鳳凰三山 思い出の鳳凰小屋テント泊は次の機会に
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 2,053m
- 下り
- 2,052m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
原山神社手前を右折してから少し進んだ箇所と青木鉱泉手前の箇所はダートとなります 轍は八ヶ岳の美濃戸口から先のように深くはありませんが、車高の低い車は注意が必要です |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳳凰滝を見物する場合は、分岐から先の踏み跡がかなり薄くなるので気を付けてください いったん下らねばならないようですが、登りの踏み跡に誘導されてしまいました |
写真
感想
この3連休は、日帰りで早月尾根からの剱岳を予定していました。しかし、早月小屋が10/8まで予定されていた営業を10/3で終了してしまったため、せっかく登ってもバッジを購入することができなくなってしまいました。なんだかヤル気が無くなってしまいましたが、前回の焼岳から2週間空いてしまったことと、10/14に日帰りロングを計画していることもあり、身体を動かしておく必要がありました。
10/8〜9は天気が良さそう。よし、一昨年から計画していた、青木鉱泉から周回で鳳凰三山にしよう!テントを背負ってのんびりと歩こうかな…と計画するも、残念ながら日帰りとなってしまいました。日帰りだと結構キツそうだけれど、大丈夫かな?でも、来週のためにはヤルしかない。
明るいうちに中道をせめて林道まで下山したいので、ナイトハイクは原則しない派ですが暗いうちにスタートすることにしました。中央道韮崎ICで下りて道迷いをしないように慎重に進んでいると、桐沢橋を渡ったあたりで道を探しながらゆっくりと運転している車が1台。
いかにも…な雰囲気だったので、運転している方に声をかけてみるとビンゴでした。一緒に車を走らせて4:00に青木鉱泉に到着すると既に満車で、枠外を探す車が数台ウロウロしていました。しまった…青木鉱泉スタートを舐めていました。
途方に暮れていると、駐車場の枠を間違えた車に他の車が倣ってしまった結果1列分の空きがあることが判明し、何とかここに駐車することができました。この後に続々と到着した車は、駐車場難民と化していました。
駐車に手こずったため、4:30にスタートする予定が25分遅れてしまいました。私より先にスタートする方も日帰り周回だそうで、「18:00までには下山したい」と仰っていたので、不安になってしまいました。ヘッドライトを点灯してスタートです。
青木鉱泉の脇からしばらくの間は林道歩きで、治山工事などのために迂回路を進みます。色々な場所からヘッドライトの灯りが見え、多くの登山者がいるようで不安は少し解消されました。
途中で団体さんに道を譲っていただき、先行者のライトの灯りを頼りに登ると、先行者が下ってきました。「この先には道が無いようです。正しい道はわかりますか?」と尋ねられました。「確かに、急に歩きにくい道になりましたね」とやり取りしていると、私を追ってきた後続の団体さんが到着。様子がおかしいことに気が付いて、「この道はわかりにくい」「暗いうちから歩きべきではない」などとの意見が出始めました。当然のご意見ではありますが、今さら言っても始まりません。
先行者と団体さんのリーダーと協議をしていると、さらに後ろを歩く方のライトの灯りが途中で左方向へ進路を変えました。ここで、「あそこで間違えたのか!」と皆で戻り、正規の道に復帰することができました。先行者を頼りに周囲を確認しなかった私の責任ですが、やはり、ナイトハイクは原則するべきものではない…改めて考えさせられました。
次第に明るくなってきて、前日の雨のためか水量が多い沢を渡渉しながら徐々に登ると、南精進ヶ滝との分岐に到着。今回は滝を楽しむことにしているので、迷うことなく滝方面へ進みます。数分歩くと到着し、なかなか立派な滝でした。
分岐まで戻らずに本線に合流できるようなのでそのまま進むと、ロープが設置されている岩場がありました。岩肌が濡れていて滑るので、少し面倒な登りとなりました。
本線に合流すると、急登が始まります。夜叉神峠と青木鉱泉は標高差で300m近くあり、さらに青木鉱泉からの方が距離が短いので、急登であることは覚悟していましたが、変わり映えのない風景と初めて訪れるわけではない地蔵岳の影響で、若干うんざり気味で登り続けました。
鳳凰滝の分岐に到着し、そのまま滝方面へ。しかし、先ほどの南精進ヶ滝までのように道は明瞭ではなく、薄い踏み跡を頼りに進むと、登りになりました。分岐から先は最低でも平行移動かな?と思っていたので、いつでも戻ることができるように後ろを確認しながら登り続けると、滝の音がどんどんと遠くなっていきました。
これはおかしい…。踏み跡を外れて滝の音がする方面へ進むか、登ってきた道を戻るか?もう少しで登り終えそうな雰囲気だったので、登り終えてから判断しよう…と登ってみると、下の方に本線らしき立派な道が見えました。あれ?と思ってそのまま踏み跡を頼りに進むと、本線の前にはロープが張られていて、転がっている石に×が記されていました。しまった…通行止めの道を歩いていたのか。
ここで本線に合流するも、鳳凰滝を見に戻る選択肢が頭に浮かばず、「鳳凰」三山に来たのに「鳳凰」滝を諦めることにしました。
さらに急登を登り続け、沢がいくつもの流れに分岐して糸のような細い滝に見えたので、これが白糸滝かな?と思って写真を撮りまくりましたが、その先に白糸滝はありました。名前の通り、迫力に欠ける感じがして、少し残念でした。
再び急登を登り続け、次第に傾斜が緩やかになると五色滝との分岐に到着。登りと下りに分かれていて、下りを選択しました。一旦沢まで下ってから沢沿いに進むと、滝壺に到着。その迫力と晴天のために虹が出ていたこともあり、心が和みました。
滝壺から登って本線へ合流し、少し登った後にくたびれた階段を超えると、急登は終了。道は緩やかな登りとなり、木々の隙間から薬師岳が見えました。その後、少し下って河原に出ると、目の前には観音だけと地蔵岳が見えてきました。ここまで来れば、鳳凰小屋まであと少し。オベリスクを眺めながら沢沿いを進みます。地図上では水場マークがあり、このあたりの水を飲むことができるようですが…とても飲む気にはなれません。
鳳凰小屋に到着。4:30スタートで10:00到着を予定していたため、スタートが遅れてもこの時間に到着できたこと、鳳凰小屋から薬師岳までは歩いたことがあることから、心に余裕が生まれました。これなら、明るいうちに下山することができそうだ。
今回の目的でもあるオリジナルバッジを購入し、テント場を確認。まだ受付前なのか、テント泊組が到着していないのか、ガランとしていました。3年前の7月にここでテントデビューした際は、最後のひと張りだったことが嘘のようでした。
水場で水を補給しながら、思い切って下に目をやると、相変わらず無数の白いお米が沈んでいました。まだ改善されていないのかな?確か、カレーの鍋を洗った水もそのまま垂れ流しだったような?これだから、下流で水を飲む気にはなれないのです。
少し休憩してから地蔵岳へ。樹林帯の急登を超えて、砂地に到着。「蟻地獄のようで登るのが大変」と言われる登りですが、富士山の御殿場口を思い出しながら小刻みに登ると、楽に感じました。
オベリスクの真下に到着し、裏手へまわります。甲斐駒ヶ岳には早くも雲がかかり始めていましたが、仙丈ヶ岳はまだ大丈夫でした。ここで、休憩していたソロの方2名とお話しました。
ほぼ同じ時間にスタートし、ほぼ同時に地蔵岳に到着していることが判明し、参考までに今夏に日帰りロングで登った山を尋ねると、それぞれ「笠ヶ岳を笠新道ピストン」と仰いました。おぉ、かなりの健脚ではないとツライと言われる笠新道ピストン。憧れではありましたが、そのハードルの高さに敬遠していたのでした。しかし、私でも笠ヶ岳日帰りは可能なのではないか?と感じることができ、なんだか嬉しくなりました。
ソロの2名とお別れし、赤抜沢ノ頭まで登ってオベリスクのベストショットを撮影。観音岳方面に雲がかかり始めていましたが、まだ北岳は確認することができ、もう満足です。あとは真っ白な観音岳を通過して薬師岳に到着。当初は昼食を終えてから13:00に下山を開始する計画だったため、酷評だらけの中道はのんびり下ることにしました。
薬師岳っぽい岩場のような下りを過ぎて樹林帯に入ると、歩きにくい道になってきました。なるほどね…と思いつつ、下り続けると御座石に到着。「中道の見どころはこれだけ」のようなので、あとは下るだけ。
ロープが設置してある段差が大きい箇所を通過しながら下り続けると、熊笹が出てきて傾斜が緩やかになりました。しかし、ホッとしたのも束の間で、次第に傾斜がきつくなってきて九十九折りの道になりました。
林道とぶつかって再び登山道に入ると熊笹が無くなり、今度は普通の九十九折りの下りが続きました。うんざりしてきた頃に建物が見えてきて、下山終了。ここまで特に面白味は無い道で、ここは登りに使いたくないな…。酷評だらけの意味を理解することができた気がしました。
あとは林道を歩いて、青木鉱泉に到着。ゴールとなりました。
鳳凰三山は、テント泊デビューや色々な出会いなど思い出深い場所なので、日帰りではなくのんびりと歩きたかったな。次に鳳凰小屋を訪れることがあれば、まだ歩いたことが無い御座石温泉からスタートして、鳳凰小屋でテント泊する計画にしよう。
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