二ツ箭山と鎌倉岳 (常葉):荒天を避けて磐城の岩峰を巡る。
- GPS
- 08:05
- 距離
- 46.8km
- 登り
- 1,341m
- 下り
- 966m
コースタイム
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 2:42
- 合計
- 8:04
天候 | 快晴(二ツ箭山)、曇り(鎌倉岳) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
二ツ箭山の沢沿いは雨天は滑り易そう。男体山の岩登りは若干厳しい。その他は危険個所なし。鎌倉岳は危険箇所なし。 |
写真
感想
今週末は、土曜は低気圧で東北全域ほぼ雨、日曜は強い寒気の吹出しとなり、山は雪。平地でも雪となるかも知れない予報。結果的には、仙台、福島で19日に初雪。このような初冬の強い冬型の時には奥の手がある。いわき市は東北地方で最も温暖で、宇都宮や水戸より暖かいし、関東と同じように冬型の影響を受け難い。いわきには気になっている山がある。二ツ箭山の岩峰である。せっかく、いわきまで行くので、近くの山も行ってこようか。でも、近くの背戸峨廊は台風の影響で11月初から再び入渓禁止。少し内陸になるので、雲が架かるかもしれないが、阿武隈山地では珍しく岩の多い田村市の鎌倉岳と組み合わせで行くことにした。
19日朝は東北自動車道では、国見あたりで霙が降っていたが、磐越道に入り、いわき市に近づくと、すっきり晴れてきた。近いと思って、いわき三和インターで降りたが、確かに距離も短く、時間的にも近いのだが、県道135線は途中に林道の様に狭い1車線の所もあるので、あまり良くない。帰りはいわき中央インターに出た。二ツ箭山入口駐車場はかなり広く30台程度駐車可能である。
駐車場から標識に従って舗装道路を進むと林道となり登山口の標識がある。登山道になると、周りは暗い植林の杉林となる。しめ縄があり、右に月山尾根への分岐が分かれる。直進すると、尾根コースと沢コースの分岐であるが、ここは沢コースへ進む。御神体の滝になるが、この辺りから沢を渡り返しながら、沢沿いの岩の上や、沢沿いの樹林帯を歩くことになる。岩の登りには鎖場やロープ、足場等が備えられている。濡れていると滑り易そうなので注意。下で分岐した尾根コースが合わさると直ぐに〆張場である。ここからは尾根への200m位の急登が始まる。途中には一枚岩を渡る所もあるが、鎖と足場が設置されている。次の分岐、岩場コース、一般コースの分岐は一般コースに進む。どうせ後で存分に岩を登れるし。道が稜線に出ると巻道と、鎖場コース分岐がある。ここは右の鎖場コースへ進む。道はやや下り気味のトラバースで、岩壁基部に着く。確かに30m程の急な岩だがルンゼの様になっており、鎖とロープがあるので、それ程でもない。ホールドとスタンスを探しながらなので、片手のホールドに使うにはロープの方が楽だ。登りきると、男体山と女体山の鞍部である。
男体山には、北側の道を少し下り、少し岩をトラバースすると、20m程の岩壁ルートの基部に出る。岩壁の凹部を鎖に沿って登るが、スタンスが遠い部分もある。頂上には祠があり、岩峰だけあって眺望が良い。太平洋から、阿武隈の近い山が見える。鎖場の下りも登りと同様に楽ではない。道まで下ってホッとする。鞍部から女体山の岩の登りは見た目ほどではない。男体山に比べると格段に楽である。女体山の山頂には展望盤があり、男体山と同じで眺望は良い。ここまで出発から誰にも会わずだった。女体山からの下りは岩場ではなく、岩はあるが普通の道である。その後は二ツ箭山三角点まで、のんびりした道である。二ツ箭山山頂は眺望が無いので、直ぐに月山に向かう。月山からは男体山、女体山の岩峰が一番きれいに見える。すぐ下で右に月山尾根の方に下る。月山尾根は地図で見るより急で、岩の多い尾根である。でも、所々で岩峰の眺望が得られる明るい尾根なので、登り易いかもしれない。今日は7人程のグループとソロの3人の方と出会ったが、何れも月山尾根を登りに使っていた。下って暗い杉林の中の往路で通った分岐に出て、後はほぼ林道歩きで登山口に着く。霊山も同じ様な岩峰だが遊歩道の様に整備されている。二ツ箭山は、それよりはワイルドで、沢沿いの岩の道、岩峰の登り、明るい稜線など様々な要素のある良い山だった。
次に、帰りに田村市の鎌倉岳(常葉)に寄ることにした。鎌倉岳は阿武隈山地では珍しく、岩が多く、山頂部が岩峰の標高967mの山である。登山口は幾つかあるが、萩平コースと言われるルートから登ることにした。三春から田村市を通り、国道288号線から常葉町山根で左折、直ぐに右に鎌倉岳登山口への標識があり、1車線の道を少し登ると、右に登山者用駐車場がある。駐車できるのは5台程度だが、トイレ有。登山口に着くと、上空は完全に曇り、少しだけだが、雪が舞っている。いわきとは天気が違うようだ。舗装された林道を直進すると、左に鎌倉岳への標識があり山道となる。最初は杉林の中であるが、徐々に冬枯れの広葉樹林帯の中を一定の傾斜で登っていく。周りは下草が少なく明るい感じである。左から鰍コースの道が合うと、右に行って直ぐに石切場跡である。ここから岩の間の登りとなるが、ロープが設置されている。その後も石の多い急登が続く。途中、山頂まで何m、標高mの表示があり、分かりやすい。稜線に達するともう直ぐ山頂で、木の階段を一度下り、最後に木の階段が出てくると直ぐに山頂である。山頂は大きな岩で構成されており、山麓の天日鷲神社の奥宮と三角点、展望盤がある。山頂には雲が架かっておらず、阿武隈山地の最高峰、大滝根山や移ヶ岳が大きく見える。移ヶ岳の右が安達太良山のはずだか、今日は厚い雲に覆われている。帰路は、そのまま往路を下った。今日出会った方は4グループ9名だった。
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