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Yamareco

記録ID: 1370521
全員に公開
雪山ハイキング
赤城・榛名・荒船

赤城山で嬉しい出会い

2018年01月27日(土) ~ 2018年01月28日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
10.2km
登り
726m
下り
857m

コースタイム

2日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
8:30
95
2日目
山行
3:46
休憩
0:44
合計
4:30
10:05
10:10
76
11:26
12:05
55
13:00
黒檜山登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
朝方は山麓の方が路面が凍結している。
雲が速い
周回道を歩く
長七郎山への登り
長七郎山への登り
荒山が立派
オトギの森への道
オトギの森への道
ブリザード♪
北極圏?
駒ヶ岳の登り
覚満淵を見下ろす
覚満淵を見下ろす
階段は一部出ていた
階段は一部出ていた
稜線に出た
目指す黒檜山
大沼を見下ろす
大たるみ
近づいてきた
山頂近く
絶景ポイントから。志賀、苗場、谷川連峰
2
絶景ポイントから。志賀、苗場、谷川連峰
下りは急
左側が断崖になっている
左側が断崖になっている
駒ヶ岳方面
終了間近

感想

 昨年夏に初めて訪れ、気に入った赤城山。積雪期に行ってみたいとレコを検索すると、多いこと多いこと。人気の山なのだなと再認識した。機会を伺っていたが、東京で雪が降った週末を待ちかねて訪れてみた。
(27日)
 山より不安だった雪道ドライブをクリアして、晴天の山頂湖に到着。初めてなので大沼を周回して偵察すると、しっかり除雪されている。赤城神社を参拝するが、強い冬型と寒気のもと、冷たい風が氷結した湖面を吹き渡り、長く立っていられない。ワカサギ釣りのテントも少ないようだ。
 本日はスキー慣らしだが、湖畔を歩くのは人目に付きすぎるので、想定どおり小沼に移動する。頭上近くを雲が速く流れ、雪煙が氷板の上に舞い踊る、何とも荒涼とした風景だ。時計回りに、トレースのない遊歩道の切り開きを辿る。向かい側に出る少し手前で、今日は山に登るつもりはなかったのだが、やはり高い方に心誘われ、長七郎山へと向かう。樹林の中の雪面は波打っているが、登山道の脇をジグザグに登り、白い尾根を山スキー気分で詰め上がると関東平野の展望が開ける。上越国境は雲に覆われているが、頂上からは地蔵岳や荒山が形よく望めた。
 ほとんど歩き下りで湖畔に降り、オトギの森方面へと左の林道に入る。緩い下りでスキー散歩にはちょうど良い。周囲の細々した雑木林の林相は、スキー歩きでは経験がない眺めだ。茶の木畑峠への分岐まで行って折り返す。小沼湖畔は相変わらずブリザードとも言うような風が吹き荒れている。湖面に出る気にならず、遊歩道を歩いて駐車場に戻った。
(28日)
 おのこ駐車場8:30−駒ヶ岳10:05/:10−黒檜山11:26/12:05−黒檜山登山口13:00
 本日は歩き。おのこ駐車場から出発し、駒ヶ岳登山口から入る。まだ溝状になるほど踏まれてはいないが、先行者の足跡はあり新雪状態なので、ノーアイゼンで行く。意外に積雪は少なく、風で地面の現れている所さえある。夏と異なり、樹々の隙間から白い雪原になった覚満淵や大沼が見下ろせる。最後の階段を登ると稜線に出て雪原が広がる。青い関東平野の先は霞んで見えない。山の方は、筑波山、秩父、富士山、八ヶ岳、浅間らが地平を取り囲む。前日と打って変わって、風はなく日差しが暖かい。
 雪山らしくなった道を楽しく辿ると、あっさりと駒ヶ岳の頂上。前回より近く感じる。目指す黒檜山が大きい。大タルミでアイゼンを付ける。登りは急だが、丸太階段よりよほど快適だ。人が増え、すれ違いで息を整えながらしばらく頑張り、猫岩方面の分岐を過ぎると、一層賑やかになった。山頂も見晴らしはあるが、展望地に行ってみるとさらに開けていたので大休止とする。ガスが炊けるくらい無風なので、ありがたくカップラーメンが食べられた。草津白根山に合掌。四阿、志賀、苗場、谷川、武尊、日光へと白い山並みが続く。気が付くと空は灰色の湿っぽい雲に覆われ、谷川岳に笠がかかり出したので腰を上げる。
 猫岩方面への下りは急だが、樹林なので気楽に歩ける。大勢の人が引きも切らず登ってくるので、すれ違いが大変だ。ある若者集団の通過待ちをしていたとき、顔が幼いので、「高校山岳部かな、懐かしいな」と思いながら見ていると、最後尾の男性の横顔にびっくり。高校時代の山岳部の同級生のT君だ。彼は都内の高校で教員と山岳部の顧問を勤めているが、今日は付き添いで来ているとのこと。山姿で出会うのは40年ぶりに近い。長話はできなかったが、互いの無事下山を願って別れる。二人とも老骨に鞭打ってではあるが、昔の友人と何とか山を登っていられることが嬉しい。晴れ晴れとした気持ちで車道に降り立つと、いつの間にか青空が広がっていた。湖の上で遊ぶ人達を眺めながら、のどかな湖畔を歩き、出発点に戻った。
 帰りは富士見温泉に立ち寄り疲れをいやす。嬉しさの余韻で、日ごろ飲まないノンアルビールを飲んでしまった。手軽だが満足できる山だった。雪が増えたらまた来たい。

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