記録ID: 6004058
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
中央アルプス主稜線全山縦走
2023年09月11日(月) ~
2023年09月17日(日)
- GPS
- 141:10
- 距離
- 64.0km
- 登り
- 5,518m
- 下り
- 5,659m
コースタイム
2日目
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 4:15
3日目
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 10:55
4日目
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:00
5日目
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 6:45
6日目
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:25
13:25
天候 | 9/11 晴れのち雨 9/12 晴れ 9/13 晴れ 9/14 晴れのちガス 9/15 ガス 9/16 ガスのち晴れ 9/17 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:タクシーで伊那市駅前まで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※LのFBの抜粋です。 9/11 皆12:05新宿発のバスに乗り、16:30頃飯田に到着。最後の下界飯のラーメンで鋭気を養う。17:30に予約したジャンタクで大平に向かう。今年は運良く道は開通しており問題なく大平に着いた。林道は、はじめ20分くらいは舗装されていたが、その先は未舗装だった。雨により初っ端からビショビショ。自然園休憩舎の小屋は10人くらい寝られる。何故か鳥のフンが落ちていたが、端っこだったので見なかったことにしよう。 9/12 体操をして出発。何年かぶりに復活させた秋合宿がうまくいきますように…! 道は整備されていた。少し雲はあるが、晴れていて早速景色がよい。直登分岐あたりで何回か渡渉があった。水量豊富で、今回は水には困らないだろうとほっとする。摺古木山展望台は景色良好。中アの稜線がよく見えた。このあたりから道が悪くなり、踏み跡はあるが所々藪のようになっていた。一応摺古木山で写真を撮る。笹を掻き分けたりしていると、あっという間に安平路山避難小屋に到着した。ロフトもあり、電波も入るなかなかの小屋である。水場は小屋先のコルから北に5分。水量豊富。 小屋ノートを見ると、なんと3日前まで慶応ワンゲルが滞在していたことが発覚した。夕日を見つつ、無料版Spotifyを聞きつつ、就寝。明日は根性日。 9/13 天気予報が好転し、今日は午後も晴れそうで、テンションが上がる。薮入りは安平路山だが、そこまでも半藪らしいので小屋で藪装備にして出発。 前情報通り、踏み跡はあるが笹が生い茂っていた。安平路山はイモピークで、何故200名山なのか分からない。ここで真の薮入り。安平路山からの下りはトップ2組体制で、角度を切りつつ踏み跡をたどれば難しくない。さっきまでの半藪とさほど変わらぬ薄さで、さくさく進む。浦川山からの下りは尾根が少し曲がっている。トップたちは忠実に下り、最後左にトラバース気味になった。袴腰山へは、警戒していたほどの濃さではなく、サクサクラッセルで突破。奥念丈へも似たような登りで難なく突破。 山頂は刈り払われていて、この先も道なのではと期待が膨らむ。進んでみると、案の定さっきよりも踏み跡が濃く、刈り払いもそれなりにされていて歩きやすかった。結局、ひたすらの登りが一番のネックとなる体力系藪漕ぎであった。南越百山で藪抜けその一、お疲れ様。普通に皆バテバテだ。山頂は真っ白な風化した花崗岩の砂利で覆われていて、独特な雰囲気がある。晴れていて景色も良く、達成感がすごい。天気を調べたり、明日の檜尾小屋に予約を入れたりしてしばしたるみ。この季節、少し止まっているとすぐ寒くなる。もう山は秋なんだな。 話し合いの結果、疲労度合いをみて、今日は小屋跡に降りずに可能であれば分岐でサイトしてしまおうということになった。しかし、実際に分岐に行くと全くテントを張れるようなスペースはない。諦めきれず先を偵察すると、越百山の先のコルにいい感じのスペースがあるではないか。道のど真中だが、平日で登山客はいないし良しとする。 水汲みをしてから、取り敢えず越百山はスルーしてサイト地に雪崩れ込む。今日は今日とてよう頑張った。景色がいいので外でサイトしていたら雨がぼつぼつ降ってきた。やばい!!急いでテントを立てたが、結局すぐに止んでくれた。明日は長い長い道歩き。 9/14 朝外に出ると星がよく見えた。快晴である。南アの方がうっすらと赤く染まっていき、大変綺麗だった。めちゃめちゃ寒い。 仙涯嶺はずいぶん近く見えたが、いざ行ってみるとざれた急斜面で意外と時間がかかってしまった。その後は急な岩場を下ったり上がったりする。鎖が要所要所にあるので通過に問題はない。南駒ヶ岳まで行きたかったが、ひとつ前のピョコで三年会がたるみの実力行使にかかっていた。まあ、時間なので許そう。南駒ヶ岳に着くと、行く先々の峰々や、南アの勇姿、歩いてきた稜線に、御嶽山など360度のパノラマが広がっていた。もちろん長だるみ。 その後は歩きやすい道で、爆走する。まきまきで空木岳に到着したが、直前に突如沸き立ったガスによって辺りは真っ白。ありゃ〜…。100名山なので一応写真を撮る。その後の下りはなかなか急な岩場でペースは上がらない。浮き石もあってかなり気を使う。さらに、木曽殿小屋を越えると今度は激しい急登となり、膝にさらなるダメージが加わった。ガスは一向に晴れない。檜尾小屋が遠すぎる。 檜尾岳からしばらく尾根を下ると檜尾小屋に着き、受付をした。テントが大きいので三区画使わせてくれた。有難いです。水場も5分ほどで綺麗。トイレは自分で袋をセットして毎回捨てる方式で、匂いもなく快適。まとめると神の小屋である。たっぷり宴会をして、就寝。明日、天気がもつといいのだが…。 9/15 ガスが濃くて暗そうなので、出発を15分遅らせた。出発直前になると、ガスが少し晴れて景色が見える。今日は遅い時間になるにつれ天気は崩れるので、早く行こう。 檜尾岳から下っていると、西側に逆三角形に光が集合する不思議な光学現象がみられた。何か名前は付いているのだろうか。濁沢大峰への登りから霧が沸き立ち、辺りは再び真っ白になってしまった。西からの風がえらく冷たい。おまけに極楽平辺りではポツポツ水滴が吹き付けてきた。この辺りで雷鳥に出会った。かわいい。 三ノ沢分岐を過ぎると、いよいよ宝剣岳の岩場である。幸か不幸か、ガスで高度感はないが、落ちたらヤバそうな箇所が連続する。もちろん鎖が付いているので、慎重に行けば問題ない。岩場は待ち時間が多く、後ろを歩いている上級生は体が冷えきってしまった。たるんだら悪化しそうなのでロングを切る。宝剣岳山頂は、展望ゼロ。岩をよじ登れば山頂標があるのだろうが、今回はパス。しばらく下ると尾根が広くなったのでたるむ。ここから頂上山荘へと至る道は歩きやすい。頂上山荘で受付を済ませ、テントを張る。やっと暖まれる!水は蛇口からダバダバ出た。 しばらくすると日が差してきた。外を見ると、少し霧が晴れ山頂も見えている。これは行くしかない、ということで皆テントを飛び出して木曽駒ヶ岳山頂へ向かった。L中心に他の登山者からの怪訝そうな視線を浴びていたのは、面倒くさがってサンダルで登っていたからである。だだっ広い山頂には沢山の観光客がいてもはや下界。ガスもまた濃くなってしまったので、諦めて下りることにした。途中雷鳥の鳴き声をきいた。グェェェ、みたいな感じ。 まだ時間もあるので、Lが石を積み上げて遊んでいると、他の皆もやりはじめた。ストーンバランシングというらしい。かなりの集中力を要するが、不自然な形に積み上がると楽しい。かれこれ30分くらい遊んだだろうか、辺りは枯山水状態になっていた。 9/16 夜はとても寒かった。外に出るとガッスガス。快適なトイレで用を足し、パッキングを済ませ、ワンチャンスにかけて山頂に向かった。晴れそうで晴れない。30分粘ったが、結局景色は見られなかった。こういう日もあるさ。 気を取り直して出発。1ピッチほど歩くと突然霧が晴れ、パッと絶景が目に飛び込んできた。見渡す限りの雲海である。飛行機に乗っているような気分だ。その後も歩きやすい道をブラブラする。今日のテーマは「なぜ安平路山は200名山に選ばれたのか」。分岐で空身にし、将棊頭山へ。かなりいいピークだった。南ア、木曽駒、御嶽山…、全部見える。西駒山荘を過ぎると、木が高くなり下山の雰囲気に一転した。茶臼分岐を過ぎると斜度が増す。がしがし下り、大樽避難小屋に到着。10人くらい寝られそう。トイレもあった。ここで藪装に切り替える。 馬返しまでは道で、その後もしばらく道を行く。看板があるところで薮入。踏み跡がしばらくあったが、次第に薄くなって分からなくなってしまった。肩丈の笹藪を漕いでいく。決して濃くないが、グネグネしていてなんか嫌な感じの藪だった。1916横pへは東側の巻き道を使った。歩きやすかったが、病気にかかったと思われる笹が所々にあった。通過すると謎の粉が舞って、皮膚に触れるとチクチク痒い。今まで味わったことのない不快感に、皆若干萎える。1916横p手前のコルでたるみ。 1916横pへは、踏み跡が現れ快調に飛ばす。その後も踏み跡があり、爆速で1928pに着いてしまった。その後も踏み跡がしっかりあった。烏帽子はヤマレコの踏み跡を見たところ、頂上に行かずに少し手前の尾根を下る方が良いと分かった。実際、右折点にはピンクテープと踏み跡があり、イモらずにいけた。相変わらず踏み跡は続くが、次の左折点は地図よりも少し東側だった。尾根に乗ったところでたるみ。1674先のピョコを越えると、踏み跡はいよいよ道と呼ぶにふさわしい様相を呈するようになる。ほどなくして権兵衛峠に到着。藪抜け写真を撮る。しばし車道を歩くと今日のサイト地、経ヶ岳登山口に到着した。20台ほどの駐車スペースがあり、広げ放題という感じ。一瞬雨が降りかけて急いでテントを立てた(前にもあったような…)が、すぐに止んで事なきを得た。男子トイレはスズメバチの巣がある。トイレの蛇口で水は汲める。やったあ、水道水だ!しかしこの喜びはすぐに恐怖へと転じる。ボウフラ的な虫が見つかったのだ。Lも確認すると、いる、一匹いる!!その後は皆、水を飲む前にポリの中を目視で確認することで対処した。秋合宿も明日でいよいよ最終日。経ヶ岳は山頂にも木が生えていて、イモピークのようだ。それを聞いて皆少しがっかりしていたが、無駄に期待するよりはましである。夜は標高が低いからか、なかなかに暑かった。 9/17 空は雲ひとつなく、期待が高まる。昨日の話し合いで打ち上はしゃぶしゃぶに決まったので、それを楽しみに登っていく。僅か2.5pで山頂に着いてしまった。山頂は木が切られており、眺望がいい。前々から下げて下げまくっていただけあって、L含め意外にもいいピークであったことに歓喜した。集合写真を撮って、いざ下山。このペースならしゃぶしゃぶは昼の部にギリギリ間に合いそうだ。見晴らしの湯からのバスの時間も考慮すると、かなり急ぐ必要があり、爆速で飛ばした。特に七合目以降はもはやトレランの速度で下っていく。努力の甲斐あり、10時前には下山。よく頑張った。 |
写真
感想
夏に色々なことがあって、山に入ること、そして縦走することに飢えていた自分だったが、好天に恵まれ、中ア主稜線縦走という濃い1週間を過ごすことができた。達成感は大きいし、何より楽しかった。
Lをはじめとして、隊の皆に感謝。
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