《筑摩山地》鳥居山犬甘城址・芥子坊主山・伊深城山→浅間温泉
- GPS
- 07:34
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 660m
- 下り
- 604m
コースタイム
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス | 徒歩。 |
写真
装備
個人装備 |
地下足袋+脚絆
弁当
水筒
軍手
ラテルネ
地図磁石
防寒具
雨具
|
---|---|
共同装備 |
ツエルト
|
感想
衆議院選挙と台風が行ってしまったのでようやく久しぶりに山歩きの一日。地下足袋整えて懐かしの犬甘城山からぐるりと盆地の縁を回ってみた。日々暮らして見上げる稜線の形を足で憶えるため。
女鳥羽川は二日前の台風の濁流がまだ続く。増水して、普段の河原は全て水没していた。中洲の立木も。城下西の端の大日堂付近の史跡と案内を詳しく読む。大門沢渡った旗町あたりは以前よりもケヤキの大木が減ったと思う。城山への坂道、バンコンの住んでいたアパートメント、まだ在った。懐かしい。配水場の設備は1921年とのこと。赤レンガの美しい施設だ。
城山公園の展望台は40年ぶりに登る。以前は周りの樹木が低かったのか町から見えたが、最近は展望塔が樹林に隠れている。でも展望は利いた。
鹿島槍周辺が冠雪していて、思わず声を上げた。戸谷峰や武石峰など近い山には日が当たると紅葉の山肌が見えた。きょうはもう少し高い山に登っても良かったか。以前は城跡と認識していなかったけど、縄張り図など見た上で来ると犬甘城の曲輪や空堀が見て取れる。武田信玄に滅ぼされた1550年の落城。
ここからアルプス公園への稜線はクヌギやコナラの樹林の道。どんぐりがざくざく。台風のせいか道を塞ぐ倒木がばんばん出てくる。今回のものだろうか。
昔から大好きなサナトリウムの西の展望台のところで安曇野を見下ろす。犬甘氏傘下の平瀬氏館跡の位置も犬甘氏舘跡の位置も知った上で眺める。
高校生の頃ここにテントを張って友達と泊まったことがある。
アルプス公園を抜けて北へ。ここは1976年頃、種畜場だった丘を造成して作った公園。高校生の頃真冬に来て、誰もいない雪のサル山を見て、飼育員のおじさんと長々話したことを思い出した。あれから40年、工事現場みたいだった公園も大きな木が育っている。でも、山の上に町の中のような公園を作ることに、未だに疑問を感じている。
この丘陵の北の窪地にある、山田という孤立集落を初めて訪ねた。昔から知ってはいたけど来る用もなし。こういう孤立集落は、山歩きの途上で立ち寄るのが一番。歩いていたおじいさんといくらか話した。遠くから歩いてきたねと。
芥子坊主山も初めてきた。でも、この山頂もアルプス公園みたいな公園になっていて、少々がっかり。すぐ近くまで、立派な自動車道路が出来上がっていて、速い車が怖かった。こうなる前に来てみたかった。ここにも展望塔あり。大きな松の木が松くい虫で半枯れ状態で気の毒。時間の問題と思う。
田溝池に下り、伊深へ。10年ほど前か松本トンネルが開通して、ここは上田方面に抜ける車がばんばん通る立派な道が横切っている。静かなところだったけど、変わった。この近くに夏になるととれたてのトマトを売りに実家のウチまで来てくれるトマトやさんが住んでいる。今年は来なかったので、先週自転車で訪ねたら喜んでくれた。年をとって、作る量を減らしたと、来年は持っていくと言ってくれた。
伊深城山に登る。19の時、40分で登れるこの山の山頂でテントを張って泊まったことがある。そのころちょっと憧れだった先輩のかおるさん(仮称)を招待した。暗くなってご飯ができた頃、「こんばんは〜」と登ってきてくれた。清酒「岩波」持って。僕は飲みすぎて眠くなってしまった。かおるさんはひとり下っていった。というようなことを、大木に寄りかかって腰を下ろして思い出した。
二日前の台風だろうか、本丸どまんなかに直径1m近い巨木松が倒れている。既に松くい虫で枯れているけれど。本丸、周りの曲輪、土塁、空堀、どれも城を想像するに楽しいくらい地形が残っている。木が生えていなければ、展望も抜群だろうな。四賀村を通る善光寺街道、三才山を抜ける上田街道の鎮めになる位置。松本平を見下ろす位置だ。
岡田から松本盆地に下る道は美しい。遠く鉢伏山の裾野を見ながら。浅間温泉の共同浴場で汗を流して、ちょうど一時間に一本のバスに乗って帰る。女鳥羽川の左岸の横田経由は半日に一本。右岸の信大経由が多い。こちらに乗ると実家の近くを通る。実家によって晩御飯食べて自宅に帰宅。
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