聖岳 〜「南」の南へ
- GPS
- 32:41
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 3,600m
- 下り
- 3,611m
コースタイム
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:43
天候 | 8日:晴れ〜曇り 9日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道の状態は非常に悪く、落石が多数有ります。途中車のすれ違いは困難ですので常に待避場所を考えた運転が必要です。 悪天候ですぐに通行止めになるため、出発前に飯田市建設部管理課Tel0265-22-4511(代)内線2715に確認してから出かけた方が良いと思います。 芝沢ゲート駐車場は約50台停められますが、8日早朝には満車でした。1km程下に第2駐車場があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は雪が遅くこのコースには一切積雪や凍結はありませんでした。 聖平小屋は今期の営業を終了し、冬期避難小屋のみ解放されています。 冬期小屋は詰めれば数十人泊まれる広さです。 当然ですが、寝具食料燃料などはすべて持参する必要があります。 トイレは使用可能、水は沢の水が利用可能です。 【芝沢ゲート〜便ヶ島】 自家用車は入れませんが車が走れる舗装道路です。自転車なら通行可能です。 歩くと1時間以上かかります。 【便ヶ島〜西沢渡】 登山道になり最初はやや急ですが、すぐに昔の森林軌道の後でしょうか、緩やかな道が続きます。 一部崩壊地も有りますので注意してください。 西沢渡には有名な人力ロープウエイが有りますが、沢が増水していない限り、簡易橋が有りますので使うことは有りません。 沢を渡るとすぐに大きな廃屋が有ります。 【西沢渡〜薊畑】 廃屋を右から回り込むと本格的な山道となります。 南アルプスらしい深い樹林帯の中急登が続きます。 特に危険箇所は有りませんが一部崩壊地を通る所もありますので滑落に注意が必要です。 植生が広葉樹から針葉樹に変わり、苔が増えてくると稜線は近くなります。 薊畑手前も右手が大きく崩壊していますので注意が必要です。 【薊畑〜聖平小屋】 鹿の食害よけの策の間を抜けて緩く下り開けた場所に出ると聖平小屋への分岐点です。 分岐を左(北)に曲り木道を進むと林の先に聖平小屋があります。 【薊畑〜聖岳】 薊畑から一登りで森林限界を超え視界が広がります。 稜線の道はやや狭い場所も有りますが特に危険箇所は無く、小聖岳に到達します。 小聖岳は展望がよく、特に間近に迫った聖岳南西の大崩壊地が凄い迫力です。 ガレ場の縁の狭い稜線の道からザレ場のジグザグ道となると山頂はすぐそこです。 途中左手に水場がありましたが、すぐに枯れそうで当てにならない感じでした。 山頂は360度の大展望が広がっています。 登り着いた山頂は最高地点のある前聖岳、三角点の有る奥聖岳までは稜線を下って15分程です。 |
その他周辺情報 | 道の駅遠山郷併設の神楽の湯に入りました。 広くてきれい、露天風呂も有ります。 食事もメニュー豊富です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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感想
南アルプス最南端の勇、聖岳は埼玉からアプローチが極端に悪く私にとってはなかなか行けない幻の山になっていました。
(あちこちに幻の山が有りますが(^_^;)
最後に登ったのは20年以上前、赤石岳から縦走して椹島に降りる周回ルートでした。
そのときも光岳は気になっていたのですが、光岳に行くと更に2日かかるため断念しました。
それから何度か光・聖の縦走を企画したのですが、便ヶ島の林道が通行止めになることがしばしば有り、毎回延期して気がつけば20年も経ってしまいました。
便ヶ島は車で入ることは出来無くなり、ややハードルが上がったものの、そろそろ行かないとこのまま行けずに終わってしまう様な危機感があり、今回3連休を利用して行ってみることにしました。
この時期光岳小屋、聖平小屋ともに営業は終わり冬期避難小屋として一部開放されていますので、テント無しで荷物の軽量化も考えたのですが、3連休で混むことも予想されるので頑張ってテント泊にて行くことにしました。
コースは易老渡から光岳に登って1泊、翌日は稜線を縦走して聖平小屋に1泊、3日目に聖岳登頂後下山の連休をフルに活用するプランとしました。
ところが初日は雨の予報。午後から回復に期待して芝沢ゲートまで入ったものの、雨は全く上がる様子は無く困り果ててしまいました。
コースが短く荷物も軽ければ雨の中を出発したのですが、今日のルートは今回の山行中最も厳しい区間、荷物も3日分の食料・燃料がすべて有るため私にとっては相当な重荷です。
この雨の中、光小屋まで10時間近く歩けるか?それでも樹林帯で風が強いわけでは無いので何とかなるか?途中でビバークも有りか?等々色々と考えを巡らせていました。
そして出した結論、「今日は断念し明日朝から登ろう」でした。
登り切れるとは思ったのですが、年齢と単独行で有ることを考えれば、やはり今日は登るべきでは無いでしょう。
雨の中出発する人たちを見送りながら、一旦仮眠し道の駅遠山郷に移動しました。
この日は道の駅の温泉でのんびりして鋭気を養い、夜9時頃に芝沢ゲートに戻って車中泊しました。結局この日は夜まで雨は上がりませんでした。
翌朝4時に起きると月が煌々と照っており好天の様子。一気に気分も盛り上がり元気に出発しました。
1日短縮となってしまった為今回も光岳はパス、聖岳のみ狙う1泊のコースとなりました。
未登の光岳狙いの選択も有ったのですが、数回登った事は有るのですがやはり聖岳を選んでしまいました。
光岳は次回必ずリベンジしたいと思っています。
さて聖岳、伊那谷側から登るのは初めてだったのですが、アプローチは最悪に遠いものの登山道はなかなか歩きやすく、いかにも南アルプスらしい樹林帯の素敵な道でした。
もっと苦労するかと思った薊畑までの急登も意外に楽で、さほど苦労すること無く昼には稜線に登りつきました。
ただ残念ながら天気は悪くないのですが、登るにつれてガスが出てきて遠くの視界が閉ざされてしまいました。
せっかく20年ぶりに登るのですから、赤石岳を間近から眺めたかったので明日朝の好天に期待して、この日は山頂に向かわないことにしました。
聖平小屋は予想通り大盛況、詰めれば数十人は入れる比較的大きな冬期避難小屋がほぼ満員になっていました。
途中殆ど登山者に会わなかったのですが、静岡県側から登ってきた人が多かった様です。
テントもそこそこ張ってありましたが、テント場は余裕たっぷりで水場に近い真っ平らな絶好の場所を確保できました。
快適なテントで午後は昼寝、頑張ってテントを背負ってきた甲斐が有りました。
夜になると驚くほど明るい月が出てきて、明日の好天を約束してくれている様でした。
翌朝は日の出前に出発しようと思ったのですが、テントの撤収やトイレ待ちで時間を使ってしまい、明るくなってからの出発になりました。
薊畑で荷物はデポし、雨具や食料など最小限の荷物にして山頂へ、荷物が軽いと急な登りも苦にならず1時間40分程で山頂に立ちました。
長年待ち望んでいた山頂は予想以上でした、目の前の赤石岳の大きさ!やっぱりここは赤石山脈なんだなぁと改めて実感しました。
今朝の好天に賭けて昨日登らなかったのが大正解でした。
この時期としては風も弱く快適な山頂は立ち去りがたく結局30分近く長居をしてしまいました。
山頂からは今回逃してしまった光岳に続く稜線が眺められ、ちょと惜しかった気もしましたが、これでまた次回来る楽しみが出来たと前向きに考えられました。
下山は標高差2000m以上、相当な長丁場になりましたが20年来の思いを果たした達成感に助けられ、楽しみながら下山できました。
但し、その後の帰宅の道は大変で連休最終日の大渋滞に巻き込まれ、家に着いたのは日付が変わるちょっと前でした。
コメント
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待ってましたよ、yamayaさん。こんにちは!
今回はやっぱり南アルプス南部を狙っていたんですね、南アルプスの山岳部は天気の回復が遅かったんですね。こちらの方は土曜日のお昼前には陽も出てきたので、土曜日から秋晴れの山歩きを楽しんでいるだろうなと思っていました。
光岳までは足を延ばせなかったけど、日曜日からは天気も良く秋の山歩きを楽しまれた様子が写真や感想からうかがえます
私はまだ農鳥より先の南アルプスの山並みは見たことはないので、yamayaさんの写真で見ていると一つ一つの山がどっしりとしてデカいですね〜
私もいつかは塩見・荒川・赤石・聖・光に足をのばせたらなぁ〜と思っています でもyamayaさんが仰る通り、埼玉からはアクセスが難点ですね。
遅くなりましたが聖岳山頂の写真、とても良いですよ!
(ここ最近、yamayaさんの山頂写真無かったもんで )
この後10月最後は山歩きは「北アルプス納め」も予定済みですか?
ちなみに私も今週末に予定しいる尖った山は、またもや天気に恵まれそうもなく今年も見送りになりそうな雰囲気です
opiroさんこんばんは。
天気が悪く今年も何回か延期になった「南の南」やっと行って来ました。
結局光岳からの縦走は出来ず、聖岳のみのピストンになってしまいましたが、天気も良くこの時期としては異例の暖かさで、快適な秋山を満喫できました。
ただ、やはりアプローチは半端ないですね
距離は300Km 程度なのですが高速を降りてからが遠いので、行きは5時間、帰りは7時間かかりました。
opiroさんは次回は例の「あれ」ですね
時期的にそろそろ積雪も始まりますのでちょっと心配ですね、良い方に予報が変わる様祈っています。
いつもコメントありがとうございます。
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