安達太良山 (強風と氷化斜面)
- GPS
- 04:21
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 789m
- 下り
- 777m
コースタイム
天候 | 快晴 樹林帯は微風、樹林帯の外は強風で時と場合により立っていられないほどの強い風 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
風の強いことで有名な山なので、スキー場より上に出ると強風に吹き曝される箇所多し。このためか、雪質は堅く、雪と言うよりもほとんど氷で、スキー+シール+クトーで登高するのはかなり厳しかった。アイゼンなら特に問題ない。ダブルストックではなく、ピッケルかピックストックがあると安心できる。 |
写真
感想
7年ぶりに訪問した安達太良山だったが、強風とカチコチの氷化斜面に怯み、予定していた行程はこなせなかった。それでも山頂は踏めたので良しとしたい。以下に詳細。
スキー場には6時頃到着。ちょうど日の出の時間だった。外に出ると風がゴーゴー音を立てているが、それほど寒くはない。支度をして出発。積雪期は7年前に一度きりなのでルートはほぼ記憶から消えているが、歩き始めるとすこしずつ思い出してきた。まずはスキー場のゲレンデの脇を登る。リフト2本分登ってようやく今日のスタート地点に立つ。先行者がいるらしく、スノーシューの跡がある。このトレースを一部利用させてもらいつつ先に進む。樹林帯の外に出ると、前方に目指す安達太良山がはっきりみえるようになるが、強風が吹き付けてくる。分かっていたこととは言えこの強風には閉口した。しかも場所によっては雪が飛ばされていて、氷化した雪面が露出していた。初めはスキー+シールのみでおっかなびっくり歩いていたが、じきに無理と悟りクトーを付ける。これでも時折ズルッと滑りそうになる。五葉松平に至ると再度樹林帯に入り、その後夏道に合流。樹林帯の中は雪が雪として存在しているのだが、そこから外に出ると相変わらずのカチコチの氷。スキーやスノーシューも全く要らないくらいに硬い。アイゼン歩行がベストだと思った。それでもまだしばらくはスキー+シール+クトーで行けると思い先に進む。その内スキーに適した雪が出てくるかと淡い期待を抱いたが、今日に限って言えば全く正反対の雪しか現れなかった。とにかく行けども行けども氷。斜度が比較的緩いので、硬い氷でも恐怖心はあまりないが、それでもシール歩行するような状態ではない。手元にはスキーなので当然ストックがあったが、ピックストックを持ってくれば良かったと後悔。リフト稼働よりだいぶ前に歩き始めたため周囲に人の姿を見ないまま山頂直下まで至る。ここから先は風は更に強いし氷はさらに硬いしと、スキーでの行動を諦めてアイゼンに履き替える。この間、雪面に刺していたストックのうち1本が風に飛ばされて転がっていってしまう。アイゼンを両足に付けた後に広いに行き無事回収したが、まったく余計なアルバイトとなってしまう。気を取り直して山頂に向かい無事到着。風は強いが、気温はそれほど低くないので寒さはあまり感じなかった。やはりもう何と言っても3月なのだと実感した。山頂から先にある乳首も目指す。時折風に煽られつつも無事到着。写真をバシバシ取って下山。とにかく風が強く雪が硬くて難儀。スキーのデポ位置まで戻りスキーをザックに括り付ける。が、この状態で歩き始めると面白いように強風に煽られる。フラフラの酔っ払いのような歩きになってしまう。今日は予定としては矢筈森や勢至平を目指す気でいたのだが、強風と氷化斜面に手こずったし、なにより氷化した斜面スキーで下るのは危険と判断し元来た道を戻ることに。が、これとて風に煽られ、足下の氷に足を掬われないよう要心して歩く必要があった。しばらくアイゼン歩行で下り氷が少し緩んだと思われるところで小休止。風も凌げたのは助かった。ここでスキーを降ろし、シールを剥がし、アイゼンを脱ぎ、スキーを滑降モードにして滑り始める。何とかターンできる程度の硬さの雪だったが、雪面には何の跡もつかないくらいだった。滑ると言うよりも高度を落とすという表現が正しいかも知れない。転ばないようにターンしつつ下ると所により雪が拭き溜まっている箇所があり、そのようなところでは滑っても楽しかった。が、そのようなところはほとんどなかった。下り始めると続々と登りの登山者、スキーヤーとすれ違う。少し時間が経てばカチカチの氷も少しは緩むのかもしれないが、それでも快適な滑降ができるまでは緩まないだろうと思った。山頂駅に近付くと少しアップダウンがあるのでスキーのままではしんどいが、付け外しも面倒なのでそのままで進む。無事山頂駅に戻るが、どうも様子がおかしい。ロープウェイの営業はしていないようだった。7年前はまだしていたように思うのだが。よって、ここから先は整備されたゲレンデだと思った自分の思惑は外れた。ゲレンデだったと思しき所は雪で波打っていて、快適に下って行くことはできなかったが、しばらく進むと旧ゲレンデがあらわれた。ここなら滑れそうだと思ったのも束の間、ここもゲレンデの半分くらいがカチコチに凍っていた。左手側が比較的良い雪質だったので、そちら側をメインに滑り降りる。元ゲレンデなので傾斜は適切だった。ここをシールで登っているスキーヤーも見受けられた。旧ゲレンデが終わればあとは本当のゲレンデが現れる。最後ここを流して今日の行動は終了。周回ルートを取れなかったのは残念だが、次回以降に取っておく。今度来るときは雪の良い時に来たい。
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