記録ID: 1343680
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沢登り
丹沢
宮ケ瀬/ハタチガ沢〜オオコナラノ沢
2017年12月28日(木) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 743m
- 下り
- 740m
天候 | 冬晴れ(風も穏やかで遡行に支障なし) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・登山届ポストあり(厚木警察署管轄) ・トイレはないので清川村役場前の道の駅清川などで |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆ハタチガ沢(二十女沢) ・宮ケ瀬湖の県道70号線側に架かる15号橋からの入渓は禁止です。 宮ケ瀬湖畔は立入禁止で見つかると検挙対象になります。 参考までに下流部は幅広の河原が続く程度なので 宮ケ瀬尾根585mからハタチガ沢中流部385m辺りに下降すれば この沢のアカチガ沢二俣のきれいな段丘など見所部分が出てきます。 ・今回は遡行しませんでしたが、425mオオユナラノ沢二俣の先に出てくる CS4m滝とその手前の小滝がこの沢の核心部といってよいでしょう。 CS4m滝は右コーナーをクライミングして越えます。(元蕁歡度) これを嫌って右尾根を巻くとCS4m滝の上部に下りるのが手掛かりが 甘い根っこくらいしかない急な土ザレとなり、それなりに悪いです。 ・詰めはゴルジュから急なザレルンゼとなり涸棚が連続し、最後は鍋嵐北側の コルに上がります。 ショートカットしようとして700m辺りから南向きの小沢を詰めても 足元がズルズルの土ザレの詰めとなります。 遡行グレード:1級上 ハタチガ沢についての遡行図など詳細は拙著 『丹沢の谷200ルート』(山と溪谷社2017年5月発刊)を是非ご覧ください。 大手書店、登山専門店、amazon、楽天などで発売中です。 ◆オオコナラノ沢 ・ハタチガ沢425m二俣の左俣で水量比は1:5〜1:10で水はしょぼしょぼ。 沢名はオオユナラノ沢と呼ばれているが、たぶん「オオコナラノ沢」の 「コ」が「ユ」への転記ミスではないかな。 すぐ出てくる5mCSは右コーナーを容易に登れます。(教蕁棔 ・450mで正面が一直線状に落ちているルンゼ。左には5m滝で出だしが垂直 ですがやや左側からホールドをチェックしながら登れます。(卦蕁檗 すぐに左側が110度ほどの前傾壁、4m滝(左教蕁椶泙燭榔Υき)、 4×8m棚(教蕁棔法▲肇ぞ4×12m。 右から間隔を空けて2本の支沢が入り、本流(ほぼ涸れ)には再び左側に 100度ほどの前傾壁、3m棚(卦蕁次砲搬海ます。 ・すぐの3mCS(右卦蕁次砲魃曚┐襪搬瑤脇酘酖譴ら南南西に右曲し 515mと525mでそれぞれ右から支流を合わせます。 左へと進めば三度110度の前傾壁が左側に現れ、この沢が逆層断層である ことがよくわかります。 ・540mと550mで左から支流が合わさり途中小棚を越えていけば 地形図上の等高線間隔が狭くなった590〜610mで予想通り高い棚が登場。 2m棚を前衛に倒木帯の上流には、一部の丹沢マニアさんたちには有名な 「柱状節理の棚」です。 斜め縞模様の変成岩が逆層断層になっており、下から見れば落差12mの 切り立った棚ですが、上部にも4m程度の上段があり、2段16〜17m といったところでしょう。 流芯と側壁は苔がこの時期でも生え、また斜め逆層でもあるため脆い棚である ことは疑う余地もなく、クライミングの対象外です。 左右から高巻くことも一見できそうですが、ランニング支点となる木も高い 位置しかなく、おまけにやはり苔岩帯なので見た目よりも脆く悪いでしょう。 今日も上部からいきなりの落石がありました。 左側浅いルンゼを少し上がり、さらに左側の浅い尾根に上がります。 木の根に詰まった浮き石に触れないよう根を使って、木をつないでザレを キックステップで登り、宮ケ瀬尾根715mから分派する支尾根を上がり 鍋嵐東尾根の堤川山(別称 熊ノ爪だったり能ノ爪だったり人によって コロコロ変わる(740m))に出ました。 遡行グレード:1級 ◆今回使用したウエアはワークマンで購入した防寒アウター、ミドルレイヤー、 防寒ダウンパンツを使用。各千円〜二千円代。 渓流シューズは一貫して秀山荘「忍者」です。 |
写真
撮影機器:
感想
一部の丹沢フリークの方々には有名なオオユ(コ)ナラノ沢上流部にある柱状節理の棚に会いに行きました。
(えっこの寒空に沢登り?)と思われる方、丹沢は大雪でも降らない限り全然大丈夫!! 実際、寒さほとんど感じず汗ばんだくらいだし。
ちなみに「オオユナラノ沢」の「ユ」はおそらく「コ」の読み取りor書き取りミスでしょう。鍋嵐(ナベワラシ)東尾根上の小ピークには「能ノ爪」とどなたかが水源の森標柱に手書きで書いてあったものも「能」じゃなくて「熊」。
地元の古い資料に能と表記されているから、それを根拠にしたものだが、たぶんそれ自体がミスの可能性がある。「堤川山」とも呼ばれているからそう呼んだ方がよいかもしれない。こういう表記ミスがそのまま市販の地図にも使われてしまうことが多い。現在販売されている地図にも結構間違いはあるから全面信用しちゃ駄目ですわ。
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青みがかった緑色の美しい岩、まっ黒にてかった岩、
しましま状だったり、丸みのあるゴツゴツだったり、
斜め段々だったり、etc...
最後は柱状節理の棚と。。
地殻変動による様々なアートに地球の熱い思いが伝わってくる超ワクワクな場所、季節を変えてまた行ってみたいと思わせる沢でした。(*^^*)
今度は、二十女沢を詰めて、オオユナラノ沢下降とかしてみたい。。と尽きなく。。。(^-^;
今年最後の沢に大満足です。
ありがとうございました。m(__)m
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