伊吹山
- GPS
- 05:07
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,189m
- 下り
- 1,183m
コースタイム
天候 | 小雨 のち 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありませんが、八合目から上部の登山道は湿っぽく滑りやすい土と石が混ざっているので、足元には十分な注意が必要です |
写真
感想
今回は、ちょっとトレーニングの意味も兼ねて割と遠くなく標高差のある伊吹山に決定。
ただ、何回か登った経験からこの山を夏の昼間に登るのは体力の消耗も激しいことから、夜間登山も行われているとのことなので、暗いうちに出発してなるべく早い時間時下山して来ようというもくろみで出発。
2時半に自宅を出発し、(この時点で2時出発予定を過ぎてしまいました)下道をひたすら伊吹山登山口の米原市に向け走らせます。
4時過ぎに道の駅伊吹に到着。
伊吹山上部の方に、ヘッドライトの明かりがチラチラ。
もうあそこを歩いているということは何時から歩いているのだろうと考えてしまいましたが、多分私にはそんな時間には無理でしょう。
まだ周りも暗いので、道の駅で準備を整え、トイレも済ませ、登山口周辺で駐車したらすぐ出発できるように登山靴に履き替え、小雨も降っているのでゲーターも装着し準備完了。
登山口近くへ移動して駐車場を探しますが、駐車場はあるものの当然こんな時間に人はいません。
仕方ないので以前停めさせてもらったことのあるところへ駐車させていただき、ワイパーにメモと代金をはさんでそそくさと荷物を持ち出発。
ひとまず登山口まで移動します。
そこで軽く準備運動をしていざ出発。
この時点ですでに5時少し前。
そろそろ日の出の時間なので、ヘッドライトなしでも行けるかなと思っていたのですが、特に一合目まで樹林の中なのでライトなしでは足元も見えず、ライトを点灯。
ここでショック!
ライトの電池が減っており、ハイビームが使えません。
仕方なく小さな明かりで歩きます。
真夜中でなく、もっとハードな山行の時でなくてよかったとその点ではホッとしました。
しかし、歩き出してすぐに思い出します。
そういえばこの登山道のわきに、「クマ注意!」の看板があったこと。
慌てて鈴を取出し、リンリン鳴らしながら歩きました。
でも、この暗い道の独り歩きやはり気持ちの良いものではありません。
よく、このレコなどを見ていると暗い時間帯から歩いている記録もたくさんありますが、私には無理だと改めて思ってしまいました。
暗くても人がいっぱい歩いているような場所なら別ですが。
一合目までの道のりは本当にドキドキしながら、というよりビビりながら歩き、何とかクリア。
無事一合目に到着しますが、ここもまだ明るいというほどではありません。
おまけに霧雨も降っています。
夏の季節ということもあり、雨具を着るほどではないかなということで多少濡れるのを承知でそのまま歩きます。
一合目から二合目までのゲレンデ部分は一番斜度があるように感じます。
というのもゲレンデを直登するのでそうなるんでしょうが、やはり足がなかなか進みません。
ただ、狙い通り太陽が上がってくる前でおまけに天気も悪いので、気温は上がっておらずそういう意味ではとてもよかったです。
無事二合目も通過し、三合目へ。
三合目でちょっと休憩。
と言ってもトイレは情報通り使えないので、その前で荷物をおろし少しのストレッチと、食べ物を口に入れ、すぐに出発。
次の休憩は八合目かなと、イメージしながら歩きます。
淡々と四合目、五合目。
五合目から上部は視界が開けるので、ジグザグに高度を上げていく道ですが、割と飽きることなく歩けます。
そして、今回何よりも良かったのは、雲が多く太陽は上がってこないので気温もそれほど上がってこない、でも、それに反して、琵琶湖方面も山頂方面をガスや雲に邪魔されることなくよく見えたということです。
そんな状況で、五合目以降も本当に淡々と登ります。
この辺りから、雨は完全にあがっており、また下山してくる方に何組かに出会いました。
そして、八合目に到着。
荷物をおろし腰を下ろして休憩と思ったのですが、ベンチは雨で濡れているのであまりじっくり座るわけにもいかず、ここでも軽めの休憩でストレッチをして、おなかが空いてきていたので少し行動食を食べすぐに出発。
もう少し、ということで歩きますが、ここからがなかなか曲者。
足も疲れてきているのもありますが、足元が何せよくない。
石があって歩きにくいだけなら良いのですが、土が出ている部分がなお曲者で、粘土質の土が湿っているので滑る滑る。
そして靴の裏に土が付き、それで岩を登ろうとすると滑るという繰り返し。
慎重に慎重に歩を進め、何とか山頂の遊歩道との分岐まで。
ここからもつるつる滑る土の道に格闘しながらも何とか山頂に到着。
何組かの登山者はいましたが、まだ7時台。
さすがに観光客はまだほぼいないので、静かな時を過ごせそうです。
山頂の証拠写真だけおさめ、汗をかいたこともあり少し肌寒い山頂で食べようと思っていた、ラーメンを作成。
早朝からですが、ラーメンで体を温めます。
と、のんびりしていると鈴鹿の山の上に真っ黒な雲がかかり、遠くでゴロゴロという音が聞こえてきました。
こんな山で、雷にあったら逃げるところもなく、大ピンチ!ということで、締めのコーヒーも大慌てでのみ、とっとと撤収開始。
山頂の売店も開いてはいましたが、私の好きな草餅がまだ並んでいなかったので、立ち寄ることなく、最後にトイレだけ済ませ、下山開始。
このころには、鈴鹿の山々はより黒い雲で真っ黒ですが、西の方は以外に明るい。
でも、ゴロゴロ。
足元の花々を少し撮影はするものの、のんびりしている場合ではないかなという感じで、そそくさと下山。
いつも以上にペースアップで降りたかもしれません。
あっという間に五合目に到着。
そして三合目。
振り返って、山頂を見納め先を急ぎます。
ただ、この辺りでもどんどん上がってくる人に出会います。
「このゴロゴロ鳴ってる雷は、大したことないのかな。」「隠れるところのないこの山で雷は一番怖い気がするんだけどな」、など思いながら歩き続け、無事10時前に登山口に到着。
下山後は、道の駅に立ち寄り、地元の品を物色。
伊吹牧場の牛乳とジェラートを食べ時間をつぶし、ジョイ伊吹のお風呂には早すぎるので、ちょっと遠回りですが、レコに載っていた須賀谷温泉へ向かい、11時からの立ち寄り入浴をし、汗を流し、また下道で帰宅の途につきました。
今回は、天気はそんなに良くはなかったけれど、雨具を着るほどの雨にも降られず、太陽もほとんど顔を出さなかったので、暑さにやられることもなく、でも景色も満喫でき快適な山歩きができました。
そして標高差1,000m以上という山を歩き、次回のトレーニングにちょうど良い感じの山行でした。
伊吹山の夜間登山に興味をもちつつ、どうしようかなと思いながら考えていた時に、とても素敵な山行記録を読ませていただきました。
楽しい山行記録をありがとうございます。
伊吹山、お疲れ様でした
この山のゲレンデを登るルートは確かに夏の日中歩くのはきついです
ただ単独で深夜にスタートする不安はもっともな話ですよね
季節ごとに表情を変えるこの山ともっと親しくなりたいと、何回も訪れてしまう山です。
(と言いながら、私も今年の5月が初めてで、やっと3回登っただけで生意気言ってます )
それにしても、Q-chanさんの文章は読んでいて肩に力が入らない、すごくお気に入りの感性です
●wakabon さん
ありがとうございます。
私も夜間登山に興味を持ちつつ、いろいろ考えていましたが、結局、早朝登山くらいにはなってしまいましたが、参考になったらよかったです。
夏の暑さは厳しいので、太陽が出てしまう前に歩く方が快適かと思います。
●monsieur さん
いつも私の得意な(?)だらだらとした文章の記録を読んでいただきありがとうございます。
私も昨年6月に初めて伊吹山に登り、今回4回目。
結構、手軽で気に入ってます。
初めて登った6月の日が一番暑く、6月であの暑さなら8月は想像を絶するというイメージで、太陽が昇る前を狙って今回実行しました
と言っても、夜間登山まではいかず、早朝登山になってしまいましたが
また、秋にでも行ってみようかな〜
伊吹山は、まだ車でしか行った事がないです。
一度は、花の季節に
下から登ってみたいなぁとも
思ってるのですがなかなか。
ナイトハイクは、電池新品で行かないと
怖いですよ〜
それから、暗闇の恐怖は切っ掛けと慣れですね。
一度、槍からの帰りに怪我をして
まともに歩けず、帰りの真っ暗な山道を
やむを得ず歩いた事がありますが
そこから、暗い夜道に対しての耐性が付きました。
夏場のナイトハイクは良いですよ。
熊も、夜は寝てるようです。
Q-chanさんが下山時に多分すれ違ってそうです。
ゴロゴロなってたのはてっきり採石場の音と思って気にしてませんでした (あまりに定期的な短い音ばっかりだっし、雷雲らしき物が見当たらなかったので・・・)
ホントに暑くなく寒くなくの夏の伊吹山とは思えない快適な山登りが出来た日でした
夜間登山も週末だと人が大勢いて怖くなかったですよ
これまた暑さと無縁で快適そのものでした
●raichou さん
ぜひ、花の季節に下から歩いて登ってみてください
raichouさんなら軽々登ってしまうんでしょうが
お花の季節だと気候もかなり暑いので、夜からの登山が理想でしょうね
暗い夜道の一人歩きに慣れるのは、まだまだ先になりそうです
●utaoto さん
こんばんは。
間違いなくすれ違いましたね
たぶん三合目と四合目の間を登られているときに、私は下山してました
小さな女の子が歩いていたので、「もしや、utaotoさん」と思ったのですが、女の子は一人、おまけに女性の方と親しげにずっとお話をしていたので、やっぱり違うかなと思って考えてました
確かに、あの時のゴロゴロはそういわれたらよくわからない気がしますが、山頂で見た鈴鹿の山の上の真っ黒な雲はまさしく雷雲だったのでそっちの方で鳴っていたんでしょうね
また、人の多い時に夜間登山をやってみたいと思います
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