南木曽岳(絶景に次ぐ絶景!+リンドウ乱舞)
- GPS
- 06:14
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 964m
- 下り
- 963m
コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 6:06
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。ただし、道は、急坂の木の階段を登ったり、体のバランスを取りながら下りたり。岩場もある。決してハイキング道ではない。 |
その他周辺情報 | 256号をあららぎキャンプ場に入る少し手前(妻籠宿から見て)に、あららぎ温泉がある。550円。 |
写真
感想
友人と行く用でずっと取ってあった南木曽岳。今月頭に、禿岳・夏焼山を登ったばかりだし、行くインセンティブは働かない。ただ、10月は、毎年の定期かつ定点の観測としての恵那山山行が控えているので、取り置きを使うことにした。この週末は、天気が良いみたいなので、御嶽山見えるだろうか。
【出発まで】
8:40頃、あららぎキャンプ場奥の、南木曽岳登山者用駐車場に到着。自車でちょうど12台の駐車スペースが埋まった。なんだか、こんなに人がいる山に登るのも久しぶりだ。
【駐車場〜下山道分岐】
準備をして、9:00出発。
少し上がると、もう一つの駐車場があったが、近いこちらの方には1台しか駐められていなかった。単に皆知らなかっただけかな。登山届けを出す用の小屋とトイレも併設されている。
標示に従って、登山道入口の方へ林道を歩く。
9:37 大きな堰堤の下にある木の橋を渡り、登山道入口へ。林の中へ入っていく。
しばらく行くと、下山道との分岐に出る。この山は、時計回りの一方通行になっているようなので、素直に左へ行く。9:48。
【下山道分岐〜南木曽岳山頂】
登山道には、木の階段が多く整備されている。また、涸れた沢を通る際などには、岩がゴロゴロしている。通常の山より、歩きにくい。
ただ、登りがキツい箇所は限られている。
地図には、金時ノ洞窟や、金明水がポイントとして載っていたが、気付かない内に通り過ぎていた。喉ノ滝やコウヤマキの樹林帯は、標示があったので、分かった。前者は今は涸れているが…。
林を抜けると、長い木の階段の下に出る。10:21。今日初めて眺望が開ける。麓の集落が見えたが、どこなのかは分からなかった(妻籠宿のような感じはしなかった。)。
見晴らしを楽しみながら、階段を上っていく。出発時には、曇りだったが、だんだん天気が良くなってきた。
少し行くと、登山道の脇に、リンドウがチラホラ咲いている。青紫色の花が美しい。大好きな花だ。ちょうど今を盛りと咲いていて、瑞々しい。1輪ずつ写真を撮っていく。さっき道を譲ってもらったパーティーに、自分から道を譲る。
10:29。大きな岩に出る。ここから、近景ではかぶと岩が、遠景では南アルプスの光岳・聖岳・赤石岳・荒川三山が綺麗に見える。南アルプスは少し遠く、シルエット的にしか見えないが、それでも、8月に聖岳を下って兎岳に登ったのかなとか、感慨深く眺める。
しばし休憩した後、再開。もうそろそろ、山頂かな?下山道分岐からの周回部分では、1/3のところに山頂があるので、山頂に着くのは早そうだ。
11:29。南木曽岳に登頂。1677m。三角点もある。山頂は木々に囲まれており、眺望はない。そのため、三角点標石がめちゃ綺麗だった。9月の火打山の三角点標石は、風雨にさらされて、何等三角点か読めないくらいだったのに。
【南木曽岳山頂〜展望広場】
山頂に長居する理由はない。すぐに下山開始。
南木曽嶽山大神の左手を上がると、なんと!御嶽山がドーンと目の前に広がる。思わず、声が出る。全く雲をまとわず、その雄壮な姿を構えている。今年は、御前山、小秀山、二ツ森山など、御嶽山が見える筈の山に何回も登りながら、一向にその姿を見ることができなかった。それが、いきなり、こんなに素晴らしい姿が見れるとは!しばらく、感動を身体で受け止めていた。
右には乗鞍岳も見える。こちらは、少し遠く、秀麗な様。
2年前に登った時は、9月にも拘わらずとても寒かったのを思い出す。
左の柿其渓谷には小秀山や御前山があるとのこと(AR山1000)だが、全体的に一つの山であり、ピークもよく分からなかった。
満喫して、先へ進む。
しかし、避難小屋まで進んでいる間にも、乗鞍の奥の笠ヶ岳・焼岳が全容を現す。
そして、少しずつ姿を現した屏風のような連山!ゴツゴツした岩壁が近くに迫っている様子に圧倒される。
展望広場に12:10着。山座同定の案内板があり、木曽駒ヶ岳・南駒ヶ岳・安平路山・摺古木山などだと分かる。ここでも、しばらく身体で連山の雄大さを受け止めようとする。
展望広場では、ちょうどお昼時ということもあり、十数名がゆっくり食事と眺望を楽しんでいた。
近くにいた初老の男性と歓談する。今は月に1回くらいだそうだが、キャリアが長いそうで、色んな山をご存じだった。小秀山、御在所岳など登ったことのある山もあったが、名前しか知らない山もいっぱい出てきた。特に白草山はお薦めということだった。笹だから、次の新緑の時季にでも行ってみようかしらん。
【展望広場〜摩利支天展望台】
13:00 食事も済ませ、流石に長居し過ぎたので、下山を再開する。
少し下って、また眺めの良い道を行く。今度は、南東に歩いているので、南アルプスの光岳・聖岳・赤石岳・荒川三山がよく見える!何なんだ、この山は、いったい、もう…。
13:22 摩利支天展望台に到着。行きでも、展望広場でも会った5人パーティーが先に着いていて、岩に一人ずつ登っている。どうやら、岩上に一人分のスペースしかないようだ。自分の番が来て登ってみると、これまた絶景!南アルプスの山脈と、近くには恵那山がどっしりと構えている。右手方向には、先月登った二ツ森山があるようだった(AR山1000)。
足元を見ると足がすくむが、スペースとしてはけっこうあるので、危なくはない。
ここも満喫して、岩を下りる。
【摩利支天展望台〜下山道分岐】
ここからは、ずっと下り。急な所も多い。木の階段は整備されているのだが、木が浮いている(土の部分がない)ので、木の部分だけを足の土踏まずの前辺りで踏みながら下りて行くことになる。体操の平均台を歩いているかのように、バランスが要求される。とても体幹が鍛えられそうだ。しかし、鍛える前に転んでしまいそうなので、慎重に一つ一つ下る。雨が降っていたり、雨上がりだったりしたら、木が非常に滑りそうだ(先週の鷲ヶ岳みたいに)。
だいぶ下った所で、下の方でガサガサ音がした。鳥が出す音よりだいぶ大きかったので、獣かと思って下っていった。
すると、男性が下の方から「こんにちは」と声をかけてくる。「こんにちは」と返したが、けっこう距離があったので、不思議に思った。彼に追いつくと、倒木の下にシーツのような白い布を引いていた。昆虫採取のようだ。話を聞くと、大学院で研究をしているとのこと。趣味が高じてと言っていたが、なんと!今年、初めて、新種を発見し、自分の苗字がその虫の学名に付いたという!凄いことだと思う。楽しんでやっていたら、たまたま、と謙遜していたが、そういうのが一番良いことだと思った。
14:28 下山道分岐を通過。
【下山道分岐〜男滝・女滝〜駐車場】
行きにスルーした男滝・女滝へ足を伸ばす。途中、「あと2分」等の標示があったが、正確ではない。また、(写真の通り)一つしか滝がなく、上半分を男滝と呼んでいるのか?などよく分からなかった。滝としては、立派だと思う。
15:14 駐車場へ到着。車は6台くらいに減っていた。
【まとめ】
週末登山で、久しぶりに絶景と呼べる光景に出逢えた。南木曽嶽山大神の上の展望台に上がった際、想定していなかった景色だったので、より一層衝撃があった。
大好きなリンドウも、数多く見ることができ、大満足。
心に残る山行となった。こういうのがあるから、やめられないなぁ。
天気の良い日に、毎年登りたい。
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