籾糠山 -神秘の森の幻想ハイク-


- GPS
- 07:21
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,388m
- 下り
- 1,393m
コースタイム
- 山行
- 7:04
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:22
天候 | 曇りのち雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
除雪の邪魔にならないように注意して駐車しなければならない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ゲート〜標高1400地点東側のコル 国道を進み標高660あたりで道を離れて斜面にとりつくが、ガリガリだった。 クトーをつけるか迷ったが、本日は装着せずに登った。 滑走は、最後の斜面(1000mから下部)は修行系で苦労した。 ・コル〜標高1400の湿原地帯 シールをつけたまま沢状地帯を下り、途中からトラバース気味に湿原を目指す。 雪は安定していたので、本日はなんとか進めた。 滑走は問題なし。 ・湿原地帯〜山頂 雪を確認しながら沢状地帯を登る。今日は大丈夫であると判断し、そのまま詰めていき、途中から多少巻きを入れて、山頂直下に出る。最後は西側の樹林帯を登った。 滑走は最高だった。気温も低く、雪も良く滑ってくれた。 |
その他周辺情報 | 白川郷の湯 700円なり。露天風呂もある。平日だったので、のんびりできた。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ウイペットストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
クトー
兼用靴用アイゼン
ゴーグル
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感想
koueiさんと僕には三度目の正直となった籾糠山の山スキー、雪が締まってからの入山で呆気ないほど順調に登頂となった。
スタート地点直ぐの取り付きはガリガリ雪で回避して、林道を歩いてから緩めの斜面で登行開始。以後1400.5m脇のコルまではどこにでもあるような尾根登り。一部にクトーを出そうかと思った堅雪があった程度で概ね難なく到達。ここから沢筋を一旦下り、沢筋を詰めて約1600mまで登る。これがまずこのルートの特徴、概ね直登できる手頃な斜度で谷独特の景観を楽しめつつ歩ける。
谷を抜けて山頂領域、ここも独特の、丸いピークが並んだ緩い地形で、樹氷やモンスターなりかけの針葉樹眺めて進む、「癒しの籾糠」たる所以である。最後の標高差50mだけはちょっと急峻になって籾糠山山頂に到達、曇ってはいるが目の前の猿ヶ馬場山の威容にも感嘆。
下り滑降はそれなりと予想していたのに反し、非常に楽しい所だと気に入った。少なくとも前半は。緩傾斜地帯もすいすい滑って景色が流れて行くのが楽しい。沢に入ると地形を読み、良い斜面を求めて右に左に、ハーフパイプの様だね、との声も。登り返し地点でのんびり休憩して余韻に浸った。
登り返してから後半の滑降になると、出だしはまだ良かったが、次第にガリガリの雪に。登りで心配していた通りで、気温が上がって緩むのではとの期待はかなわなかった。これも山スキー、ラッセルなくて楽した分こういうお返しもある。悪雪の修行も積んで、まためげずに頑張りましょう。
天生湿原の雰囲気が好きで、秋に数度行ったことがある籾糠山。冬にもぜひ一度訪問したいと思っていたが、本日念願叶って、ピークを踏むことができた。私の代休が、ニシデン師匠とコウエイさんのスケジュールとみごとにあったので、強力なお二人と一緒にヤマに入ることができた。
けっこうロングのつもりでいたが、今日は最初の急登斜面は雪が締まりラッセルはないし、標高1400の湿原あたりから踝ラッセル、そして部分的にブーツラッセルという具合で、サクサク進み、早い時間にピークに立つことができた。
途中のブナの原生林、湿原地帯、樹齢百年以上の巨木達、これら全てに癒され、パワーをもらった。この素晴らしい植生が未来に引き継がれて欲しいものだ。
山頂ではあまり遠くまでは見渡せないが、それでも360度の視界を堪能できた。雰囲気は最高で、やはり冬の籾糠山も素晴らしかった。間違いなくここのリピーターになるだろう。
滑走もとても楽しく、雪の安定した沢状地帯を気持ちよく滑り降りる。全員、マンダム連発だった。しかし、天国の後は・・・ちょっと苦労することになった(この時期当然ですね)。国道へ降りる最後の斜面はガリガリでターンが厳しく、コケルこと数回。そのうち2回は大転倒してしまった。怪我無く降りることを優先して、プルークボーゲンと横滑りでなんとか降りてきた。ニシデンさんはジャンプターンを決めて、颯爽と降りていて、改めて力量の違いを見せつけられた。私ももっとスキーが上手くなりたいと思う。
最後はちょっと厳しかったが、それでもこれがヤマスキーだろう、とても良い経験になった。最高の平日の休みとなり、ハッピーである。同行のお二人に感謝!ありがとうございました。また行きましょう。今日もブラボーヤマスキー!
今シーズン3度目の正直で念願が叶った。前回の教訓としてサブプランまで入念に計画して臨んだが、集落に入っても雪が降った痕跡もなくあっさり取りつき地点までたどり着く。このところ好天が続いたので取付の尾根はガリガリでラッセルはない分楽かと思いきや皆さんペースが速いので出だしから汗だくでアウターを脱ぐ。最初の急登を終えると読図も必要になるような地形でみなさんでいろいろ意見を出しながらルートを決めて進むのが楽しかった。
P1400mを巻きいったん下りそこから沢筋を詰めていく。汗でグローブのなかが濡れて下りと気温が低いのとで汗冷えし指先が痛くなってきたので焦ったがグローブを交換し動いているとだんだん回復してきたのでほっとした。こんなことで迷惑をかけるわけにいかない。普段は尾根ばかり登っているので沢地形は新鮮でブナ林の景色とガスがかったぼやーっとした大陽の日差しでまさに癒しの森だった。
1600m付近をうまくルートをとりコルまで乗り上げるとはじめて山頂が見えてきた。いつもにない展開なので印象に残る山だと思った。最後の急斜面を登り狭い山頂に到着。風はほぼないのでゆったり景色を楽しみ滑降準備をする。癒しの森を楽しんで沢状地形も雪は軽く楽しめたが最後はガリガリで修業だった。このところラッセルばかりでいい雪の時の滑降が続いていたので久しぶりの悪雪は心が折れかけた。滑りは諦め潔く横滑りでこなせばよかったが無理にターンしようとして転んでヒヤッとすることもあった。これからの時期はこういう場面も増えてくるので気を引き締めるいい機会となった。
思いのほか早く下山出来たので温泉、食事をゆっくり満喫しいい山旅となった。ニシデンさん、チカさん、ありがとうございます。平日は大体単独なのですが今回は素晴らしい山行をすることが出来ました。
コメント
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お疲れ様でした。
パワフルトリオでの籾糠サミット、おめでとうございます。
地図を見たら、結構、稜線が入りくんでいて、ルーファイしがいがありそうな感じですね。さすがです。
夏山に劣らず、雰囲気のある山なので、ぜひ僕もいつか山スキーで登りたいです。
クマ
クマサン、まいどです。
籾糠山、とても良かったです。湿原の雰囲気が最高でしたよ。
この時期がベストかもしれません。
関西から遠いですが、またいらしてくださいね。
ボクのお気に入りになりましたので、
次回はご案内仕ります。
クマさん こんばんは
ニシデンさんはウォーミングアップとかで飛ばされるしチカさんもやわやわ行きますねとズンズン行かれるしでまだラッセルのほうが楽だと思うくらいパワフルでした。期待以上の山行で充実しましたよ。欲を言えば降雪直後が良かったですけど…
夏や秋もいいということなので今年の秋に紅葉目当てで再訪してみたいと思います。毎年登りたい山なので山スキーではお供させてください!
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