晩秋の丹沢・大山父子ツアー(ゴジラとの遭遇:大山寺〜山頂〜蓑毛)
- GPS
- 06:22
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 963m
- 下り
- 1,013m
コースタイム
- 山行
- 3:42
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 5:50
天候 | 晴れのち曇り、一時小雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・復路:蓑毛よりバスで秦野駅へ(ヤビツ峠からの便)、名水はだの富士見の湯前で下車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・紅葉シーズン中、下社から山頂までのメインルートは登・下山とも大混雑。すれ違い、追い越し、落石等注意。 ・追分〜蓑毛越の下山道は一部落葉でルートが見にくい区間あり。境界標識を目印に、尾根を外さなければ基本的に問題なし。 |
その他周辺情報 | ・名水はだの富士見の湯(大人<市外・週末>一人1,000円〜3時間まで):露天風呂・貸切個室風呂[要予約]、食堂・土産品コーナーあり。10月に開業したばかり、秦野市のクリーンセンターの横、同センターの余熱利用のエコ施設です。 ・当面の間、ヤビツ峠から秦野駅行きバスが同施設近くを経由する他、同施設発の秦野駅行き無料シャトルバス(約1時間に1本)運行。 |
写真
装備
備考 | ・消費水分量(2名分合計):PET2本 (500-670ml:ソルティライチなど)、Qooゼリードリンク×2、ポリタン水約600cc(昼食用) |
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感想
今年の山々の紅葉シーズンもいよいよ終了間近。11月に入って週末の好天が続く中、ヤマレコ先達諸氏のステキな紅葉狩りハイク記事を相次いで拝見し、両手負傷リハビリ途上で単独行自粛中の小生も、身体がムズムズしておりました。折良く先週末に封切りとなったアニメ映画「ゴジラ:怪獣惑星」とのタイアップ企画で、映画にも登場する丹沢・大山一帯のエリアが「ゴジラとの遭遇」イベントを実施中。アニメ好きの我がムスコを誘い出すには絶好のターゲットということで、日曜の好天予報に乗じ、約1年ぶりの大山詣でに繰り出しました。
紅葉シーズンど真ん中ということで、伊勢原駅から臨時バスが複数繰り出す賑わいの中、ケーブルカーの始発時間に合わせ、午前8時45分と絶妙の時間に山麓駅へ到着。ここにも長い待ち行列が出来、始発から3本目でようやくシースルーのケーブルカーに乗車。最初の「ゴジラ遭遇」のチェックポイント、駅構内でゴジラ映画の古いポスターを「スマホスタンプラリー」でゲットすると、車内アナウンスも映画の「ユウコ・タニ」役声優の花澤香菜さんというサービスぶり。素晴らしい相模湾の大展望が正面に拡がる中、愚息含め車内の青少年達はアナウンスのチェックに夢中です…。
中間点の大山寺駅で満員のケーブルを下車、今が盛りの「激オコ」状態の真っ赤なモミジの中、参道を進んでいくと、次のチェックポイント、大山寺の本堂に到着です。ここにも「スマホポスター」の入手ポイントがあり、更に名物の「厄落としかわらけ投げ」の的の下にゴジラのパネルが!子ども向け企画とは知りながら、今シーズンは山での転倒・骨折など災厄に見舞われたこともあり、息子と2人で金300円也を投資し、かわらけ投げに挑戦です。肝心のかわらけは的には当たらず、手前の紅色モミジの枝で粉々に砕けましたが、これで今後の厄落としとなれば有り難い限りです…。そんなこんなで一般観光スポットに時間を取られた上、目にも鮮やかな紅葉にスナップ写真を連写、予定時間を大幅オーバーしつつ、ようやく本格的な登山道に足を踏み入れます。
運動不足が祟り、女坂の岩交じりの登路に息がゼーハー上がった頃に、ようやく下社に到着。こちらも紅葉真っ盛りということで、ケーブルにて上がってきた一般観光客で境内がごった返し、記念撮影も一苦労です。おまけにムスコは早くも空腹を訴え、御茶屋の巧みな誘惑に負けて味噌おでん一皿を頬張った後、これまた境内の広場で展開中のスマホポスターラリー、「モミジ汁サービス」やら「多重刷り版画体験」、更には下社のプチお守り無料配布サービス(丹沢フリーパスで貰えます。先着100名限り!)など種々のトラップに次々と嵌まり、下社の登山口出発は予定よりも1時間以上の遅れ…。ムスコに至っては「これで今日の目的の大半は果たした。後の楽しみは山頂での弁当昼食だけ。帰りもケーブルカーでラクして下りたい…」などと罰当たりなことをつぶやく始末。小生は「俗世の誘惑はそろそろ断ち切るべし!これからが山岳修行の本番だ!」と気合いを入れ、いきなりの急な石段を頑張って登っていきます。
山頂への登路はさすがに下社ほどの喧噪ではないものの、ほぼ「数珠つなぎ」状態の相当な混雑。傍若無人にズンズン下ってくる下山パーティや、スゴい勢いで登ってくるトレラン風の「高速クライマー」とのスライド待ちが程よい休憩になります。しきりに空腹を訴える愚息にオニギリやチョコでカロリー補給させ、2ピッチで何とか富士見台に到着。“俗世”のイベント参画で時間を取られるうち、いつしか上空は鉛色の雲で覆われ、気温もグッと下がって小雪がチラホラ舞う状況に、楽しみにしていた富士の高嶺も下腹部のみの残念な景観。ムスコの方は山岳展望には目もくれず、食糧で精気を回復、オヤジを置いてどんどんと先へ進んでいきます。小生は両脚に乳酸が溜まっていくのを実感しながらも約5分遅れぐらいで何とか山頂神社に到達、ここもハイカーで溢れかえるラッシュ状態。山頂標識での証拠写真撮影も長い行列ができる有様ですが、先着していた我がムスコがちゃっかりこの列に並んでいてくれて、スムーズに撮影終了。山頂広場の余りの混雑ぶりを嫌気し、山頂先の展望広場に移動。風は冷たいものの、雪雲に覆われた山頂一帯とは対照的に、関東平野はピカピカの冬晴れにて、横浜の市街地、都心の高層ビル群とスカイツリー、更には遠く筑波山・房総半島まで一望できるナイスビューを満喫しながら、お楽しみの昼食タイムです。
寒さに震えながらココア・コーヒー、カップ麺に緑茶と温かい固体・液体を胃袋に流し込み、すっかり満足したところで下山開始。下りも相変わらずの登下降渋滞をかき分けながら、下社との分岐・追分(16丁目)まで快調に下ります。ここからは一転して静寂の支配する蓑毛越への尾根道に入り(小生にとっては十回目ぐらいの大山登拝でお初のコース)、家族連れの喧噪の代わりに遠くの幹線道の排気音、鳥のさえずりなど聞きながら、落葉積もる秋色のルートを辿り、しばしの静かな山旅を楽しみます。蓑毛越からは標識に従って右の古い大山登拝路へ足を踏み入れ、林道を3度ほど横切ってショートカット路を真っ直ぐに蓑毛集落へと下ります。登山口近くのプチ水場でリフレッシュの後、程よい時間に蓑毛バス停到着。登山靴を脱ぎ、ポリタンの水を捨てたりしていると間もなくヤビツ峠からのバスが到着。最終目的地は秦野駅ですが、ヤビツ峠発の便は有り難いことに、この10月オープンしたばかりの日帰り温泉「名水はだの富士見の湯」近くを経由してくれます。実際には、バス停から5分弱歩いた先の秦野市クリーンセンター併設、余熱利用のリフレッシュ施設ですが、露天風呂や休憩スペース、食堂なども充実、秦野駅から直通の無料シャトルバスも運行。何より、フロ場の眼前に雄大な富士や今登ってきたばかりの大山の景観が拡がり、文字通りの「富士見入浴」が楽しめる点がウリでしょう。大山山頂付近では全く拝めなかった富士の高嶺の夕景が、下界の温泉浴場からバッチリ眺められたのは皮肉の極みですが、休日・市外客は大人1,000円という高めの入浴料金も納得のゴージャスなひとときを、親子でリラックスして過ごせました。
ということで、小生は今年の紅葉シーズンを締めくくる鮮やかな紅葉狩りを楽しみ、ムスコもゴジライベントをほぼフルコースで満喫することができて、父子揃ってまずまず充実した週末の1日を楽しめました。2,000m級の山々では早くも「根雪」の便りも聞かれ、今シーズンの高山ハイクはそろそろ店仕舞いですので、箱根山での300名山完登や日本海→太平洋の足跡繋ぎという「大願」も結局来シーズンに持ち越しの形となります。リハビリ中の身の上にて、さすがに雪山歩きや単独ロング行は家族の理解(許可?)が得られそうもないので、春の息吹が感じられるまでは、しばし里山歩きや下界の街道足跡繋ぎなどに精を出しつつ、気力・体力の回復・充実に努めることといたします。今年はいつになく本格的な冬の訪れも早いように思われますが、ヤマレコユーザーの皆様も、どうか道中安全には十分ご留意の上、楽しい冬山シーズンをお過ごし下さいますよう!
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