北山〜白滝山〜森山岳〜蓬莱山〜打見山
- GPS
- 07:34
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,149m
- 下り
- 1,362m
コースタイム
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:34
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜坊村 1000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■坊村〜北山 牛コバ方面に向かい、カーブの右端から山道へ。 初めから急斜面で踏み跡らしきものが見えるような気もするけど、自分の判断で安全そうな所を登る方が良さそう。 登りは大丈夫だと思いますが、下る際には気を付けたい感じ。 一旦、平坦な箇所に出て、その後は進む方向がはっきりとしなくなり、ヤマレコMAPの足跡を確認しつつ大体の方向を定めて進みます。 はっきりとした尾根に乗り、その先は急斜面で、ここも踏み跡ははっきりしなかったので、進みやすそうな辺りを木につかまったりしながら登ります。 左からのはっきりとした尾根に合流し、この先は目印もあり、緩やかな傾斜の道を進み、植林帯の地味な北山の山頂に到着。 地形図で見る限りだと、最初からこの尾根を登るのが分かりやすそうだけど、実際はどうなんでしょうか。 ■北山〜白滝山〜オトワ池 北山の山頂から鞍部に下り、目の前の斜面を右に巻いて行き、左折して緩やかな谷筋へ。 その先でヤマレコMAPの足跡から逸れて、方向を定めて斜面を斜めに登って行きます。 ヤマレコMAPの足跡に合流する辺りまでは、地形図に表れない尾根や谷があるようです。 この前後も含めて、積雪の影響もあって踏み跡がはっきりとせず、普段の状況がどうなのかは分かりません。 やや急な斜面を登り切って少し進むと落葉樹の樹林帯になります。 所々で幼木が尾根芯を塞ぐので、適当に回避。 伊藤新道へ向かう尾根に合流すると、すぐに白滝山の山頂です。 普段であれば、白滝山からオトワ池へは特に問題のない道です。 今回は積雪でトレースがない中なので、目印を確認しつつ道があると思われる辺りを進み、途中の倒木のある箇所からは方向を定めて道を逸れて進んでいます。 落葉が堆積している斜面では滑りやすくなっています。 アラ谷の右俣の源頭部の緩やかな一帯に来ると、右手にオトワ池が見えます。 ■オトワ池〜長池〜森山岳 複雑な地形を進むので、細かい記述はしません。 GPSで現在位置を確認できるようにしておくのが望ましいでしょうし、最低限度の読図能力は必要かな。 歩き慣れていない初級者が単独で積雪期に歩くのは避けるべきでしょう。 無雪期に予め歩いておくと良いでしょう。 一帯には地図には表記されていない池や湿地が多くあるようで、積雪すると存在に気付きにくくて、誤って進入してしまう恐れがあるので注意したいですね。 関電の巡視路を進んでいる区間もありますが、積雪期は黒階段が隠れてしまい、進行方向が分かりにくくなります。 目印がある区間もあるけど、ない区間も長く、ガスや雪などで見通しが悪くなった時とかは大変になると思われます。 ■森山岳〜蓬莱山〜打見山〜登山口 森山岳の山頂からは方々に尾根が延びているので、進行方向を確認して進みます。 尾根を辿るので特に問題はなく、踏み跡を辿るなり、歩きやすい辺りを進むなり、場所ごとに判断して進む感じでしょうか。 蓬莱山の手前の笹原は積雪で少し道が分かりにくく感じたけれど、問題のない範囲。 笹原が見えなくなるぐらいの積雪量だとどうなるのかは分かりません。 笹原を抜けると、蓬莱山の山頂です。 この日の山頂はガスが濃く、リフト沿いを進んで打見山方面へ。 途中で琵琶湖側の斜面に移動して、降下。 トイレの手前で左折し、その先で右折し、リフトに沿って登ると、打見山の山頂です。 下山はキタダカ道で、普段は特に問題のないルートだと思います。 積雪期だと、序盤のトラバース部分が危なくなる可能性がありそう。 部分的に融けた後の再氷結とかもありそうだし、気を付けて進みたいですね。 先日の台風による倒木がいくつもありましたが、通行への影響はほとんどなし。 途中からは植林帯のジグザグ道となり、その先の林道を進むと登山口に到着です。 iPadにダウンロードしてあるヤマレコMAPの足跡とPC画面で地図検索して得られる足跡に違いが多く、これは問題があるのではと思います。 時間の経過と共に情報量が増しているのだと思うけど、iPadに存在している足跡が地図検索での足跡では存在しなくなっていたりするので、どうなっているのかヤマレコからの説明が欲しいですね。 |
写真
感想
今回も京都北山へと思っていたけど、朽木方面への京都バスの運休期間に入る前にもう一度と考え直し、比良山系へ向かう事に。
どこにするかが悩み所で、素直に武奈ヶ岳では面白くないかなと捻くれて、6月に歩いた長池の周辺の池や湿地が点在する辺りがどのように変化しているかを見るのが良さそうと考え、前後のルートを組み立てました。
当日の積雪具合などを見て、多少の変更を想定しつつ。
以下、いつも通りに長文です。
朽木方面行きのバスは前回に続いて空席のあるままの発車となり、予定時刻よりも少し遅れて坊村バス停に到着。
トイレを済ませ、バス停に戻ってログ取りを開始です。
牛コバ方面へ向かう道を進み、ジグザグの舗装路のカーブ地点から入山です。
最初から急斜面の登りで、半ば寝ぼけた体には辛い。
平坦な場所に出て、その後の進行方向がはっきりとしないので、iPadの画面と目の前の斜面を見比べて、何となくで方向を定めて登り始めます。
はっきりとした尾根に出合うも、その少し先は踏み跡が定かでない急斜面となり、ここは木につかまったりしながら登ります。
苦労して登ると左側からのはっきりとした尾根に合流、こちらには目印があります。
最初からこの尾根を進んだ方が良さそうだけど、実際にはどうなのか。
なだらかな傾斜の植林帯をぼちぼちと進むと、北山山頂に到着です。
山名プレートがあるのみの地味な山頂です。
この先も踏み跡は雪に埋もれ気味で分かりにくく、不安なままに進みます。
iPadで確認しつつ進んで来ていますが、ヤマレコMAPのみんなの足跡が進んでいる方向は嫌かなと思い、方向を定めてまずまずの急斜面を斜めに登って行きます。
その後も地形図には表れない微妙な尾根が左右にあったりするようで、ヤマレコMAPの足跡を気にしつつも、自分の目で見て進みやすそうと思う方向を優先的に選んで登ります。
積雪した斜面に少し苦しめられながらも登り続けると傾斜は緩み、その前後ぐらいで植林帯を抜けます。
次第に良い雰囲気となり、積雪量も増して来ます。
方向転換して進む頃には木々の枝には霧氷が見られ、登って来て良かったと思わせます。
わずかに太陽が顔を覗かせますが、あっという間にお隠れに。
それでも白い世界になった尾根は美しく、楽しい気分ののんびり歩きです。
白滝山から伊藤新道へ続く尾根に合流し、程なくして白滝山山頂に到着です。
これまでと違い、下から登って来たという達成感があり、嬉しい登頂です。
オトワ池へ向けて下り始めますが、ここも引き続きトレースはないので、目印を意識しながら道と思われる辺りを進みます。
落葉が堆積した上に積雪していて斜面は滑りやすい箇所があり、派手に滑りかけますが、ここは何とか堪えて無事にやり過ごします。
倒木がある箇所ぐらいからは道をたどりにくそうかなと判断し、方向を定めて斜面を斜めに下って行きます。
これまでにも通っているので、あの辺りかなと進むと、オトワ池に到着です。
池はすっかり凍っていて、空気が張り詰めたように感じられます。
風景を堪能して、そのまま進みかけたけど、早くも滑りそうになるので、ここでチェーンスパイクを装着します。
しかし、ここで問題が発生。
右足のスパッツの固定ゴムが後ろへ外れていて、そこに付着していた雪が立派な雪玉に成長していて、なかなか取れない。
雪玉ではなく氷玉のようになっていて、チェーンスパイクの歯で粉砕にかかるけど、じわじわとしか作業は進まず、手がかじかんで感覚がおかしくなり始めます。
必死の格闘の末に雪玉の除去を完了し、チェーンスパイクを履いての出発です。
この先は微妙な地形変化の中を歩くので、慣れない雪山歩きでもあり、iPadできちんと確認しつつ進みます。
本来なら地図とコンパスで進むのが理想だけど、暗くなる前に下山を完了させる必要もあるし、その辺りの挑戦は経験を積んで、またの機会に。
6月に歩いた時とは全くの別世界という感じで、雪に覆われた森林に人の気配はなく、動物の活動の痕跡がそこかしこに見られ、自分が束の間の訪問者でしかないのを思い知らされます。
とは言え、訪問者なりに楽しさがあるのだけど。
長池もすっかり凍っており、池と湿原との境界が見えています。
その後も動物の足跡に導かれるように進んだりして、鉄塔に到着。
地形図にあるルートを進む予定でしたが、そちらは谷を何度か超えるためハードな行程が予想され、積雪と自分の技量や体力を考慮して、断念。
尾根伝いに森山岳に向かいます。
そちらだと引き続き6月に歩いたルートでもあり、安全に進む事ができるでしょう。
その後もゆったりとした傾斜の道を進路に注意しながら進みます。
鞍部に下り、登り返しなのだけど、少し尾根を外したようなので、iPadで確認してみます。
右の方に尾根が見え、そちらへ進むようです。
目の前は雪で真っ白で、そのままショートカットする感じで右の尾根の前方を目指して進み始めると、両足がぬかるみにはまり、膝ぐらいまで沈没。
とにかく脱出せねばと思うけど、すぐには足が抜けず、転ばないように体勢を立て直してからゆっくりと後ろへ下がりながら体を持ち上げると、何とか脱出できました。
スパッツのカバー範囲ギリギリぐらいまで泥だらけで、尻もちをついたのでカーゴパンツも後ろが汚れてしまい、手袋は泥んこです。
おまけにちょっと臭いような気がする。
それなりの授業料を払って、こういう事も起こり得るというのを学ばせてもらったと思う事にし、少し引き返してから正しい方向へ。
そこには動物の足跡がきっちりとあり、彼らには見えているものが自分には見えていないんだなと痛感させられます。
気を取り直して進み、小ピークに着きますが、本来は展望が良好そうなのに、ガスで薄暗い風景が広がるのみです。
冷たい風に吹かれながら木々の霧氷を眺め、森山岳手前で通常の谷を進むルートから逸れ、尾根に乗ります。
歩きやすく雰囲気の良い尾根を進むと、森山岳山頂に到着です。
相変わらず風が強めでじっとしていると寒いのだけど、ここで軽めの昼食にします。
この日は温かい食べ物はなく、焼きそばパンを食べましたが、結構な冷たさになっています。
食べ終えると、進行方向に注意して出発です。
この後は特に問題なく笹原の手前まで進み、木々が次第にまばらになる辺りになると、霧氷は一段と大きくなっているのが見られ、晴れていれば写真映えするのにと思わせますが、まあ、これでも十分に見応えはあります。
最後は積雪のせいか初めて通った時よりも道が分かりにくいと感じる笹原に少し足を取られながらも登り切り、蓬莱山山頂に到着です。
山頂付近はガスで視界が限られ、遠くは見えません。
作業員らしき人が何人か見えたものの、登山者の姿はなし。
写真を撮り終え、テラスの方へ行ってみますが、何もなさそう。
長居は無用かなと思い、下山にかかります。
小女郎峠から峠道で蓬莱駅に下る予定でしたが、濃いガスや積雪による困難を考慮し、次候補であるキタダカ道で下山する事にします。
打見山へ向けて、リフト沿いを下ります。
途中で琵琶湖側の斜面に移り、下り切った所にあるブランコへ。
ここからは好展望で、下界はきれいに見えています。
1000m越えぐらいに高さに雲が垂れ込めていて、少し気が重たくなる感じ。
作業員が所々で目に入るぐらいで、その先も登山者や観光客には出会わず。
打見山山頂に到着。
びわ湖テラスが少し気になるけど、早く下山したい気持ちが勝ち、降り口へ向かいます。
名残の写真を何枚か撮り、キタダカ道を下ります。
最初のやや急な階段を抜け、トラバース道区間も無難に歩き終え、雪が少なくなって来た道を行きます。
この辺りでこの日の山中での唯一の登山者に遭遇。
上の方の様子を伝えるなど、短い時間でしたが楽しくお話をさせてもらいました。
クロトノハゲでチェーンスパイクを外し、まずまず良い雰囲気の樹林帯を抜けると、延々と続くように思われる植林帯のジグザグ道となり、痛み始めた左足をかばいつつ下ります。
台風の影響と思われる倒木がいくつもあり、改めて強い風の台風だったと思わせられますね。
天狗杉で軽く食事をし、トボトボと下り、橋の手前の分岐で今回は右に進んでみます。
特に歩く価値はなさそうなので、今後は今まで通りの道を歩くのが良さそう。
志賀駅の近くまで来て、少し時間があるので、以前にMtMrSsさんにオススメしてもらった通り、琵琶湖の湖畔へ行ってみます。
近くに人はいるものの、夕刻の近づいた湖畔は静かで、目の前に広がる湖面の波の揺らぎを見ていると、心が安らかな気分で満たされて来るような気がします。
水に触れ、靴の汚れを少し落とし、離れた位置にいる鳥をのんびり気分で眺めます。
10分余りの滞在だったけど、気分良く山行を締めくくる事ができたかな。
満たされた気分で歩き、志賀駅に到着、この日も無事にゴールです。
週の半ばぐらいまでは京都北山へ行くつもりでしたが、上記のような理由で比良山系へ。
積雪量はほぼ想定していたぐらいで、雪山歩きに慣れていない身としては良い練習になったという感じ。
ちょっとしたトラブルなどで少し困らされたけど、終わってみれば、それも良い経験かな。
長池周辺はやっぱり興味深いものがあり、また季節を改めてゆっくり歩いてみたいですね。
左足のアキレス腱辺りの痛みは悪化しているようで、次に歩く時は対策を講じてみます。
コメント
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おそコメですが〜。
v−gさん、こんばんは。
なかなかのチャレンジルートですね、でも琵琶湖に寄れる位の余裕があって、それも良いもんでしょう。あの辺りは駅近いしね〜。
まあ私は余裕ばっかりですが。
チェーンスパイクは雪質によって雪玉が足の底に着きますね、v−gさんの今回とは原因が違いますが、権現山の下りで底に雪玉が着き結構成長し過ぎて外れた事が有り、色々と注意が必要だなあと思った次第です。
ワカンの活躍する季節がやって来ました、無理して突っ込まないようにね。
そうですね、自分の技量を考えると、今回はチャレンジだったと思います。
無雪期なら多少は違うんだろうけど、あれぐらいの積雪でも難しくなるなという印象です。
GPSなしだと、かなりの確率で遭難しそうだし、そういう意味でもありがたい存在だと改めて思いますね。
長池の一帯は6月に歩いているので、どういう感じか多少なりとも分かっていたのも心強かったように思います。
地形図にはっきりと表れないような微妙な地形の変化があり、面白い場所なんですよね。
晴れていたら冬枯れで美しいんじゃないかと思っていたんだけど、その点は残念でした。
この日は打見山からの下山時に1人に会ったのみで、静かな山行でした。
出町柳からのバスは前回に続いて空席があり、意外と歩く人が少ないなという印象です。
本格的な雪山シーズンになれば、また違うのかも知れませんが。
京都北山を歩いているかのような錯覚を起こしそうになりました。
チェーンスパイクの雪玉の件はそうだなと実感しました。
蓬莱山からゲレンデを下っている時に、雪玉ならぬ雪板が足の裏にでき上がり、重いし滑りやすそうだしで、これは問題ありだなと思いましたよ。
ワカンを使うのは楽しみでもあり、それ以上に怖さもありそう。
まだ慣れていないし、慎重に進むようにしたいです。
琵琶湖の湖畔に行ってみたのは大正解で、ぼんやりと広大な風景に身を置いているだけで幸福感に包まれるようでした。
オススメに感謝です。
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