和賀岳(白岩岳登山口から往復)
- GPS
- 05:15
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,430m
- 下り
- 443m
コースタイム
13:00下山開始-13:40小杉山-16:10行太沢展望台17:15白岩岳登山口へ下山
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白岩岳から小杉山に至る喜左ヱ門長根には、錫杖の森という難所がある。 ロープは張られているが、岩がもろく、注意が必要。 錫杖の森〜小杉山は笹薮がうるさい所もあるが、迷うことなく歩ける。 |
写真
感想
秋田県側から和賀岳に登る場合、通常は薬師岳経由だが、今回は白岩岳からのコースを歩いてみた。このコースは長く、途中に錫杖の森という難所もあるが、和賀山塊の奥深さを十分に感じることができた。孤高の麗人、羽後朝日岳の美しさが目に焼き付いている。
このところの台風などによる大雨で、入角沢林道がどうなっているのか不安があったが、悪路ではあるものの、二股登山口(白岩岳登山口)まで車で行くことができた。この林道は、道を横切る溝が多く、徐行運転を強いられる。駐車場は十分なスペースがある。
白岩岳は初め杉林の中の道が長いが、やがて見事なブナ林となる。行太沢展望地に着くと、羽後朝日岳が美しい姿をみせてくれた。この展望地のすぐ上に白岩岳山頂があるが、まったく展望が利かないのでそのまま小杉山方面へ。兎森を過ぎ、錫杖の森に至るまで刈払いも十分で、すばらしいブナ林が続く。
錫杖の森は急に落ち込んだキレットになっており、ロープや灌木に摑まりながら慎重に通過した。3箇所ほどポイントがあるが、小杉山に向かう時の方が降りで、足を下す位置が見えにくい。反面、帰路は登り気味となり、フィールドアスレチック気分で通過できた。このキレットでは堀内沢と袖川沢両方の展望が開けているので、、帰路は展望を楽しんだ。
錫杖の森から小杉山にかけては深い森の中、ずっと登りとなる。途中から展望が開け、和賀岳から北に延びる県境稜線、そして長い支稜と深い沢に囲まれて人を拒み続ける羽後朝日岳が正面に見える。足元には八滝沢が白い帯を見せ、沢音も聞こえてくる。
笹薮の道を一登りで小杉山に達する。ここから和賀岳山頂までは稜線漫歩だ。ブナ林歩きもいいが、展望の利く稜線歩きはやっぱり開放感があって気持ちがいい。山頂近くでは草紅葉が始まっていた。
山頂でゆっくり展望を楽しみ、往路を戻る。ヘッドランプは使わずに済んだが、途中でのんびりする余裕がなかったのは残念だ。日の長い6月頃、新緑に包まれて歩くのも良いと思う。
予想通り、小杉山〜和賀岳間を除いては誰にも会わなかった。ブナ原生林歩きをたっぷりと味わいたい、人が入ることも稀な深い山の雰囲気に浸りたいという方にはお勧めなコースだ。ただ長いので、ペース配分と終日好天が望めることが大事になると思う。
和賀岳山頂からの展望はもちろんすばらしいが、小杉山の少し下からの眺望、特に羽後朝日岳の美しい姿が瞼から離れない。
コメント
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このコース、一件だけ見たことがありました。錫杖の森の鎖場が核心部ですね。片道10キロですか。しかも累積は軽く1500は超えますね。何より、誰も歩かないコースへのチャレンジ、素晴らしい。さすがです。
神室でお会いしたときに感じたとおりの方でしたね。
ルート登録されるとき、ピストンなら「折り返し」のボタンを押すと、累積標高などが正確にでると思います。余計な話でごめんなさい。
感想文での漢字の使い方が間違っていたな・・と思ってパソコンを開いてみたら、kiyoshiさんからのコメントが入っていて、びっくりしました。
ルート登録も帰りの記載の仕方がわからず行きだけ載せましたので、教えていただいて、ありがとうございます。
片道10キロはあるように感じましたが、累積1500を超えるとは知りませんでした。急坂があまり無いせいでしょうか。
このコースは本当に山の深さを味わえると思います。小杉山を少し下がったところにある眺望地は、お勧めです。薬師岳経由のルートを採った方でも、和賀岳からの帰りに時間と体力に余裕があれば、立ち寄られるのも良いと思います。
kiyoshiさん、またいろいろ教えてください。よろしくお願いします。
和賀岳はまだ足を踏み入れたことのない、憧れの山です。
白岩岳登山道入り口までは砂利道が続くのでしょうか?
とてもきれいな山姿ですね。
白岩岳への入角沢林道入口は、横手市と仙北市の田沢湖芸術村近くを結ぶみずほの里ロード沿いに、「白岩岳」と書かれた木の標識があって、そこから入っていきます。
レコに書いたように、林道には所々横切るように溝が掘られていて、そこを通過するたびにスピードをおさえなければなりません。溝は水を流すためなのでしょう。もちろん、ずっと(約5Km)砂利道で、やや荒れていますが、私はステーションワゴンで少々強引に進みました。
薬師岳への真木渓谷の林道よりもダートだと思います。
終点の駐車場は、十分な広さがあります。
和賀岳までではなく白岩岳往復なら、車で無理のないところまで行って、あとは林道を歩く・・というのも、良いかと思います。
本当に羽後朝日岳の姿は美しいですよ。いつまでも眺めていたい気分でした。
ぜひ好天を選んでお出かけください。
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