足すと17kgぐらいになりました。まあそんなにガッツリ重い部類でも
ありませんが、でもライトとは程遠く、重量から言うとゆっくりペース級です。
靴も十分馴染んできていて早くも結構快適です。本格的なブーツとしては軽量
ながら、軽登山靴に比べるとやはり少し重たいのですが、ソールもしっかり
していて、こういう岩場有り&テント持ちの場合には合っている感じです。
歩き始めの上りは、やっぱり結構堪えました。何せ暑い日でしたし。
沢沿いに広い登山道を上がっていくと、時々そよ風に癒されます。
オーレン小屋が近くなると、炭を焼く良い香りがしてきました。
小屋の外は多くの人で賑わっています。テントを先に設営させてもらえないか
頼んでみた所、平日の本日はまだ場所に空きがあったからかOKしていただけ、
先にテン場へと向かいました。テン場では、茂みの向こうにカモシカが顔を
出していました。
テント購入時に設営デモしてもらった時の様子を思い出しながら、見よう
見まねで、メスナーテントのドライエッケンシステムでの設営をしました。
ポールを対角に設置、持ち上げて中央天辺でヒモをフックにかけ立ち上げます。
その後、フレームについてる紐をグルッと回しこみながらテント本体のフックに
ひっかけて行くだけで、ホント意外と簡単でした。ヒモを全部かけると、意外と
テントの四辺もしっかり張って、ポールももう引っ張っても抜けそうにない状態に
なりました。
そうこうしてる内に1時間ほど経ってしまったので、すぐに出発、天狗岳へ
向かいました。樹林を登っていると大きな蛙なんかも出てきました。
根石山荘の近くではコマクサの群落も見れた他、名前は分かりませんでしたが
途中歩く道にも、平地では見ない小さな花があれこれ沢山咲いていました。
基本的にガスって眺望ないかと思いましたが、運良く、根石〜天狗周辺だけは
ガスが避ける様になくて、眺望が開けていました。間には何もなく、スケールの
大きな景色が広がっていました。一見ちょっと山が小さく見えてしまうぐらい
なのですが、良く見ると向こうに居る人がすごく小さく見えるので、かなりの
距離がある事が分かります。そして、そのスケール感なので、写真よりも
とんでもない斜度をしている様に見えていましたが、実際に近くに行くと、
道幅も十分有り、そこまで大変でもなくて一安心でした。
いつも周辺の山から見ていた八ヶ岳の、その中央のパノラマを思う存分堪能
出来ました。新田二郎「孤高の人」の文のくだりではありませんが、地形図を
見て事前に想像していたのとはまた全然違った風景に出会うのがサプライズで、
実際に山に行ってみる楽しみでもあります。
2日目は、夏沢峠を経由して硫黄岳へ上がりました。
途中で多くの人とすれ違います。学生さんのパーティーにもよく遭遇したので
話しかけてみると、やはり部の合宿との事でした。挨拶と一緒に笑顔がこぼれて
いて、本当に山を楽しそうに登っていました。対照的に、ご年配のパーティー
ながら年季の入った革の登山靴を履いた一団は、周囲の状況を楽しみながら
会話しつつも、足の運びや足並みの揃い方、CL/SLと仲間内の連携が自然に
取れている雰囲気で、道譲りなんかもそつなく冗談交じりに明るくこなして
いて、熟練の雰囲気が出ていました。
硫黄岳まで登ると、阿弥陀岳、横岳、そしてガスに隠れてピークは見えない
ものの赤岳まで続く稜線のスケール感が壮大でした。また今度は赤岳にも
登りたいと思いました。
帰りは、赤岩の頭経由で、樹林帯を降りて行きました。荷物が重いと下りは
膝にこたえそうなので、段差ではなるべく小さく、横向きに降りたりしてました。
樹林の中に少しガスがかかると、呼吸もし易くて涼しく、森の香りが漂って
いました。
昨夜及び朝は小雨がパラついていましたが、テント本体は名前の通り?
サラサラで、特に結露や外側の濡れ等も目立ってありませんでした。ただ、
フライシートの生地が結構厚く、水を含んで中々乾きにくく、広げといたり
拭いたりでちょっぴり大変ではありました。まあ生地が厚い分何だか丈夫
そうではありますが…
最後のシメに、昼食にカレーを食べていきました。
テント泊、これからも楽しみが広がりました。
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