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Yamareco

記録ID: 1410749
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

奥多摩三大急登とか。御前山に花は咲かず【稲荷信者登拝記10】

2018年03月27日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
11.3km
登り
1,101m
下り
1,302m

コースタイム

日帰り
山行
7:10
休憩
2:00
合計
9:10
9:30
9:40
90
11:10
11:20
20
11:40
12:50
10
13:00
13:10
0
13:10
50
14:30
20
14:50
15:00
90
16:30
30
17:00
17:10
20
17:30
奥多摩駅
奥多摩湖から急登で知られる大ブナ尾根で惣岳山に登り、御前山・鋸山を縦走して鋸尾根でJR奥多摩駅に直帰する11.3kmのコース。ピークである御前山までの標高差は860mほど。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
■行き JR青梅線【奥多摩】→西東京バス(15分350円)【奥多摩湖】
■帰り JR青梅線【奥多摩】へ直帰
コース状況/
危険箇所等
大ブナ尾根は噂通りの急登が延々と続くが、それ以外にもコース各所に急登の小ピークが頻出し体力を使う。鋸尾根には岩場が続き注意を要する。垂直に近い鎖場もあるが、これは巻き道で回避が可能。
前半の展望はサス沢山のみ。あとは鋸尾根にやや開けた所がある。
シーズン前なので片栗を始めとした春の花は見られず。
7:30、奥多摩駅着。高尾や奥多摩の山間部の駅舎は木造でクラシカルなロッジ風のデザインのものが多い。今まで利用した駅は全部そうだ。これは山小屋を意識しているんだろうか。凝っているな。
7:30、奥多摩駅着。高尾や奥多摩の山間部の駅舎は木造でクラシカルなロッジ風のデザインのものが多い。今まで利用した駅は全部そうだ。これは山小屋を意識しているんだろうか。凝っているな。
駅舎を出た右側に登山届け入れがある。トイレは反対側。急いで駆け込む。バスを降りた先の登山口付近のトイレは冬季には使用不可になっている場合があるので、ここでサボってはいけない。これは三の塔で学んだ教訓。
駅舎を出た右側に登山届け入れがある。トイレは反対側。急いで駆け込む。バスを降りた先の登山口付近のトイレは冬季には使用不可になっている場合があるので、ここでサボってはいけない。これは三の塔で学んだ教訓。
奥多摩湖行きのバス亭は駅の正面。雲取山へのアプローチもここだ。奥多摩湖までは15分の道のり。平日ではあるものの、登山者は数組しか居らず。
奥多摩湖行きのバス亭は駅の正面。雲取山へのアプローチもここだ。奥多摩湖までは15分の道のり。平日ではあるものの、登山者は数組しか居らず。
奥多摩湖バス亭で降車すると暖かい日差しが降り注いでいた。先週の大雪もあり、前回の浅間嶺のようにバスから降りた途端に残雪の発する冷気に包まれるものと予想していたが、完全に春だ。
奥多摩湖バス亭で降車すると暖かい日差しが降り注いでいた。先週の大雪もあり、前回の浅間嶺のようにバスから降りた途端に残雪の発する冷気に包まれるものと予想していたが、完全に春だ。
いやーこれは気持ちがいい。天気の問題か季節の問題か不明だが、相模湖よりもずっと綺麗で周囲のロケーションもいいな。あちらは何か陰気な雰囲気がしたので奥多摩湖も期待していなかったが、これまた予想を裏切られた。
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いやーこれは気持ちがいい。天気の問題か季節の問題か不明だが、相模湖よりもずっと綺麗で周囲のロケーションもいいな。あちらは何か陰気な雰囲気がしたので奥多摩湖も期待していなかったが、これまた予想を裏切られた。
バス亭の前は湖を望む公園になっており、ゆっくりと登山の準備ができる。少しのんびりし過ぎた。では出発。
バス亭の前は湖を望む公園になっており、ゆっくりと登山の準備ができる。少しのんびりし過ぎた。では出発。
まずは湖沿いに南東の登山口を目指す。地図によるとこの辺りにはトイレが2箇所もあるみたいだ。気温は15℃。冷気に備えてサーマラップの上下を着てきたが、上をソフトシェルに換えた。
まずは湖沿いに南東の登山口を目指す。地図によるとこの辺りにはトイレが2箇所もあるみたいだ。気温は15℃。冷気に備えてサーマラップの上下を着てきたが、上をソフトシェルに換えた。
印象派のような湖面の色にしばし見とれる。
印象派のような湖面の色にしばし見とれる。
ダムの展望塔にある職員の控え室だろうか?朝日に照らされる水色のヘルメット。この辺りにも熊が降りてくることがあるとの注意書きがあった。
ダムの展望塔にある職員の控え室だろうか?朝日に照らされる水色のヘルメット。この辺りにも熊が降りてくることがあるとの注意書きがあった。
ダムを望む園地の奥に御前山登山口。急登で知られる大ブナ尾根に挑戦し、トレーニングの成果を確かめるのが今回の目的の一つだ。よし行くぞ。
ダムを望む園地の奥に御前山登山口。急登で知られる大ブナ尾根に挑戦し、トレーニングの成果を確かめるのが今回の目的の一つだ。よし行くぞ。
しょっぱなから足首の稼動範囲ギリギリの急坂がこれでもかと続く。慈悲はない。しかもメジャーなルートの割に荒れていて歩き難さは今までの低山でもナンバーワン。すぐに汗が噴き出す。
しょっぱなから足首の稼動範囲ギリギリの急坂がこれでもかと続く。慈悲はない。しかもメジャーなルートの割に荒れていて歩き難さは今までの低山でもナンバーワン。すぐに汗が噴き出す。
しばらく歩くと道幅が広がるが、相変わらずの急登。傾斜が強いのでトレッキングポールがズルズル滑ってあまり使い物にならないのが痛い。しかしトレーニングの成果か体調か、足取りは軽い。いける。
しばらく歩くと道幅が広がるが、相変わらずの急登。傾斜が強いのでトレッキングポールがズルズル滑ってあまり使い物にならないのが痛い。しかしトレーニングの成果か体調か、足取りは軽い。いける。
ほとんど休みなしの急坂を1:10登り続け、サス沢山(指沢山)到着。ここは940mなので、バス亭からはもう400mほども登ったことになる。流石に休憩。
ほとんど休みなしの急坂を1:10登り続け、サス沢山(指沢山)到着。ここは940mなので、バス亭からはもう400mほども登ったことになる。流石に休憩。
大ブナから御前山に登った人が必ずタイトルにするこの写真。つまり唯一の展望がこれ。左奥には大菩薩嶺などの雪を抱く2000m級の山々が見える。指沢山というのは「沢(奥多摩湖)を指呼の間に望める」という意味なのかな。
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大ブナから御前山に登った人が必ずタイトルにするこの写真。つまり唯一の展望がこれ。左奥には大菩薩嶺などの雪を抱く2000m級の山々が見える。指沢山というのは「沢(奥多摩湖)を指呼の間に望める」という意味なのかな。
先週の大雪の情報を聞き、急いで用意したエバニューのチェーンスパイク。いつでも装着できるように外付けにしてある。雪の上での休憩も考えて銀マットも用意した。
先週の大雪の情報を聞き、急いで用意したエバニューのチェーンスパイク。いつでも装着できるように外付けにしてある。雪の上での休憩も考えて銀マットも用意した。
サス沢山を出発。初めて穏やかな道になるかと思いきや、すぐに急登再開。伸ばされ続けたヒラメ筋がいい加減痛くなってきたぞ…。
サス沢山を出発。初めて穏やかな道になるかと思いきや、すぐに急登再開。伸ばされ続けたヒラメ筋がいい加減痛くなってきたぞ…。
これはなんだろう?熊が樹皮を剥がして食べた後とか?大ブナ尾根の隣には熊が出没するという理由で通行止めになった道があり、この辺りにはいつ出ても不思議ではない。
これはなんだろう?熊が樹皮を剥がして食べた後とか?大ブナ尾根の隣には熊が出没するという理由で通行止めになった道があり、この辺りにはいつ出ても不思議ではない。
白くて綺麗な石灰岩がゴロゴロしている道になった。純度の高いものほど色が白いと聞いたことがある。良質だ。
白くて綺麗な石灰岩がゴロゴロしている道になった。純度の高いものほど色が白いと聞いたことがある。良質だ。
というか、ひょっとしてこの足元そのものが石灰岩の岩山なのか。ブナの白い樹皮と相まって化石の森という趣。これは面白いね。
というか、ひょっとしてこの足元そのものが石灰岩の岩山なのか。ブナの白い樹皮と相まって化石の森という趣。これは面白いね。
見事な石灰岩の屏風岩。こんなものが庭にあったらすごいだろうな。ん?足元にある白いものは…。
見事な石灰岩の屏風岩。こんなものが庭にあったらすごいだろうな。ん?足元にある白いものは…。
とうとう雪を発見。新雪のようにサクサクしている。この陽気なら長い命ではないだろう。凍結の心配はないかな。
とうとう雪を発見。新雪のようにサクサクしている。この陽気なら長い命ではないだろう。凍結の心配はないかな。
登山道の真ん中に鎮座する大岩。地図によると、この辺りには同じ奥多摩湖から登ってくるルートが合流してくるようだが、よく分からなかった。時期のせいもあるんだろうけど、大ブナ尾根はあまり道が明瞭ではないね。
登山道の真ん中に鎮座する大岩。地図によると、この辺りには同じ奥多摩湖から登ってくるルートが合流してくるようだが、よく分からなかった。時期のせいもあるんだろうけど、大ブナ尾根はあまり道が明瞭ではないね。
急に風が冷たくなった。もしやと思い尾根の北面を覗きこむと、そこにはやはり一面の雪が。
急に風が冷たくなった。もしやと思い尾根の北面を覗きこむと、そこにはやはり一面の雪が。
登山道の左右に瑞々しい春芽が出ている。これはバイケイソウというものらしい。街中で花壇を見ても何とも思わないのに、どうして山の植物には注意を惹かれるんだろう。これは別ジャンルか。
登山道の左右に瑞々しい春芽が出ている。これはバイケイソウというものらしい。街中で花壇を見ても何とも思わないのに、どうして山の植物には注意を惹かれるんだろう。これは別ジャンルか。
惣岳山の山頂直下になり、とうとう登山道にも残雪が出てきた。しかし柔らかく、アイゼンをするまでもないだろう。道は疲れ切った登山者にトドメを指すような急坂&急階段となった。ここがまだ凍結していたら4本爪の簡易アイゼンでは厳しそうだ。
惣岳山の山頂直下になり、とうとう登山道にも残雪が出てきた。しかし柔らかく、アイゼンをするまでもないだろう。道は疲れ切った登山者にトドメを指すような急坂&急階段となった。ここがまだ凍結していたら4本爪の簡易アイゼンでは厳しそうだ。
11:10惣岳山(1348m)到着。これは確かに急登だった。休憩をマメに入れたのでやや予定をオーバーしてしまった。自分の体力を確かめるのが目的で来たわけだが、かといって序盤でヘロヘロになるわけにもいかず、難しいところ。
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11:10惣岳山(1348m)到着。これは確かに急登だった。休憩をマメに入れたのでやや予定をオーバーしてしまった。自分の体力を確かめるのが目的で来たわけだが、かといって序盤でヘロヘロになるわけにもいかず、難しいところ。
惣岳山から御前山までは20分の道のりと地図にある。位置的に正面の山がそうなんだろうけど、あそこまで20分で行けるもんか?積もった落ち葉が陽光の熱を湛え、辺りは昼寝を誘うようなポカポカ陽気。
惣岳山から御前山までは20分の道のりと地図にある。位置的に正面の山がそうなんだろうけど、あそこまで20分で行けるもんか?積もった落ち葉が陽光の熱を湛え、辺りは昼寝を誘うようなポカポカ陽気。
二つの山の鞍部にある境橋への分岐。この辺りに水場があるはずだが、見当たらず。境橋方面かな。
二つの山の鞍部にある境橋への分岐。この辺りに水場があるはずだが、見当たらず。境橋方面かな。
11:40御前山山頂(1405m)到着。本当に20分で着いた。人間って意外に足が早いもんだな。
11:40御前山山頂(1405m)到着。本当に20分で着いた。人間って意外に足が早いもんだな。
山頂はベンチが点在しているだけで、樹林に囲まれていて展望は皆無。片栗の芽は見つけられなかった。まだ出ていないのかな。雪残ってるしな。先週の大雪のニュースの影響か、登山客は他に3名のみ。
山頂はベンチが点在しているだけで、樹林に囲まれていて展望は皆無。片栗の芽は見つけられなかった。まだ出ていないのかな。雪残ってるしな。先週の大雪のニュースの影響か、登山客は他に3名のみ。
では山頂で稲荷大神さまをお祀りします。10回目の登拝に成功いたしました。御神恩に感謝申し上げます。
では山頂で稲荷大神さまをお祀りします。10回目の登拝に成功いたしました。御神恩に感謝申し上げます。
いつものセットでラーメンを食べる。山頂のベンチは全て老朽化していてグラグラ揺れる。火を使うのは少し怖いが、足元も残雪でぬかるんでいるので注意してやろう。
いつものセットでラーメンを食べる。山頂のベンチは全て老朽化していてグラグラ揺れる。火を使うのは少し怖いが、足元も残雪でぬかるんでいるので注意してやろう。
朝にローソンで買った唐揚げと一緒にいただきます。少し山頂を見て、お勤めして、食事を摂ったらすぐに1時間だ。まだ先は長いのでそそくさと出発。体調はよく疲労感もさほどないが、暑いので予想以上に汗をかき、水の残りが心もとなくなってきたのが気にかかるかな。
朝にローソンで買った唐揚げと一緒にいただきます。少し山頂を見て、お勤めして、食事を摂ったらすぐに1時間だ。まだ先は長いのでそそくさと出発。体調はよく疲労感もさほどないが、暑いので予想以上に汗をかき、水の残りが心もとなくなってきたのが気にかかるかな。
山頂からぬかるんだ急な階段を10分。避難小屋への分岐にさしかかる。
山頂からぬかるんだ急な階段を10分。避難小屋への分岐にさしかかる。
目的その2。御前山避難小屋に到着。
目的その2。御前山避難小屋に到着。
おー。確かに綺麗だな。天井も高く開放感があり、気持ち良く寝られそうな小屋だ。シュラフも買ったので今年は小屋泊に挑戦してみたい。
おー。確かに綺麗だな。天井も高く開放感があり、気持ち良く寝られそうな小屋だ。シュラフも買ったので今年は小屋泊に挑戦してみたい。
洒落たテラスもある。しかし、これだけ窓が大きく取られていると断熱性に問題がありそうだ。晩秋や冬場は辛いだろう。
洒落たテラスもある。しかし、これだけ窓が大きく取られていると断熱性に問題がありそうだ。晩秋や冬場は辛いだろう。
しかも窓からの展望も特にない。いい小屋だが、ここに泊まったとしても御来光を見られるような場所が近くにないのが惜しい。奥多摩三山縦走の拠点とかには便利か。
しかも窓からの展望も特にない。いい小屋だが、ここに泊まったとしても御来光を見られるような場所が近くにないのが惜しい。奥多摩三山縦走の拠点とかには便利か。
併設のトイレも綺麗。反対側には水場もある。
併設のトイレも綺麗。反対側には水場もある。
そうだ。飲料が残り少ないのでここで補充していこう。山の水を飲むのは初めて。先日、本州で初めてエキノコックスが発見されたというニュースがあったっけ。ドキドキ。
そうだ。飲料が残り少ないのでここで補充していこう。山の水を飲むのは初めて。先日、本州で初めてエキノコックスが発見されたというニュースがあったっけ。ドキドキ。
では分岐に戻り、次の目的地、大ダワ〜鋸山へ向かう。南面の尾根道は日当たりが良く暖かい。道は結構荒れていて険しい箇所もある。右側は崖だ。ハセツネカップではこの道を夜に走るんだよね?怖いな。
では分岐に戻り、次の目的地、大ダワ〜鋸山へ向かう。南面の尾根道は日当たりが良く暖かい。道は結構荒れていて険しい箇所もある。右側は崖だ。ハセツネカップではこの道を夜に走るんだよね?怖いな。
小ピーク、クロノ尾山に到着。残雪の冷気に備えてモンベルのサーマラップパンツを履いてきてしまったが、それほどムレ感がないのがすごい。0℃でもこれ1枚で大丈夫だし、今回のような15℃近い陽気でも裾を捲れば十分対応できる。秋〜春はこれ1本で済むんじゃないか。
小ピーク、クロノ尾山に到着。残雪の冷気に備えてモンベルのサーマラップパンツを履いてきてしまったが、それほどムレ感がないのがすごい。0℃でもこれ1枚で大丈夫だし、今回のような15℃近い陽気でも裾を捲れば十分対応できる。秋〜春はこれ1本で済むんじゃないか。
鞘口山。この時点で予定より50分ほど遅れている。計画が甘すぎたのもあるが、この辺りの小ピークの登り下りの繰り返しで体力を奪われ、さすがにペースが落ちてきた。水分補給が足りていないのもあるかな…。
鞘口山。この時点で予定より50分ほど遅れている。計画が甘すぎたのもあるが、この辺りの小ピークの登り下りの繰り返しで体力を奪われ、さすがにペースが落ちてきた。水分補給が足りていないのもあるかな…。
おや。これは大山で良く目にした緑石だ。お前はなんていう名前なんだい?人間が勝手に付けた名前など知らないか。それなら石という呼び名も同じだな。硬くて重いもの、なんていう評価も人間の基準だ。ではこいつは自分のことを何だと思っているんだろう。聞いてみたい。
おや。これは大山で良く目にした緑石だ。お前はなんていう名前なんだい?人間が勝手に付けた名前など知らないか。それなら石という呼び名も同じだな。硬くて重いもの、なんていう評価も人間の基準だ。ではこいつは自分のことを何だと思っているんだろう。聞いてみたい。
林道に出た。ここが大ダワらしい。トイレを済ませ、道路を横断したところにある山道に再び入れば鋸山はすぐだ。
林道に出た。ここが大ダワらしい。トイレを済ませ、道路を横断したところにある山道に再び入れば鋸山はすぐだ。
少し歩いたところにある分岐。ここは鋸山を巻いている道のようだ。とうとう奥多摩駅の名前が出た。
少し歩いたところにある分岐。ここは鋸山を巻いている道のようだ。とうとう奥多摩駅の名前が出た。
すごい岩盤だ。これが鋸の名の由来か。枝を踏む音がしたので見ると、真っ赤な雉が斜面をかけ登っていくところだった。初めて見た。
すごい岩盤だ。これが鋸の名の由来か。枝を踏む音がしたので見ると、真っ赤な雉が斜面をかけ登っていくところだった。初めて見た。
ここにきて大ブナ尾根を超えるほどの急登があろうとは。道も狭く切り立っていてすれ違えないほどだ。キツイが、まだへばってはいない。トレーニングの効果を感じる。
ここにきて大ブナ尾根を超えるほどの急登があろうとは。道も狭く切り立っていてすれ違えないほどだ。キツイが、まだへばってはいない。トレーニングの効果を感じる。
大岳山から繋がる奥多摩縦走路に合流。ここを右に5分ほどいくと鋸山の山頂らしい。もちろん寄るぞ。
大岳山から繋がる奥多摩縦走路に合流。ここを右に5分ほどいくと鋸山の山頂らしい。もちろん寄るぞ。
再び急坂を登り鋸山の山頂に到着。展望は0。地味な山だが、奥多摩縦走路上に位置するので訪れる人は多いらしい。ここで持参してきた飲料を飲みきった。残りは避難小屋で汲んだ300mlほど。うぐぐ。
再び急坂を登り鋸山の山頂に到着。展望は0。地味な山だが、奥多摩縦走路上に位置するので訪れる人は多いらしい。ここで持参してきた飲料を飲みきった。残りは避難小屋で汲んだ300mlほど。うぐぐ。
先ほどの分岐に戻り奥多摩駅方面へ。駅までのコースタイムは1:40だ。鋸尾根はゴツゴツした岩山。道幅は狭く、急な箇所が多い。書き忘れていたが、御前山以降雪は全く見ていないので、チェーンスパイクはザックに収納した。狭い道で外付けよくない。
先ほどの分岐に戻り奥多摩駅方面へ。駅までのコースタイムは1:40だ。鋸尾根はゴツゴツした岩山。道幅は狭く、急な箇所が多い。書き忘れていたが、御前山以降雪は全く見ていないので、チェーンスパイクはザックに収納した。狭い道で外付けよくない。
鋸尾根も半ばに差しかかった辺りに、ほぼ垂直に近い鎖場。高さは4mくらい?今回はこれの練習をするのも目的だ。ここでしばし時間を使う。
鋸尾根も半ばに差しかかった辺りに、ほぼ垂直に近い鎖場。高さは4mくらい?今回はこれの練習をするのも目的だ。ここでしばし時間を使う。
鎖場辺りから道はさらに険しくなり、低山ながら岩稜歩きが味わえる。高度感もあり、駅まで1時間とは思えないスリル。これは面白いな。
鎖場辺りから道はさらに険しくなり、低山ながら岩稜歩きが味わえる。高度感もあり、駅まで1時間とは思えないスリル。これは面白いな。
尾根の小ピークに鎮座まします天聖神社。圧倒的な自然に対する人間の原初的な畏怖の念が感じられ、山の祭祀の場ではいつも厳かな気持ちにさせられる。ここは願いを叶えてもらう場所じゃなく、ただ神の威を畏れる場所。
尾根の小ピークに鎮座まします天聖神社。圧倒的な自然に対する人間の原初的な畏怖の念が感じられ、山の祭祀の場ではいつも厳かな気持ちにさせられる。ここは願いを叶えてもらう場所じゃなく、ただ神の威を畏れる場所。
この辺りは崩落箇所もある。日が暮れてきたので早く下山しないと…。暑いので水はとうに飲みきった。後は降りるしかない。ジュースのことばかり考えている。
この辺りは崩落箇所もある。日が暮れてきたので早く下山しないと…。暑いので水はとうに飲みきった。後は降りるしかない。ジュースのことばかり考えている。
鋸山登山口に到着。看板にはここから鋸山まで2:20と記載されているが、山と高原地図では奥多摩駅から2:20となっている。ここから駅までは15〜20分はかかるので、少々誤差があるな。
鋸山登山口に到着。看板にはここから鋸山まで2:20と記載されているが、山と高原地図では奥多摩駅から2:20となっている。ここから駅までは15〜20分はかかるので、少々誤差があるな。
林道を渡り、愛宕山の愛宕神社へ。ここまでくれば、もう奥多摩駅はすぐだ。愛宕山もまた小さな岩山になっており、その頂にお社がある。最後の急登を越えて参拝。
林道を渡り、愛宕山の愛宕神社へ。ここまでくれば、もう奥多摩駅はすぐだ。愛宕山もまた小さな岩山になっており、その頂にお社がある。最後の急登を越えて参拝。
愛宕神社の御祭神は火の神である火産霊命(ほむすびのみこと)。水の神である罔象女命(みずはのめのみこと)、山の神である大山祇命(おおやまづみのみこと)が配され、山とは関わりが深い神さまだ。
愛宕神社の御祭神は火の神である火産霊命(ほむすびのみこと)。水の神である罔象女命(みずはのめのみこと)、山の神である大山祇命(おおやまづみのみこと)が配され、山とは関わりが深い神さまだ。
山に抱かれた境内。立派な五重塔がある。
山に抱かれた境内。立派な五重塔がある。
そして愛宕神社といえばこれ。出世の階段。足を滑らせたら最後、下まで転げ落ちるのは確実の187段の急階段。怖いので後ろ向きに降りる人もいるらしい。
そして愛宕神社といえばこれ。出世の階段。足を滑らせたら最後、下まで転げ落ちるのは確実の187段の急階段。怖いので後ろ向きに降りる人もいるらしい。
階段の幅も狭く、足も乗り切らない。
階段の幅も狭く、足も乗り切らない。
はあ〜懐かしの文明だ。喉が乾いた。鋸尾根は色々あって楽しい道だったな。地味な御前山だけだと食い足りない。こちらまで足を伸ばして正解。
はあ〜懐かしの文明だ。喉が乾いた。鋸尾根は色々あって楽しい道だったな。地味な御前山だけだと食い足りない。こちらまで足を伸ばして正解。
橋を渡り、ここからは車道を奥多摩駅まで。昭和橋の下にはまだ細い多摩川と河原のキャンプ場が見える。
橋を渡り、ここからは車道を奥多摩駅まで。昭和橋の下にはまだ細い多摩川と河原のキャンプ場が見える。
ジュースジュース!
ジュースジュース!
17:30、ちょうど10時間を経て奥多摩駅に帰着。1時間も予定をオーバーしてしまったが、健脚向けと言われるコースを何とか歩ききった。
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17:30、ちょうど10時間を経て奥多摩駅に帰着。1時間も予定をオーバーしてしまったが、健脚向けと言われるコースを何とか歩ききった。
10回目の登拝終了。山の神様ありがとうございました。
10回目の登拝終了。山の神様ありがとうございました。
【新道具1】トレックキャリーサコッシュ(カリマー)
一々ジップで開けるのは面倒なので、折り返すタイプのメイン室を有し、かつ大きめの容量という基準で選択。ザックを降ろす頻度が劇的に減った。これは便利でもう手放せないぞ。¥2,700とお手頃なのも◎
【新道具1】トレックキャリーサコッシュ(カリマー)
一々ジップで開けるのは面倒なので、折り返すタイプのメイン室を有し、かつ大きめの容量という基準で選択。ザックを降ろす頻度が劇的に減った。これは便利でもう手放せないぞ。¥2,700とお手頃なのも◎
【新道具2】エアープラス(ソフソール)
シダスのものが評価が高いが、初インソールに¥5000はキツイのでソフソールのエントリーモデルを。確かに踵部のクッション性は高いが、それほど効果は感じなかった。親指にはマメが出来てしまったし、抗菌防臭を謳う割には帰宅後の匂いもキツかった。どうかな。¥2,200
【新道具2】エアープラス(ソフソール)
シダスのものが評価が高いが、初インソールに¥5000はキツイのでソフソールのエントリーモデルを。確かに踵部のクッション性は高いが、それほど効果は感じなかった。親指にはマメが出来てしまったし、抗菌防臭を謳う割には帰宅後の匂いもキツかった。どうかな。¥2,200
【新道具3】キャプチャーカメラクリップ(ピークデザイン)
ショルダーストラップにカメラを取り付ける道具。必ず一眼カメラを携行するのでずっと欲しかったが、高価なので後回しにしていた。やっとボディブロー地獄から解放された。使用感も良い。ただ、これを付けた側の肩だけが猛烈に凝った。荷重バランスの狂いは避けられない。休憩毎にケアしたり、これまで通りネックストラップも併用するなどの対策が必要だ。¥10,000
【新道具3】キャプチャーカメラクリップ(ピークデザイン)
ショルダーストラップにカメラを取り付ける道具。必ず一眼カメラを携行するのでずっと欲しかったが、高価なので後回しにしていた。やっとボディブロー地獄から解放された。使用感も良い。ただ、これを付けた側の肩だけが猛烈に凝った。荷重バランスの狂いは避けられない。休憩毎にケアしたり、これまで通りネックストラップも併用するなどの対策が必要だ。¥10,000

装備

MYアイテム
inaritozan
重量:-kg
個人装備
長袖インナー ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 防寒着 雨具 ネックウォーマー 予備靴ひも ザック ザックカバー アイゼン 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 コンロ ライター 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ
備考 スポドリ800ml+調理用500ml。避難小屋で300mlほと補給したが、それも下山中に飲み干してしまい足りず。

感想

10回目の登拝は前回に引き続き奥多摩。片栗の花の名所として知られる御前山へ。
先週の春分の日に奥多摩はこの冬一番の大雪を観測。同日に遭難者も出たとのことで、街の桜満開のニュースに踊らされずに残雪/凍結に十分に備えて出発。


今回の山行における登拝以外の主な目的は以下。

1 続けているトレーニングの効果を見るため、厳しめのコースを歩いてみる
2 綺麗だと評判の御前山避難小屋を下見する
3 新たに入手した道具(カメラクリップ・サコッシュ・インソール・チェーンスパイク)の使用感を試す
4 鋸尾根で鎖場の初体験をする


1については概ね満足。噂通り大ブナ尾根はかなりの急登で、また急なアップダウンの小ピークを幾つも超える体力を要するコースだったと思うが、大きな疲労を感じることもなく乗り切れた。ただ、予定時間を1時間も超過してしまったので、ペースが遅いから疲れなかっただけという見方も出来る。それでも足は軽く、確実に体力の向上は実感できた。

2は達成。詳細は山行記録画像に添えられたテキストを。

3についても満足な結果。特にカメラクリップとサコッシュは欠かせない装備になりそう。チェーンスパイクは使用せず。

4も達成。上から見た時はこんな垂直に近い崖を8kgもの荷物を背負って降りられるのかと少し心配になったものの、いざ取り付いて見ると意外に安定し、特に危なく感じる瞬間もなかった。下から登り返してもみたが、こちらは更に簡単に感じた。いけるぞ。


奥多摩三山にカウントされるメジャーな山ではあるが、この時期の御前山は特に見所もなく退屈な印象。片栗の時期はシニアを中心に混み合うものの、それ以外の時期は閑散としているというガイド本の記述にも納得がいく。

反対に下山に使った鋸尾根は低山らしくない岩場コースとなっており、鎖場や神社もあり楽しめた。大岳山からの縦走ルートの締めに選択しても面白そうだ。

今回のコースでの展望ポイントはサス沢山。あとは鋸尾根の鎖場と天聖神社がそこそこ。御前山からすぐに下山していた場合はサス沢山が唯一の展望となり寂しい限りだが、スタート地点の奥多摩湖が景勝地であり、ここは十分に満足感があった。大ブナ尾根を下山に使って夕暮れの奥多摩湖でのんびりバスを待つ、というのも魅力を感じる。


春の大型暖気が来ていることもあり、3月にも関わらず気温は15℃を下回ることはほぼなかった。急登も相まって非常に汗をかき、飲料水が全く足りなかった。水の量はいつも失敗する。これは本当に難しい。鋸尾根では子供みたいにジュースのことばかり考えていた。

日が伸びてきたし体力も着いてきたので、春は三つ峠、丹沢表尾根というロングコースへ向かう。楽しみ。


【今回の教訓】とにかく脱水だけは避けたい。デッドウェイトになろうとも水は多めに持つ。

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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 奥多摩・高尾 [日帰り]
御前山 大ダワから林道にて奥多摩駅まで
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 奥多摩・高尾 [日帰り]
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5
ハイキング 奥多摩・高尾 [日帰り]
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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