北アルプスの女王・薬師岳(2926m) Mさんを偲んで
- GPS
- 29:04
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 1,823m
- 下り
- 1,817m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:47
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 7:35
【9/24(日)】薬師岳山荘5:00→5:50薬師岳山頂→6:50薬師岳山荘(朝食)7:30→9:00太郎平小屋(休憩)9:40→12:30折立
天候 | くもり後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
その他周辺情報 | グリーンパーク吉峰ゆ〜ランド 610円(10名以上で550円) |
写真
感想
【9/22(金)】夜神戸を3台の車で出発。昼前からの雨が直前にあがり、荷物が濡れることなくほっとしました。大津SAで集合、トラックの多い夜の高速道路を走り、深夜に立山アルペン村到着、初めての幕営です。先輩方があっという間にテントを張られます。何を手伝ったらいいのか迷っている間にでき上がり、まるで手品のようでした。テントの中で無事の山行を願って就寝。
【9/23(土)】5時起床。90分の睡眠時間で運転されていた方ご苦労様です。朝食を済ませ車で折立に向かいます。誰も乗っていない2両編成の電車とすれ違いました。かなり曲がりくねった山道を通ります。途中10匹以上の猿の群れに出会います。赤ちゃん猿はふわふわです。有峰湖の湖面がきれいです。折立は第2駐車場が空いていました。
曇り空の中出発、登山口から結構な急登で汗が流れます。有名? なあられちゃんの看板に癒されます。視界不良が続き八ヶ岳の悪天候を思い出します。
すると「雷鳥!」という声。雷鳥は悪天候でしか会えないと聞いていました。かわいい目をしてチョコチョコとこちらに近づいてきます、夏毛の残る茶色い羽毛に覆われたずんぐりした丸いからだ、不釣り合いな獰猛そうな足。子供の頃からずっと会いたかった雷鳥に遭遇です。人間を怖がる様子はありません。絶滅することのないように大切に守り続けていきたいものです。神様からの贈り物に感謝しました。
次第にガスが切れ、太郎小屋到着時にはアルプスの絶景が目の前に広がりました。風が強くなり夏から一気に冬になったように気温が低下しますが景色に満たされて気になりません。緑の山肌の一部が赤や黄色に色づき明るい色彩はまるで絵画のようです。360度広がる景観に圧倒されそうで心が揺さぶられる感動を覚えました。
歩きやすい木道を、景色を楽しみながらゆっくりと進みます。キャンプ場をこえると一番の急登、飴と鞭のようです。呼吸が苦しくなり練習不足を反省しました。ペースを落としてもらいなんとか薬師岳山荘に到着、山荘付近からは槍ヶ岳も見ることができました。
薬師岳山荘は改装したばかりの綺麗な山小屋です。夕食までの歓談の時間、昨年亡くなられたMさんの写真を見せてもらい、在りし日の思い出を聞いていると胸が熱くなりました。薬師岳例会は去年Mさんが計画されていたことを知りました。雷鳥も絶景もMさんからのプレゼントかもしれません。
Kさんの100名山登頂のお祝い、CL婚約のお祝いに乾杯しました。夕食はオムレツにケチャップで「やくし」と書いてあります。粋な計らいに笑顔です。ふわふわの寝具でおやすみなさい。星空はプラネタリウムのようでした。
【9/24(日)】翌朝は薬師岳山頂を目指します。日の出直前、山頂と目指した場所の間違いに気付きます。山頂一歩手前でご来光を拝み、全員でMさんに黙祷しました。帰ってくる人とすれ違って山頂到着、青空と見渡す限りの絶景、Mさんの写真とともに記念撮影しました。
帰りはほとんどが下りです。樹林帯に入るまで圧倒の景観が続きました。剱岳も見ることができました。行きは見えなかった景色を楽しみ、折立に到着しました。
アルプスの景色に出会うことができ、とても楽しい、心温まる山行でした。(INA)
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