分水嶺:馬返し〜権兵衛峠
- GPS
- 05:28
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 989m
- 下り
- 647m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
自宅1300≒1400狛江(実家)1900≒調布IC≒境川PA≒諏訪湖SA≒2206伊那IC≒≒2245権兵衛峠(車道・トイレ有り、チャリデポ)≒2310奈良川林道起点ゲート(車中泊) 【復路:2011/08/14】・・・中央道は断続的に渋滞あり 権兵衛峠(車道・トイレ有り、チャリ回収)1053∞1105分岐∞1110奈良井林道起点ゲート1125≒1142奈良井ダム≒1148道の駅奈良井・木曽の大橋≒塩尻(五一ワイン、ロゼ4本調達)1225≒塩尻IC≒1500石川PA1510≒高井戸IC≒1625自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・権兵衛峠(日本百名峠)にまず自転車(ママチャリ)をデポ。木曽側から峠までは舗装道路だが、伊那側は通行止め。 ・奈良井林道は車止めゲート(峠への分岐から1km弱)が閉まっていたので、手前の広場に駐車して車中泊。 ・ゲートを越えて山に入ってからの方が奈良井林道の路面は綺麗な気がした。 ・林道から登山道に入るところには立派な円柱の道標あり。(その手前には道標は一切ない) ・コース全体を通じて南アルプス南部を思わせるような気持ち良い樹林帯でコケなどが美しい。 ・馬返しから北への縦走路(中央分水嶺)は、行政境界に忠実に道がつけられている。やや笹が邪魔をしているところもあるものの、迷ったり藪こぎをするようなところは無かった。 ・烏帽子から権兵衛峠の間にはジャンボカラマツ(森の巨人たち100選)もあって、この区間は道も広くなり、笹も刈られていてハイキングコースとして整備されている。 ・静かな山歩きが好きな方にはお薦めのコースと言えそう。 |
写真
感想
ここしばらく一般登山コースばかりを歩いていたので、このお盆週末は本来の自分らしくちょっとマイナーなところを歩きたいと思って、ライフワークの中央分水嶺踏査を実施。4月16〜17日に到達した権兵衛峠(日本百名峠)の南側を歩く。夏道があるらしいことは確認していたが、ヤマレコにはひとつも記録がない(!)区間だったので、詳しいことはわからず、藪こぎ(夏の!)も多少覚悟して出かけて行ったが、結果的には歩きやすい道があって、楽ちんだった。
・前日に狛江の実家に立寄ってお盆の挨拶をし、夕食をごちそうになってからそのまま出発し調布ICから中央道に入る。下りより上りの方が渋滞している様子。
・伊那ICで下りてすぐ近くのスーパー(23時まで開いている)で食料を調達。国道361号線の権兵衛トンネルを抜けて木曽側から立派な車道を登って権兵衛峠にまず自転車(ママチャリ)をデポ。(伊那側は通行止め)
・この峠道は、どうやら暴走族(失礼!)の若者たちが運転技術を磨くために夜間に利用しているらしく、スポーツタイプの車が10台余り集結していた。最初は峠で一夜を明かそうかと思っていたのだが、こんな様子だったので、峠道を下って(さらにスポーツカーは増えていました・・・)、奈良井林道方面に入って進むと車止めゲート(峠への分岐から1km弱)があって閉まっていたので、手前の広場に駐車して車中泊。
・やや寝坊して当初予定より半時間ほど遅れてにスタート。明るい渓流沿いの林道はゲートの手前よりも先の方が路面が綺麗な感じだった。林道の途中から西駒山荘が良く見える。また、右手には懸案の山の一つである大棚入山がでかい。
・林道から登山道に入るところには立派な円柱の道標あり。ここでショートスパッツをつけていると、下から車が登ってきて、そのまま通り過ぎて行った。
・登山道は多くの人が歩いている様子はないものの、道形はしっかりしていて不安はない。コース全体を通じて南アルプス南部を思わせるような気持ち良い樹林帯でコケなどが美しい。この時期でも涼しくて助かった。縦走路に出る手前でとその直後に北アルプス方面が綺麗に望める場所があった。手前の鉢盛山を中央に左側に槍穂、右側に常念が指呼できる。
・駒ヶ岳への縦走路に出て左に行けばすぐに馬返し。ここで小黒川から登ってきた単独行者の方と会う。日帰りで駒ヶ岳を往復するとのことでした。
・馬返しから北への縦走路(中央分水嶺)は、行政境界に忠実に道がつけられている。やや笹が邪魔をしているところもあるものの、迷ったり藪こぎをするようなところは無かった。基本的に木陰の中なので、涼しい。
・烏帽子(1898m峰)は手前の分岐から外れていて奥にある。深い樹林帯の中の山頂からは展望は得られない。分岐付近も気持ちの良い樹林帯でテントが張れそうなスペースもある。
・烏帽子から権兵衛峠の間にはジャンボカラマツ(森の巨人たち100選)もあって、この区間は道も広くなり、笹も刈られていてハイキングコースとして整備されているようだ。ジャンボカラマツは樹高が34mとのこと。推定樹齢250年。下の方はそれほど大きい印象ではないのだが、見上げると途中から枝分かれしていたりして、迫力を感じる。また、ジャンボカラマツまでの手前には、「絆のカラマツ」というのもあって、夫婦的に幹がからんでる仲良しさん。
・権兵衛峠は4月17日以来。その時は水場が涸れていた(水を引くパイプが外れていたのか?)が今回は、冷たくて美味しい水がコンコンと流れていました。すぐ近くに伊那用水の歴史的遺産(埋樋)も見学できるようになっている。
・峠から北側の送電鉄塔を越えて車道にまで出て、そこにデポしてあったチャリを回収。舗装道路をママチャリで爽快かつあっという間に下山。途中でツーリング自転車(かっこよくて高そうな自転車)に乗って登ってくる人1名にすれ違いました。
・最後は1km弱の砂利の緩い登り道をチャリで戻って、駐車してあるゲートのところまで。地元の監視員のような人が軽自動車で来ていて、「練馬ナンバーなので、都会から来た釣り人かと思った」とおっしゃっていました。この辺りは禁漁区ですが、悪い輩がいるようです。今回の山歩きの話をしたら、「良いところを歩いて来たネ!」と誉められちゃいました。
・帰りは、奈良井宿側に下りて、塩尻に寄り、五一ワインにて一升瓶のロゼを4本調達。塩尻ICから中央道に乗って、やや渋滞気味の高速で明るいうちに帰京。
この山行の結果、中央分水嶺(北は荒海山まで)と中央アルプスの主脈(南は摺古木山まで)とが「あしあと」で繋がりました。中央分水嶺の南(西)側は、この先の「茶臼山〜大棚入山〜姥神峠」など宿題(未踏区間)がまだまだ残っています。
コメント
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nomoshinさん、はじめまして。
権兵衛さんの苗字は「古畑」だと思いますよ。
すいません、峠のふもとに住んでる地元民なもので、気になりまして。
自分らも2年前に峠へのみちを歩きましたが、ジャンボカラマツへの下り口あたりで、すごい量の熊の糞を見ました。歩きやすいわりに人がいないので、熊が登山道を闊歩していそうです。
8rukiさん、権兵衛さんの苗字についてのご指摘ありがとうございました。大変失礼しました。訂正しておきました。
伊那が地元だとすると、西にも東にも駒が見えるわけでしょうし、羨ましく感じます。北アルプスよりもずっと静かでしょうし…
それにしても、やはり熊が闊歩しているのですか。鈴は持ち歩くようにしていますが、どれだけ効いているのやら。これからも気をつけて歩くようにします。
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