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Yamareco

記録ID: 128141
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

杓子山・鹿留山・石割山・大平山

2007年12月08日(土) [日帰り]
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GPS
06:20
距離
18.5km
登り
1,342m
下り
1,300m

コースタイム

役場前バス停 09:00
鳥居地峠   09:20
高座山    10:00-10:05
杓子山    11:00-11:05
鹿留山    11:30-11:40
立ノ塚峠   12:20
二十曲峠   12:55
石割山    13:20-13:30
平尾山    13:50-13:55
大平山    14:20-14:25
花の都公園  15:20
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2007年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
富士吉田駅 08:40-(富士急バス)-09:00 役場前バス停
(帰り)
花の都公園バス停 15:57-(富士急バス)-16:23 富士吉田駅
コース状況/
危険箇所等
●役場前バス停〜鳥居地峠〜高座山〜杓子山
特に問題のない道ですが、土の露出した急斜面の登りが多く、霜解けの影響が出るこの時期は滑りやすかったです。逆方向に下る場合は転倒注意でしょう。

●杓子山〜鹿留山
歩きやすい尾根道でした。なお、鹿留山への分岐点となる子ノ神の小ピークが、このルートの最高標高点となります。

●鹿留山〜立ノ塚峠
約400mほど、割と急な下りが続きます。段差の大きな箇所も多くて、足元注意でした。

●立ノ塚峠〜二十曲峠〜石割山
立ノ塚峠周辺で少し進路について迷う局面があったほかは、概ね歩きやすい道でした。

●石割山〜大平山〜花の都公園
ほとんどハイキングコースで、安心して歩けます。ただし木段が多いのが難点で、しかもこの時期はぬかるんだ箇所が多く、あまり気持ち良くは歩けませんでした。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

富士吉田駅から内野行きのバスに乗って、役場前で下車します。
来た方向に少し戻ってから、学校脇の細い道に入って北上すると、前方にはこれから向かう高座山のカヤトの尾根や、その中を進む道が手に取るように見えてきました。
いくつかの分岐を地図を頼りに通過して、道が登り気味になると、あとは道路脇に時折別荘を見ながらの1本道となって、鳥居地峠に到着です。ここまで来て初めて、高座山への標識が現れました。

鳥居地峠を右に折れて、未舗装の林道をしばらく進んでから、ようやく登山道に入ります(入口に標識あり)。
すぐに草原状の見晴らしの良い尾根となり、1116mピークに立つと、裾野から山頂までの全容が間近に迫る富士山の雄大な姿に圧倒され、右手には南アルプスの一部も見えてきます。
しかし気持ち良く歩けるのはこのあたりまででした。

やがて行く手に見上げるような急斜面が立ちはだかって、しかもそこを直線的に登らされるようになります。
砂礫でボロボロの地面は脆く、ただでさえ足場が安定しない上に、霜解けの地面がヌルヌルと滑って困難な登りとなっていました。
この日、霜の影響は比較的小さかったので何とか登れましたが、もっと寒暖差の大きい日などは相当に登りにくくなりそうですし、下りならばかなり難儀するでしょう。

急斜面は途中で一旦は収まりますが、頂上直下で全く同様の光景が再現されると、こちらのほうがより急で、補助ロープが下がっている程。
途中まではロープを使わずに頑張って登っていたものの、最後はロープにすがらざるを得なくなりました。
高座山に着くと、そこは誰もいない静かな頂上です。標識が立つだけでベンチはなく、何かの標石に腰掛けて小休止していきます。
富士山は相変わらずの勇姿を見せていて、南アルプスはより広い範囲が見渡せるようになってきました。

高座山から杓子山へ向かうと、しばらくは岩っぽい小突起をいくつも越えていくのが少々煩わしい道でした。
大ザス峠で林道に出合った後は、比較的傾斜の急な斜面で200m以上を登り詰めていきます。登るにつれて傾斜が強まる上に、高座山の手前と同様に砂礫で滑りやすくて神経を使わされます。頂上直下では、やはりロープの下がる急坂となりました。

杓子山の頂上に着くと、2組あるテーブルとベンチがちょうど先客に占拠されていて、地面も霜解けでぬかるんでいるので、仕方なく立ったままで休んでいきます。
少し雲が出始めていて、富士山はいつの間には裾野が雲に覆われています。まだ見えていた頂上も、ここで見るのが最後となるのでした。
でも南アルプスはかなりの部分が見えていて、さらに右にある三ツ峠などは、まだきれいに晴れているようでした。

杓子山と鹿留山の間は、アップダウンの少ない歩きやすい尾根道でした。
小さなコブをいくつか越えた後、少し大きく登るとそこが子ノ神の小ピーク(標識なし)で、そこを過ぎるとすぐに鹿留山への分岐点となります。
鹿留山よりも現在いる子ノ神のほうが高くて、ここがこの日のルートの最高標高点です。実際にここからは鹿留山がやや低めに見えていました。

子ノ神から分岐道に入って、鹿留山を往復します。頂上は樹林の中で展望はほとんどありませんが、木々が葉を落としたこの季節は明るく、人工物は標識のみという好ましい雰囲気でした。
周囲の雲はさらに増えてきていましたが、辛うじて最後の陽射しが注がれていて、適当に木の根に腰掛けて休んでいる間、シャツ姿でも寒さは感じませんでした。

分岐点まで戻って、立ノ塚峠へのルートに入った途端、かなりの急坂に突入しました。段差の大きな箇所が多く、所々に岩も露出していて要注意です。
約200mを一気に下ると、一旦タキ沢の頭でひと息つけますが、それも束の間、その後はまた急降下が続きました。
岩がなくなって土の急斜面になると、今度はそれが滑りやすくなって、所々でローブが下がります。さらに約200mを下り続けて、やっと急坂が収まると、すぐ先が立ノ塚峠でした。

立ノ塚峠は四辻となっていて、登山道は林道を横切って直進するだけなのですが、ここでは道標の示す角度が曖昧でやや進路が分かりにくくなっていました。
広くなった道を少し進むと、地形図にも登山地図にもない分岐に出て、標識もないので少々戸惑いますが、コンパスで方位を確認してやや登り気味の右の道を選択します。
やがて車道のようだった道も、幅が狭まっていき、ピークに達して左に折れる地点にはやっと道標があって、この道が正しいことを確認できました。
ここでは、道標の地点で登山道を外れて僅かに右手に登ると加瀬山(1275m)なのですが、そこには標識類などは一切ありませんでした。

その後は緩やかに登り下りする道を、落ち葉を踏みしめて歩いていきます。1217.4mの三角点を過ぎると、やや大きく下って、舗装道路が延びてきている二十曲峠に出ました。
ここには広い駐車場や休憩用のあずま屋などがあって、駐車場には何台もの車が停められています。
中にはこの峠だけを目的に訪れたらしい軽装の人も見られましたが、ここから見る富士山はもすでにほとんどが雲の中に隠れてしまっていました。

二十曲峠からは、送電線の下をなぞるようにして石割山へ登っていきます。特に急なところもなく、一定の調子で淡々と変化なく登っていけば頂上に着くような、そんな道でした。
ただしほぼ全区間、登山道のすぐ右手に植生保護柵が続いていて、送電線の存在と合わせて自然の中にいるという感じが希薄なのが少々残念な感じです。

石割山への登頂は約1年ぶり2回目となりました。前回はまだ秋のハイキング日和の時期で人が多かったこの頂上も、12月に入ったこの日は、ご夫婦と見られる1組が食事をしているのみ。
陽射しがない中で少し風も出てきて、じっと座っているとやや寒くなってきたので、ここでフリースを着用しました。
すでに空一面を覆い尽くした雲ですっかり展望は失われていて、山中湖とその周囲の山々を辛うじて見渡せる程度でした。

石割山から大平山方面への道は、登山道というよりはハイキングコースのようでした。途中から東海自然歩道も合わさってくるので、良く整備されています。
が、霜解けによるぬかるみが多く、長池山に至るまでのかなり長い間、そのぬかるみに頻繁に悩まされました。

はじめの平尾山までは、概ね穏やかな道ですが、背の高いササの中を通る箇所が多くて何の景色も見られず、歩いていてあまり楽しい道ではありませんでした。
平尾山の先では、長い木段を延々と下って、鞍部で別荘地をかすめると、今度は木段の登りに変わります。
以降、斜面という斜面にはことごとく丸太の階段が出現し、階段のない平坦な区間になれば、例外なくぬかるんだ道との格闘が待っているという繰り返しでした。
起伏が激しい訳でもなく、見晴らしも良い道なのに、気持ちよく歩ける区間がほとんど無かったのは残念です。

大平山にはあずま屋のほか数脚のベンチがあって、穏やかな季節であれば訪れる人も多いのでしょう。
あずま屋のベンチに座って休憩しますが、悪いことにここは湖方向からの風の通り道のようで、終始冷たい強風が吹きすさんでいます。
せっかくの眺めを諦めて河口湖に背を向けて座っていても、凍えるような寒さで、長居はままなりません。すぐに休憩を切り上げて行動再開となりました。

大平山の先では、登山道と車道がほぼ並走するようになります。ピークを巻いている車道のほうが楽に歩けそうですが、東海自然歩道の標識がピーク越えの登山道を示していますし、ここはあくまで登山道を歩き通すことにしました。
飯盛山と長池山のピークを相次いで踏んでいき、少し下ってすぐの分岐点で稜線を離れて、花の都公園を目指して右へ折れます。
その後も長い丸太段の下りが続きましたが、人の通り道となる丸太の中央部が低く平らに削られていて、普通の階段と何ら変わりなく歩けるくらい、足運びが楽でした。

別荘地を抜けて開けた場所に出ると、前方に公園の建物が見えてきます。
バスの時間にかなり余裕を持って下ってきてしまいましたが、都合の良いことに花の都公園は12月から3月半ばまで入場無料となっていました。
花の少ない時期ではありましたが、おかげで溶岩樹型を説明する展示館などを見学しながら、退屈せずにバスが来るまでの時間を過ごすことができました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_10_12/mt2007_10_12.html#20071208

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