Trans Japan Alps Journey Part4 中央アルプス(木曽駒ヶ岳・空木岳)
- GPS
- 53:58
- 距離
- 38.4km
- 登り
- 3,264m
- 下り
- 3,438m
コースタイム
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:18
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:13
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 6:32
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
1日目 10/7
Trans Japan Alps Journey、アルプス縦断の旅は北アルプスを越えて、大正池まで到達した。
本来であれば、中央アルプスへのロードを歩くのが順当だが、雪が来る前に、中央アルプスを進めたいということで、間をとばして、今回、木曽福島から入山して、駒ケ根に下りることになった。
家を出て、バイパスにのったら、嫌な予感。靴を忘れている。
靴がなくては始まらないので、取りに戻って再出発。高速に乗る前で良かった。
八ヶ岳SAで3:30まで仮眠。そこから日義木曽高原の道の駅まで1時間少しで着く。
広くて設備が充実した道の駅だった。
ヨーグルトやパンを朝食にとって仕度。心配していた雨はあがっていた。やった〜。
ルートは福島Bコース。道の駅の裏から登山口へ向かうと企業の保養地街だった。
天気は回復していくと思ったら、そのうちに弱雨。仕方なく、あわてて合羽を羽織る。
なつかしのアニメ、アラレちゃんの歌をなぜか口ずさむと、なんと沿道に「ペンギン村」という店がある!偶然に驚く。
スキー場の駐車場を経て、登山口。出発してから2時間ほどで登山口へ着。7km、300mほどの登りだった。
朝一は体が重たい。
登山口からしばらく林道で、渡渉するまでの間、むかでのような形の白い虫がたくさんいる。
足を置くところ、どこにでもいて気持ち悪い。沢を渡ったら見なくなってほっとする。
2000mくらいのところまで、わりと急登が続く。
見てきた予報では9時まで雨マークだったので、雨が止むことを期待したが、一時的に日が出ただけで
終始霧雨。
one-hunterさん、ストックでカバーするも体調がすぐれず、苦しいとのこと。
7合目避難小屋で昼休憩。しばづけ・ゆかり、鮭のおにぎり。小屋はきれいだった。
ここで福島Aコースと合流する。
一時的に霧が晴れると、向こうの山の赤や黄色の紅葉が見える。登山道沿いも紅葉で明るい。
苦しい登りながら、ゆっくり、それでもがんばる。
8合目手前に山姥岩。奇岩の世界だった。岩の間を抜けながら足を進める。
期待と裏腹に霧雨は一向に収まらない。8合目の水場を過ぎると稜線が見え始める。
岩くずの中に整備された道を登って行くと、小屋が見えた。
苦しい登りだったが、今日の行程を終えてホッとする。
玉ノ窪小屋。小屋に入ると管理人さんがストーブをつけ、お茶と甘い梅でもてなしてくれた。
座敷の広い小屋だった。後から後から、5〜6パーティが到着。
ストーブは1パーティーに1つずつくらいつけてくれ、濡れたものを乾かすのにとても助かった。
靴も別で乾かしてくださった。着替えて温まるとストレッチして体を癒す。
早々にアルファ米とカレーで夕食にする。
周りの夕食の準備がごたごたしている中、早々布団をひいて就寝。
すぐに眠ってしまったようだ。
2日目 10/8
昨夜は、消灯前、周りが食事の支度をする中寝たにも関わらず、明るいのや音も気にならず、
よく眠れてしまった。
one-hunterさん、夜、頭痛がして薬を飲んだそう。朝には治まったが、心配だ。無理はしてほしくない。
4時に起きて、土間でお雑煮を作って朝食。5時過ぎに小屋を出発する。
昨日の雨は収まる。登っていくと、雲海の景色が広がる。
乗鞍・御嶽を見ながら、木曽駒山頂を目指す。よく眠り、体がすっきりしている。
雨上がりの快晴。気持ちの良い空気。明るい朝日をあびて気持ち良く歩く。
宝剣岳山頂の岩、丸くて手がかりがなく、足も届かないたかさ。
one-hunterさんに手を引いてもらって岩の上によじ登る。
狭い岩の上になんとか2人、しゃがんで対岸から記念撮影してもらう。
one-hunterさんは立ち上ってみたが、やはり、ふるえながらで、怖かったそうだ。
山頂でしばらく景色や地図を見てのんびり過ごす。ロープウェーの駅が見える。
南アルプスも良く見えて、甲斐駒・北岳・塩見・・・と順番に呼ぶ。聖もわかる。
景色を堪能したところで、下って極楽平へ。そこで定番のストレッチをして体をほぐす。
背中が伸びて極楽気分。極楽平からしばらくは平坦でゆったりした気持ちで稜線歩きができた。
木曽殿山荘を予約した際、玉ノ窪からだと長いので遅くなると言われたが、
コースタイムと自分たちのペースでは、ゆっくり行かないと、小屋に早く着いてしまうことが予想され、
ゆっくり歩いて、休憩も多くとることにした。こんなふうに時間に余裕をもって過ごすなんて初めてかもしれない。下山しなくてもいい、稜線でのんびり過ごせる贅沢な山タイム。
極楽平は三ノ沢岳への分岐でもあり、近くですぐに行けそうに見えたが、
空木方面へ歩きながら角度を変えて見ると、大きな山だった。
駒ケ根方面の斜面に陽が当たると、黄色い紅葉が輝いて美しい光景となっていた。
檜尾岳に10時前に着き、座ってのんびり休憩したが、昼休憩には早いので、熊沢岳で昼休憩することを
目指して先に進むことにした。檜尾避難小屋はドーム型で尾根に箱をちょこんと載せたように見えてかわいらしい。
ルートは岩場のアップダウンが続き、大滝山は気づかずに通過。熊沢岳に11時過ぎに到着。
1時間と決めて、のんびり過ごす。いつものパン、いつものおいしさ。がっしりして、食べ応えがある。
あんこの甘さ、フルーツの酸味と甘味、今日もおいしい。手作りの最高の行動食。
お湯を沸かしたり、いつになくのんびり。先を急がなくていいので気持ちがラク。
地図を見ながら、パート靴終わった大正池から、今回スタートの地まで、どういうルートでつなげるかを
相談する。徳本峠〜しまじま、奈川渡ダムを経由するルートを2回でつなげるプランに落ち着く。
休憩しているうちにガスに覆われ、12時半ごろまで休んだところで再出発。下って、東川岳に登り返して
またピークを越えて下ると宿泊地、木曽殿山荘となる。時折ガスがきれて見える紅葉がきれいだった。
先々週の北アルプス、先週は南アルプス、今週は中央・・・と、毎週、一級品の山旅。すばらしい稜線を歩いている幸せをあらためてかみ締めて歩く。
14時に小屋に着。2階は大広間となっており、ザックは棚に置き、寝る場所は食事後に案内するというスタイル。水は小屋から片道9分のところへ汲みに行くように言われる。
水の提供がないのか〜、そしてしっかり遠い。水を確保した後、着替えてストレッチしたり、お茶を飲んだりして夕食を待つ。
歩きながらの話題で夕食予想しハンバーグかコロッケをあげたが、結果はハズレ。
献立は山菜ごはん、おでんなど。おでんとは考え付かなかった。温まる献立だった。
食事が終わると、布団が敷かれ、2枚に3人のスペース、掛け布団は1枚もらえた。
消灯より早く布団に入ったものの、今日はすぐに眠くならず、置いてあった鈴木みきさんの漫画を読んでみる。
この日は暑くて、ダウンも要らず、靴下を脱いで、布団から半分体を出すほどだった。
3日目 10/9
4時過ぎに起床。周りの行動も空木に登って、下山するだけなのか、早くしたくをする人はほとんどいない。
トイレに外に出ると、うっすら星、月が光っていた。
5時の朝食後、すぐに仕度して5:35出発。風が強い。ゆっくり一定のペースで登る。
雲海の向うに御嶽。雲から頭を出して独立峰の美しい印象的な山容だ。
第一ピークに上がる間に日の出となり、山肌が赤く照らされる。美しい朝の風景を味わう。
天気に恵まれて、すばらしい景色を味わうことができた。
登って体が温まると、体感温度はちょうど良い。
小屋で朝食時に管理人さんがルート解説、注意ポイントを話してくれたのが参考になる。
先に説明を聞いたことで用心できて助かった。
花崗岩の山でくさり場が多数だった。
空木の山頂では岩の上でバンザイ。どの方向もすばらしい景色が広がっている。
さらに南部方向に続いている山の連なりも良く、もっと行きたくなった。
南アもくっきり見える。
しばらく景色を味わってから、池山尾根を駒ケ根に向かって下る。
紅葉、雲海、空、南アルプスの山々・・・良い景色を眼下に気持ちの良い下り。
駒石という大きな岩に登ってみる。
紅葉を横目に下り、足元も落葉で彩られた登山道。シラビソの林、カラマツの林。
よく整備されて歩きやすいルートだった。
大地獄、小地獄は、はっきりとどこを指しているのかわからなかった。
登山口駐車場を経て、さらに駅を目指して下り、街を歩く。
駒ケ根名物ソースかつ丼も候補だったが、木曽福島に戻る電車の時間の都合上、
お店で昼食を取るのを止めて、駅前のスーパーでお弁当を買う。
駅の切符売場は1人の駅員さんのみの対応で行列。なんとか買って、電車に乗り込み、
お弁当を車内で食べる。長い距離を歩いてお腹が空いていたので、慌ただしく食べる。
すぐに眠くなって、乗り換えの岡谷手前で起こされる。
岡谷・塩尻で乗り換え、原野駅に到着。道の駅まで最後の歩き。
赤い温泉で汗を流して帰る。
次は再び大正池からつなぐぞ〜。
天気の良い3日間、のんびり堪能できたパート検ありがとうございました。
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