ちょっと南国のお山へ 東南アジア最高峰 Mt.KINABALU(4095.2m)

まめぴょん
その他1人 - GPS
- 32:00
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 3,972m
- 下り
- 3,972m
コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 4:59
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 2:31
- 合計
- 8:50
| 天候 | 晴れ(少し雲多め) |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
タクシー
飛行機
市街地のホテルからは送迎タクシーを利用してキナバル国立公園まで。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
まず、キナバル山に登るためには一日の入山者数が決められている為入山許可証を取得すること、必ず専任のガイドの同行が義務付けられています。 山小屋の予約を含め個人で手配するのは意外と手間で(割高なのでツアーとさほど変わりません)金額もそこそこかかるので、日本からツアー等で行くか、現地ツアーを利用するのが楽だと思います。 自分は日本の代理店を通じて個人で手配しました。 航空機の値段にもよりますが、安ければトータルで10万前後。 日本のツアー等を利用すると15万〜20万程度の費用がかかると思います。 <登山口〜Laban-Rata小屋> 登山口からラバンラタ小屋までは良く整備された登山道。 樹林帯が中心で、定期的にチェックポイントや休憩所シェルター(東屋のような感じ)があります。各シェルター毎にトイレがあります。 <Laban-Rata小屋〜山頂> ラバンラタ小屋から山頂までは森林限界の上。 こちらもきちんと整備され、最終ゲートから上はずっとロープが張ってあります。 前半は階段が多いですが結構急登。 最終チェックポイント(ゲート)より上はずっとなだらかな岩場です。 山頂付近のみ多少手を使うような岩場(難しいところは無いです)。 標高は4000mを越えますので高山病には注意。 元気な人は日帰りでも充分行けると思いますが、時間制限があるので基本的に小屋で一泊して深夜スタートというのが一般的。 前日にのんびり歩いてしっかりと準備を整えておくのがよいでしょう。 こっちで言う夏の富士山に登るような感じだと思いますが、標高がもう少し高いこと、歩く距離も少し長くなることなどが少し違うところでしょうかね。 荷物はお金を払えばポーター(ガイド)が持ってくれます。 |
| その他周辺情報 | 周辺に動物園や植物園、温泉などがありますので時間があれば予定に組み込んで見るのも良いでしょう。 また、コタキナバルはビーチリゾートも有名ですので山以外に海も楽しむことができます。 |
写真
装備
| 個人装備 |
半袖シャツ
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料(水1L)
地図
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
|
|---|
感想
本来は9月頃に海外の高峰を目指す予定でしたがいろいろあって計画が狂ってしまいました。
時間にはある程度余裕はあるとは言え、海外の山に登るのにはそれなりの費用に加え準備や計画が必要かと思います。ちょっと近所の山へって感じに前日出発なんて訳には行かず、転進するにもそれ程気軽に変更も出来ずモヤモヤ。
そんな中、それなりに短い日程で費用も少なく済むところは無いものかと考えた結果東南アジア最高峰マレーシアのキナバル山が候補に挙がりました。
雨季であまり条件が良いタイミングでは無いかもしれないけど、この地域は年間通しての気候の変化は少ないようなのでよほどの嵐でも来ない限りは多少の雨には降られても問題なく登れるでしょう。
航空券と、ガイド、山小屋の手配を済ませ、いざ出発。
<11/1>
深夜バスを乗り継ぎ成田空港へ。
まずはクアラルンプールまでのフライト、そこで乗り継ぎをしてコタキナバルへ。
到着時間が遅かったのでホテルのラウンジでビールを一杯飲んで支度をし、翌朝早いのですぐに眠りに付きました。
<11/2>
早起きしてホテルのビュッフェで朝食を頂く。
朝はあまり強くないのだけど山登るのにご飯食べない訳にはいかないからね。
7:00 手配しておいた迎えのタクシーが到着。
荷物を積み込み出発。
お天気も良く市街地を抜けるとキナバル山の姿が目に飛び込んできます。自称マレーシアのシューマッハが運転するワゴンが恐ろしいスピードで駆け抜けてゆくのがスリル満天でした。
9時少し前にキナバル国立公園に到着。
ここでまず登山する為の手続きをします。
許可証を発行してもらい、ガイドを紹介され、簡単な行動食を受け取ります。
トイレなどを済ませてゲートに向かいます。
9:24 TimpohonGateをガイドのシルベスタと共に出発。
登山道は非常に良く整備されており歩きやすいです。
樹林帯を気持ち良く進んで行きます。
高山病対策もあってゆっくり歩くように言われますが自分はこれが苦手なんだなあ。
とはいっても無理しないのんびりペースで進んで行きます。
今日の目的地は3200m付近にあるLaban-Rata小屋まで。
途中7箇所の7箇所のシェルター(東屋みたいなもの)や何キロ地点にいるのかという標識などがあるので現在地も分りやすいし、休憩も取りやすいです。
休憩して食事なんかを摂っているとリスが寄ってきたりして癒されます。
5〜6名程度のパーティーを何度か追い抜きましたが、それ以外はガイドも必要以上にくっついて来ず、ほぼ一人でいつも山を歩いているような感じで歩けました。
休憩するたびにペースを落とすように言われましたが・・・(汗)
霧の中の樹林帯を進み、標高があがると共に雲が晴れてきました。
3000m付近からは山頂方面の岩の山肌が姿を現してくれたのでテンションがあがって来ました。
5時間ほどでLaban-Rata小屋に到着。
今日はここまでなのでチェックインを済ませ部屋を案内されます。
二段ベッドが二つある4人部屋でしたが白人の可愛い女の子と二人でした。
おじさんちょっと緊張しちゃうよ。
小屋の周りで昼寝したり景色を眺めたりした後、小屋でコーヒー飲んだり本読んだりしながら時間を潰します。
食事は16時から。ビュッフェスタイルです。
結構美味しくてモリモリ頂きました。その後短時間でドバッと雨が降りましたが、止んでからは素晴らしい夕景で小屋のテラスで日が暮れて行くのを眺めていました。
その後は部屋に戻って明日の支度をし、ベッドで読書して就寝。
明日は3時出発の予定。
天気はどうだろう?晴れてくれるといいな。
<11/3>
01:00 起床。2時起床の予定が時間間違えて早く起きてしまいました。
食堂に下りてみると月明かりがとても綺麗。
今のところ天気は上々です。
食の時間は2:00〜。朝食もビュッフェです。
ここでもなるべくたくさん食べておきます。
多くの方は2:30登山開始らしくどんどん出発してゆきます。
遅い方も準備をして待っているとガイドがやってきて次々と出発してゆきます。
自分は3時出発なのでたぶんこの中では最も遅い部類かと思いますが、2時半頃から待っていたけどなかなかガイドが来ないのでやきもきします。
3時1分前に陽気にやってきました。
当然この時間なのでヘッデン登山です。
とはいえ、前半は階段状になっている登山道ですし、多くの方が先行していたので歩きにくいことはなかったです。ここでもゆっくりと歩くように言われますが、この高度であれば問題ないからとマイペースで歩かせてもらいます。
先行していた団体の登山者をほぼ追い抜き最終チェックポイントのSayat-Sayat Check Pointへ。ここには鉄格子のゲートがあり、悪天候だと通行ができません。
天気は問題ないので許可証を提示し、ゲートを通過。
少しだけ休憩して再出発。水が美味しいよと言われたので少し汲んでいただきました。う〜ん生き返るね。
この先はずっと岩の登山道です。ゴツゴツした感じではなくなだらなな花崗岩の上を歩いて行きます。急なところなどもありますが、常にロープが付いており、安心して歩けます。高所でも元気良く歩いているとガイドが付いて来れず何回も写真撮ったり行動食食べたりしながらガイド待ち。朝の冷えて澄んだ空気が心地よい。
富士山の標高を越えた辺りからうっすらと空が明るみを帯びて来ました。
4000mを越えて山頂のLow's Peakまでの最後の登りは岩場っぽい岩場でちょっと手を使いながら登ってゆく感じです。
5:27 キナバル山(Low'sPeak4095.2m)山頂に到着。
日の出は6:30頃らしいので山頂付近をウロウロしながら日の出待ち。
次々と登山者が登ってきます。皆嬉しそうですね。
ご来光を楽しんだ後も、ガイドに色々とポイントを説明してもらいながら写真を撮ったり、景色を眺めたりしながら楽しい時間を過ごしました。
ゴリラのようなセントジョーンズピーク、格好いい尖ったサウスピーク、地震で片方が折れてしまったドンキーイヤーなどお馴染みの景色も自身の目で見ると感動です。
山頂で結構遊んだので下山は割とあっさりと。
真っ暗な中歩いて来た道が明るくなって見渡せるようになると、あぁこんなところを歩いてきたんだなと思います。
少し下ったところから振り返ると2年前の地震で崩れたところがハッキリと見えます。ガイドの話によるとその時の崩落や落石でこの山でも命を落とした方が何人もいたそうです。ご冥福をお祈りします。
小屋に戻ってからは2度目の朝食。
今回はパンやコーヒーでのんびりとテラスから登った山を眺めて楽しみました。
荷物をまとめ、チェックアウトを済ませて9:00に小屋前でガイドと待ち合わせ。
休憩いる?と聞かれたので小休憩を軽く取る程度で充分だから休まず下っちゃいたいといったらOKそれで行こう。昼前には下りちゃうかもねなんていいながら下山開始。
咲いている花や植物の名前を聞いたり、お互いの身の上話なんかをしながらスイスイ下山。早い時間帯は歩荷さん達が大きな荷物を抱えて登って来るのとすれ違う事が多かったですね。
登山口に近付くにつれ登山者ともすれ違うようになりました。
昨日は日本人は一人もいませんでしたが登ってくる方に数名日本人の姿も見かけましたのでこんにちは〜って挨拶しました。
登山口到着は10:50。
すれ違いの時のおしゃべりや、チェックポイント以外では休憩も殆どとらず結局1時間45分で下りました。ガイドもなかなかいいペースだなと息を切らせながら言ってました。握手。
ちょっと下山が早すぎたので色々と準備ができていなかったらしく、お迎えが来るまで2時間近く待ちましたがまぁ、それもまたご愛嬌。
下山後は自身とガイドの名が入った登頂証明書が発行されます。
これを渡されて登山終了。
その後は予定よりもだいぶ早く市街地に戻れたので夕方から街を散策。
豪勢に食事を摂ったり買い物したり、お酒飲んだりしながら夜を楽しんで帰宿。
今夜はぐっすり眠れそうだ。
<11/4>
この日は帰国だけれども飛行機の時間まで多少時間に余裕があるのでチェックアウトした後、荷物だけホテルに預けて街中を散策。
市場やショッピングモールを散策したり、ビーチリゾートも盛んなので海辺を散歩したりして最後の半日を楽しみました。もうちょっとちゃんと計画してればマリンスポーツも楽しめたかも。
飛行機の手続きをしてコタキナバルを後に。
夕方クアラルンプールに到着すると・・・なんと帰りの飛行機が遅れてるらしい。
元々トランジットの時間が少し長かったのに加え、遅れも絡んで5時間以上空港で時間を潰すことになりました。
もっと早く知ってれば搭乗手続きしないで街まで遊びに行ったのに・・・。
翌朝成田に到着。
帰宅までのバスも結構混雑してて2時間待ちとか。
帰宅までが一番疲れました。
短い期間でしたが天候の崩れも無く、海外旅行の雰囲気と登山が楽しめました。
雨季でも雨に降られる事もなく(自分が登った前後はあまり天気良くなかったそうです)後から聞いた話ではこの日の登山者は7〜80名程度と少なかったようで(通常120名程で多い時は150名ぐらいになるそう)混雑が苦手な自分にとっては良い条件だったのかなと思います。
今回も楽しい山でした。
コメント
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キナバル山、お疲れ様でした。☺
いやぁ、こんな海外の旅、憧れますねー。食虫植物など、野生ランでも有名な山ですよね。結構、お部屋や食事も、美味そう。私が行くならもっと貧乏旅行になるかしら。🤔
楽しく遊んで来ました
海外の山は結構久しぶりだったのでこっちで登ってるのとはまた違った面白さがあって良い気分転換になりました。
キナバルは世界最大の花なんて言われてるラフレシアとかも見られるとこですね。
オランウータンとかテングザルとかもね。
貧乏旅行なんで4日間で数千円しか使ってないですよ。
大半はビールとコーヒー代かな(笑)
mamepyonさん、こんにちは。
私も年明けにキナバル山に登りました。
予習する際に、大変参考になり、お陰様で無事山頂にたどり着けました。
どうもありがとうございます。
レコ拝見しました。登頂の日はお天気にも恵まれたようで良かったですね。
自分のレコな少しでも参考になったようなら何よりです。
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